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山頂は下山口(滅)(御在所岳【上水晶沢・表道コース】:三重県)

2013年 7月 28日

 さて、若干寝坊して5時前。いや、立派な寝坊か(笑
 食欲はあるようなないような。それよりも、チャーハンの具に使えそうなものがないという悲しい罠。カレー粉(ドライカレー)も忘れてきてもうたし(滅滅滅
 しかもこの米、インディカ米系の餅米らしく、しょせんは餅米。チャーハンに合うはずもなく(滅滅滅滅滅滅


 食後に、冷えているはずのオレンジ風味ゼリーを食べましたが、そんなに冷えていませんでした。


 さて、鬱空に朝靄漂う中、出発です。展望の良い稜線歩きとかだったら何かの冗談かと思うけど、幻想的な森と川の中を歩けるのだから、まあ、いいでしょう。あの船形山(宮城県)みたいに鬱空天空コースみたいなのはもういいです。


 荷物も畳みました。立つ鳥跡を濁さず、ですな。


 アップダウンのヌメヌメした道を進みます。あまりおもしろい道ではありませんな…。


 ヌメヌメコースを進むと、25000分の1の地図にはひとかけらも表示されていない場所ばかりが記入された看板があってめんどくさいという件。まあ、おおむね場所は判るけどさ…


 ヌメヌメコースを更に進みます。


 鉄橋が壊れているので本流を徒渉せよとの看板を直進します。ここで徒渉するとかなり明後日の方向に飛ばされます(前日の3枚目の地図参照)。


 河原に出られるところがあったので出て休みます。上空というか、大気が煙霧でひどく濁っているので(鬱空)、遠望の利かない場所の方が有利に感じますね。


 谷間で光がちゃんと届かないので、露出が難しい。


 静かな(人だかりや騒音のない)川は本当に落ち着きます。天気のいい稜線のあずまやと同じくらい好きです。


 道に戻って直進。でも、ゴルジュみたいなところはなさそうなので、もうイトシノサワヨしてもいいのかもしれない。


 くもりでもなく晴れでもない今日の天気、接近戦が楽しい…


 どの辺りから沢に出たんだっけな…。思い出せない。


 そろそろイトシノサワヨしたくてうずうずしているところ。


 登山道から沢の上流を眺めると、イトシノサワヨで突っ切れそうな感じですね。


 では、行きますか(ぇ


 水冷式登山再開っ!


 川幅が広く水深も浅いので、沢登りと言うよりは沢遊び。


 でも、くれぐれも、淵にだけは落っこちないように。


 このまま、今日の沢の終点まで、イトシノサワヨで楽しむことができます。


 穏やかな水面の底の岩や砂というのは、何となく神秘的です。手を伸ばせば届きそうだけど深くて、そして清らかで…


 おや?この生き物は…
 近寄ってもピクリとも動かないのでそのまま死んでいるのかと思ったら、シッポにちょっと触れたら動き出してほっとする。


 森のトンネルの水路を遡上。紅葉している時期ならもっと凄いことになっているだろうなあ…。鈴鹿山脈のこの辺りなら、11月中旬くらいでいけるかな?


 沢はほぼまっすぐですが、ちょっと曲がっています。そして、その曲がりが位置確認のヒント。


 この淵で、腰くらいまで浸かりますかね…


 大雨の隙間を縫ってやってきた神崎川上流。穏やかなものです。


 右手の木に徒渉点の札が下がっています。上水晶沢がちょうど注ぎ込んでいるところなので、まさにここから国見峠にあがるのでしょう。


 ところで、この辺りにはさっきのイモリみたいなのが大量にいます。澄んだ水の底に黒く沈んでいて、うっかり踏みそうになるくらい、います。腹側がオレンジ色している毒々しいイモリ(サンショウウオ?)ですが、実際毒を持っているのかどうか…(アカハライモリならばテトロドトキシンを持っているらしい)


 両岸ともに若干えぐれた感じになっていて、這い上がれるところをちょっと探して…と。


 あまり靴を履き替える適地がありませんが、とりあえず履き替えます。


 そして、右岸上陸。
 その看板には、あくまでもふうたろうの行き先だけ出てきません。


 さ、国見峠を目指しましょう。


 ヌオッ(゚皿゚;)
 こんな豪快な不法投棄は山中ではまだ見たことがない…


 大きめの袋いっぱいに詰め込みましたが、これでも全部拾いきれませんでした。賞味期限などがすててあるゴミに書いてないか確かめましたが、全部消えていて判りませんでした。
 恐らく、今後このゴミはまた数年、拾われることなくここにとどまり続けるでしょうな。ここはふうたろうみたいに110リットルのザックで来るようなところではないので。


 ゴミ街道をまっすぐ進んだら突き当たります。しかし、まだ国見岳の指導標が現れません。あくまでも根ノ平峠に誘おうと躍起になっています(歯ぎしり
 でも、25000分の1の地図を持っていれば、進む方向が判らないということはありませんから。


