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雨にも負けず(荒島岳勝原・中出コース:福井県)

2010年 7月 11日

 何と!旅館で寝坊です!!
 4時半に目覚ましをかけていたけど、あまりの眠さに2度寝をしてしまい、次起きたら5時18分。26分越前大野発の電車なんか間に合うはずねーぞ!!
 …というわけで、諦めて7時40分の、大野市営バスで勝原(かどはら)まで行くことに決めました。
 そうと決まれば、とりあえずゆっくり昨日買ったおにぎりなどを食っておきますか。少しはまた寝られますし。こういうときは、慌てたくても慌てないようにするのがいいです。


 さて、鳩ヶ湯行きのバス、勝原よりも少し手前で、ちょっとだけ登山口に近いところで下ろしてもらえました。助かります。
 しかし、5時18分に起きたときから気になっていましたが、既に雨が降っています。昨日までの予報では昼前から雨ということになっていたのに。


 国道を一部歩きます。でも、雨が降っているのであまり車通りも多くないというか。


 勝原スキー場の入口。ここが登山口です。夏の。


 スキー場なので、リフトとかがあります。
 よーく目を凝らしてみると、上の方に人が歩いていますね。仲間ですねー!


 見通しはいいので、遠くの目標目指して直登。雨が降っているのでさっさと登りたい。リフト乗り場が遠のく。


 それにしても、このウッドチップは何だ。歩きにくすぎですぞ。それか、斜面の浸食が激しすぎるのでそれを食い止めるためか。


 リフト乗り場の上。夏は雑草が繁茂して、見る影もない。


 ここから、草刈りがされている登山道を歩きます。登りやすく、感謝。でも、草があるからこそ登り甲斐があるという考え方もありますので、何とも言えない。


 遠くの山もまだ何とか見通せますが、雨は着実に強くなっている模様です。


 長いリフトの降り場。こちらはリフトそのものが崩壊しています。さっきの「見る影もない」レベルではありません。ここまでで勝原スキー場入口から50分のコースタイム。ふうたろうは、あまりの暑さなどでバテて、50分を若干オーバーするくらいかかってしまいました。


 ここからも登山口。リフトが動いていたときはここまで登ってこられたのですね。


 樹林帯に入りました。そして、暗くなったと思ったら、雨が突然強く降ってきました。しかし、猛烈に暑かったところの雨だったので、ある意味癒しの雨と言えるかもしれません。


 樹間から何かが見えるかと思ったけど、まったくだめです。今日はもはやここまでか。


 とりあえず、暑くてシャレにならず、喉の渇きも癒えないので、一旦休憩。そして、ちょうど雨も小降りなりました。


 昨日、セルフィー下鴨で持たせてもらったお土産オレンジ。ネーブルかな。アメリカ産だけど。
 でも、ありがたくいただきます。そしてこのオレンジ、5個持たせてもらっているのですが、それがこの後どれだけ助けになったことか。


 オレンジ2個食べて、すっかりHPとMP全快。色々創造的な思考をイッパイにしながら、いざゆかん。


 薄暗い急な階段を上ります。やっぱりしんどい。


 この小さい三角点っぽいやつ、水準点なのかな、1015mの地点にありました。この後も何個か出てくるけど。


 荒島岳まで後2kmだそうです。2km、遠いのか近いのか。



 今日はちょうど草刈りなどの手入れが入っている日のようです。ぬかるんだり抉れたりしている道にウッドチップを撒くなどして整備している人がいます。謝謝。


 ここはシャクナゲ平。ここまで来るとようやくという感じです。勝原コースはメジャーなルートで距離も短いですが、それでもなかなか。特に今日みたいに暑くて雨も降っている日なんて、かなりコンディション悪いです。


 シャクナゲ平から山頂に向かうとき、一旦鞍部に降り立ちます。その少し手前くらいで、佐開(さびらき)コースへの分岐があります。
 帰りはこの佐開コースにしようかな。どうせ上は雨とガスで何も見えんだろうし。


 しばらくすると、濡れた階段。一段一段が高いので、歩きにくいったらそれはもう。ロープとか足に絡まってくるとうざいったら、そりゃあもう!


 スゴい霧。


 ホンマ、スゴい霧ですな。まあ、今日はこういう山行だということで、展望は諦めると。
 この辺りから花がちょくちょく増えてきます。下の方でも、オカトラノオ(サクラソウ科)などが時々咲いてはいましたけども。


 また草刈り隊です。いやあ、こんな雨の中、ホンマ御苦労様です。っていうか、登山者が少ないのを見越してきたんでしょうけども。


 道が平らになってきました。もうすぐですね。


 はい、#77荒島岳登頂です。でも、あまりにもガスが濃すぎて、感動もへったくれもないです。


 あのほこらのところにひとりおばちゃんがいます。また、そうしてお約束の"山語り"が始まるのです。


 おばちゃんと山の話をしたり、ハクサンフウロやクガイソウなどを愛でたりしながらオレンジを2個ほどパクついて、下山。とりあえず、佐開や中出(なかいで)などのコースを下山するにしても、最低鞍部までは戻らないと。下山コース(しもやま―)は、突っ切ることもできますが、今日みたいな日に歩く意味はないでしょうね…。


