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今日はジクロルボスか…

2008年 2月 5日

 ネタ切れです。
 今日は、一日、12サンプル分の農薬抽出。とにかく、ロングランです。すべてが終わった17時過ぎには、だいたい燃え尽きています。
 そんな燃えかす状態でしばらく過ごしていたら、「今度はギョウザからジクロルボスが110ppm検出された」とのニュースが入りました。
 またしても、有機リン系農薬ですか。でも今度のは日本で農薬として登録のあるものです。もし、たまたまこちらが先に中毒患者を出していたら、中国のせいに、していたかな?


 ところで、ジクロルボスの横に、また余計な化学式、トリクロルホンを描いています。手元に農薬学の教科書がないので、ハッキリ書けませんが、この2つはまた兄弟分だったと思います。よりによって、メタミドホスとアセフェートの関係図式のすぐ側に、並べられて書いていたような気がします。
 少なくとも、経験的には、トリクロルホンをガスクロマトグラフィーに注入すると、ジクロルボスが代わりに検出されることがあります。トリクロルホンは検出されませんでした?
 …よりによって、なぜこれほどバイアスの大きいメタミドホスやジクロルボスが検出されるのでしょう?しかも、110ppmというのは、奇しくも、メタミドホスの130ppmと近すぎる(20ppmの差は、本来はありえないくらい大きいけど)。
 明日、ちょっと、農薬学の教科書を読み直して、トリクロルホンとジクロルボスの関係を調べてみようかな。

 帰り、『岳』と『Dr.コトー診療所』の新刊を買ってしまいました。似たような臭いを持っているこの2つの物語。『岳』は山登りをやっている僕には凄くよく解る気持ちを表現しています。『Dr.コトー診療所』も、命の重さ、人の情の厚さを感じさせる名作です。
 Dr.コトーなら、最初にメタミドホス中毒患者が来た時、千葉の保健所のような対応はしなかっただろうな。患者を助け、患者の生活環に思いを馳せ、原因を探っただろうな。昨日、『クローズアップ現代』を見ながら、思わず、『Dr.コトー、助けてくれ!』と言ってしまった自分がいます。

天気:晴れ(東京都板橋区・埼玉県所沢市)

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