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熱線の壁(薬師岳【室堂・スゴ乗越縦走コース】:富山県)

2016年 8月 11日

 2日目、いや3日目の朝になりました。夜に作っておいた辛いカレーの残りを食べ、足りないので缶詰のガパオを食べ、出発となります。彼女は別のものを食べていたのですが、何食べていたかな‥記憶にありません。


 イワツメクサの群生です。長閑(のどか)に見えますか?それは罠です(真顔


 重苦しい荷物を担いで、小屋の方に向かいます。実は、トイレットペーパーが切れてエラいことになりそうなのです。そして、何より、進行方向がこっちという。


 小屋の人にトイレットペーパーの件を言うと、「山ではお互いさまだから」と、分けてくださいました。ふうたろうもいずれどこかで恩返しせねばなりませんね、誰かに。


 五色ヶ原を越えてまずは鳶山に向かいます。ここは登りかけのところから五色ヶ原を眺めています。


 天気は崩れるという予報ではありませんが、弱い気圧の谷でも来ているのでしょうか、不安になる雲が近づいてきています。


 しかし、鳶山を越えて1時間ほどすると、その雲は霧散しました。


 鳶山を過ぎると次は越中沢岳です。一時的に樹林帯に入りますが、その涼みは一瞬で終了します(゚Д゚)ウボァー


 おにぎり。昨日の夜丸飯盒で炊いていたものですが、米のデンプンが糊化しておらず、粉っぽいネチョネチョした物体なのです。はっきり言って、食べにくい。もっとはっきり言えば、マズい


 越中沢岳は長い尾根の中にあるピークです。水平移動が長い。


 鳶山との鞍部から1時間40分程度かかりました。行程が長いのもあるのでしょうけど、それよりもふうたろうたちが遅いのですね‥


 越中沢岳を越えたら次はスゴの頭。何度も続くアップダウンにうんざりしますね?でもこれ、反対方向から来るより坂はゆるいんだぜ?


 越中沢岳山頂から丸2時間(地図のコースタイム1時間40分)、スゴの頭。かかりますね。2010年の記録によると、スゴの頭から越中沢岳まで1時間14分(同1時間50分)だったとのこと。


 スゴの頭からのスゴ乗越までの下りは岩がゴロゴロしていて非常に歩きづらいです。ひょっとして、上りの方が楽か?


 スゴ乗越到着。ここで‥12時48分!?
 いいえ、もう、今日中に薬師峠まで行くのは諦めました。スゴ乗越小屋のテン場で今日を終わりにして、明日は薬師峠で終わりにします。


 ちょうど黒部川挟んで反対側に赤牛岳の北西尾根が見えます。あの赤牛岳に立つのは、何日後なのでしょうか。2010年の時はあそこに立った2日後にはここにいたのですね(遠い目


 彼女曰く、アップダウンが激しく厳しかった、何より、暑さが辛かったと。確かに、2010年に登った時は9月下旬で暑さに悩まされることは今に比べたらないも同然。季節による違いはあるのかもしれませんね。


 スゴ乗越小屋に着いたら、テントを張る前に腹ごしらえしました。彼女はレトルトのカレーを食べるからカレーは要らない、と言っていましたが、レトルトカレーと作ったカレーはふうたろうにとって別の食べ物です。気分の問題ですかね、レトルトカレー、受け付けないのですよ‥
 スゴ乗越小屋の限定品らしいこの本格的なカレー、かなり美味かったであります。


 小屋の前には登山者がたむろしていたので、ふうたろうたちもたむろします。数時間、喋っていたなぁ‥
 なお、彼女が常人ではない、ということは、この場での会話で客観的に証明されました(真顔


 夜飯は持ってきていた卵4個と玉ねぎと揚げ玉を使って玉子丼を作ります。ふうたろうがあのカレーを食べたのに対して、彼女は昼をろくに食べていないのでけっこうハラが減っていたらしい。鉄のフライパンいっぱいに作った玉子丼の具は全部なくなりました。


 歩く行程自体は短かったので、今日はこれでおしまい。明日は薬師峠までです。その先にテン場があるとしたら雲ノ平ですが、雲ノ平は高天原ヒュッテに行った後に向かう場所なので薬師峠で止まらざるをえないでしょう。


 ここで大まかな行程を書いておきます。
 室堂→浄土山→五色ヶ原→スゴ乗越→薬師峠→薬師沢→大東新道経由高天原温泉→雲ノ平→黒部源流→三俣山荘→鷲羽岳→雲ノ平→水晶小屋→赤牛岳→奥黒部ヒュッテ→平の渡→黒部湖
 当初はこれに針ノ木谷と針ノ木岳および種池山荘がくっつく予定だったそうですが、スゴ乗越でそれが無謀であると悟りました。
 ‥というわけで、明日からもゆっくり頑張りましょう。
 UC:2
 FD:1


天気:晴れ時々くもり(富山県上新川郡大山町)

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