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路線価の値下がり?

2007年 8月 1日


 帰りの常磐線。集中して読んでいた本から、ふと目を離して窓の外を見ると、夕焼け空。また雲の下から太陽が照らしていて、きれいです。
 でも、常磐線ですから、空の前に建物が壁のように突っ立っています。何度もシャッターを押しましたが、ろくな写真が撮れやしません。ちょうど松戸と柏の間の10分間でしたが、こういうきれいな夕焼け空の命は数分。シャッターでピントを合わせている間でさえ、刻一刻と色合いが変わるのです。
 で、路線価の値下がりとか、今日のニュースでやっていました。なにやら、マンションの乱立にも関係しているそうで、ちょうど僕が今日シャッターを押せなかった場所も、路線価が下がっているそうです。
 都会に住んでいる人は、夕焼け空も見られないの?何でこんなに密集して住まなきゃならんかな。首都圏に日本人口の25%が集まるという。疲れました…。

 今日の仕事は、昨日の作業の続き。農薬の標準液を混ぜ合わせて、一斉分析します。本当は40種類混ぜるはずの農薬でしたが、別の試験管立てに立てていた6種類の農薬標準液の試験管分を入れ忘れ、犬死にしました。フルフェノクスロンがない~~~!」などと叫んでいましたが、「入れてないんやから検出されるわけないやろ!」と自分でツッコミ入れてしまいました。そう。物質は勝手には生成しません。
 あと、アルジカルブ、ホサロン、キナルホス、オキサミルが、本当に出ませんでした。ガスクロマトグラフ質量分析計を使っても、全部が分析できるわけではないのです。しかも、今日注入したすべての農薬40種類が、添加回収試験をクリアしなければなりません。抽出で回収率が75%以上あるかどうか、です。もちろん、回収率100%以上になるマトリックス効果もクリアしなければなりません(120%以下なら許容だと言われていますが…)。
 ともあれ、分析できる農薬の数が増えれば、自由度が上がります。物質を触るのは楽しいし、とりあえず満たされています。
 …都会が、化学と我を拒まなければいいんだけどね。

天気:晴れ時々くもり(東京都板橋区・茨城県取手市)

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