ぎりぎりまで悩んで(横手山・草津笠ヶ岳山田牧場コース:長野県)
さて、お約束どおり、寝坊ぶちかましの刑でした。5時4分板橋駅発の電車に乗らないと鈍行で9時5分万座・鹿沢口駅に着かないのに、起きたら4時45分とか、既に死亡フラグ。
え?起きる前から全滅ですか?
そんな愚かなことは避けたいものです。とりあえず、大宮から高崎まで新幹線を使うと、何とかリカバーできるようでしたので、1790円もの無駄金をはたいて、ここは万座・鹿沢口駅前のバス停…のはず。
…誰もいねー(滅
最期までふうたろうひとりだった、ウルトラ・キノドク・バスが、白根火山に着きました。このバスは西武バス。これから渋峠まで再びバスを乗り継いで、横手山まで歩きます。
しかし、乗り継ぎのバスまで25分ほどあるので、昼飯と称して早弁。恐らく開店したばかりの売店(食堂)で、おこわとゆで卵を買いました。
しかし、殆どそれらを食べ終わったあとで、山菜の天ぷらが一盛り300円で出てきました。
\_(゚皿゚;)_/ぬおー!食べ終わったあとで出てくるなんてー!!
…と嘆いてみたら、食堂のおばちゃんがサービスしてくれて、ありつくことができました。ありがとうね!
10時40分発の長野電鉄バス。渋峠に11時頃に着きましたか。白根火山バス停付近もそうでしたが、このあたりも開発進みまくりボンバーですな…。
(|||゚Д゚|||)ゲッソリ
このリフトに並ぶ人の多さは、吐き気がするわ。
ふうたろうは、マイノリティ街道まっしぐらで、たとえそれが車道であっても、混雑で死ぬ(全滅する)くらいなら歩きますわ。
横手山に向かって歩きます。もうあそこに山頂のアンテナが見えていますが。
これが日本300名山と言われる横手山の山頂。朝夕の景色は見事とか昭文社の地図に書かれている横手山の山頂。
横手山山頂ヒュッテ。食べ物の持ち込みは罰金1万円らしい。っていうか、それ以外何か感想を持とうとしなかったふうたろうっていったい…(爆滅
横手山山頂の展望台を併設したリフト乗り場。一度踵を返しかけたけど、筋肉に命令して中に入りました。
上の写真で、ベンチの見えていたあたりに行くと、若干、普通の山頂のような写真が撮れるところに行けました。
ま、横手山はこのくらい写真撮っとけば、記録くらいには使えるだろ(ため息
スキー場のゲレンデに見えますが、ここは雪の吹きだまり。絶対どう考えても見えないけど自然の荒々しい豪雪地帯、志賀高原。
これから歩いて、草津笠ヶ岳まで行きます。
一歩入ると、雪が斜めに積もっている、かなりイヤらしいルートに変貌します。
ふうたろうは、鉢山方面ではなく、のぞき方面に行きます。何をのぞくんだろうなあ…。
リフトの下を潜ります。ふうたろうが歩いているときは、たまたま人があまりいないんですよね、なぜか。歩く忌避剤ふうたろう(何
初めて景色の良い場面に出会いました。ここが横手山山頂ってことにしてもいい?
しかし、どう考えてもデラックスキノドクゾーンの山頂のようなところよりはずっと良い感じがしますねえ(´ε`;)
この木で作った段、崩壊していて、なかなかキケンですな。奥能登の岩倉山の廃ハイキングルートじゃあるまいし。
さて、少しだけ車道を歩いて、できるだけ登山道を歩きましょう。
ゲレンデがハイウェイすれすれに近づいたところで道路に出ます。
そして、鬱陶しい車道を500m弱歩いて、一つめのカーブに入る直前左手に方向転換。
当然、車サマが通れるような道ではないので、安全で快適で荒れた道を通ることができます。北斜面はやっぱり雪。
しかし、この廃林道からの風景は、あの横手山よりいいと思えるのはふうたろうだけですか?
もとは車道と言っても、ここまで自然に返ってくると、普通のハイキングコースですね。ただそれが、ちゃんと行き先まで続いていることが保証されていないだけで。
ん?(・ε・*)
ふきのとうだ!!
