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マンドラゴラの叫び

2007年 8月 10日

 なぜ大豆がマンドラゴラなのか。そもそも、マンドラゴラってなんぞや。
 マンドラゴラは、植物の名前だそうです。その昔、引っこ抜くと叫び声を上げ、その声を聞いた者は死んでしまうという話があったそうです。その歴史については、僕はよく理解していませんが、魔女狩りが関係していると、うちの主任。
 本題に戻ります。この大豆がマンドラゴラである理由は、この大豆の残留農薬の分析をやろうと思えばすぐにわかります。


 こうなるまで、僕らはマンドラゴラの叫びを聞き続けます。たまりません…。


 今日は、お客さんがいました。僕もすごくよく知っているお客さんです。僕らがいつも昼ご飯を食べる休憩室で、会議をしています。…といっても笑い声の方が多かったのですが。
 僕は抽出作業をしながら、その笑い声を聞いたり、ちょっと怠けたり。
 そんな折、仲間の農家の方から桃の差し入れ。固いけどとても甘い品種の桃。さっきのお客さん…というか、友達にも、5~6個剥きました。舌の肥えたIさん、サクランボ以外は食わないだってさ。


 夕方、緊急事態。残留農薬のことで。でも、主任はもうみんなと一緒に職場を発っていました。…緊急だったので、呼び戻すことになってしまいました。僕が解析に関わっていなかったとはいえ、宴もたけなわだったのにね…。無力さを感じます。
 さっきまで談笑していた部屋の隅っこでは、タマネギが腐って、大変なことになっていました。
 帰り、雷雲が夕焼けしていました。明日からは旅だというのに…。
 Blank way to home…
 帰ってきてから、『半分のさつまいも』を見ました。先週の土曜日にNHKで放映していたのをビデオに撮っていたものです。ヒロインの中嶋かよ子さんは、実在する海老名香葉子さん。東京大空襲で家族をみんな失ったのです。この感想を書くとまた長くなる。いつか書こうと思いますが。
 だけど、これだけは言いたい(感想ではない)。
 戦争を、戦災を生き抜いてきた彼女の『憲法9条が日本を守ってきた』という言葉を軽視するな、と(以前とあるTV番組で出演した際に述べられている)。
 僕の頭の中で、マンドラゴラの叫びはまだ消えない。

天気:晴れ(東京都板橋区・茨城県取手市)

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