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移動できない移動手段

2019年 8月 12日

 昨日、蟻と蚊の大歓迎パーティ及び湿った暖房をいただいた、という話をしましたが、それだけではありませんでした。南からの強風がテントを愛撫していました。それらがあまりにもハゲシいので、何度も夜の景色を眺めることができました(じと目歯ぎしりヴォー読み


 さて、勢力のかなり強い台風が接近しています。昨日述べたとおり、今日の午後からの船は出るかどうか怪しいらしいので、なんとしても朝の便で戻らねばなりません。


 南からの暖湿流が雨を降らせているようです。この場も雨がぱらついています。


 きれいな虹が出ています。つまり、雨です。
 それにしても、写真を撮るなら絶対SD1Merrellを使ったほうがいいのですが、あんな重いカメラ、永遠の機動力ゼロのふうたろうが持っていたら、速度がマイナスになってしまいますよ。


 本当なら、釣りとか海水浴とかでのんびりというのもありですが、今のIngress目的の旅を続けている間は、それはできないでしょう。昔みたいにカメラで、辿った場所を余すところなく写真に収めるような旅スタイルに戻らない限り。Ingressが終わったら、また、そういうスタイルに戻るのでしょうかね?


 では、白岩岬公園と歓迎スタッフたちにサヨナラを。できれば二度と会いたくないけど(真顔


 弘瀬集落に来ました。船乗り場なんてものはあってないようなものです。大分県佐伯市の大入島や三重県鳥羽市の神島のような4枚の壁と1枚の天井で覆われたようなものはありませんし。
 まあ、船が着岸するところで待てるので、答志島のトラウマが蘇ることもないでしょうから、これはこれでありでしょうね(ヴォー読み
 いや、あの答志島の案内はマジでない。


 沖ノ島を脱出しました。台風が直撃したらそれこそ何日ここに閉じ込められるかわかったもんじゃないです。


 さっき雨を降らせていた雲は小さいものだったようです。嘘みたいに、むしろ昨日よりも、晴れ渡っています。


 で、船は母島港を経由して帰ります。脱出が聞いて呆れるほど、遅いっすね(ため息


 岩に当たる波しぶきが荒れています。こう見えて、かなり波は高い。


 のんびりと島を脱出しています(白笑


 超大型の台風が、まさにふうたろうのいた沖ノ島の真上を通過する感じになっています。進路の東側は雨も風も強まる傾向にあるので、ちょっとのブレが命運を分けるのだそうです(地元のとある緑AG談)。


 好気性細菌を培養しているような試験管のごとく揺さぶられた船を降りました。次は九州に渡らねばなりません。今日の最終目的地は福岡県行橋市のネカフェです。


 宿毛~大分県佐伯市のフェリーですぐにでも四国脱出を図りたいところですが‥


 何でしょうねぇ、この全便欠航っていうのは。
 ‥というのも、どうも、去年あたりに船会社が潰れたらしいのです。旅客数が稼げなかったのでしょう。
 こないだ碓氷峠から下るときも少し述べましたが、交通機関のような公共性の高いものを民間任せにすることはほんとに愚策だと思います。きっと国や市などがここにも財政支出はしていたでしょうけど、潰れてなくなってしまっては意味がない。九州に渡ろうと思ったらここから車でも2時間はかかる愛媛県八幡浜市まで行かねばなりません。それとも、こういう経済社会を国民が選んだのだから、甘んじて受け入れろってか?まあ、それも答えのひとつでしょうけどね。


 ‥と、泣き言いっても九州には行けないどころか、台風からも逃げられないので、別ルートで八幡浜に向かいます。
 ここ、宿毛駅前のバス停なのですが、ここから宇和島(八幡浜ではなく)行きのバスが出ています。小2時間かかりますが。
 しかも、大分県別府行きのフェリーに接続がうまく取れる宿毛駅前9時37分発のバスに乗ろうと思っても、船の港到着が9時25分?アホですか(真顔
 チャリ全力で漕いでも間に合うわけがありません。


 幸い、1時間後にバスは出ています。しかし、その次九州に渡れる船は何時でしたっけ?別府行きのフェリーについては17時25分までなくて、別府到着は20時15分になってしまいます。そうでなければ、臼杵行きのフェリー15時35分発なのですが、臼杵→別府だと1時間以上時間を余分に見ないといけないんじゃないですかね。臼杵港到着18時ちょうどで、それから北上するとなると、どこまで行けるのやら。
 ‥そんな永遠の機動力ゼロの自分に悲憤慷慨しながらしばしのお休みタイムです。


 ふうたろうの住んでいる関東地方ではあんまり見かけないドリンクです。クリームソーダといえば、南日本酪農協同が出している「スコール」がありますが、ふうたろうが子供の頃、九州でしか見かけませんでした。瓶入りの賞味期限が切れたものを飲んだあとに気がついて、中に固形物(たぶん乳成分)が水槽で死んで時間が経って白化したメダカや金魚の死骸のように浮かんでいましたっけ。あの強制送還先だった大阪南港では見ることもなくて、子供心に「夏と田舎の癒やしの思い出」として記憶に刷り込まれていたものでした。それがいつからか、突然全国で見かけるようになり、コンビニでも自販機でも手に入るようになり、ふうたろうの古き良きイメージは時代とともに崩壊していったのです(真顔


