Home > 雑談 > ブラックジャック(によろしく)

ブラックジャック(によろしく)

2008年 5月 12日

 これは、今日、衝動買いした本です。
 こないだ、釧路のもやのような頭で帯広辺りを通過していた時、『ブラックジャックによろしく』を読んでいて、すい臓がんの抗がん剤の話が出てきました。世界では"優れた"抗がん剤があるといわれているのに、日本では承認が遅れているため、助かるものも助からない、みたいな考え方が、あるみたい。
 …今日もくどくなるよ?


ブラックジャックによろしく 第5巻 #46「笑顔の裏側」

庄司(外科医):世界で使われている膵臓がんの抗がん剤をあげていくと……
ジェムザール……
イリノテカン……
アイソボリン……
シスプラチン(これは僕も知っている:ふうたろう註)……
つまりこういうことだ
効果をあげている抗がん剤は世界中にいくつもある……
だけどジェムザールが効かなかったらあの辻本さん(患者の名前)という患者に希望はない
なぜならさっき挙げた中で日本で膵臓がんに使っていいのはジェムザールただ一つだけだからだ
これは膵臓がんに限った話じゃない
日本では海外で使われている多くの抗がん剤が未承認なのさ……
主人公の何故かという問いに対して
庄司:一つは厚生労働省の認可がおりないせいだ
今の厚生労働省のシステムじゃ……
すでに海外で認められている薬でも承認されるまで最低10年はかかる

(以後略)

 ここが、帯広より先、釧路の頭でずっと気になっていました。
 ふむ。その庄司がいう、世界で効果をあげている抗がん剤で、本当にがん患者が救われているのか、ということを考えようと思ったら、やっぱり抗がん剤に対して少しでも懐疑的になっている本を読まないとなぁ、と思ったのです。
 1章しか読めていないのですが、どうも、治療技術では、庄司のいう「世界」の最先端であるアメリカでも、「敗北」しているらしい。がんの克服ということに対して(他にもあるけど)。特に、肺ガンに関していえば、まったく惨めな結果に終わっているらしい。
 2章に抗がん剤の話が出てくるみたいです。ちょっと楽しみにしています。

 僕らは、がんというものを単純に考えすぎていると思う。100万分の1の確率とか、抗がん剤を使うとか、遺伝子が傷つけられて起こるとか、ぜんぜん単純すぎる。
 …オパーリンの本を読んでいて、正直そう思った。たぶん、オパーリンのいう単純な有機物質の進化によって生命が生まれるほど確率が低いことじゃないよ。

 さて、飯食うか。

天気:くもり(東京都板橋区・埼玉県所沢市)

Comments are closed.