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とどかぬ願い

2006年 12月 16日

 …風邪をひいて、めっぽう具合は悪い。11時に起き出し、会議の場所を提供するため、掃除・洗濯をすませ、会議のための茶菓子をスーパーにて購入。イチゴチョコ。
 で、その帰り、立派に紅葉したユキヤナギの木に、こんなものが(右の写真)。は…花?ユキヤナギ。僕はこの日記に、2月から3月頃、その花芽を見つけて早春賦を心で歌っていたような気がします。
春ですねぇ(2006年2月23日付)
 去年の12月は寒かった。確か、こんなことはなかった。昨日の新聞で、ヨーロッパやロシアでも記録的な暖冬だというニュースがあった。それは、本当に僕の目の前でも実感できることです。これは本当に、一過性の暖冬ですか?寒かった去年も、暖冬だと最初は言われていたし、その年の11月までの秋は実際高温だったし。本当に、地球温暖化、一過性ですか?
 それと、二酸化炭素による温暖化、嘘だと言って対策しないでおくのですか。東南海地震について、起こる可能性を否定する人を知っていますが、その人は、「地震対策が必要ない」とは言いません。対策をしておくことはやはり重要だと言います。BSEや変異型CJD(クロイツフェルトヤコブ病)がプリオンタンパク質によって起こることを疑問視する人もいます。でも、BSEの対策がお粗末なアメリカの牛肉を安全だなどとは言いません。むしろ、逆の立場です。

 夜、「純情きらりスペシャル」を流れで見てしまいました。戦時になるにつれ、音楽は必要ないと言われ、そうでなければ軍事利用される。愛する人が赤紙一枚で兵隊にとられ、千人針を集める乙女。戦地で仲間を見捨てざるを得ず、人を殺してきたことで心に傷を負った兵士。そして、亡くなった兵士の遺族…。
 ヒロインの夫、達彦がその赤紙で兵隊にとられ、戦地で心の傷を負ってきました。彼は仲間を見捨てたことをひどく悔やんでいます。ヒロインの桜子は、達彦に、その仲間の遺族(姉)に一緒に会いに行く決意をしました。その時、その遺族の姉、達彦の「どうか許してください」という言葉に対して、「…いいえ、許しません。許したら弟が浮かばれません。正義のためだ、国を守るためだと言って、起こったこの戦争を許しません。」「弟を見捨てた」という達彦を責めることなく、戦争を憎んだ。非常に重い一言でした。
 桜子と達彦は再会することが出来た。でも、そんなことも叶わず、空襲や原爆で、戦地で、愛する人を亡くし、悲しみに暮れた人は日本にどれだけいるだろう。アジアに、世界に、どれだけいるだろう。そして、つい数ヶ月前まで、ネット右翼を論破するために勉強をしようとしていた僕は、その当事者たちの悲しみを少しでも理解していただろうか。
 …昨日、教育基本法改案が強行採決されました。改めてただごとではないと思います。今は桜子さんたちの時代と違って国会で座り込みをする人たちもたくさんいます。当時と同じ道になることはないかもしれないけど、その桜子さんの時代で、戦争を進めてきた者たちの末裔が改悪案を進めている。また、達彦さんや仲間の「弟」や遺族のような人を生み出すつもりなのか!?

 環境破壊も戦争も、哀しみを生む。地震などの災害やCJDなどの難治性の病気も同じです。大震災、CJDを始め、薬害、公害病、いろんなものでも苦しみと哀しみを生んできたし、今も生んでいる。それらの事実から何も学ぼうとせず、こともあろうに真実の追究を妨害し、予防原則を否定し、苦しみ悲しむ人を顧みることもない勢力が、この日本や世界にはいる。本当に、異常です。

 正直、その勢力をどうしたらいいか、解らない。箸にも棒にもかからないという表現が的を射ているような気もします。
 しかし、日本にいる多くの良心的な人が、分断を乗り越え、互いを信頼できるような関係を作ることが、最大の闘いなのかもしれません。
 僕には何が出来るだろうか?

天気:くもり時々晴れ(茨城県取手市)

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