ふたたび、雪の砂漠（霧ヶ峰：長野県）
今日は予告通り、霧ヶ峰。4時49分に起きて、メシをかっ込んで、暗いうちに家を出ました。6時半になっても明るくなってこなかったので、朝が来ないのではないかと本気で心配していましたが、電車で寝ていたら、朝になっていたのはいうまでもありません。
日野春駅。八ヶ岳が雪を被っています。吹雪でなければ、あの剣山よりはましでしょうか？
それにしても、よく澄んだ空気です。
上諏訪駅裏手にあるバス停から、霧ヶ峰強清水（こわしみず）に向かうバスに乗って45分ほど。スポーツ新聞を読んでいた運転手に終点で起こされました。さて、出発。
降り立ったところは、なだらかなスキー場でした。開発の波というか、時化ですな。
空には、昨日の夕方までかかっていた雨雲のしっぽみたいなのが残っています。太陽がおぼろげ。
開発地帯は抜けました。霧ヶ峰の、中心部に入っていきます。
これは、恐らく、昨日の雨が過冷却され、木にへばりついた瞬間に凍結したものだと思います。なんて言うんだっけ…、この現象？
霧ヶ峰の中心部と僕が述べたのは、遊歩道のようになっているところだそうですが、雪に埋もれてりゃもう何が何だか。
でも、雪原、きれいでしょ？
この枯れ草を見て、花の名前を言えたらかっこいいのですが、僕は残念ながらかっこわるい方です。氷の花が咲いていたので、とりあえず撮ってみました。
車山が見えています。車山というのは、霧ヶ峰の最高峰です。1925m。
でも、到達まではまだしばらくかかります。
車山は遙か向こう。でも、僕の腹時計はお昼です。この前アイゼンで穴の開いた水筒（緑）はこの黄色の水筒に交換されました。黒い筒は、同時に大破したマップケースの4代目です。
で、箸を持ってくるのを忘れたので、その辺に落ちていた何かの枯れ木の枝で、インスタント焼きそばを作って食べました。有毒なアルカロイドに怯えながら。
その辺樹氷になっています。蔵王ほどの立派なもんじゃないけど、これはこれで、樹の形が残っていて、いいじゃない？
僕の足跡。画像圧縮してしまったから潰れて見えないかな。雪の上に残る足跡は、またしても僕一人分。でも今日はずっと向こうまで視界が利くから、そりゃぁきれいでした！
そんな感動は前半でほぼ終わったかもしれません。車山の北側の遊歩道を巻いて、北から車山に登ろうとしたのですが、これ。ゲレンデが登山道を寸断してくれています。まるで、僕は車道をジェイウォークしているようです。スキーヤーはちんたらしたのから速いのまでいるから、車道よりも質が悪いかも知んない。
ジェイウォークでゲレンデを切り抜けたら、登山道の雪に埋もれたのが出てきて、安心して…というわけでもないけど、歩きました。坂が急なので（雪崩にもびくびくしながら）、一気に高度が稼げて、見通しはどんどんよくなってきます。
車山の山頂。展望は、かなりよい。今日も冬型の気圧配置で、北から北東（←？）の雲が多く、山には雲がかかりがちでしたが、空気が澄んでいるので、富士山や御嶽山なんかも時にはハッキリと見えました。
さて、下りますか。
元来た道を引き返すのはイヤなので、ゲレンデ側のルートを使おうと思いました。でも、ケルンはあるのにその向こうの道がまったく解らない。今思えば、ゲレンデの中に埋もれていたか、そもそも登山道として位置づけられていなかったか、どちらかです。結局、雪崩の危険の高い角度というのを避けながら下りました。
車山の東斜面はホワイトアウトしていました。雪もちらほら。剣山ほど凶悪じゃなかったけど。
雪がこびりついた針葉樹の向こうにはゴマのようなスキーヤーの群れ。僕の向かう方向もあちらで、僕もゴマになります。
道がよく解らないから、もう、本当に適当に歩きました。藪こぎです。雪が適当に固いので、体重のかけ方がちょっと違うだけで沈んだり沈まなかったり。
わかんを持ってこなかったことを改めて後悔しました。今日はアイゼンだけだった。
今日は連休の中日で、しかも天気も良くなったから、ごった返しています。こりゃたまらん。
でも、何だか、リュックを背負って、ストックも手に入れて、靴は専用のビンディングが付けられそうなものになっているので、そのうち僕も、スキー板なんか担いで山に登ったりするかもしれない。…そんなことをふと思うのでした。
あのスキー場のレストハウスで、土産物の添加物をジロ見したり化学の教科書を読んだりして1時間ほどの暇を潰しました。
車山高原から、アルピコグループのバスが冬季でも出ています。去年の11月に登った蓼科山。おいらの足跡なんかあの分厚い雪の下なんだなぁ。
霧ヶ峰の旅。雪のおかげか、なかなか歯ごたえがあって美味しかった。最後の藪こぎは余計でしたが。実は、明日も箱根の方に出かけようとしていたりして…。明日のはスーパーよちよちコースだと思っているのですが。どうでしょう？
天気：晴れ、霧ヶ峰東側ではくもりで雪が舞う（長野県諏訪市・茅野市・北佐久郡長門町）