理想と革命

2019年 9月 15日

 かつての黄金時代(何)も、こういう物をよく持っていっていました。今回は2泊3日の予定ですが、ゼリータイプのカロリーメイトふたつ、このふつうのカップゼリーふたつ、持ってきています。重量が増すのであまり持って行きたがる人はいませんが、あれば重宝します。使えないテントのポールと違って。


 ふうたろうが出発する6時半ころにはすでにほぼすべてのテント泊の人が出発済みでした。
 ところで、昨日スゴの頭過ぎたあたりですれ違った(心理的に)トレランの兄ちゃんはもう薬師岳を過ぎて折立に行き着いたんでしょうかね?2時とかに出発するとかしないとか言っていたような気がしなくもない。


 スゴ乗越小屋のテン場は大展望、というわけではありませんが、樹林帯と展望のバランスの良い景色です。


 3年前の夏、妻と来たときはここに到達するまでに2日かかりましたっけ。だいたい同じルートで。
 そういえば、まったく記憶がなかったのですが、昨日登らなかった龍王岳、どうやらそのときに登っていたようです。本当に、上の空で登山していた(いる)んだな、とつくづく思います。


 さて、今日はどこまで行こうか悩んだまま、ひとまず薬師岳に向かいます。今日のゴールが薬師峠キャンプ場でも折立でも、そこは通らなきゃいけませんし。


 これから、間山、北薬師岳、薬師岳、と越えていきます。懸案事項だった電波状態も昨日の越中沢岳や鬼岳の肩のところで問題なかったのでかなり安心して進んでいます。


 東に見えているのは、針ノ木岳や蓮華岳を含む山脈、かな?


 昨日延着の罰として雨を食らったスゴの頭などが見えています。


 すでに発生している筋肉痛で、一歩一歩が苦痛です。


 間山のポータルも、場所によっては電波が弱い(入らない)ですが、どうやら大丈夫のようです。ここがいけたら、あとは北薬師岳のみ。あそこはここより標高高いですし、きっと大丈夫でしょう。


 このあたりで、小屋出発直後から抜きつ抜かれつしていたグループの人と少し立ち話をしていました。思えば、山で登山者と立ち話をすることも、本当に少なくなりました。何しろ、まともに登っていませんからね‥


 遠くに霞んだ富山平野が、手前には200名山の鍬崎山が、見えています。鍬崎山は何気に一度、雪の急坂に阻まれて撤退していますよね。


 間山から北薬師岳。
 ‥と思っていたら、あれ、偽ピークだったのねん。


 Ingress用のマップ(新しいスマホに地形図がどうしてもインストール出来ないので、旧スマホで)しか見ていないので、そういう見極めもかなり甘くなります。Ingress始める前のふうたろうなら、こんなこと、基本的になかったのに。


 縦走の醍醐味は、来た道を振り返ることにもあります。一山越えるごとに景色が変わります。


 二重稜線のところとか、地図を見て場所を確認するポイントとなりやすい。


 偽ピークの横っちょから北薬師岳(本物)が見えてきました。


 偽ピークから北薬師岳まで、これがまた、面倒です。


 このデカイ岩を跳んでいかないといけないという。


 昨日の夕方の雨にボコられたのが嘘のようですな。晴れているとき、余裕のあるときは、雨があってこそ晴れの景色が、なんて思えるけど、所詮即物的なふうたろうには、雨はウザイモノなのですよ‥


 もうすぐ北薬師岳。ここはすでに別の青AGに占領されています。
 ところでこのIngress、自分名義のポータルを維持するメリットは、Guardianメダルの廃止でほぼなくなっています。あとは「俺ここ行ったもんね」アピールくらいにしかなりません。まあ、それはそれでけっこう重要なのかもしれませんが。


 悲願の縦走Mission、クリアです。もう、この縦走路は二度と来ないでしょう(真顔


 このあたりには、ふうたろう作Missionが多いですね。奥大日岳や立山のMissionもそのうちやりに来ないと‥


 とりあえずはこの薬師岳をやってしまいます。縦走と薬師岳は一筆書きで終わらせられるよう、ちゃんと調整してありますんで。


 越中沢岳とかずっと白ぽだったのでクリアできないのかなと思っていたけど、無事にクリアできてよかった。


 ところで、早速ハラが減ったのでカレーうどんを喰らいます。このハラの減り方も異常です。体質変わったんですかね?


 追加でデザートのゼリーも。明日はもう、折立から下山するだけですし。


 北薬師岳の標はボロボロ。


 もう、この景色も生きている間に見ることはない、かな?


 このカール、見事なんですけども‥


 流石に3回目ですし、もういいかな、と。


 でも、歩いているときは、来てよかった、としか思わない。


 じゃなければ、写真をこの枚数撮ることはありませんし。


 今回の山頂、薬師岳は目前。でも、3番煎じなので、新鮮味はゼロ、ですな。


 薬師岳の山頂ポータル、地図で以前から見ていたのですが、けっこう派手にずれていて、気になっていました。しかし、有志AGたちがちゃんと修正してくれたようです。ありがたいことです。


 立山の方までずっと縦走路が見えています。


 薬師岳、到着。3回目。
 妻と出会わなければ2回目はなく、Ingressがなければ3回目もなかったでしょう。きっと、「ふうたろう1000名山確立!( ゚д゚ )クワッ!!」などと言いながら、ひたすら名もなき山に登りまくっているはずです、今頃。


