さらば妻よ(雨で討ち死
昨日の夜は18時過ぎくらいには寝たのですが、小屋の2階で大忘年会しているグループがいて、妻は何度も起こされたそう。ふうたろうは、鍋か何かを近くに落とされたような気がします。あれ、何でしょうね。
さて、寝る前は雨の降っていた飯豊連峰でしたが、今朝は雲がやや多めながらも晴れています。よかったね、はれて。
切合小屋。飯豊連峰にある山小屋はすべて展望が良いのですが、切合小屋はその中でも展望が少ないほうです。それでもさっきの朝焼けはちゃんと見えますからね。
妻とふうたろうは飯豊本山に向かいます。最初にぶつかる雪渓ですが、妻は昨日の疲れがまだ癒えていないようで、しんどそうです。
雪解けが不均一に進んでできるスプーンカット。妻的には気持ち悪いとか。ふうたろうは嫌いじゃないですね、これ。
左に西吾妻山、右に磐梯山。先週、あの辺りからこの飯豊連峰を見ていたのですね。
登山道は稜線上の樹林帯にあるようですが、雪渓のどこかから入ることができるという根拠のない確信がなぜかふうたろうの中にわき起こっています。
その結果がこのネマガリタケ採りです(じと目
ああ今夜はまたタケノコが食べられるなあ(棒読み
ミネウスユキソウ(キク科)、ですかね?ウスユキソウにもいろいろ種類がありますけども。
ヤヴを抜けるとそこは稜線だった(真顔
ここを登りつめたところが飯豊本山、と思うかもしれないけど、違います。
とりあえずその前にこういう鎖場があります。大したことはないけど。
小屋が見えてきました。9年前に登ったときは、このあたりひたむきに天気悪かったので、あまり記憶がありません。
地図を見ると、県境がとても個性的です。福島県の自己主張が激しすぎて草。どう個性的で自己主張が激しいのかは、ぜひ、国土地理院の地図を見て確かめてほしいです。
妻のソウルドリンクであるコカコーラと山バッジを買って、少し小屋番と話をしていました。まあ、いろんな登山者がいるんですって。
高積雲が広がる空。
そういえば、妻が天気のセミナーみたいなのを受けに行ったばかりで、天気のことを得意げに話します。どういう講座だったのかあまり良くわかりませんが、妻的にはかなりためになったのだそうで。
飯豊山本山到着。日本百名山の飯豊山といえば、たぶんここをゴールとするのでしょう。福島県から外れた最高峰の大日岳ではない模様。
今日は本当に天気がよろしい。あの横殴りの雨だった2009年8月13日とは雲泥の差。ほんと、雨いらない。
さて、妻とはここで一旦お別れです。昨日の調子では、大日岳の往復で切合小屋に戻るのも、体力的に怪しいとのこと。
うん、無理することはない。第一目標である飯豊山はそれでも登ったんだ。
ただ、妻の表情には葛藤が見て取れた。最高峰の大日岳を取れないこと、だろうか。ふうたろうが勝手に思うには、自分で決めたことを成し遂げられなかったことに対する、無念さからくるものだろう。また、来ればいい。そのときになったら、俺もまた付き合おう。
御西小屋到着は9時過ぎ。小屋には誰もいませんでした。昨日は平日だったし、ここまで来るには最低1泊必要だとしたら、まあ、当然かも知れませんけどね。
ところで、ここに咲いている黄色の花、ミヤマキンポウゲ?ミヤマキンバイ?なんでしょうかね?
御西小屋で少し休んだら、貴重品とモバイルバッテリーやルーターを持って、大日岳めがけて突き進みます。
山と高原地図では2時間以上のコースタイムになっているようですが、御西小屋にデポすれば絶対そんなにかかりません。ふうたろうでたぶん1時間くらいです。その白ポは大日岳のポータルです。
ところで、トラバースできなそうな雪渓が道を塞いでいるので草付きの尾根を登って向かうように小屋番の人に教えられました。しかし、そんな雪渓みつk‥
(・ε・;)ん?
