Home > ふうたろう旅日記 > 極寒の夜(西沢渓谷登山道~甲武信小屋:山梨県・埼玉県)

極寒の夜(西沢渓谷登山道~甲武信小屋:山梨県・埼玉県)

2007年 11月 23日

※記録11月25日

 一分の遅刻で予定を狂わす、電車とバスの旅。所沢でやらかしたミスは、目的地駅の塩山(えんざん)駅まで続きました。しかし、災い転じて福となす。特急列車では似顔絵師の人に出会ったり、早く着きすぎたバス停ではわが職場の所長の知り合いと出くわしたり(そのために、濃い話が出来た)。ふうたろう旅日記、早くも炸裂。
 塩山9時5分発のあいのりバスは、かくして西沢渓谷につきました。西沢渓谷で遊ぶ人たちをよそに、さっきの「知り合い」の人も含めて、登山組が振り分けられていきます。


 西沢渓谷の紅葉はもう完了しています。冬支度はばっちり。このくそ寒いのに紅葉なんておととい来やがれって感じです。しかし、ここまで散り果てているとは…。


 便所で10分くらい待たされたあげく、男子用小便は裏から優先的に入れることを待たされてから知った、犬死に出発。
 散り果てた落葉松林がしばらく続く登山道。これはこれで、僕は好きなのです。


 恐らく、鶏冠山(とさかやま)という山です。…が、この山、山梨100名山なのに、今は登山できないみたいです(甲武信岳付近からの道が封鎖されていた)。


 延々と登り続ける甲武信岳への『徳ちゃん新道』。展望できる場所は限られています。奥武蔵の伊豆ヶ岳よりはマシですが。
 その代わりに、先ほど見た落葉松その他の針葉樹林がたんまり。


 道が崩れて、皮肉にも樹木がなぎ倒された場所が展望ヶ所。ちょっと木を引っかけた風景が、僕は好きかもしれない。


 道標にある、戸渡尾根というのが、登ってきた道です。いつの間にか、稜線は雪と霜柱で凍結。


 この字を何と読むのか、解らないまま進んでいます(帰宅後に「とくさやま」とよむことがわかりました)。ここは三角点の大きな表示があるのに、まったく展望がない。大菩薩嶺のピークと同じです。寒い。


 左のピークが甲武信岳。今日の宿泊予定地である、甲武信小屋側のテント場はもうすぐそこです。


 手がかじかんできていることに気がついたのは、この辺です。木がなくなって、吹きさらしの中を歩いた時。風速なんて数メートル程度なのに、寒すぎる。


 甲武信小屋。有名なくらい、厳しいらしい。何が厳しいのか知らないけど。とりあえず、テント場の代金300円払って、メシです。明日の長丁場が待っているので、早めに寝ないと。


 独り者のテントが数多。
 でも、団体で来ている数グループの声がやたらと大きい。そして、寒い。
 僕はこのあと、米を炊いてレトルトのカレーを食べました。


 僕の写真撮影は、このテント軍団を撮影して終わっています。
 念のため、今日はちゃんと寝袋を持ってきているので、去年の雲取山のような真似はいたしません。…が、暇なのは同じで、17時過ぎには眠ってしまいました。次の朝まで寝続けるのがどれだけ大変か…。21時半に一度目が覚めてから、次寝付くまでが大変でした。そして寒いのも同じで、-6℃の世界です。つま先が寒い。今後の課題です。寝袋をもっと耐寒用にしなければならないかもしれません。

天気:快晴(山梨県東山梨郡三富村・埼玉県秩父郡大滝村
※最近の市町村合併(小泉「構造改革」に伴うもの)を僕が認めていないため、市町村名を赤字で書いています。情報不足のため、誤っている場合があります。反論は受け付けません。

Comments are closed.