Home > 未分類 > 油の処理

油の処理

2006年 11月 29日

 今朝、起きたの8時7分。体たらくぶりにもほどがあります。…と言っている時点でだめなのか。ま、とりあえず、着の身着のまま、家を出て、日暮里駅のそば屋さんで、おばちゃんと話をしながらネギたっぷりのそばを食べ、職場近くの住宅街を散歩して、出勤。
 右の写真は、今日の仕事です。この底にたまっている液体は、あるサンプル20gから抽出された油です。落花生(67.8%?)とか、大豆(19.0%)とか、ゴマ(51.9%)とか、油がたくさん出ます(数値は『五訂食品成分表2003』より)。油は農薬の分析にジャマなのでアセトニトリルとヘキサンで取り除きます(完全にはムリ)。
 ところで、農薬の分析では有機溶媒を使って油に溶けやすい物質を溶かしだしていきます。実は油を搾る時も、ヘキサンという溶媒を使って油を溶かし出すのです(搾るとはいわないのか)。あとは、そのヘキサンだけを蒸発させれば、油だけになります。でも、圧搾して油を採るのと違って、ビタミンとかが少ないといわれていますし、香りは確実になくなっています。
 製品になっていると気にもならないけど、いざフラスコを回していると、妙なものを食べているという違和感も湧いてくるものです。

 今日の帰り、『水俣病の真実』を読み終え、『さとこ先生のホームルーム』(おにつかるみ著 新日本出版社)を読み始めました。子どものこと。親のこと。彼ら彼女らを取り巻く不当な社会、悲しいし、許せない怒り。またこの感想はいつか書こうと思います。今日読んでいた章は、性的虐待を受けた女の子と、両親から虐待された女性(親)とその子どもの話。
 ある都知事が「甘ったれている」とかいいましたね、いじめその他で苦しむ子どもに対して。なめんなよ、子どもの力を。事実を見れば、その都知事の方がよっぽど「甘ったれている」ことがわかります。

天気:晴れ(東京都板橋区・茨城県取手市)

Comments are closed.