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台風の秋(両神山:埼玉県)

2007年 10月 28日

 予告通り、山行を決行しました。行き先は、もちろん両神山。日本百名山です。
 5時半起床、6時37分出発です。


 両神山の日向大谷口登山口まで、3時間。取手からだったら、恐らく4時間半はかかっていたでしょう。まず、その近さに感激しつつ、両神山に足を踏み入れました。


 今日は、山頂に着くまでずっと森と沢が続きます。それでも、空が快晴なので川面もきらきら。


 広葉樹林帯の両神山山麓。ここはまだ色づいてはいません。それでも、ところどころ、ツツジなどが色づいていたりします。


 ここは、清滝小屋という、両神山唯一の山小屋です。一泊二食付きで6500円、素泊まりで4000円。庭(?)には立派な紅葉が。山小屋のオヤジさんもマイペースなようです。とりあえず、両神山のバッジだけ買って通過。


 清滝小屋を過ぎたあたりから、紅葉が目立ってきました。
 実は、僕は、今が秋であるということを、この紅葉を見るまでちゃんと実感していませんでした。うん、秋だね。
 …その割に、家では寒い寒いと言っている。


 清滝小屋から、ずっと上って、最初の見晴らしから見えたのがこの山肌の紅葉です。これほど見事に澄んだ三原色は、初めてです。


 しかし、基本は樹林帯。紅葉がきれいだということは、樹林があるということの証だから、しょうがないね。黙々と、歩く。


 両神山山頂。山頂だけは展望抜群です。ただ、狭いので、ちょっと過ごしにくい。
 奥多摩の山並みが見えています。


 両神山のほこらの上に、一本のツツジの木。ツツジがこんなに赤くなることを知るには、6月の丹沢で青いツツジを見ていてこそ。
 うん。山に行ってこそ季節を感じます。


 ちょっと両神山の山頂から北へ進んだところに、大きな岩場があります。そこから北西方面を見ると、山の斜面一面に広がる紅葉と、更にその向こうには雪の綿帽子を被った浅間山。
 みんな両神山山頂で満足して帰って行ったので、この景色を見ていないんですねぇ。一応、登ってきた人たちには教えてはあげたけど。


 両神山山頂から見える八ヶ岳。のこぎりだね、相変わらず。そして、もう冬。


 再び、下から眺める富士山。21日前はあの上にいたんだな。両神山は雲に隠れていたかなぁ…。
 その富士山ももう雪を被っています。


 同じ道を下る。
 …なんてことはしたくないので、ちょっと点線ルートを。七滝沢コースといわれるルートです。
 分岐までは同じ道です。木の根っこありまくりでヤスデいまくりの道。


 七滝沢コースというだけあり、いつも滝がついてきます。滝があるということは、コースが急峻であるということで、下るのは大変でした。しかも、谷なので、暗い!


 そんな黒い谷間に赤い勘違いが。これはツツジだと思う。上で紅葉していた、あれ。


 下りてきてから55分待ったバス。小鹿野町営バスです。速くもないし安くもないけど、運転手と両神村の人たちとはもう顔なじみみたいで、会うたびにクラクションやら合図やら。何気に、沿線の住民の安否を気遣ったりしているのかとも思えます。いつまでもこのサービスが続きますように。


 今日も出会いはありました。しかし、バスの中で話せただけでした。というのも、バスが西武秩父に着いたのが17時59分。飯能行き各駅停車が何と18時2分発です。慌てて、さよならしました。
 そのバスの中で出会えた父ちゃんは、1年前から山を始めたらしく、糖尿病も山をやって改善の方向に向かっているとか。HbA1cが10とかあったらしいですが、7くらいまで下がったとか。うん、あと一息!
 そのほかは、山話でずっと過ごしていました。

 さて、18時2分に西武秩父駅を出たら、所沢駅に着いたのが19時14分。家に着いたのが19時23分。…取手駅だったなら20時37分です。この圧倒的な近さは、感激を通り越しています。神のなせる業とも言えるくらいです。素晴らしい。
 帰ったら、ストーブが届きました。これについてはまた後日。
 とにかく、新天地の初山行は大成功でした。来週は、いつものMさんと蓼科山です。晴れたらいいですね。

天気:快晴、所沢市では晴れ(埼玉県秩父郡両神村・小鹿野町・秩父市・所沢市)

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