ああ、茫然自失…
今日の登場物質はこの2名です。ヘキサシアノ鉄(Ⅱ)酸カリウム三水和物、酢酸亜鉛二水和物。でも、今日の日記ではこの2名にがんばってもらおうと思いましたが、ダメみたいです。
夜、帰ってから、『3年B組金八先生』を見ておりました。
『3年B組金八先生』第13話 2008年1月17日放送分
駅前(ロケ地は北千住駅)でティッシュ配りをしていた、自称17歳の女性にすっかり誘惑されてしまったB組の智春。本気で恋愛ができると思っていた智春だったが、その女性は「不良」集団の仲間で、「オヤジ狩り」などをも手がける危険な集団の一員だった。その集団に多額の脅迫金を要求されることになった。それを知った智春の親友「大将」は彼を助けようとした。何と、大将はその危険な集団との関係を、智春がトラブルに巻き込まれるよりもずっと前から持っていた。
しかし、大将はその集団の本当の一味ではない。
大将の父は足に障碍を持っていて自暴自棄、母や妹たちは毎日その暴力に怯えながら暮らしていた。父の愛情をまったく感じることができない大将なのである。
そんな折に、金八からの「侍は逃げない」という言葉を聞き、「男気のある少年」だった彼は、家を出た母たちに付いていかず、自暴自棄の父親の下に残った。父親の無銭飲酒の肩代わりをし、妹たちには出ていき際に「大事にしてもらうんだぞ」の言葉。智春が例の集団の脅迫に怯えてB組のクラスメート、千尋のお金を盗んだ時には自ら罪を被ろうとした。そして、彼が肩代わりした智春の脅迫金10万円を工面するために、大将自身が盗みをはたらくことにもなった。
…そんな、「男気のある」少年が大将である。
ところが、大将が肩代わりした10万円を工面することができず、大将はその集団から暴行を加えられてしまう。その現場を偶然、金八と智春、そして何と、遠くから、智春がお金を盗んだ相手であった千尋が目撃した。金八と智春の決死の助けで、大将は助かった。
智春は、翌日、クラスのみんなの前で、もちろん大将もいる前で、すべてを語った。大将はあくまでも智春をかばおうとしていた。が、男気のある少年・大将は、金八からの「逃げている」という一喝に、どうにもならなくなり、教室から飛び出してしまった。
こうして、ことの一部始終を、B組の仲間と教師たちは知ることになった。
…が、一人だけ取り残された人がいる。
職員室で、智春が千尋のお金を盗んだことを、智春の推薦高校受験における障害とし、問題になった時のことである。千尋が職員室に飛び込んできてこう言ったのだ。
「先生、私、大将に自分のお金を預けていたことをすっかり忘れていたんです(^o^)。でも、みんなが騒ぎ出して副校長が持ち物検査をするなんて言うから言い出せなくて…。」
出ていき際に、
「先生、人生お金だけじゃないですよ。(^_^)v」
金八、「逆転一発満塁ホームラン」
副校長は、こうして貧乏くじを引くことになったのだが、智春は救われ、千尋は大きく進歩した。
智春はその日、金八に渡した日誌の中に、「先生ごめん。大将を助けて。」と書いた。
金八、「もちろん…、大将からも逃げないさ。」
僕は、『3年B組金八先生』を、美談として自分の中に残すために見ているのではありません。自分の生き方と重ね合わせたいのです。こういう教師が、いや、人間が本当にいるのかどうかは判らない。でも、人はこういう生き方も出来るということを、ブラウン管の向こうから投げかけられているような気がしてならないのです。
どうしても、今の自分と、あまりにも重ならない部分が多すぎて、どうにもならなくなる…のです。代わりに出来ることも判らない自分が、歯がゆいのです。今日も主任と話していたけど…。自分の能力、技術、理想、目標、ひっくるめて、解らない。とってもばかばかしい悩みだと思います。なぜなら、「そんなに難しく考えなくてもいいことじゃん」というレベルのことだろうから。それでも、真面目に迷っている自分がいるのです。
金八を見た後、しばらく茫然自失しているのでした。あらすじを書いて整理していると、少し落ち着きましたが。
ま、そんなこんなで、脳でブドウ糖を浪費しながら生きています。僕自身それが悪いことだと思わないけど、もう少し雲が晴れて、あの富士山の頂上から見たようなものを、現実のものにしたいとも思うのです。大きなことをしなくてもいいから。僕の理想、目標を、あの展望に負けないくらい、しっかり持ちたい。
天気:晴れ、未明は雪(埼玉県所沢市・東京都板橋区)