Home > 未分類 > これ、どうすんの?

これ、どうすんの?

2008年 4月 8日

 昨日の夜からずっと降り続いている雨が、今朝は一段と強く降っていました。どうも、風の方も強いようで、沿岸部には暴風警報すら出ていたみたいです。平均の風速も8m/秒くらいで、最大瞬間風速はもっと強かったでしょう。
 だから、傘の一本や二本、壊してしまうのも致し方ないかもしれない。


 でも、だな。
 今日、帰りに所沢駅から家に向かって歩いていると、10本くらい壊れた傘が散乱していました。みんなその辺のコンビニで300円とかで売っている傘です。材質は、もちろん、ポリ塩化ビニル。そして、可塑剤入り。
 でさ、天災はやむを得ないとしても、この散乱した傘をどうするんでしょうか。そして、飛ばしてしまった人たちは、最低この10人くらいは、放棄してきたということですね?
 電車に乗り遅れそうだった。
 大雨で取りに行くどころではなかった。
 どこに飛んでいったのかさえ判らなかった。
 …しかし、それでも、こうやって散乱している現状に対して何も思わないのであれば、それは秩序の崩壊だと思います。
 それよりも、もっと僕が気になるのは、散乱しているのは、決まって安い傘であることです。ニュースの映像で流れる時も、イメージ的に透明のビニール傘がひっくり返ってちぎれている感じです。
 ついでに、電車の中に傘の忘れ物が多くなっていると、雨の度に放送されます。お金の入ったバッグを忘れたら大騒ぎして取りに行くでしょうけど、傘では、殆どの人は取りには行かないんじゃないかな。
 …物を大事にする基準が、価格や価値になっています。
 さて、ここからが本番。
 僕は、もっとしっかりした傘を買おうかな、と思います。コンビニでも、ちょっと高めの傘なら、1000円くらいのがありますが、傘屋さんに行けば、カーボングラファイトの骨組みで直径70cmくらいの立派な傘が1500円くらいで売っています(ました)。
 …でも、今は殆ど無いんです。買いたくても、買えない。消費者が買わないから、売らない。売らないから、買えない。ならば、起原はどこにある?
 消費者が安い方向に流れるのは原理的に当たり前。生産側も儲けられる方に流れるのは当たり前。これら2つの現実を対置させたところで、僕が「傘」として使えるレベルの傘は、市場からどんどん無くなってゆくのです。ほら、人工甘味料不使用の飲料がどんどん無くなっていることにも通ずるでしょう。
 問題の起原がどうであるかにかかわらず、傘の品質はトータルで悪くなり、人工甘味料不使用の飲料が減っていくという現実は進行します。本当に、この起原はどこ?

    覚え書き的仮説

  • 消費者が安い傘(ノンカロリー飲料)を求めた
  • 生産者が安い傘(ノンカロリー飲料)で売り上げを上げようとした
  • 公(例えば政治)が価格の破壊(化学物質の使用)に公正な基準を設けなかった

天気:雨、強風を伴い強く降る(埼玉県所沢市・東京都板橋区)

Comments are closed.