あ、これか。たぶん、小屋番が見たときにはもっと大きかったに違いない。スコップがあったら普通に溝を作るなり掘るなりして進んでも時間変わらんのではなかろうか。
草付きのやや不安定な足場を登りきった尾根からの大日岳がこちらになります。
ハクサンコザクラ(サクラソウ科)。花盛りですね。
(・ε・;)ん?
ふうたろう自作の縦走Missionで、ここのPortalには解説を入れています。誰だ、大日岳に門内岳を申請したやつは。しかも、それを審査して通したのもかなりひどいやつ。
‥とはいえ、ネタ的にはオイシいかもしれない(←こら
2009年8月14日に登ったとき、雨こそ降っていなかったけど、ガスりまくっていたので、どんな展望だったかは知らないままでしたが、今日こうして見られてよかったですね。
キーを入れておくロッカーの空きがなくなったので、大阪のポンポン山とかをおんだしてしまいましょう。どうせ緑だし、1時間で登れるし。
妻も、体力があって、寝不足がなければ、この景色を共有できたんだけどね。まあ、次、期待するしかないですね。
では、御西小屋に戻ります。荷物がないので楽といえば楽ですが、御西小屋から梅花皮(かいらぎ)小屋までが長丁場ですから、気が重いです。
積雲の量が増えました。今日は積雲の発生する時刻が早い気がします。
中央奥に北股岳が見えていますが、あの手前の鞍部に梅花皮山荘があります。今日は最低でもあそこまで行かないと(手前には平地すら殆どありませんからね)。
ここからの縦走路は、雪渓が多い。その分涼しいといえば涼しいですが、アイゼンを使う場面が出てこないか心の方も涼しくなりますね(棒
中間地点で、兄ちゃんが休憩していました。これからふうたろうが来た方向に向かっていくそうです。御西小屋に行って、できれば大日岳も、と言っていますが、行けるかなあ‥
キタナらしい小湿原があります。すぐに通過してしまいましょう。
汗やら汚れた雪渓やらで、スマホカメラが曇っています。
あ、今回の写真、全部スマホカメラです。今後、スマホカメラを使っての撮影にしようと思っています。Sigma SD1は、移動中の重さもさることながら、現像に多大な時間を要するので、もはや今の生活に耐えられません。
で、ここ、烏帽子岳?展望は良いみたいですが、疲れましたし、早く先に進みたい。
烏帽子岳から大日岳方面。主稜線の左側(北東側)で大量のガスが湧いてきています。
梅花皮小屋が見えてきました。もう、今日はあそこでいいよね。空を見ると結構天気悪くなってきてるし。
そして、関東地方梅雨明け。この飯豊連峰の暑さも、梅雨末期のような天気も、そのせいですな。暑い、暑すぎるぞ( ゚д゚ )クワッ!!
ミネウスユキソウの群生。写真を拡大すると、スマホカメラの限界を感じますね。やっぱりSigmaのカメラでないと、あの緻密さは表現できません。
当初、飯豊山に登る時の計画として、梶川尾根で登って大嵒尾根で下山も考えていました。しかしこれ、行かなくてよかった‥
‥と思ったら、これは古い情報で、やっぱり通れたんだとさ。小屋番が着いたと同時にこれは撤去されたそうです(じと目
何気に今にも降り出しそうな空だったので、テントを張ってメシ。チャーハンとタケノコの煮付けです。料理している間も食べている間も雨が降っていました。
なお、大日杉小屋に下山している妻は下山5分前にゲリラ豪雨で討ち死にしたそうです。さすが砂漠の雨女(⌒,_ゝ⌒)プークスクス
コバイケイソウ(ユリ科)の群生。ここ、朝日があたったらきれいでしょうから、明日の朝、狙ってみますかね。
体力が落ちたことを痛感します。門内岳(本物)くらいまではいけると思ったのですがねぇ‥
そして、体中がむず痒くて、汗でべとついていて、非常に不快で眠れません。明日もけっこう長いんですけど?
天気:晴れのち一時雨(福島県耶麻郡山都町・山形県西置賜郡小国町・新潟県新発田市)