 もう一度上水晶沢に当たったら、徒渉してから沢沿いです。上水晶沢右岸を上る感じです。
 それにしても、薄暗い。


 コンパクトデジカメの方が、まだコントラストだけはいい。ただ、露出がめちゃくちゃ(マニュアルモードがない)なので白飛びしていますがね…


 小さな滝があります。でも、近寄るにはちょっと険しい。いや、荷物がデカい(滅滅滅


 川がどんどん細くなってきています。源流近し、ですな。


 この辺りは登山道の崩落もひどく、倒木も多い。かなり荒れています。赤テープが付いているのでそれを頼りに登れますが、それがなければ、自分で道を切り開かねばなりませんね。


 冬はこの葉っぱがない分、もっと明るいのでしょうか。しかも雪が積もっていれば、より明るい。


 沢の水はもはや伏流しているのでは…?と思うほど。峠は近そうです。


 水が事切れたようです。


 この、沢筋とも登山道とも区別の付かないところを登ります。


 これはもう、登山道そのものです。たまに雨が降ったら水が流れる程度の。
 琵琶湖に注ぐ愛知川(えちがわ)も、琵琶湖から流れていく大河・淀川も、こういう小さい沢から水を集めているんだなあと、感慨深いではないですか。


 ようやく深い樹林帯を抜けました。国見峠です。…が、それを示す看板とかはなさそう。


 ん?(・ε・*)
 やっぱり御在所岳に直通していそうな方向に道が付いているでは無いかっ!昭文社め、廃道扱いしおって…


 今日は昨日と同じく、展望を期待するのは間違い。ハッキリ言って、ガスっているよりも質が悪いのでは…(じと目


 この道の雰囲気は、決して悪くない。


 ただし、岩ゴロゴロゾーン。


 ただし、ザレ場スペシャル。


 歩きにくい…。断続的に照りつける陽が熱い…(汗だく


 後ろを振り向くと国見岳。岩場がポツポツ見える。


 さあ、今回の山行の本来の目的地御在所岳山頂は近いぞ!
 ん?(・ε・;)


 ヌオッ(゚皿゚;)
 なんじゃあれはっーーー(滅滅滅


 そして、御在所岳の三角点のある方はこちらのようですな…


 ヌオッ(゚皿゚;)
 やっぱり右読み立入禁止…(滅滅滅


 ま、とりあえず山頂に行こう。既に下山したような気分だけど。


 草スキー場か?冬はそこそこ雪が積もる場所だったと思うけど…。


 向こうのピークはレーダーみたいなのがありますね。まあ、レーダーだけじゃないんだけどさ。


 どうやら、あの黒山の人だかりのところが山頂っぽい。


 はいおめでとーさん(ヴォー読み


 折角だから展望所とやらの方にも行ってみようかと。もちろん、観光客であふれかえっています。


 だから、今日は展望を期待するのはマヌケだと言ったでしょうが。ましてや、山頂は期待する方が(滅


 今日の日はー さようならー また会う日までー(ヴォー読み


 とりあえず、下山したような気分だけど、山を下りようか…


 山頂は下山口(滅滅滅


 表道を通って下山しようと思っていますので、車道を少し歩きます。


 ここが表道の入口です。ここから下界に登ります(ぇ


 ま、その前に、下山口で腹ごしらえでもするか。


 日本200名山が聞いて呆れるぜ…。


 レストランでキノコ入りラーメンを食います。塩分を補おうとスープまで飲もうとしましたが、受け付けませんでした。水だけでも飲んでおきます。


 食ったら速攻で下山(登山)開始です。下界に登らなきゃ(じと目


 表道は時折岩場から展望があるようです。


 この岩ゴロゴロゾーンは沢を横切る時。


 このルート、とにかくザレがひどく、110リットルのザック担いでいたら余計、踏ん張りが利かず、厳しい。


 そういえば、さっきあのソフトバンクの犬が上の方から石ころと一緒に降ってきたな…。でも、大丈夫らしい。


 真正面に鎌ヶ岳が見えます。御在所岳取っ払って、あっち200名山にするといいよ(ぺっ


 いい形していますね。あっちにも行きたいけど、今日はもう登山しなきゃ(←根に持っている


 転落防止柵が出てきました。もうすぐ一回目の国道(峠道)合流地点…か?


 ホント、ここは道路の山だね。


 百間滝とかいうのがあるらしい。


 でも、樹林でよく見えない…


 むしろのり面の斜面からのスリルが満点(白笑


 急坂、きつかった…


 一回目の出合ですが、ここで車道歩きを始めてもなんの得にもならないので、登山道に戻ります。


 下りの急坂、もう少しの辛抱。


 ここ、2回目の出合。昭文社の地図(2009年度)のルートが相当デタラメなのはこの際不問にしよう(じと目


 徒歩で下山の際、国道(峠道)に出る必要は一切ありません。


 国道の高架下を潜ります。


 信仰の対象とは言っても、しょせんは経済優先の日本の政治だから。


 山頂以降、こういうのばっかりでテンションサゲサゲ(滅滅滅
 砂防が完全に堆砂で埋まっています。災害は防げないよね、これは。


 さあ、14時までに湯の山温泉駅(近鉄)に乗りたい。先に進みましょう。もう12時ですから。


 さっきの砂防の下。この近くでおっちゃんが弁当を食べていましたっけ?


