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らぶらぶ抗生物質

2007年 3月 1日

 ふっ、今日はサンプルが止まって、防戦一方から解放されました。今日は、添加回収試験。検出する目的の物質が、これから続けていく抽出方法でどれだけ抽出できているかを試験するものです。既に世間では実用化されている抽出法ですが、確認しておくことは重要です。
 …そんな試験に必要な器具の一つ、メスフラスコ。左から、20ml、10ml、5ml。20mlのメスフラスコで高さ10センチほど。5mlのはその半分くらい。これでも1500円くらいするのだから、高価。

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 今日は題名からして、見るのをやめた人、正解かもしれません。この日記は、至って個人的なことを書いているので、たぶん、読んでいる人は退屈されていると思います。今日は更に退屈な、医療器具・薬剤などの話。

 今日は歯医者でした。新松戸までえっちらおっちら。本や雑誌も読まず、山の地図を穴が開くほど眺めながら。
 歯医者に行くと、歯科衛生士と歯科医が面倒を見てくれます。

  1. この針金様(「はりがねさま」ではない)のものは、目盛が打ってあります。歯と歯茎の間には誰でも「歯周ポケット」というものがありますが、その深さを測る器具です。針先から一番上の目盛まで、1センチ(歯科衛生士談)。
  2. 歯周ポケットが4mmを超えると、チェックが付きます(針先から一つめの目盛が1mm)。僕の前歯3本は差し歯で、歯周ポケットが深く常に炎症状態。この最新鋭っぽい機械で、その歯肉を焼き切るのです。
  3. この先っぽから赤いレーザー光線がでているのを、歯科医の防護メガネに映った自分の顔を見て確認しました。既に痛い麻酔注射をされているので、あまり痛みはありません。

 かくして、僕の歯肉は黒こげになったのですが、黒こげのまま放置するわけにはいかないので、パックされます。再び交代した歯科衛生士が、酸化亜鉛の粉末チョウジ油グリースみたいなものを混合していました。それをコヨリのように伸ばして、「患部」にべっとりと。チョウジ油のにおいが充満。しばらくこのニオイは嗅ぎたくないかも。
 今度は、炎症と感染を止める薬が処方されました。リチーム錠(塩化リゾチーム製剤)※※ケフレックスカプセル(セファレキシン製剤)※※※。強烈な痛み止めであるボルタレン錠(ジクロフェナク・ナトリウム製剤)は、拒否っておきました。
 パックから3時間ほど経った今、パックは固まって、麻酔が切れ始めたのか、鈍痛が始まりました。でも、ボルタレン飲むほどじゃあないだろう。

 こうして1時間半ほどの治療は終わりました。…まさか、手術されるとは思わなかった。医療費、5000円強。

天気:晴れ(東京都板橋区・千葉県松戸市・茨城県取手市)


オイゲノールという物質を8~9割含むもの。スパイスでは、クローブのにおいです。
※※リゾチームは卵白に含まれているそうです。塩化と付いてはいますが、有機塩素化合物ではありません。塩酸と反応させた、「塩酸塩」という状態です。「塩酸塩」という言葉は、中学の理科で習った記憶があります。イメージ的には右上のような感じ。
※※※セフェム系抗生物質といわれる種類の抗生物質。化学構造式的に分けられています。
Wikipediaセファロスポリン
 (β-ラクタムとは、カルボキシル基の次の炭素からα・βと数えてβの炭素にNが付いてC=Oと繋がって、環状になったもの。リンク先の構造式では、四角形になっているところ。)

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