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孤独は無力だが

2014年 2月 23日

 2日目の朝。富士山が見えるかと思ったら、ちょうど木で隠れてやんの(じと目
 それにしても、本当に膨大な量の雪です。


 ひとまず、物資がやっと届いた富士河口湖町の人々から、食料を分けてもらいます。まあ、ビジネスホテルの朝食、ですがね。金払ってるから当然、というのとは別の話です。


 外を散歩します。昨日の夜から気になっていたこのつららを真っ先に見に行きました。ただ、北側なので、輝きはありません。


 ネコもようやくひなたぼっこできますか。マンホールの蓋の上の方が温かいようで、みんな蓋の上でトローンとした目をしています。


 しかし、ふうたろうが近づくと、雪の上であっても逃げていきます(じと目


 まるでホテルの飼い猫のようです。


 ふうたろうはネコから見たら逆光の位置にいます。眩しいのでしょうね。


 9時半にホテル前に出ておいてくれと、山下さんに言われていたので、それまでに、ちょっと写真でも撮りに行きますか。


 これは畑か空き地かの上だと思います。手つかずの雪が残っていますが、あの15日の豪雪後数日はこの状態が関東甲信の広い範囲で見受けられたことでしょう。


 「ビジネスホテル登り坂」。下り坂じゃなくてよかったね(黒笑


 さっきのつらら。


 さて、今日のミッション開始です。社会福祉協議会から、昨日第一発目に行ったところの目と鼻の先の浅川地区と言っていたかな、そこの除雪作業に入ります。一見、ちゃんと除雪されているように見えますが…


 ヌオッ(゚皿゚;)
 これはひどい…。
 これではいざ火災となったとき、手も足も出ません。ということでの要請だそうです。


 ボランティアの数は総勢12人以上はいたでしょうか。とにかく人海戦術で当たらないとこの深さと道幅と奥行きではどうにもなりません。でも、最大の問題は、雪捨て場。左に庭付きの家があります。そこに雪を捨ててもかまわないと、住人の方が出てきておっしゃってくれたようで、ひとまずお言葉に甘えます。しかし、よく見ると、その庭のテラスも雪で大破していました。


 庭を雪捨て場にさせてもらってありがたいと思うも、高さ2mくらい投げ上げないと、またこの路地に雪が還ってきます。みんなそこまでの連投をするだけの腕力や器用さはありません。
 そこで救世主の登場です。


 雪をかきだして…


 軽トラックに乗せます。しかし、この軽トラックに乗せた雪をどこに持っていくか、です。この雪は、近くの畑(?)に、人力で下ろさなければなりません。ダンプカーではありませんから。
 ん?(・ε・;)
 「遠くまで雪を投げられる人来てくださーい!」
 社会福祉協議会の職員の声が。ふうたろうはこういうときの体力はかなりある方なので、向かいます。
 …が、危うく軽トラに轢かれかけました(滅滅滅


 最終的には部落の住民も合わせて総勢18人くらいで、1時間半で、この成果です。昨日の雪かきがいかにヌルいか判りますね(じと目
 そして、ここで改めて思わされます。
 全然人員が足りません。
 今いる人員の100倍くらいいても、今回の1都4県の被災地全体に回ることはないでしょう。自衛隊を10000人くらい派遣してほしい。ニュースなどでボランティアの募集をもっと紹介してほしい。行きたくても受け入れ先が判らなくて手も足も出ない人だっているはずですから。


 社会福祉協議会は富士河口湖町が立ち上げたものです。そして、その職員が土日返上で詰めて指揮を執り、ボランティアを受け入れます。受け入れられたふうたろうたちボランティア隊が実働します。すると、住民の方々も出てきて一緒にやります。それが総勢18人です。どの系統が欠けても機能しません。ボランティア活動は、ふうたろうのいつもの山よりもずっと厳しい意味で、一人では絶対にできないことです。


