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メタミドホスに惑わされる日本国民

2008年 2月 1日

 今日はいつもより1時間早い電車に乗りました。やるべきことがあれば、やる気にもなるものです。ましてや、今、人命に関わる大惨事。四の五の言っている場合ではないのです。
 今日は、本格的にテレビ局がチャンポン。昨日よりもレベルアップ。実験と撮影がいつまで経っても終わらない。電話は鳴りっぱなし。途中に通常業務の電話も入ってくる(けどもかなりの人が話し中だっただろう)ので、全員が全身全霊をかけて迷走していました。
 何気に、我が職場のスタッフの数倍の報道関係者がウロウロしていて、せまいという感覚を通り越して、家族みたいな感覚すら湧いてくるのです。


 結局、今日もずっと農薬の抽出を繰り返しました。入ってくるニュースは、昨日までのものがまったく参考にならないくらい錯綜していて、「袋に穴などは開いていなかった」という報道が一転、「3mmほどの穴が、袋とその中のトレーをも突き抜けて開いていた」というものになっていました。そして、警察の発表によると、千葉県で検出されたメタミドホスは130ppmだそうで、ニュースになって3日目にしてようやく数値が公開されました。
 どうして、情報公開がこれほど遅れたのか、被害者の拡大(気のせいも含めて、である)のことを考えると、無念であり、怒りを覚えます。警察の発表が遅れたこと、錯綜したことも、正直、かなり迷惑です。また、1ヶ月近くもこの事故をJTなどが公開していなかったことは、過失致傷にも当たるのではないか。そして、この事件の当事者たちは、お互いの責任のなすりつけ合いをするばかりですが、どれだけ多くの関係者が迷惑したか、考えているのでしょうか。メタミドホスを故意に入れたという疑いも色濃くなっていますが、その攻撃は、犯罪そのもの、社会の仕組みそのものに行くのではなく、中国へ向かっています。どれほど愚かなことなのか、解っているのでしょうか。何度も言いますが、中国の国家を責める前に、自分の国の食糧を自国で生産できない日本の国家に向き合いなさい。中国に文句を言っているだけの連中には、本当に憤りを覚えます。
 中国産のものを使うけど、安全でなきゃイヤだ。国産のは高い。食べ物くらい輸入すればいい。そんなことを言ってはばからない連中に、誰かを責める資格はない。
 バイオ燃料や異常気象で食糧供給が危ない。穀物などに対する投機で流通が破壊されている。…そんなことを少しでも考えて欲しい。そんな時に、まだこれ以上輸入に頼ろうとしている日本政府の異常さに、真剣に向き合って欲しい。
 しかし、これだけの事実を知った上でもなおかつ文句だけしか言えないのなら、メタミドホスの角に頭でもぶつけて何とやらです。

 明日は本当は休日ですけど、ちょっとここは踏ん張り時です。山に行く時の消費エネルギーを考えれば無限小。大丈夫ですよ。
 …寝坊が心配ですけど。

天気:晴れ(東京都板橋区・埼玉県所沢市)

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