 山頂は黒山の人だかりでした。ここにいる人たちのほぼ全員はIngressなんて関係なく、純粋に、あの頃のふうたろうのように山を楽しんでいるでしょう。


 Ingressを通して山を楽しむのも一興、と思う一方、山の魅力の受容体の数を減らしたような気もします。


 何しろ、Ingressをやっていなければ、日本中の隅から隅まで、それこそポータルを追うがごとく、馳せ参じていたことでしょう。


 水晶~赤牛の尾根。3年前、下りた先で待っていたのは食中毒でしたよね(遠いじと目


 ま、Ingressやりに来たんだし、しっかりむしり取っていきましょうね。それがふうたろうのIngressですから。


 1回目、2010年9月25日はここを登ってきました。脚には疲れを感じることもなく、驚異的なスピードで登っていきました。
 2回め、2010年8月‥10日?は、ここを妻(当時は結婚していないが)と猛烈な日差しに焦がされながら下っていきました。


 ‥Hack忘れないように。忘れたら大変ですよ。もちろん、キャプチャも。


 薬師岳山荘ももちろんですが、その向こうに太郎平小屋も見えます。
 下界と違って、何キロも、何十キロも先が見えるこの世界は、やっぱり、ふうたろうは好きです。


 この雲の海原の向こうに白山とかが見えれば、それはここから80km弱離れています。‥見えていましたよね?立山とか昨日の縦走路とかからも。ポータルキーを持っていたら、正確に距離もわかります(白山は持っていないけどね)。


 さて、薬師岳山荘に着きました。ここ、電波があまり良くないので少々粘ります。


 まあ、800円、いや900円だったかな?フルーツポンチでも食いながら、ゆっくりしましょう。


 テントは張れませんが、ここも良い立地です。それでも水晶小屋には敵いませんかね?


 薬師岳から最後の下り。今日は薬師峠キャンプ場まで、かな?


 あれは三俣蓮華岳、かな?


 ‥ふうたろうは、この景色が、こういう景色が、好きだったんですね。


 あの日、初めてここを訪れ、見たあの日、1日を2回に分けなければならないほど写真を撮ったのでしたね。懐かしいなあ‥


 しばらく涸れた沢を下っていくと‥


 伏流していた水が湧き出てくるポイントが。冷たくて身体を芯から癒やす、生命の水。
 同じH2Oでも、家の水道の蛇口から飲む水となんでこうも違いを感じるんだろう。「湯水のように」手に入らない「ありがたみ補正」なんだろうか?


 タラタラ歩いていると、キャンプ場に着きました。すでにかなりの人がテントを張っていて、これよりあとに来た人は、場所を探すのに苦労しそうな感じです。


 さて、ふうたろうはまた腹が減ってラーメンを食べて、その後、2時間ほど昼寝してしまいました。疲れやすくなったんですかね、年も食ってしまいましたし。


 起きたらけっこう日は傾いていたのですが、ちょっと、Missionを仕上げに太郎平小屋まで行ってきます。


 途中ですれ違う人たちはこれから薬師峠キャンプ場に向かうのかな?


 太郎平に着きました。そこで薬師岳MissionのHackをしていたら、間山あたりで抜きつ抜かれつしていたグループとまた出会いました。
 そうでしたね、山に来たときは、山の景色だけじゃなくて、水だけじゃなくて、山に来ている人たちとの交流もまた、山の醍醐味だったのですね。
 なぜ、山にあるもの、山で出会うものを尊く感じるのか、すぐに出せる答ではないのかもしれませんが、ひとつは、純粋に求めている対象だからかもしれません。食べ物や水への執着は、下界で感じるそれより強いのは間違いないですし、人との関わりは底抜けに対等ですし、法律よりも自然法則に従う世界です。当然、社会の延長であることを否定しませんし、山は下界からつながっていると述べていた黄金時代当時の持論を覆すこともしませんが、山での振る舞いと下界での振る舞いは、同じではありません。ここはたしかに、大きな金の流れや強い権力の波に揉まれる下界とは位相の少しずれた場所だと思います。


 ぼちぼち戻りましょう。


 薬師岳のMissionも無事、終わりました。よかったですね。


 ‥でも、9年前と今とでは、ふうたろうの下界での情勢はぜんぜん違います。苦しさも楽しさも、すべてが革命を起こしたかのように。


 では、革命が起こったら、総合的に見て、本当によりよくなったか?‥というと、それはわかりません。失ったものもあるし、得たものもある。自分のことだけ考えていればよかったあの9年前とは今は違う。自分のことだけを考えていれば傷つく人がいるし、困る人もいる。‥それだけ生き方の幅というか、次元が変わったのです。
 9年前、理想だと思い続けて、成し遂げたのが今の状態なのだとしたら、革命は成功したのかもしれません。でも、それは思い描いていたものとは違います。革命は、これからも続けなければいけないのかもしれません。理想を常に掲げながら。


 戻ってきたら、夜メシ。いったい何回メシを食えば気が済むのだ?
 でも、こうやって飯を食いたくなるような感情は、素直に受け入れたい。それは、「革命前」も「革命後」も、変わりません。水がうまい、山の青空が美しい。そのようなかつてのふうたろうのベースは、変わらずにありつづけたい。


 Ingressに入り浸って、思えばずっと山から離れてきたと思います。一方でIngressで妻と知り合い、結婚し、違う世界‥革命後の世界になりました。でも、その先の世界がまだ見えません。
 その今回の革命後の世界で改めて掲げる理想や夢があるのかを今一度、自分に問う。


天気:晴れ(富山県富山市)

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