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電波の嵐に人の影

2007年 7月 5日

 出勤の道すがら、再びあのネコ。6月28日にそば屋の前にいたネコ。今度はある看板の下でだらけモード。いいよな、お前は気楽で。

 今日は、ちょっといつもと違う日です。何というか、mixiで知り合った初対面のMさんが、初顔合わせで職場に来ます。見学ということで。…めっぽう緊張するし、頭が真っ白。それに、そういう日に限って、枝豆とかトウモロコシとか、水と油に苦しめられるサンプルがセット。ひぃぃぃ!
 更に、その僕の知り合いの人以外にも、セールスマン(試薬や理化学機器などの)も来ました。それも3社から。昼飯時を狙ってさ…。…、誰か石膏ボードの壁にピンホールを開けて見ているんじゃないか?
 あ、念のため、セールスマンの人たちも、みんな僕たちの仲間です!


 16時前にいらっしゃった、初顔合わせのMさん。手にいっぱいのお土産。マックロの亀ゼリー。粋な手ぬぐい。見学に来たというよりは、同じ食品関係の専門家として、情報交換をした感じでした。でも、やっぱり7割は雑談だったかな。終業までの2時間の時間をもらって、更にそのあとは、片付けもそこそこ、帰宅の許しを得て、とりあえず、池袋駅まで一緒に歩きました。喋っていると、あっという間だね。
 上の二つの写真は、日暮里駅にある韓国料理屋さんのユッケビビンパと春雨。2時間くらい居座ってました。
 北千住でMさんとお別れ。僕がドア際で俯いていたら、人混みの中、真ん前で手話。「仕事がんばってね」だって。手話わかんないけど、口の動きで解った。手話は通じなくても、十分あたたかいよ。

 帰りの電車では『砂漠の中でも花は咲くよ』を読んでいました。相変わらず、親の愛を受けられず苦しむ子どもたちと、子どもを受け入れられず苦しむ親との物語。僕の家から窓の外を見れば、時々改造バイクの音が聞こえるし、大声で夜中に話す少年もいる。駅前を歩いていればガングロの少女たちもいる。携帯を手放せない様子。みんなどういう思いで毎日を過ごしているの?
 出会い系サイトやキャバクラなどで安心できる場所を求める人たち。でも、そんなところに本当の安心がないことくらい解ってるんだろうよ。僕が、職場で、活動で、山の中で、電波の世界の中で、もらっている安心感は誰だって欲しいだろうよ。子どもたちが、あるいはその子たちを利用する大人たちが、本当に安心できる場所はいったいどこにあるの?
 僕は恵まれてるから、こうはいっても他人事です。実際そういう人を見かけても、何も出来やしないんだから。でも、もし、関わりを持つことが出来るとしたら、何が出来る?
 知的・精神的障がいを持っている人たちは結構な割合で罪を犯したりずるいことをしたりするんだって。でも、それは、彼らのせいじゃないんだと思う。自尊感情を傷つけられて生きていれば、「健常者」でもおかしくなるさ!そんなふうにしないためには、僕はどうすればいい?
 僕は電波の嵐の中であたたかい人影を見ました。悪意の弾丸が飛び交う中、みんながあたたかい人影に出会えるのが当たり前の社会にしたい。これはお節介?幻想?…そんなことないよね。

天気:晴れ時々くもり(東京都板橋区・豊島区・荒川区・茨城県取手市)

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