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たったひとつの安物が誰かを苦しめている

2007年 1月 22日

 ふぅ、今日は超多忙でした。ホントは、カテゴリーを「今日もはたらけ」にしたかったけど、他に書きたいこともあるので、今日はおあずけ。
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 以下、

    (政治)と過当競争で会社自体が大変(経済)だと書いてある。

     栗の甘露煮、近くのスーパーで見たら、同じ中国産で418円(税込み)でした。300円の差(税抜き)はどこから来るの?しかも、99円(税抜き)で買った栗の甘露煮、東京都板橋区のとある駅前の24時間営業の店のものです。地代ではないことは確か。
     石井スポーツのチラシ、ピッケルが13000円くらいって書いてあります。確か一昨日行ったときは、17000~20000円くらいしていたタイプだった気がします。これは、東京都千代田区。

     栗の甘露煮、ピッケル、バス、…みんな人が働いて作って、売っているんですよね?(バスは、サービスを売っている)巷のスーパーでは418円するものが99円(税込みで103円)で売れること、4割近く安くなっているピッケル、僕が大学生の頃から急激に安くなった(6000円くらいから3000円強へ)バス料金。

     安ものを求める。みんなの財布の助けになる?みんなのためになる?!
     冗談でしょう?
     物が安いということは、売った方の収入は減る。どこかの商社は半額で売っても倍儲かるとかいうけど、それは、商社だけを考えればの話。末端の生産者は泣いている!…消費者と店員の関係と同じさ。
     栗の甘露煮のことは知らないけど、ピッケルの話、石井スポーツの店員さん、僕が「スタッフのみなさんはよく山に行かれるんですか?」って訊いたら言ってたよ!「休みが取れなくて、なかなか行けない」って!!
     バスの話、過当競争がキツくて、点検代もバカにならないそうです。バス業界への参入について規制緩和した結果だそうです。そして、人が死ぬ…!

     似たような話は友だちにもいるさ。パン屋さんの彼女は、ちょい前まで休みは週1、夜遅くとか朝早くとか。いや、まだそれはマシな方です。僕と同じ時期に社会人になった、総菜屋に勤めた女性は、朝4時から21時くらいまで働き、総菜の「食品添加物たっぷり」など当然だったそうだ!
     …そう、すべてとはいわないけど、安さの裏には、何かを切り捨てているものがあるんです。品質、安全性、耐久性などだけじゃない。人の生活や命すら切り捨てていることもあるんです。

     なら、おめぇは安い物を買うな。定価で物を買え!
     こんなことを言う奴がいるでしょう。いや、絶対いる。こいつは「合成の誤謬(ごびゅう)」という言葉を知らない。そして、それ以上に、思考停止しています。
     労働者は、やがて巡りて消費者にぞなる。なぜ今、「ワーキングプア」が問題になっているか解るか。なぜ今、個人消費が経済の6割を支え、それが冷え込んでいるといわれるか解るか。
    日本共産党のページ(赤旗2001年3月28日付)
     …問題は所得だけじゃない。自由に使えるプライベートな時間が少ない(要は長時間労働)のも問題です。だから、(健全な)労働組合は賃上げや自社の健全化と同時に(労働の)時短を勝ち取ろうとする。
     金と時間のない消費者(労働者)が、まっとうに物を買えるか!

     農業も、工業も、商業も、一般公務員でさえも、みんな同じさ。今、WTOやらFTAやらで関税の障壁を取り払うとか言っているけど、辛いのは農業だけじゃない。愛媛県今治市(いまばりし)のタオル作っている人だって、中国のタオルに押されて大変さ。高い物は、周りがみんな安い物に覆われたら売れないのです!店に、国産の物と中国産の物を並べても、たとえ国民の9割が「高い国産を」求めたとしても買う金がなければ(余裕がなければ、他に回さなければならない、あるいは回したい物があれば)、買えないのです!!
     だからこそ、稲作農家も、タオル業者も、山用品店員も、税関労働者も、力を合わせんといかんのです。
     郵便局員に始まり、公務員とそれ以外の労働者を分断し、政党助成金と政治資金規正法違反当たり前の裏金を使って無茶苦茶な政治をやっている一部の政党と議員たちは、絶対許せない。

     で、問題は、ここから。
     ならば、動け!社会変えるためにな!!
     これはそのおとり。僕にはまだ、いろいろな壁があります。健康とか、自己肯定感とか。社会変えるためにも動くが、自分変えるためにも動かないとね。

    天気:くもりのち晴れ、朝は小雨ぱらつく(茨城県取手市・東京都板橋区)

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