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米価が下がっている

2007年 11月 22日

 今日も弁当を作ってちゃんと出勤するには、やや遅めの、7時50分頃起床。恐らく今シーズン一番の冷え込みでしたが、ストーブの灯油タンクに貯まっている灯油が底を突いて、煤が出るだけの役立たずになってしまいました。家を出る前に灯油を補給しておきましたが、灯油をちゃんと入れずに芯を焼くと、芯を傷めるので良くないのです。
 …というわけで、今日も出勤。
 そして、農薬の抽出。今日は韓国から20名くらいのお客さん。韓流というか、逆韓流というか。何喋っているかまったく解らないけど、通訳や身振り手振りを通じて、何となく意思疎通できた部分もあったかな。


 帰りに立ち寄ったコープ。今は新米シーズンです。2kgを10日ほどで食べてしまうので、1ヶ月で6kg。
 相当昔ですが、実家で米屋さんから米を買っていた時、10kgで6000円くらいしていなかったかと思います。
 今日コープで見た米は、5kgで2000円しません。あきたこまちやコシヒカリなどとブランドがついていても、2000円行かない。結果、僕の一ヶ月の米代、締めて2000円強?携帯とインターネット料金の合計10000円強、灯油20リットル1900円弱と比べると、ちょっと安くないか?

 農家の生産者価格で、今の一俵(60kg)平均が14000円台らしい。年収300万を得ようと思えば、サバを読んで200俵。12トンを一人で作らなければなりません。約10000平方メートル(一町歩:100m×100m)で7俵くらいが標準だったか。だとすれば、200÷7で29万平方メートル。100m幅の、長さ3kmほどの田圃でイネを、しかも安定的に生産しなければ年収300万円に行かないのです。これを一人でやれというのか?しかも、稲作にかかる経費を考えれば、売り上げで300万円ではやっていけない。
 …僕が毎日しこたま食べている米。チョコレートと同じで、生産者がそのままでは食べていけない価格を前提にして、成り立っていました。日本版プランテーション。僕らはその犠牲の上に生かされている。
 …で済むはずがない。何か行動しなければ、そのうち日本で米が作れなくなり、一部の金持ちだけのブランドになってしまうかもしれない。もちろん、そういう金持ちによってそういう日本にされてしまうのです。
 じゃ、安い米の不買運動でもやりますか?
 これは愚策。代わりに何を食べて生きていくつもりですか?小麦やトウモロコシは9割以上を輸入に頼っています。それに、今の米価を前提にして成り立っている日本経済で、不買運動だけしたところで、輸入物も食べないとすれば、見えるのは餓死です。
 誰が米価を下げているのか、誰がこの安い米価に僕らを依存させているのか、犯人を暴こうぜ。内部留保を百数十兆円レベルで貯め込んでいる大企業群に、ちゃんと相応の税金を納めてもらいましょう。国民の生活レベルを落とすことなく、生活物資を貧しく作っている生産者を維持するために、余分にお金を持っている人々からちゃんと税金をもらいましょう。元は、各企業で働いている労働者の労働力で稼いだお金なのですから。
 労働者に還元しなさい!
 更に、派遣で人件費を削るのをやめさせましょう。不必要な公共事業をやめて地域の漁師や農家・教師その他の人々に正当な賃金を出せるように補償しましょう。人殺し以上にろくに役立っていないアメリカ軍基地の維持に金を出すのをやめましょう。
 並行して、生協の中途半端なものにとどまらない、消費者教育をちゃんとやりましょう。米に限らず、あらゆる物が如何に作られ、どう消費され、結果何が起こるのか、ちゃんと学校と家庭・地域で教えましょう。道歩いているだけで見えるものはあるのですから。家庭科をカットするのは論外中の論外。
 政治レベルでの活動(考えるだけでもいい)と並行できる市民活動こそ本物の運動だと、僕は思います。どちらかではなくどちらも必要でしょう。何も難しくはないと思います。知るだけでいいのだから。知ったことを、ちょっとどこかで話すだけでいいのだから。「社会が悪いか個人が悪いか」などと、お互いの責任のなすりつけ合いでうやむやにするのは、いい加減やめましょう。

 というわけで、また米一袋から飛躍してしまいました。以上です。

天気:晴れ(東京都板橋区・埼玉県所沢市)

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