 さて、10時42分発のバスに乗って、宇和島へ向かいます。再び空が急激に曇ってきましたが、バスや電車、船が止まらなければどうってことはありません。


 あんまりIngress要素をぶっこんできませんでしたが、このあたりは前回来たときに述べたとおり、緑が非常に強いです。そういうところにちょっかいかけるのは好きです。伊勢湾とか甲府盆地とか和歌山県沿岸部とか奈良盆地とか、いいですよねえ‥


 宇和島駅に到着しました。ええ、宇和島駅です、まだ。ここから八幡浜まで電車で行き、そこから八幡浜まで自転車で走り、待ち時間の末別府よりもまだ南の臼杵まで船で行き、そこから2回前後の待ち時間を伴う乗換を経て、23時くらいに行橋に行けますかね?
 ‥ふうたろう、今朝、何時から乗り物移動していましたっけ?(じと目


 八幡浜港近くの飯屋で高い昼飯を食べ、フェリー乗り場に行くと、なんか調べていたダイヤと違う船便があります。なんと、宇和島運輸ではなく、オレンジフェリーの船便があったのです!ふうたろうは宇和島運輸のものしか見ていませんでした。おかげで、1時間も早く乗れました。
 ‥まあ、行き先は臼杵ですので、相変わらず気が遠くなるほど行橋は遠いんですけどね。


 宿毛のフェリーが無くなる一方で、こちらは2社相乗りですか‥まあ、宿毛からの需要なんて、普通に考えてないですわな。八幡浜なら松山も比較的近いけど、高知市から宿毛市は遠すぎます。距離もそうなのですが、それ以上に電車の乗り継ぎ、バスとの連絡も最悪です。そのあたりの連携が取れれば利用者はもう少し使いやすくなるし、利用率も上がると思うのですがね‥


 高知→宿毛の現在の始発は、
 高知発 5:39
 窪川着 7:59
 窪川発 8:27
 中村着 9:24
 中村発 10:07
 宿毛着 10:37
 ‥となっていますが、それぞれの駅での待ち時間を10分程度に短縮してほしい。そして、宿毛駅から港までのアクセスも電車や船の時刻に合わせてほしい。それだけでも絶対違う。ただ、ダイヤグラムの調整とか、難しいのかもしれませんね。何も考えていないなら、田舎の公共交通が不便なのは運営の努力不足だとしか思いませんが。


 ‥いい風景ですね。八幡浜に住んだら、九州にも行きやすいし、松山もそこそこ近い。八幡浜は宿毛市よりは都市だし、バランスも良さげです。まあ、仕事があるかどうかは、わかりませんけどもね。


 船に2時間半揺られ、場所は臼杵駅。ほんとにあってよかった折りたたみ自転車。これがなかったら色々なところで乗り継ぎは大ピンチだったでしょう。
 このあと、17時38分の電車で小倉方面の電車に乗るのですが、このまま行橋に行くのは現実的ではなさそうだと判断し、大分で今日の旅を終了させることにします。


 駅前のネカフェに20時前くらいに入りました。そこで消耗しまくったスマホとモバイルバッテリーの充電をしつつ、明日以降のIngress旅の微調整をします。
 明日は朝イチで福岡県豊前市の犬ヶ岳のMissionをやります。今年の年明けに妻が犬ヶ岳にポータルを生やしたので、Missionを作っていたのです。サッとそれを済ませたらその後佐賀県に向かいます。佐賀県には「ロマンシング佐賀2」というロマサガをパロったMissionがあって、それを何が何でもやりたいので、明日は佐賀県にできるだけ接近せねばなりません。
 そんな折、このIngress用の「インテルマップ」。なんと、九州北西部から北海道までガラ空きで超ロングリンクが飛ぶ情勢です。キーロッカーを見ると、今年3月に中国地方に妻と行ったときに出雲市でリンクカットしたときにポータルから転がり落ちてきたのをたまたまガメていたのが1本だけあったのです。今こそ、それを使うときではありませんかね?


 それにしても、こんな馬鹿な話がありますか。高知市発で車で向かえば、10時40分の船には間に合っていたでしょう。そうすれば妹背山に登って最終便で宿毛に戻ってきて、その日のうちに八幡浜から別府に船で渡っていたはずです。この時点でまる1日差が出ています。あの電車があと30分早く着いていれば、24時間以上時間を稼げていたのです。
 ‥こんな現実で、誰が公共交通機関なんか選ぶのでしょうかね?値段高い、乗換の手間はかかる、荷物の持ち込みは制限がある上に運ぶのはしんどい、時間の融通は利かない、店や食堂に立ち寄る暇もない、そして何倍~何十倍も時間はかかる。メリットなんてありません。
 ‥それでも、ふうたろうが公共交通の旅をやめない理由がわかりますか?このひどすぎる交通事情故に誰もやらないスタイルだからです。それに、こういうのは、使っている人間が発信しないと、絶対にどれだけひどいかわからないから。行きたいところに行けないのが今の公共交通であることを、もっと知ってほしい。


天気:晴れ時々くもり(高知県宿毛市・宇和島市・八幡浜市・臼杵市・大分市、ほか)

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