この大きさなら、食べられますな。採っていって、今夜泊めてもらうJUNの土産にして、明日の朝にでも食べよう。
横手山の痛々しい風景に比べて長閑なこと。やっぱりこれですよな。
笹原の向こうに笠ヶ岳という風景はいいのですが、そろそろ笠ヶ岳北面に出る道があるはずなんですよね…。
どうやら、ふうたろう、その道を見つけられないまま、笠ヶ岳南面に向かおうとしているようですな…。しかも、このあたりで道が崩れてなくなっているようですし。
どうも、この道が抉れていて、若干笹藪が薄くなっているような気がするところが、道なんでしょうな…。
残雪でなぎ倒された笹原が部分的に広がっていまして、ここでゲームオーバー。ルート発見できずして、ふうたろう撤退。ふうたろうは死んでしまった(滅
しかし、今日のふうたろうはまだ諦めない。一つ前の分岐(教会)まで戻って、北面のスキー場から回り込むことにします。でも、時間が…
スキー場です。
15時5分に熊ノ湯に着いていないと、15時56分湯田中発の電車に乗れず、22時過ぎに今日の最終目的地である牛久に着くことができません。でも、ここで笠ヶ岳を諦めるか!?
とりあえず、分岐ぎりぎりまで悩みながら進みます。ふきのとうを採りながら、悩みます。
でもほんとは、悩んでも仕方ないことで、踏み切るかどうかの問題です。新幹線を使ってでも今回の目的を達成することを重視するのか、節約することを重視するのか。
結局、ふうたろうは笠ヶ岳への細い道に曲がりました。
雪解けの激しい笠ヶ岳北面。登山道は沢になっているか、深い雪の下に埋もれているかの状態で、とても歩きにくくなっています。焦りで若干苛立ちが募ります。
雪のトラバースがきつい。もっと時間がほしい。今自分が苛ついている理由を理解しながら歩いています。
そのトラバースを突っ切ると、林道に出ます。車通りなんてまったくありません。
しかし、焦っていると、ものすごくきつい階段です。暑いのでより厳しさを感じます。
鎖場ですか。何だか、ここまで来て岩場の一部が崩壊したので登るなとか何とか書いてあるんですが、遅いでしょうが。
当然ふうたろうは山頂を食いに行きます。山頂っぽいですが、あと数メートルのところに三角点。
到着。
笠ヶ岳をあの登山口から歩くだけならいいですが、公共交通網を繋がなくては行き来できないふうたろうは、この小さな笠ヶ岳も楽ではありません。
笠ヶ岳南面の岩に腰掛けると、白根山方面が見渡せます。ほんとはもっとマッタリしたいよね。ふうたろう、そう思っている自分が判っていますが、でも、行かなきゃ…。
でも、雪が深く、樹林帯であるが故にふみぬきが苛烈です。
(#゚Д゚)ノノ =●~*
こんなもん歩けるかー
…と言うことで、さっき来た道を無難にピストンして戻ります。急がば回れということを猿ヶ馬場山その他でたたき込まれましたからね…
この登山口に着いたら、次はどっちに行きます?
実は、山田温泉方面に下りることもできるらしいですよ?
と言うことで、ふうたろうはその悪魔のささやきにそそのかされ、山田温泉(山田牧場)方面へ。笠ヶ岳の南西面の笹斜面がきれいですね。
ご丁寧に看板があって、山田牧場方面と書いてあります。
笹に隠れていますが。
ヌオッ(゚皿゚;)
腐った切り株を踏んで転びました。危うく右手中指を突き指するところでした。油断ならねえ…(`皿´;)
でも、すぐに登山道へ入ります。ここから25000分の1の地図にルートの記載はありませんが、ほぼ植生区界の尾根の上を歩く道になります。
うむ…。雲が湧いてきましたな…。やっぱり、天気は下り坂ですな。
それにしてもバス停は…
ん?(・ε・*)
あれは…バス停っぽい。
(||゚◇゚||)ガーン
ただの登山案内所の建物だけでした(滅
道ばたで農機具か何かの手入れをやっているおっちゃんに、バス停のある山田温泉の場所を聞きました。なぜかふうたろう、志賀高原の昭文社の地図がなくなってて…
とりあえず、牧場から8kmあると言われました。
まあ、歩いていくしかないんですよね、結局。あの先週の扇ノ山の、東因幡林道の15kmに比べたら半分ですよ。
(*・ε・)ん?
水場…?
昭和33年頃迄牧場の管理者たちが飲用した水って…
ヾ(℃゜)々オイオイ!迄って何だよ、今はどうなんだよ!!
