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そろいもそろって…

2007年 10月 9日

 家に帰ってきたら、ちょうど19時半。ある番組で、小児科外来の夜間・休日診療が逼迫しているとの報道。
 しかし、そんなことは、ず~~~~~~~~~~~っと前から報道されていたことで、今始まったことではありません。それでも、問題提起はよしとします。


 で、問題は、この番組の中身が、

  1. 休日・夜間に殺到する診療。
  2. 勤務態勢が日中の4分の1くらいになり、医療従事者が大変。
  3.  ふむふむ。なるほど。

  4. 色々な病院で診てもらったけど、重大な病気ではないかと心配する親が増えた。
  5. 休日・夜間の医療は、基本的に緊急用であることを患者が認識する必要がある。
  6. 国(厚生労働省)は、病院の集約化を進める方向に動いている。
  7. 限られた医療資源(医者のことをいってるのか?)を上手く使うための集約化である。

 待て待て待て~~~~い!!結局、知識を持ってない親のせいか?そして、病気に休日はないんだぞ?苦しい本人には緊急なんだぞ?…出演していた彼は、本当に医者か?耳を疑った。少なくとも、僕はこいつにだけは診てもらいたくない。
 そして、なぜ、国として、小児科医を増やすべきだと告発しない?だいたい、集約化で小児科が廃止された地域が不便になることはネコでも解る(さすがにこの番組でもそれは述べていた)。
 医療従事者たちは、何とかその狭い枠の中で色々やりくりしていたようで、その努力はたたえたい。でも、医者や看護師を増やせと訴えられるのは、他でもない、当事者たちです。患者を味方に付けて、「医療費を圧迫する」などのくだらないイデオロギーを跳ね返して、中心になって訴えられるのは誰でもない、当事者自身。よろしくお願いします。
 それでもこの期に及んで、今までの医療政策に重大な責任を負っている自民党に立候補者を立てたり応援したりしている団体などが、まだあります。挙げ句の果てに、患者を責めるなんぞもってのほか。恥を知れ。
 厚生労働省も、「集約化」なんて、言ってくれますね。その「集約化」とやらで、搬送が遅れて、子どもが死んじゃったら、厚労省の大臣がザオリク(テレビゲームの『ドラゴンクエスト』の死者復活の呪文)でもかけてくれるのですか?
 そろいもそろって、「医療費問題」を聖域化して真面目に小さな弁当箱の中で動いています。本当に情けない。
 でも、Actionに移せない僕自身も、何気に、情けない人間の一人なのですね。どういう力が働けば、この「小児科医の少ない状態」を打開できるのか、解らない。中途半端ですね。

天気:くもり一時雨(東京都板橋区・茨城県取手市)

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