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体力の旅は終わりです(大歩危峡:徳島県)

2008年 1月 2日

※記録:1月5日

 起床は6時頃だったか。明るくなる前に起きても、もはや意味はありません。こっそり浴室でガスコンロを使ってラーメンを作り、こっそり鍵を置いてチェックアウトしてきました。
 大歩危峡(おおぼけきょう)に行く前に、ちょっとだけ池田町中心街を散策。…といっても、観光ではなく、経済状態のお勉強。残念なことに、日本全国、起こる現象は同じ。潰れたスーパーがあります。


 昨日僕が買い物をしたメガモールです。駐車場は数百台はあると思われる、郊外型店舗。地元で営んできたスーパーが太刀打ちできるはずもない。


 ここで、電車の時刻になったので、とりあえず大歩危峡に向かいます。

 阿波池田駅。特急列車の方が多い土讃線。18切符が使えないぞ!


 アンパンマン列車ですか。見てくれも良いですが、普通列車を整備してくださいませ。


 とりあえず、大歩危駅に着きました。寒波でこんなところでも雪が積もっています。


 「歩危マート」という店がありました。これは純粋・天然だったのかと思いきや、何だか、テレビが来たりとかで、狙っているような雰囲気をにおわせていました。ねらってウケるほど、大したネタじゃない。店の人はやたらとそれで売り込んでくるから、ちょっと鬱陶しい。


 大歩危駅の真上にかかる大きな橋。これが落ちたら、奥祖谷の人たちは出てこられません。


 大歩危峡を作る川は吉野川です。青く澄んだ水。河原まで下りたかったけど、川沿いは民家が密集していて進入できませんでした。


 これをずっと奥に行くと高知県の方に行きます。実を言うと、この渓谷の風景は、小歩危峡の方が良いと、僕は思っています。


 大歩危駅に着いた時はタクシーが邪魔で全景を撮ることができませんでした。雪を被った、大歩危駅です。作りはレトロな感じがしますが、作られたレトロ感のようなものもあります。青森県の五能線、艫作(へなし)駅レベルを求む。


 このあと、再び18切符で阿波池田駅に戻ります。鈍行でも30分弱でつきます。特急で20分。
 いよいよ旅先の地を去るので、土産物を買っていきたいところです。さっきのメガモールでも良いのですが、できれば地元を探したいところです。そこで繰り出した商店街。合併後の「三好市」を表に出していますが、その看板が変わった割にはアーケードの穴の修復は全然されていない。本当にこの商店街は寂れています。


 この、『ふくや』という店で、賞味期限も製造年月日も入っていない、四国銘菓の『一六タルト』みたいなカステラを買っていきました。謹製となっているので、これは買うしかないでしょう。


 土産のカステラを重いリュックの紐にぶら下げて、鈍行列車で大阪の実家へ向かいます。土讃線に変な若い男が乗ってきて、運転手に絡み、僕にも絡み、鬱陶しかったけど、琴平駅(香川県)で巻いてきました。
 写真は瀬戸大橋の上から。
 琴平駅から、倉敷市の児島駅まで乗っていく家族の人たちと山の話などしていました。僕の無理な山旅を聞くと、苦笑いです。
 中間管理職をしているとも言うそのお父さん。自由な思想を持っておられるようでした。児島駅でお別れです。1時間半ほどがあっという間でした。


 児島駅で20分ほど待ち時間がありましたので、外に出ました。「コジマ」なのに、あるのは「ヤマダ」でした。コジマ電器はないそうです。


 こうして、岡山、姫路、大阪と、徐々に我が実家に接近していくのでした。近づくにつれて、違和感が増してゆく。

 大阪駅です。19時過ぎの大阪駅はにぎやかです。メガモールのあった阿波池田駅前は…。でも、大阪も阿波池田とは違った形でメチャクチャであることを、後で思い切り感じることになります。


 大阪南港。ポートタウン東駅付近は何でも揃う場所であるかのように、ショッピングセンターとファストフード店が公園のベンチのように散らばっています。しかし、正月三ヶ日ということもあって、ほとんど閉店中。違和感を覚えながらその辺を歩いていると、なんと、手にタバコの箱を2つ握り、財布やその他の手荷物を足下に散乱させながら、道のど真ん中で寝ている若い女性がいるではないですか。
 一発目で悪のオーラを食らいました。今日から、精神力の消耗が始まります。

天気:雪、香川県より先は、晴れ時々くもり(徳島県三好郡池田町・西祖谷山村・山城町・香川県仲多度郡仲南町・岡山県倉敷市・大阪市港区・住之江区)

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