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「深刻」ではなく「真剣」になろう

2008年 3月 12日

 久々に、これだけ大量のフラスコを触りました。一時、一週間に50本くらいという時があったと思えば、それ以降、毎日1本とか2本とか。
 今日は、手応えがあったような気がしました。添加回収試験をやっていたのです。これで、分析できる農薬が増やせるといい。


 昨日、大学院時代の「おぞましい記憶」を思い出して、今日の夕方近くまでずっと落ち込んでいました。でも、よく考えてみたら、何に落ち込んでいたのか解らない。むしろ、落ち込んでいたかったんじゃないか、とさえ思うくらいです。
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 ねぇ、自分の中で、これからどうしたらいいか、なんて本当は解っているんでしょう?それに、大学院時代の実験がなんだったのか解って、「フロンティア電子軌道理論」というものに興味が湧かなかった?今の分析施設で、苦楽全部ひっくるめて、理論も経験もひっくるめて、こういう歴史をたどってきたのは僕だけだってことも、知っているんじゃない?どれだけあの時の教授が許せなくても、今持っている自分の経験や知識がなくなるってこともないんじゃない?ちょっと、「人生をメチャクチャにされた!」なんて思ってみたけど、本当に「メチャクチャ」なのかなぁ?人生に、「もし~だったら」ってのはないのです。あの、しゃにむにESRを触っていた時があり、TBARS(チオバルビツール酸反応生成物:Thiobarbituricacid Reactive Substance)を追いかけていた時があり、当時付き合っていた恋人や教授とのプレッシャーに苦しんでいた時があり、アルバイト先のセルフィー下鴨青果部の夫婦に助けられた時があり、入院した時にかけられた数え切れないくらいの激励があり、何十もの論文を一晩で読まなければならない時があったけど、あれがあって、今なのですよ。あのどれかがなくても、今の僕はなかったのです。だから、「メチャクチャにされた」というのは、事実無根です。
 仮にも今、不幸だと思うなら、それは当時のせいではないでしょう。今、僕自身の努力と能力が足りないのです。でも今は、不幸ではありません。山にだってたくさん登っているし、本だって読んでいるし(昨日は打撃を受けたけど)、足に錘を着けて職場の階段を2往復しているし(トレーニングのつもり)、M青の班会にも参加&働きかけしようとしているし、…とにかく、不幸ではありません。だから、何も後ろめたく思うことはありません。
 時々、それでも、あの時の悲しさ、苦さが思い出されるかもしれません。それでも、自分を励ましてあげましょう。ほら、酸素がなくなったら、外に出て新鮮な空気を吸うんです。「正のフィードバック」です。

 というわけで、やれること、何よりやりたいことをがんばりましょう。
 ちょっと前まではただただ「深刻」だったけど、今は軽く「真剣」になったかもしれません。

天気:くもり時々晴れ(埼玉県所沢市・東京都板橋区)

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