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下剤山(三頭山:東京都・山梨県)

2008年 6月 28日

 まず、この奥多摩の地に来るまでが大変だった、今日の山行。
 朝5時発の電車に乗るのはいいが、毎度のことながら、カメラを腰にぶら下げるのを忘れるため、足がガクガクになるまでダッシュして、何とかセーフでした。お陰で、信じられないくらい気分が悪くて、拝島駅あたりまでは、半死半生。寝ても起きても気分が悪く、最悪でした。
 そんな状態なので、あまり眠ることもできず、ちょっと寝不足のままこの地に下りたったのです。


 今日の予報は、くもり。
 でも、まだこの時間帯(7時半頃)は、どうやら晴れているようです。山の上の方はすでに雲がかかっていますが、何とかなるでしょう。


 大きな橋が架かっています。さすがに朝7時半はまだ車通りも少ない。寝ぼけながら、道路のど真ん中で写真撮影。


 橋を越えたら、解りづらいところ(右手)に、ムロクボ尾根(登山道)の入口があります。寝ぼけながら、クライムオーン!


 最初にいっておきますが、今日は、展望の良い箇所は、一ヶ所もありません。曇っているのでこれ幸い、かも知れませんが、樹林帯は、それでも萎えます。
 途中、腰掛けて15分くらい寝ていました。


 遠距離攻撃はどうもできそうにないことが解ったので、今日は近距離攻撃で、写真を撮りにかかりました。狙いはキノコ。
 …といっても、何というキノコか、全然解らない。昔、キノコフェチで、どこに行ってもキノコばっかり撮っていた子どもの頃を思い出しながら撮りました。


 幽霊みたいなキノコ。ツキヨタケはもっと遙かに大きかったような。このキノコは5ミリくらいの大きさしかありません。


 いくら朝、気分が悪い思いをしたといっても、腹は減るのです。食事時刻はいつもより4時間~6時間も早いのですから。
 水筒は、当て付けのように、下剤の入れ物。クエン酸マグネシウム製剤ということを理解しているので、問題なく使えることを熟知しています。
 ああ、山の上で、下剤…。
 そして、ついでにいうと、今日も持ってきたエネルゲンのスポーツドリンクには、ちゃんとクエン酸イオンとマグネシウムイオンが入っています。あっちの方が、この中に入っている水よりも、下剤に近い。


 これ、ツツジの仲間っぽいけど、なんだろう。大量に花びらが散乱していたので、見上げたらこれでした。合弁花って、なぜか惹かれるんですよね。離弁花と、進化の過程ではどちらが先なんだろ。


 実は、さっき飯食ったところ(インスタント焼きそばだが)は、三頭山(みとうさん)頂上ではありません。
 そして、この三頭山頂上で、飯を食うのは、虫との戦闘を余儀なくされ、敗北に終わること間違いなし。
 ヌカザス山で食べといて良かった(9時半)。


 避難小屋方面に向かいます。育ちの良い木がおります。どうやったらこんな形になれるんだろうね。


 縦写真の多い日は、展望がないということを表しているね。
 でも、樹林帯の中で、こうやって霧が出てくると、また別の美しさがあるってものです。展望ないんだから、むしろ、この幻想的な感じが浮き彫りになるではないかっ!


 避難小屋は、意外と綺麗です。トイレには灯りが無くて、意味の解らない注意書きがあって、使いにくいのか使いやすいのかよく解りませんでしたが、とりあえず、「トイレットペーパーが無くなっていたら持ってきてください」と書いてあったので、ちょっとしか残っていなかったけど、置いてきました。
 トイレに入ったはいいが、紙が無くてジタバタする人が、2~3人助かること間違いなし。


 小屋の前はちょっと開けていて、もうちょっとカラッとしていたら、休憩には抜群だったでしょう。ちょっと雲も多かったので、見えるはずの展望もなかったし。
 そこにいらっしゃる4人組の人たちと、ちょっと話したり、きゅうりの漬け物をもらったり(以前にも似たようなシーンがあったな)しました。漬け物、美味かった。
 名刺を渡したので、食の安全から政治の話までやってきました。おいらは、講演よりも公園で喋る方がいいな。


 森の中、苔生す枯れ木が、その森全体の風格を変えています。ただ新緑、という年サイクルのものだけじゃなくて、こういう年を超えたものもあった方がいい。
 この森は、「都民の森」という名前が付いているのですが、名前の割になかなかいい。


 この写真は、切り取りという加工をしているので、僕としては駄作の1枚です。ただ、この落ちまくった花びらが、なんかきれいでした。
 ビシッと決めたかったなぁ。
 で、この花びら、何だろう。


 実は、苔生した木のところ以降は渓流沿いを歩いている道です。水は殆ど透明です。どっからこんな大量の水、湧いてくんのかな。今年はそんなに雨多くないのに。


 登山道ではなく、散歩道まで下りてくると、ウッドチップが撒かれています。歩きやすいのはいいんですけど、ちょっと…景観的には邪魔かも。
 子どもが投げつけて遊んでいたので、ちょっとだけ叱っときました。人に当たったら死にはしないけど、いい気分じゃないじゃん。もちろん、ギャングの年頃だから、言うことなんか聞かないっちゃ。


 うひゃー!
 空はもう分厚い雲に覆われていますよ。ま、それよりも、細く続く道路(実際は太いけど)を撮りたかった。
 ところで、風景の写真、ここだけじゃない?


 ちょうどいい時間帯に下りてきて、バスが出ました。
 都民の森から数馬(かずま)というバス停までは、なぜか無料で行けます。そのあと、数馬から武蔵五日市駅まで、910円区間のバス。58分乗ります。
 実はこのバス、運転手さんがフライングをかましてしまって、一つくらい先のバス停で、「すみません、13時19分発のバスだったので、いったん数馬に戻ります…」だって。こんなこともあるもんなんですね。
 おいらはちょっとしたドライブ気分だったよ。っていうか、気にしてない。


 いつしかバスの中で眠りこけていると、五日市町の市街地に出てきていました。山手より雲がうすく、日差しもあったような。
 このあと、武蔵五日市駅からJRで拝島駅、西武線に乗り換えて小川駅を通って、所沢駅に帰り着きました。武蔵五日市駅から53分。近いね。

 6月は4日間の山行を実現できましたが、ナマクラな身体はまだ元に戻りません。7月、どれだけ取り返せるかなぁ…。梅雨!ちゃんと雨は降ってもらってから、サッサと明けてくれ!
 ただ、昨日の予報では、7月は雨が少ないそうで、…ヘタすりゃ渇水か。ヤヴァくない?

天気:くもり時々晴れ(東京都西多摩郡奥多摩町・檜原村・五日市町・山梨県北都留郡小菅村・上野原町、移動中は含まない)

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