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思いて学ばざれば則ち殆し

2010年1月14日

 冬の空はきれいです。今日も晴れた空、北秋津展望台から、富士山が、雲を被っている様子までよく見えます。
 今日も、読書感想をば。ちょっと前に少し読んで止まっていた、『偽善エコロジー』(武田邦彦著)
 この前、レジ袋のところで止めていたけど、そのあと、森林とマイ箸、ペットボトルの水、養殖およびハウスと天然および露地の比較、地球温暖化、ダイオキシン、などを見ていました。
 読んでいて、つらい。ものを書く人間として、いくら何でも正確さが足りない。例えば、人工林を植えるときにスギでなくヒノキなら花粉症に困らない(マイ箸の項目、33ページ)とか、焼き鳥の肉(タンパク質)が「高分子」であるからとプラスチックと同列に扱う(ダイオキシンの項目、89ページ)とか、タバコ6本でダイオキシンの規制値を超すのだからスモーカーは死んでいるはず(ダイオキシンの項目、88ページ)とか。
 このあとの話は読んでないので解らないけど、この調子が続くと思われます。というのは、Wikipediaで武田邦彦を調べてみると、
 武田邦彦(Wikipedia)
 もはや、これ以上読もうという意欲が湧きません。
 …何で、こうなるんだろう。
 ついでに、ふうたろうの漢文の勉強のために。
 こんな孔子論語の一部を引用していたのでひとつ。
 直にして礼なければ則ち絞す(69ページ)
 武田邦彦は「正義感が強すぎて真面目すぎると周囲を絞めつけることになる」と書いていますが、誤訳および誤用だと思います。孔子の、これをふくむ一連の論語は、礼儀作法を尽くすことの必要性を述べているのであって、正義感があることや真面目すぎることが悪いとは述べていません。
 論語に学ぶ会のページ(などを参照)
 なのでついでに、孔子の言葉をば。
 学びて思わざればすなわち罔(くら)し。思いて学ばざればすなわち殆(あやう)し。
 学ぶだけで考えたりしなければものは見えてこない。自分で考えるだけでは独りよがりになる。…という風な意味だそうです。
 ふうたろうは、そうならないよう、努力しよう。何にぶつかってもそうだが、自分の成長に還元することだけが、すべてをムダにしない行動だと思います。他人を糾弾する暇があったら、そうすべきです。
 「思いて学ばざればすなわち殆(あやう)し。」ひさびさに心に染みました。
 この本を読むのはもうやめて、ちゃんとした環境問題の本を読もう。


天気:晴れ(東京都板橋区・埼玉県所沢市)

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