 コンクリの穴から水が湧いています。誰が付けたか、塩ビパイプが取り付けられていて、水がこんこんと。ここの水、なかなかイケる!
 まあ、便所の水を飲むような気分に若干似てなくはないけどね(黒笑


 もう少し下がったところにはガチのわき水があります。さっきのと同様の水温。飲めます。…が、何となく雑味が…?硫黄の味が混ざってるのかな??


 3度目の車道出合っぽい。でも、ここでも通過です。


 苔むしたコンクリートロードを抜けます。


 ひどく朽ちた鉄の橋を、おそるおそる渡ります。


 ふうたろうは、思いっきり単独登山やってましたが何か。昨日のあのマッタリ感は、一人でないと味わえないのだよキミ!


 聖教新聞が刺さっている空き家っぽい家の横を抜けて…


 車道に出ます。ただし、この車道は国道ではありません。


 …スペイン語とポルトガル語の注意書きって、マニアックだよねー。


 そのマニアックな看板の奥には滝がありました。
 可もなく不可もなし。


 さて、バス停まで歩きます。恋がナントカの湯の山温泉を抜けていきます。


 ふうたろうは恋とはもはや縁遠い存在。この不健康の塊みたいな状態を、恋人なんかに見せたくはないわい。
 とか、思ったりしたようなしなかったような。


 恋の温泉街ね。
 滅びたホテルとかがそのまんま残ってるのを見ると、やっぱりどん引き。


 この2軒ほど先の寿司屋も空き家でしたな。


 とりあえず、国民の所得と自由時間を増やさないと、観光産業なんて潰れる一方ですよ?特にこないだ圧勝したとか言っていた自民・公明の議員さんたち、そこんとこよろしくね?


 まあ、そんな毒はそれくらいにしといて、バス停どこだー!


 あったあった、バス停。湯の山温泉バス停。さて、発車時刻は…


 ヌオッ(゚皿゚;)
 1分半前に出たところじゃねーかっ!


 とりあえず、地サイダーでも飲んどくか…270円もしたけど。


 かくして、予定より27分早い湯の山温泉駅発の電車に乗れました。そしてふうたろうは桑名駅に向かっています。そこから青春18きっぷで帰るのですよ。


 でも、切符はまだ買っていないので、5分の乗り換えの間に買わないと1時間帰宅が遅れます。
 まあ、旅は慌てるもんじゃないし、余裕持っていこう。…と決めたら比較的楽だった。
 もちろん、27分早く出発した分が帳消しになってしまったけど。


 鈍行の帰り、熱海駅で乗り換えた時、ヤンママと女の子ふたり姉妹連れが目の前の席にいました。母ちゃんは最初ずっとスマホをいじっていて子どもの相手をしていないように見えて、姉ちゃんも年の割にまだおむつをしているから、なんかおかしいなと思っていたら、姉ちゃん、耳が殆ど聞こえないのでした。母ちゃんと手話で会話していました。
 ふうたろうの目の前にいるので、時折姉ちゃんがふうたろうの顔を見つめてきます。にらめっこもどきをしたらとたんに喜び始めて、妹も一緒に笑っています。そして最後のだめ押しでうなぎパイ(静岡駅で購入)を3人分。
 ヤンママだからと少しでも思ってしまった自分が恥ずかしかったね。娘の耳が聞こえないからと、2年がかりで手話を覚えて、大したもんだった。そして、姉ちゃん、聾学校で色んな言葉を覚えて、もうお母さんを越えていくのかな?
 うなぎパイのお礼を、手話でやってくれました。「どういたしまして」を教えてもらって(妹に!)、茅ヶ崎でお別れしました。
 この数分のやりとりが嬉しくて、Facebookに書いていたら、乗り換えの大船駅を乗り過ごしてしまいました(爆滅
 あと、乗り換えた湘南新宿ラインでも、外国人がやたらとおもしろかったのですが、まあ、それはいいでしょう(笑


 旅は最後まで気が抜けませんね。家に帰り着くまでが、ガチの旅。
 御在所岳の山頂はザンネンだけど、沢で深山幽谷を味わってきましたし、思わぬ一期一会もあったし、いい旅をしたと思います。
 #187御在所岳クリア。


天気:晴れ時々くもり(滋賀県神崎郡永源寺町・甲賀郡土山町・三重県三重郡菰野町、東海道線など)

  1. みゃーみ
    7月 31st, 2013 at 22:17 | #1

    あー、いい旅になりましたね!
    下山口は私も同じところを通りましたので懐かしかったです。
    観光客だらけの山頂はご遠慮申し上げますー(笑)

  2. ふうたろう
    7月 31st, 2013 at 23:50 | #2

     表道は歩かれすぎて、普通でしたね。あの山頂以降、一気に興が冷めたというかなんというか… 特に山頂のあれは、山の価値を十二分に下げてくれましたね(怒

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