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化学の煙がモンモンと…

2008年 1月 7日

 今日は仕事始め。朝、久しぶりのゆりかちゃん(エビ)を食べて、弁当を持って出発。弁当に、卵を2個も使って卵焼きを作ってしまったので、しかも、砂糖の卵焼きだったので、ものすごく膨張。オムレツのごとし。昼はコレステロール過多です。
 そして、通勤電車は混雑のために3分遅れ。雪崩の本を読んでいました。剣山の反省。

 出勤したら、予告通り、主任はまだ帰国していなかったのですが、何と、まだアメリカに残留しているのだそうです。濃霧で飛行機が飛ばないといっていました。
 それはそれでご愁傷様なのですが、こちらには仕事がたんまり。
 僕はとりあえず、5-ヒドロキシメチル-2-フルフラール(右の図)の分析です。果糖(左の図)から誘導される化合物で、それを含む食品を加熱すると生成するそうです。構造的には5角形の果糖から水2分子と水素1分子が抜けたものです。
 …と、この化学構造式を載せるのに、40分ほどを費やしました。


 で、訳もなくこんなものを分析するわけではなくて、蜂蜜の糖分の変性を調べなくてはいけないのです。
 ここにおわします茶色の塊10gは、p-トルイジンです。クサいです。医薬用外劇物です。触りたくないです。


 これは酢酸です。食酢の超濃いやつです。クサいです。触りたくないです。


 これは、バルビツール酸です。医薬用外劇物です。クサくないのが救いです。
 他にも、イソプロパノールを使いました。


 p-トルイジンを10gと酢酸を10mlを加え、それをイソプロパノールで100mlにメスアップしたものをA試薬。バルビツール酸0.5gを水で100mlにメスアップしたものを試薬B。蜂蜜と水を1対4(重さ比)で混ぜ、サンプルとします。
 サンプル1mlに試薬Aを2.5ml加えてから、試薬Bを0.5ml加えて、よくかき混ぜて3分待ちます。それから、凄くテキトウですが、500nmの波長で、吸光度測定します。赤色を測定する時の波長を忘れてしまったので、苦労しました。
 ここで一番の問題は、5-ヒドロキシメチル-2-フルフラールの純品がないことです。試薬会社に問い合わせたら、だいぶ遅れるといわれました。これでは、蜂蜜の品質を相対評価することしかできません。しかも、こともあろうに、写真のように、液が濁ってきやがりました。余計なものが含まれていて、濁っているのでしょう。しょうがないから、明日、濾過して再試です。


 夕方、いや、夜。
 18時過ぎてから、いや、19時前。
 …ガスクロマトグラフィーのカラム(中空の内壁に特殊な樹脂を塗った細いガラス管)の交換をすることになりました。よりによって、教えてくれる人がいない状態で。
 僕の手の中にある黒い粒は、フェラルというもので、カラムを固定する役割をするようです。こいつを上手くかみ合わせられないと、カラムが上手くセットできません。
 こいつのせいで、結局終業は20時半でした。まったく、こないだの大雪の剣山並に無謀な作業でした。どこが剣山の反省だ。

 …と、そういう愚痴をまき散らしている間に、1時が過ぎました。阿呆な一日、バケオタの愚痴を終わります。そして、こうして愚痴っている間は、余裕がある証拠で、それなりに楽しんでいます。本当に楽しくないと、愚痴が暴言に変わります。

天気:くもり一時雨、夜は晴れ(東京都板橋区・埼玉県所沢市)

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