日本百名山第2ラウンド(開聞岳:鹿児島県)
※記録8月18日
15日の夜、11日付と12日付のふうたろう絵日記を更新して、寝たのは24時回っていたような気がします。何気に、15日は朝3時半起床でしたから、尋常ではありません。
で、その翌朝(まだ夜だけど)は起床4時前。4時半頃の鹿児島市内は、本当に静かです。
甲突川(こうつきがわ)に架かる高見橋から夜の鹿児島市。ISOを100でシャッタースピードを20秒くらいにして撮ったので、さっきの交差点の写真のように、画像は荒くありません。
5時1分鹿児島中央駅発指宿駅行きの電車です。これが始発。開聞駅まで電車で行くには、これを逃すと昼になります。指宿駅からはバスが出てはいるけど…。
それにしても、みんな開聞岳に行くのかな。
指宿や開聞を走る鉄道路線はJR枕崎線です。その枕崎線に併走する国道225号線。トラック運転手さん、お勤めご苦労様です。
そういえば、枕崎線ではグースカするつもりだったのです。一応、最初の数分間はそう試みましたが、夜が明けてきたらもうダメです。この夜明けの車窓を写真に納めないなんて、何のために旅しているのやら…!
というわけで、結局、一睡も出来ないカメキチ・ヤマキチふうたろうです。
防風用の松の木が車窓の前を流れ、その向こうに8月16日の夜明けを告げる太陽。夢のような車窓ですね。
枕崎線で、指宿駅を過ぎると、次第に路線が西側に。そして、遠くに開聞岳が見えてきました。
道ばたには、オレンジの、コスモスっぽい花。コスモスなのかなぁ…?
ここが2合目です。タクシーで来れば5分だそうですが、お金がもったいない。大体、タクシーなんて、いないから!
暗くて、狭くて、暑い。最初の1時間は、焦熱地獄・無間地獄です。
5合目のベンチで一休み。ってか、スゲェ暑い。この5合目までが、とにかくたまらない。
もし、この調子でこの先もずっと登り続けるなら、二度と来ようとは思わないでしょう。
おおっ!見えました!!海です。一面の海です。夜中に成長した雄大積雲が海面に反射しています。
開聞岳を撫でていく霧が、小さな蜘蛛の巣に飾り付け。朝日に輝いています。
開聞岳山頂(924m)に着きました!薩摩半島の南端の形がくっきりと見えます。
池田湖。池なのか田なのか湖なのか…なんてツッコミをしたくなったりするのは僕だけか。
山頂の北側斜面に、ちょっとした出っ張りの岩があります。そこに座ると、こんな風景を真下に見ることが。
頂上手前で、この山を登っていて、初めて出会った人たち。神奈川県から来られたそうです。一家総出で。一人娘のNちゃん、聡明な子だったな。
そして、このご家族3人とともに山を下り、ついでに、山川町の温泉にまで連れて行ってもらえました…。
山頂は何気にガスが濃いときが多く、ちょっと下の、また出っ張った岩から、枕崎方面が見渡せます。
弧を描く薩摩半島。このまま空を飛びたい。
この黒く海に映るのは、ひょっとして珊瑚礁かと思ったら、雲の影でした。ずうーっと先まで繋がっていますね。
この後、山を無事下りました。Sさん家族のご厚意に甘えて、山川町の温泉に連れて行ってもらうことになりました。
これは、山川町のシンボルなのかな、竹山というそうです。この見えている側の真裏には、神社もあるそうです。
これが温泉の施設。竹山の直ぐ下にあります。あまり大きくはないですが、温泉らしいです。市営なのか、指宿市民の価格設定があります(山川町は指宿市に合併されています)。
温泉で、みんなと別れました。僕は、風呂で眼鏡を外すと本当に何も見えなくなるので、一緒に入ったはずのお父さんの姿すらも見つからないまま、バスの時間になってしまいました。ちゃんと挨拶も出来ませんでした。
温泉からバスで20分ほど。210円でJR山川駅。有人駅では最南端の駅だそうです。行きの電車で、枕崎線東開聞駅を通っているので、北の稚内駅とともに、端を押さえました。
さて、開聞岳も制覇し、再び鹿児島市内へ戻ってきました。今日はちょっと市内も歩いてみましょう。
何を隠そう、ここは鹿児島県。さつまいもをでんと並べているところがまた粋です。さつまいもにこんなに種類があるのを知らなかった僕です。きっと、もっとあるのだろう。
鰹節です。枕崎市や山川町などで、かなり作られているとか。鰹節といえば高知しか知らなかった僕でした。
鹿児島市内は、とにかく暑い!一昨年の原水爆禁止世界大会の時の広島を思い出します。西日本の都市の夏は、蝉の声とか、暑さとか、なんだか暗い雰囲気を感じさせます。
最後に、昨日宮之浦港に忘れてきた登山靴を、折田汽船(屋久島フェリー2号)の職員さんたちに鹿児島港まで運んでもらいました。登山靴を入れた袋の中には、濡れたパンツを突っ込んでいたことも、受け取ってから気が付いて、更にショボーン…。
桜島がきれいに見えています。
この4日間、夜が明ける前から夜が更けた後まで、ずっと何か行動していました。度重なるトラブルや、大移動、日記の更新など、のんびりしている暇は、本当にありませんでした。これほど密度の濃い滞在は、はたしてどれくらいあったか…。
でも、そもそも、一人旅は自分で自分を生かすために、すべてのことをやらなければなりません。食堂にもほとんど入らなかったので、その時点から壮絶でした。
滞在は16日で終わり。17日からは帰路につきます。無事帰還することを願って、16日の夜も、たまった日記の更新に追われていました。
天気:晴れ時々くもり(鹿児島県揖宿郡開聞町・山川町・鹿児島市)