2004年のことです
この写真は、ふうたろうが初めてコンパクトデジカメを買ったときに撮った、恐らく10枚目以内の写真であろうと思います。今日は、2004年、茨城に引っ越して1年目のあの頃のことをふと思い出してみたので、この老ネコ「さくら」から始めたいと思います。
2004年5月29日。
ふうたろうが来てまもなくの取手市、MSの班はあまり機能しておらず、ふうたろうと県副委員長ふたりで班会をやるという状態でした。会議(?)をしていると、そこの家の飼い猫がやってきて、新聞の上に座り込むのです。
2004年5月30日。
カメラ買いたてのふうたろう、片っ端から色々な写真を撮って回りました。本当に、何でもないものまで気になって、撮りました。この、ヒメジョオン、今なら素通りしているでしょ?ふうたろう。
このころの写真は、目の前で気になった物を撮っているので、上手い下手を度外視して見てみたら、初々しさだけが残るのですよ。
取手市というところに引っ越して2ヶ月ほど。こういう田舎の原風景なるものを住処とすることもなく、埋め立て地の上で過ごしてきたふうたろうには、よほど新鮮だったんですよ。
散歩途中に道に転がっていたガの幼虫。何も考えずに撮っています。
取手市は、千葉県と茨城県の県境の都市。利根川には大きな常磐線の鉄橋が架かっています。
カメラ買いたてのふうたろうには、あらゆる物が新鮮だった…
コンデジの利点は、何も考えず、人目も気にせず、色々撮れるところでしょうか。とにかくあの頃の新鮮な気持ちを撮り続けていましたね…
2004年6月26日。
まだあの人と付き合いが続いていた頃のことです。彼女の実家によく遊びに行きましたっけ。そのために取手市に引っ越したんですもの。
水がたまっている場所があれば、浮き草が繁茂する。田んぼにはよく浮いています。それとも、彼女の実家では除草剤も殺虫剤も使わないから…
大きなシダだって生えていました。田舎が同じ次元の中にあることを知らなかった(オーバーではなく)ふうたろうには、シダ一本も貴重な存在だったのかなあと思います。
畑で作物を触る機会も、ずっと無かった。青虫の虫食いのスゴいキャベツ!
2004年7月17日。
ヒューマンファーマーズも一緒に参加してコンサートをしていたものです。この方は笠木徹さんの雑花塾コンサートでラッパを吹く、松平さん。@北茨城市
2004年7月18日。
イベントにもよく参加していました。社会人になると、学生と違って繋がりがグッと減るんですよね。今思えば、こういうイベントで繋がりができることは幸せなんだと思います。
2004年8月8日。
彼女のところは、百姓の家です。米、卵、数え切れないくらいの種類の農畜産物があります。そういうものを間近で見ることができたのは、貴重でしたね。
8月上旬なのに、北東の風が吹いていたのでやや肌寒かったですね。彼女と、砂浜歩いてました。鳴き砂でした。
2004年8月11日。
彼女との初めての旅行。行き先は果敢に北海道(18切符)。未知の場所を通って、未知の場所に行きます。こんな遠くのふたりきりの旅行なんてものも、生まれて初めてではないですか。
2004年8月12日。
旭川市に着いたのが翌日の18時半過ぎ。精神性の胸のむかつきに苦しんだりしながらも、二日かかって到着でした。彼女のおばあちゃんのお家に泊めてもらいました。
2004年8月14日。
大雪山旭岳に登りました。彼女は、毎日腹筋・背筋・スクワット30回で鍛えている格闘家でした。それでも、旭岳の急坂では、バテていました。
ふうたろう、この時はもう既にひどい悪性の盲目になっていたな…。
2004年8月15日。
彼女と迎えた旭岳山麓のキャンプ場での朝。白樺の樹液の匂いが忘れられないですよ。鼻歌を歌っていた彼女をそっと撫でている自分がいました。あの時の彼女の表情も、自分の感情も、忘れていませんよ。
旭川に一旦戻って直ぐに今度は富良野に向かったんでしたね。朝のあの天気の良さは、直ぐに崩れましたっけ。それでも、ふたりで富良野をレンタサイクルで疾走しました。
2004年11月21日。
初めてのこちらでの秋。コンデジ持って、稲戸井方面を散歩しました。小文間の方も行きましたけど。
当時はこのお寺のイチョウを撮ったのが会心の作だと思って、デスクトップの画像なんかにもしていましたね。大事なのは、その新鮮な気持ち、です。
2004年11月23日。
彼女に、その年の誕生日にもらったサボテンその1。朝日に輝いていてきれいだったので、これを撮ってから散歩に出掛けたんですよ。
ああ、あの時はまだこちらのサボテンも元気だったな。翌年2月16日未明に起こった地震でテレビの上から落っこちて、鉢が粉々になってから、大学生の頃使っていた液体培地の容器に入れていたんでしたね。枯れてしまったのはいつだったか…。
もうすぐ冬なんだ。取手市で初めての冬を迎えるんです。こんなに影が長くなって、季節を感じながら散歩していましたね。
逆光の写真に挑戦していたのかな。利根川河川敷の公園のすすき野原を躍起になって撮っていましたね。
2004年11月26日。
日本科学者会議が京都で行われるというので、懐かしさもあって、行きました。まだふうたろうの研究室の人も残っていますし。でも、何だったんだろう、あの冷たさは…。今でも解らない。
バイトしていたセルフィー下鴨にも顔出し。こちらはあの時と変わりなく、あたたかかったな…。
2004年11月27日。
日本科学者会議。泊めてくれると言っていた人(研究室の関係上女性だったので、もう一人友人を呼んで泊まることにしていた)が数日前に断ってきた。何らかの心変わりがあったのだろうけど、そのせいで、大阪の実家からここまで通うのは辛かった。
結局疲れ切って、日程二日目にして京都観光に脱走。去年までの一人散歩とは全然違った散歩になったな…。
2004年12月6日。
テレビ局の人がふうたろうたちの職場に押しかけてきました。だいぶ可愛い人で、男ばかりのわが職場は、主に約2名、沸いていました。ふうたろうも、終電ギリギリまで、やりましたっけ。珍しく、楽しかったという記憶しか、ないなあ。
2004年12月25日。
もうすぐ年の暮れだ。初めて給与を得た年の暮れだ。両親にお年玉の準備くらいしよう。せっかくなので、自分で撮った数々の写真を使って、手製のポチ袋にしよう。
2004年12月26日。
地元の党後援会の人たちが集まって、餅つき大会をしています。みんな、可愛がってくれたなあ。居心地よかったですよ。忘れもしませんって。
2004年12月29日。
初の帰省は、雪でした。長野県を通って帰ろう。そう思ったのでした。雪かきをして乗客の歩く場所を確保する駅の人は、かっこよかったなあ、と思ったんだっけ。
本当は、一枚一枚に全部思い出があって、そんなのが数百枚から数千枚あった。それでも、データの損失でかなりが失われたけど、覚えてるんですよ。
…もう、6年前なんだね。
天気:くもりのち雨(埼玉県所沢市、半径5m以内)
覚え書き:ザック交換品到着