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釧路の空のように(移動中:釧路支庁・胆振支庁)

2008年 5月 4日

※記録:5月7日8時台

 パルーデ釧路の朝。
 6時に目が覚めたのですが、既に明るい。薬が切れて感覚がおかしいので、熟睡も出来ませんでした。更に、この615号室、すきま風が多くて、寒い・暑いはどうでもよいのですが、強風の笛の音が五月蠅うて寝づらいったりゃありゃしない。


 釧路市街の特に住宅街でしょうか。向こうに何か山も見えているようですが、空はとにかく曇っています。太陽はその薄雲を突き抜けて見えていますが、どうもスッキリしない。


 朝ご飯が7時からなので、1時間待ったのですが、けっこうその待ち時間が長く感じます。具合もあまりよくないから、よけいでしょうね。
 食事中、隣に座った人2人と30分くらい話していました。1人は、襖などの扉関係を作る職人だそうで、この頃の工業化された規格の扉に仕事を圧迫されているそうです。
 …経済の原理を感じるではありませんか。


 9時頃、ホテルでぼーっとしていてもしかたがないので、チェックアウト。そして、ベタなところで「和商市場」に行きました。「おしょういちば」ではなく、「わしょういちば」と読みます。
 海産物を中心に扱っていますが、時々お菓子なんかもあったり。ここは市場というよりも、むしろ観光地ですね。


 海産物がいっぱいあって、物質的な豊かさを象徴するかのようです。で、結局ここをうろついていて、僕は北海道本場の柳葉魚(ししゃも)といくら醤油漬けを買いました。あとでこれを心から悔いることになるのですが、それは5日付で書くことにしましょう。


 釧路駅で、11時17分発のスーパーおおぞら号を、相変わらずぼーっと待っていたのですが、その時に食べたバウムクーヘン。
 …何で埼玉県で作ったもんを食べんといかんのや、などと思いながら、釧路の空のような意識で食べていました。
 駅ビル内に古本屋があったので、「ブラックジャックによろしく」のコミックを買っておきました。どうせろくに頭が働かないからコミックが限度です。
 「Dr.コトー診療所」に似ているかと思ったけど、全然違う。どちらかというと、コトーは真剣。ブラックジャックは深刻。コトーの方がいい。


 おおぞら号では帯広過ぎくらいまでブラックジャックを読んでいましたが、それ以降は、南千歳までぼーっと過ごしました。脳みそが釧路なんだからしょうがない。
 で、南千歳であった22分の待ち時間に食べたいくら弁当。


 中身は一体どうなっているだろうな…。
 ひっくり返したらメチャクチャになるだろう弁当の、よりによってその裏側に表記を書いているのは、実質表示していないに等しい。
 もっとも、表示があったとして、ここ以外に食べ物は存在しないので選ばざるをえないのですが。


 このイクラ丼を食べている間に、山形出身の、日本一周をし始めたというおっちゃんに出会いました。すり減った靴とボウボウに伸びたひげを見せて、その過酷さを見せていただきました。
 イクラ丼の説明?
 いわずもがな、でしょ。


 苫小牧駅で、3日間限定のコインロッカーに7日間も放り込んでいたパソコンがどうなっているのかずっと不安だったのですが、結局何事もなく取り出せました。それどころか、追加料金も取らない、ダラダラぶり。ま、いいけど。
 駅の100円ショップと駅前のスーパー「エガオ」でカップ麺やポテトチップなどの食べ物を買っておき、あとは30分くらいバス停で苫小牧港行きのバス待ち。
 さっきの日本一周のおっちゃんを始め、3人の人と話をしていました。交差点では2人の老夫婦、エガオの地階では苫小牧市民のおばあちゃんに声を掛けられました。
 これじゃ、頭くらくらしていても、笑顔を絶やせませんね。クスリ切れを恨むしかない、いや、クスリ切れを予測できなかった自分を恨むしかない。10日間の旅の長さもまた、実感する時でした。
 そして、大洗行きの船に乗ってからは、行きの船で出会ったIくん(ここにも書き込みをしてくれているが)と21時過ぎまで話していました。お互い同じ時間を同じ島で、まったく違う方法で旅をしていたのですから、妙な一体感を持って。彼もだいぶ過酷な旅をしたみたい。僕の方みたいには天気に恵まれなかったみたいですね。
 こうして、僕の10日間の北海道の旅日記は終わろうとしています。あとは5日の、家に帰るまで。いや、片づけが終わるまで。船の中の様子などは、また明日付で書こうと思います。

天気:晴れのちくもり、夜は雨(北海道釧路支庁釧路市・胆振支庁苫小牧市)

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