…牧場方面から流れてくる水に恐怖を覚えるふうたろうは、手を出さずに先を急いだ。
このあたりの新緑はきれいです。でも、扇ノ山あたりより、やっぱり若干遅いように感じます。
時にショートカットを試みながら、車道を歩いて下山。正確な地図があれば、恐らくもっと早く歩けるはずだけど…
若干暗くなってきました。空には少しばかり薄雲が広がってきていますから…。
そして、急がば回れ、を忘れて突っ込んだショートカットルートの一つが、ハイパーヤヴこぎゾーンだったという罠。蜘蛛の巣を大量に被ってヒドい目に遭います。
お、山田温泉が出てきたな…。
ヌオッ(゚皿゚;)
4.5km!?
あとどのくらい歩けばいいんだろう。山田温泉郷から出る最終バスは何時だろう。不安だなあ。
しかし、程なくして、さっき山田牧場まで上がっていったタクシーに目を付けていたので注視していたら、下りてきまして、山田温泉郷まで乗せてもらいました。運ちゃん、メーター回すことをためらっていたので、ふうたろうは逆に驚きましたが、当然回すべきです。
…でも、運ちゃんのその気持ちはとても嬉しかったなあ。
山田温泉郷に足湯があります。本当はヤブこぎでけちょんけちょんに汚れた身体を洗っていきたかったけど、日帰り入浴が大抵終わってましてね…。
目の前にカッポレがふた組ほどいました。写らないように湯だけ写すのはなかなか大変ですよ?
なぜかふうたろうのテンションは高く、こういうトイレの壁に止まっているガと遊んだりする元気もあったりします。つついても逃げませんね。
ここは屋代駅。上田から長野や松本に電車で行くとき、必ず通ったなあ、この駅も…懐かしいです。
上田駅で慌てて駅蕎麦屋に飛び込んだら、営業終了19時30分間際で、おばちゃんに残業させてしまいました。ごめんなさいと謝ったら、そこからちょっと会話ができました。19時40分発(実際は42分発)の新幹線まで数分しかなかったけど、また来ると言いたくなって、ごちそうさましてきました。ありがとうね、おばちゃん。
そして、長い旅路の果てに、牛久駅に到着。震災後初めて茨城県に来ました。駅舎の屋根が落ちていました。煉瓦などに段差ができていました。でも、ふうたろうにとって目に見えるそれらより、目に見えない放射能が街を覆っていることが、何よりも悲しく重苦しかった。友人JUNを待っている間に、涙が出ました。俺の第二の故郷を返せ。
ふうたろうの一日山行が終わりました。でも、まだ明日は田植えのミッションがあります。茨城県のイベント。物理的な山登りはとりあえず終わりましたが、もう一つの山は明日にこそあります。いい山、登りましょう。
#234横手山クリア。
#235草津笠ヶ岳クリア。
天気:晴れ(群馬県吾妻郡六合村・長野県下高井郡山ノ内町・上高井郡高山村・須坂市、茨城県牛久市、移動中は含まない)
ふうたろうさん、おひさしぶりです。
昨年仙丈ケ岳で一緒に歩きました、伊那大島在住のSHAKUSHIです。
あれからしばらく経ちますが、ふうたろうさんは100名山(仮)を成し遂げられたんですね。
ちょくちょく山日記拝見させてもらってますが、いつもふうたろうさんのパワーにはびっくりさせられ、パワーを頂いてます!ほんとにすごいです!
今は300名山を目標にしてるのもふうたろうさんなら着実に踏破されて行くんでしょうね!
応援してますよ!
最近はお身体の調子はいいですか?しばし心配しておりましたよ。
震災後は僕の地元の烏帽子岳など来られたんですね!連絡してくれれば鳩打峠までおくりましたよ。
次のリベンジの際は連絡くださいね!
ぜひ食事でもしましょう^^近場の登山口まで送りますし!
奥茶臼のしらびそなどもアクセス悪いですしね。
GWは僕は東南アジア最高峰のキナバル山に登ってきました。連休なので日本からの登山者も多くいましたね。海外の山に登ってみても、日本の山も改めて素晴らしいと思いますね。
僕も春になってからは毎週山に登ってますが、週末はふうたろうさんのもなじみのある伊那の経ヶ岳に行ってきました。ほんとは三ツ峠山に行く予定が僕も寝坊して近くの山にしました。
また、最近では、天気のいい日に、中川村にある陣馬形山でアルプスの大展望を朝っぱらから見に行ってますよ。行ったことありますか??あの展望台はぼくの一番のお気に入りです
明日も写真を撮りに行く予定です。
今は信州百名山を目標にマイペースで信州の山を堪能してます。
ちかぢかふうたろうさんが苦労した熊伏山など深南部に近い山々に行ってこようかと計画してますよ!