 さっきまでのガスが、パッと晴れました。基本的に空はずっと高くまで雲が覆っていますが、見通しが良くなるだけで違います。ありがたいものです。


 シャクナゲ平でおばちゃんと別れ、ふうたろうは中出コースを下山することにしました。天気が若干持ち直したので佐開コースをやめ、中出コースに変更しました。
 でも、断続的に強風が吹き、雨が降ったり止んだり。梅雨末期の天気は不安定で荒れます。


 大野盆地が樹林の隙間から見えます。今日の展望は恐らくこれが最高です。


 小荒島岳に登って眺めを堪能しようと思ったら、分岐を見逃してスルーしてしまいました。もう上り返す気力なし。


 ガスっぽいのはなくなりました。空の雲のうねりまで見えます。


 しかし、長い樹林の下り。汗か雨かの区別も付かないくらい体中びしょびしょ。パンツの裏まで濡れています。いいかげん辟易します。


 登山道が終わりました。太い枝を踏んづけて転んだところもありましたが、何とかここまで無事で。


 でも、まだ先は長い。雨は小降りですが、道は長い。結局濡れることに変わりなし。ゴアテックスの高級カッパ着ているのに。



 そのうち舗装路が見えてきます。土道のぬかるみで難儀するくらいならまだ舗装路の方がマシか。


 道のど真ん中にカタツムリがのそのそ。車に轢かれても知らんぞ。…ということで、脇の草むらの中に置いてきました。


 ここが中出登山口の駐車ポイント。あまり広くはない。そして、水場なんか、無い。


 延々と車道を歩いて、里に下りてきました。このホース、水が出るかと思ったら、出ませんでした。


 雨の中田んぼの側を歩きます。


 何だか、農薬を撒いているようなにおいがする。クサい。


 晴れていたらマッタリ歩きたいです。ていうか、下山コースを歩いている可能性が高いですが。
 


 下唯野(しもゆいの)駅は九頭竜川(くずりゅう―)の河岸段丘の下にあります。地図にない歩行者用の道を下ります。


 これが下唯野駅。
 手を洗おうとか、顔をすすごうとか、カッパの泥を流そうとか思って来ると、絶望します。水道なんかありません。トイレももちろんありません。屋根付きの待合室があるだけマシというレベル。これは泣き入ります。


 だいぶ飛ばしたけれども、これは福井駅の駅ソバです。1時間、携帯のゲームで遊んだりしながら、他にやることが思いつかない雨の下唯野駅を過ごし、越美北線にこれもまた1時間ほど揺られ、着いた、文明を感じる駅。


 この後、敦賀、米原、名古屋を経て、家に帰ります。
 …が、選挙で東京選挙区がやばいというので、滋賀県に電車が入ってから、長浜に着くまでに4通もメールが飛んできました。ぶっちゃけ、こんな所にまで職場を持ち込みたくないんだけどなあと思ったりしたけども、消費税のことを考えると四の五の言ってはいられないかも知れない。一発だけメールを。
 …そしたら、米原駅で岡山の方に行くことになっている電車の中にザックを忘れてきてしまいました。もし、この電車が連結作業で止まっていなかったら、空前のネタになります。アブネー(゜Д゜;)
 そんなこんなで、滞りなく家に着きました。23時。でも、さすがに今回の山行はハードでした。下界を通る1泊2日はやはり熟達者向けですな…。
 #77荒島岳クリア。


天気:雨(福井県大野市、移動中は含まない)

  1. itochan
    7月 13th, 2010 at 08:17 | #1

    こんにちは!
    ブログが復活してよかったですねぇ・・・。
    これからも楽しみに拝見させていただきます。

  2. natty
    7月 13th, 2010 at 12:04 | #2

     ありがとうございます。
     まだまだ病み上がり状態のふうたろう絵日記ですが、
     よろしくお願いします。

     今年は徹底的に山スペシャルで行きますよ!

  3. wine
    7月 14th, 2010 at 22:42 | #3

    今回の山行記面白かった~(失礼!)
    あんな過密スケジュールの合間に山に登るというか。・・・山があるからスケジュールをこなすというか・・・やっぱ山が生活なんだよね?
    でもふうたろうさん(nattyさん?)やさしい人なんですね・・・カタツムリ
    それと旅館を探すのにGPS使った・・・楽しい人ですね

  4. natty
    7月 14th, 2010 at 23:04 | #4

    >やっぱ山が生活なんだよね?
     そういうことです(笑

     カタツムリ。ええ、さすがに踏みつぶされるの判ってておいておけませんでした(苦笑
     nattyはなぜかそういう設定になってしまいました。一応、そういう風に呼ばれたこともあります。ふうたろうも、あだ名なのですよ、もともと。

     GPS、いや、あれは本当に危機迫るものがありましてね!
     あれがなかったら、確実に夜の越前大野駅前で大遭難です!(滅

  5. wine
    7月 14th, 2010 at 23:27 | #5

    これだけの山行計画たてられるのにザック忘れるとか・・・やってくれますね~
    私もよくボケますがnattyさんにはかないません・・・

  6. natty
    7月 15th, 2010 at 01:01 | #6

     元来、注意欠陥障害です。
     忘れ物多いし、
     ミスも多いし、
     集中力も微妙にないし…。
     忘れ物をしないでいられるときの方が少ないです(泣

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