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電車図書館

2006年 11月 15日

 …朝起きるのがしんどい。一日たりとも家で休んでいた日もなく、また、のびのび散歩さえできない毎日。ちょっと欲求不満です。休日をしっかり休みたいこの頃です。
 今日の仕事も農薬抽出。写真はその現場ですが、このもやもやしているのは酢酸鉛とタンニンが反応したものと思われます。タンニンも分析には余分な物質なので、こうして除去します。

 今日も『水俣病の真実』を読んでいました。政府や御用学者(医者)の逆風と闘う医師の姿に心打たれながら。水俣病認定に当たって、同じ症状を呈しているふたりの患者で、片方を認定し、片方を認定しなかったということがあったそうです。「無責任」「ほおかむり」の大日本。これじゃあ愛したくても愛せねぇや。…ま、それはいいとして、政府寄りの学者(医者)は、自分たちで診察もしてないのに、患者を撮影した映像だけで「水俣病の症状は出ていない」と言っていたそうです。しかも、厚かましいことに、献身的に診察に当たった医師たちに向かって、ね。BSE問題で「全頭検査は世界の非常識」「大変勇気ある、率直なご答弁ありがとうございます」(2005年2月の国会)という茶番と同じくらい主観的で観念的な態度です。怒りを通り越して、呆れました。
 こういう体質は、水俣病だけじゃなく、原爆症やら、従軍慰安婦問題やらとそっくりですね。証拠を潰す側が、証拠を出せと宣う。科学の力を必要とする調査にはお金がかかります。にもかかわらず、ただでさえ生活に苦しんでいる人に、「証拠を出せ」と。僕からすると、信じられないくらい「無責任」な態度ですが、彼らにとっては常識なんでしょうか。

天気:晴れのち雨、雷を伴う(東京都板橋区・豊島区・茨城県取手市)

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