ふうたろうさんは毛勝山ですか!アクセスが悪くて行程が長そうですね!
お気をつけて!また、山日記の更新楽しみしてます!
お久しぶりです。返事遅れてごめんなさい。昨日一昨日あたり、ふうたろうはぐったりしておりました。
そうです、去年12月4日、吹雪の伊吹山で100名山完登しました。お会いした仙丈ヶ岳(9月4日)は86個目でしたから、あれからだいぶ攻撃を激しくしましたね。原因不明の胃腸症状と闘いながらでしたが、なんとか撃破できました。みんなで応援してくれましたからね…。ありがとうございました。
そういえば、SHAKUSHIさんは外国によく旅に出ていらっしゃったんですよね。キナバルって山はもちろんふうたろうは存じませんが、日本の島の山と違って、規模が大きいんでしょうね。開発の度合いもずっと小さそうですし。
次の山はどこになるでしょう。今週末は梅雨入りの様相なので、山そのものが絶望的かもしれません。
中央アルプス最強の山はやっぱり安平路山ですね。交通機関がありません。でも、ふうたろうは歩かねばなりません…。もし、下りてきたときに上手くお会いできそうなら、一緒にご飯でも食べましょう♪
胃の調子が悪いにも関わらずほんとに100名山踏破すばらしいです!!
まだ、通過点に過ぎないと思いますが、体調に気遣いながら300名山を目指してくださいね!
キナバル山はマレーシアのボルネオ島にあります。東南アジア最高峰で標高は4095Mです。通常二日の行程で登り降りする山ですが、海外登山の登竜門として人気はすごいですよ。
登山道も整備されてますし、
世界最高所「岩壁のハイキング」と呼ばれるヴィア・フェラータも楽しめますよ。
次は、ヒマラヤのアンナプルナトレッキングかキリマンジェロ、ケニヤ山も行きたいですね。
でも、日本の山々も海外登山者に人気ありますもんね。
僕の持ってる有名な海外ガイドブックでは日本のハイキングだけを特集したのも出版されてるくらいですし。これ、ほぼ文字だけですが全国の有名な山が一冊にまとまってるし、海外からはどのように日本の山が紹介されてるのでなかなかいいんですよ♪
http://shop.lonelyplanet.com/japan/hiking-in-japan-travel-guide-2
西日本も梅雨入りですね。
晴れなくても少しくらいの雨なら高山植物を見に行きたいものですよ。
安平路はたしかにアクセスわるいですよね。
僕の姉も高校時代山岳部でトライしリタイヤしてました…
通常は大平宿基点ですもんね。山の中ですし、街から一時間は離れてますからね。
ふうたろうさんが次回安平路と摺古木山など行った際は大平宿迎えに行くのでそのまま温泉やご飯でもご一緒したいものです!
あるいは、また鳩打峠から行かれるならほんと家のすぐ近くなので送りますよ!
遠慮されずに声かけてくださいね!
また会えるの楽しみにしてます!山小屋などで偶然あいたいなー^^
海外の山の名前はホントに日本語に聞こえない(何
でも、きっと、日本とはまったく違う風景を見られるんでしょうね。ボルネオみたいな熱帯の高山ってどんななんでしょう。想像つきませんね。
安平路山とか毛勝山とか、色々困難な山はありますが、何が大変って、一番は交通機関ですよね。カネに物言わせれば、それこそタクシーですけど…、そんなのは登山じゃないですからね。
安平路山、次は空木岳あたりから南駒ヶ岳や越百山を経由して、ハイパーヤブこぎをなんとか撃破して、安平路山に至り、木曽の方に抜けるという手もありますね。
一緒に登るのであれば、木曽駒ヶ岳あたりがいいんじゃないですか。小屋でマッタリと寝っ転がりながら山の話にふけると。木曽駒は、実は、ふうたろう絵日記未収録の山で、登っておきたいんですね、今一度。上松方面から登って山頂で会うという方法もありますし、最初からロープウェーでサクッと、という方法でもいいですし。伊那であれば、ふうたろうが紹介したい知人のカフェがあったりもしますよ。
念のため、連絡先を、ふうたろうのメアドに送っていただけませんか。「ふうたろう絵日記について」の中にメアドを書いてありますので、そこから…