 河口湖畔は寄せられた雪が大量にうち捨てられた状態になっています。これは5月まで残るかもしれませんね…


 社会福祉協議会の、ボランティア詰め所まで戻ってきて解散。そのとき、また違う種類の栄養ドリンクをいただきました。


 一旦昼飯です。ちょっと遅くなりましたが、いつもの職場のと同じくらいです。しかも、ハラ減ってないし。


 そのハラ減ってない結果がこれです。


 さて、午後の部は、山下さんが頼まれているという場所に行きます。議員ですから、しかも地方議員ともなると、使いっ走り的な扱い(毒)も受けるんですね(黒笑


 7人で戦った結果、それほど時間もかからずこんなもの。一人では心が折れますが、大勢でやれば、案外さっさと終わるものでしょうか。


 ここで終わりではありません。次、恐らくこれが最後になると思いますが…


 今日は町民総出で地域の雪かきをすることになっているようです。山下さんはかくのごとく町全体のことも見て回らなきゃならない上での作業となりますので、山下さんの担当部位を最後にやろうということにしました。


 ここは車通りも多い道ですが、見ての通り、歩道に雪が寄せられ歩くことができません。ここを、信号のところまで、たった10m程度残された積雪ですが、それを除雪しようということになります。さすがにみんな疲れが来ていて弱音のひとつふたつ、出始めています。


 でも、案外やっていればことは進むもの。40分ほどですれ違いができるほどの道ができました。


 7人でやったので40分でしたが、1人でやっていたら単純計算で280分、約4時間40分かかっていたことになります。人海戦術とはよく言ったものです。ボランティアの数はそれでもまだまだ足りていません。他の、除雪されていない場所は多くありますから。


 そして、ふうたろうお約束、最後の最後で胃腸の具合が最凶になって、みんなの感想交流の時はうずくまっていました(滅滅滅
 河口湖駅でトイレを済ませ、慌ただしく新宿行きの高速バスに乗ります。何人かの人とは挨拶もできないまま分かれたように思います(じと目


 ボランティア活動は、実質上生まれて初めてです。2011年7月8日に石巻市で、日本共産党板橋区委員会主催のボランティアに行きましたが、あれは思えばまだまだやらされている感が強かったかなと思います。みんなが行っているから、という感覚が。それが今回は違ったかなと。
 それから、一人では、ボランティアひとつまともにできないのだと思いました。もっとも、孤独になることと人助けをすることとは正反対のことなので、当然です。
 最後になりますが、都合上、山下利夫・富士河口湖町町議会議員以外の名前を一切出しませんでしたが、総勢8人の方と一緒に活動しました。ボランティアの受け入れをやってくれた方、ともに除雪活動をした方々、彼らの動きなくしてボランティア活動はできませんでした。チャンスをくださったことをこの場で御礼申し上げます。


天気:くもり時々晴れ(山梨県南都留郡河口湖町、中央自動車道)

  1. 2月 27th, 2014 at 20:54 | #1

    二日間の雪かき、お疲れ様でした。
    今回の雪は8日の雪と違って重い雪だったから、人力除雪は本当に時間と体力が要り大変でしたね。
    一人でやっていたら、かなりめげますよね。
    雪の量がとんでもなかったですからね。

    私も地元役場に電話をして、自衛隊に応援をお願いしたら…と伝えたら近県も同じような状態で、自衛隊もではらっちゃっていて、人が不足していると言われました。
    碓氷バイパスの方とかにも応援に行っていたらしいからね。

    今でも残っている自宅付近の雪を見るだけで、恐ろしいです。
    私はしばらく雪山より花の山で癒されたい気分です。

    ふうたろうさんも膝を大事にして、胃腸の具合も良くなると良いですね。

    残りわずかになった300名山踏破に頑張ってほしいと思います。
    心から応援をしています。

  2. ふうたろう
    2月 28th, 2014 at 11:15 | #2

     chiakiさん、ありがとうございます。
     ふうたろうは雪かきの経験、これが初めてです。なので、重さもこんなものなのかなと思いました。正直、二日間やったといっても、集合や打ち合わせで時間をかなり無駄にして実働6時間ほどでしかありませんでしたので、言うほど疲れませんでした。
     自衛隊も国内に24万人隊員が居るそうなので、もっと人員を割いて10000人くらい派遣してくれればいいのに、「国防」を謳うなら、と、思いました。
     膝の方はほぼ完治していますので、早速明日1日から山形県の摩耶山に行こうと思います。残り8の300名山の一つです。

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