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いつまでも青春

2006年 12月 3日

 今日は朝から一橋大学(東京都国立市)まで、日本科学者会議の分科会に参加しました。10時から始まる分科会に余裕を持って行くには、7時41分のバスに乗るのがベスト。が、寝坊。でも、分科会には余裕セーフでした。
 僕の出た分科会は、『薬による健康破壊の歴史的側面―戦争と製薬企業―』など、薬にまつわる経済学です。
 写真の儀我壮一郎さんは上の赤文字の題名で発表されました。『製薬企業はリスク企業』とした上で、医療過誤の中で薬剤関係での過誤は4分の1だと報告されました。
 驚いたことに、患者や被害者の損失の回復に充てる費用や補償が、営利の計算内に収まれば危険な薬の大量販売にためらわない、そう性格づけました。全ての企業がそうだとは思いたくはありませんが、薬害エイズ(企業名?)や薬害肝炎(ミドリ十字)を例に挙げておられます。
 更に、儀我さんは、そうした「薬害犯罪」ともう一つの性質として、「経済的薬害」という表現をしています。過剰検査と(薬剤の)過剰投与が医療費の高騰を招いている。ウイルスに無効な抗生物質の処方(抗生物質は細菌類のある器官形成に関わるものを阻害する)や、タミフル(インフルエンザの薬)を日本で2500万人分備蓄することなどを例に挙げていました。タミフルについてはアメリカの政治家、ラムズフェルド氏の利益との関係を指摘するものも出ています(Google検索で「タミフル ラムズフェルド」と入れれば出てくる)。他にも、メタボリックシンドロームなどの病気の「指標」を作って高血圧などの薬を売るという話、戦中は兵器開発にも関わった話、など、いろいろな「特徴」を話されていました。

 この話はきっかけに過ぎない。また関連する本を読もうと思います。

天気:晴れ時々くもり(東京都国立市・茨城県取手市)



 一橋大学はイチョウの木が多いキャンパスです。黄葉がきれい。

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