子持山が呼んでいる(黒はあと)(上州子持山【敷島駅~六郷橋~沼田駅コースっぽい】:群馬県)
‥二度寝して到着が遅れました。しかし、幸運(?)にも高崎発水上行の電車も遅れて到着してくれたので、概ね予定通り、8時22分ころに上越線敷島駅到着。新幹線を使わずに、中板橋駅発で来ようと思うと、8時17分が最速。
さて、今日は子持山に向かいます。
実はあとで知ったのですが、同じ群馬県上州地方の安中市に子持山があるそうです。もちろん、そちらの子持山ではありませんので、あしからず。
心なしか身体に火が着きません。フラフラします。ダルいです。歩くスピードも上がりません。このほうれん草のように身体が固まっているようです。
ふうたろう、潰瘍性大腸炎が再発しているので、今日もユルく行こうと思います。まあ、たいていそういう宣言はフラグになるのですがね‥
一度目、利根川を渡ります。一度目と書いたのは、今日は沼田駅まで歩き切ろうと思っているからです。まあ、そんなこと考えている時点でユルいとかどの口が言っているのかという話かもしれませんが。
伊熊、と書いてあります。ここ辺りまで、実はバスが来ているようです。日祝運休なので、単なる土曜日の今日は運行しているようですが、バスに時間を合わせるよりは、敷島駅から歩いた方が早いかと思います。
→関越交通バス時刻表
渋川駅~桜の木~上野入口の路線です。
おや?子持山の指導標があるではありませんか。ふうたろうの山行にしては珍しいですな。
こういう主要道を歩かせてもらえるのは久しぶりですなあ(遠い目
ん?(・ε・;)
ふうたろうが一昨日金を出して買ったばかりの地図にはこの左のルートはないのですがね‥
右側の道のところに空恵寺(くえいじ)の指導標があったのでそれに誘われて進んできましたが、道の形的にほぼ合っていると思われ。工事の道でも通れれば強制送還の道よりずっとマシ。
指導標に関東ふれあいの道とありますが、あくまでも子持山が出てこないところはふうたろうらしい(真顔
もっとも、こんな道が子持山の登山道およびアプローチだとは、誰も考えないだろうけどね。
なお、この針葉樹林の林道で、テキトウな杖を拾っておきます。ひのきのぼうで子持山とバトルします(木の名前は不正確ですが)。
空恵寺が近づいてくると石仏が出てきます。結構な数あります。でも、IngressのPortalになっているものはひとつもありません。
静かなお寺。でも、ふうたろうの腹にはそれほど静けさが訪れていないこの1ヶ月。
潰瘍性大腸炎の完治には何が必要か知りませんが、山に登らず家でじっとしてれば治るとも思えませんので、来ています。
さあ、「子持」という名前も出てきましたし、行きましょう。
念のため言っておきますが、指導標がたとえ1枚もなくとも、スタートからゴールまで、足場があるかぎり歩き通せなければ、単独山行の成功は怪しいと思います。
いや、こういう尾根を見ると、のんびり歩いて行きたくなりますね。どこに行き着くのかもちろん判っていないとダメですけど。
今日の山行はこういう木漏れ日の中を歩いていくものになると思います(フラグ
剪定された枝の中に埋もれかけている指導標。ぶっちゃけ、登山口まで車で来る人がほとんどだろうから、そういう人はみんなナビで来ちゃいますよね。
雪が出てきましたね。いちおう、今日はピッケルとアイゼンは持って来ています。しかし、スパッツを忘れました。まあ、そんな深雪はないだろう(フラグ
おや、ここ、登山口ですかな。
実は、子持山の南側にはいくつか登山道があります。さっきの子持神社からも登れます。そしてこの場所からも1本。この先に2本あります。
もっとあるかもしれませんが一昨日金を出して買った地図には1本しか載っていませんのでよくわかりませんね(ヴォー読み
よていでは、一昨日(略に載っているルートで、大黒岩を経て子持山に登ろうと考えていましたが、前を3人組の人が歩いていてバッティングしそうだったので、急遽一昨(略には載っていないルートで行くことにしました。6号橋からです。(後日付にルートを掲載します)
指導標には子持山山頂と書いてありますが、なんか説得力のないほどに枝が散らかっています。いや、誰かに片付けてくれとか言っているのではなくて、ふうたろうらしいなあ、と、ね‥
この辺りまで来ると雪がシッカリ積もっていますが、潜ることはありません。
落葉広葉樹林の林床にはちゃんと日があたって雪が解けています。
途中、子持山に来るにしては大きめの荷物を持っていたご夫婦を抜いてきました。木の間から大黒岩が見えています。
分かれ道を大黒岩・子持山方面に進みます。するといきなり積雪量が増えました。まあ、日陰だし北西斜面だし、しょうがないけど。
あの雪びっしりの尾根が、子持神社から続いている登山ルートになっていると思われます。榛名山がその尾根の左奥に少しだけ見えています。
この展望台、滑落したらたぶん死ねます。雪で滑りやすいので、要注意ですな。
展望台の岩に、誰かが名前を彫っていますね。1997年か。流行っていたんですかね、当時は。
そういえば、ふうたろうがいた部活の部員にも、しょうもない落書きをした奴がいて、顧問の先生に後ろからガッツリ見張られつつ、必死になって消していましたっけ。
ということで、らくがきはやめようね(生アタタカい声
さて、大黒岩、行きましょうか。子持山に行くにはここを通らなくても巻き道が存在しますが、ここは行っとくでしょ。
でも、雪がついていて険しいです。ピッケルもアイゼンも装備せずに登ったら、結構ハードでした。
前についていたツボ足の踏み跡はいつの間にか消えて、この岩陰のについた頃にはいつものようにふうたろう一人分。
おしろいで眠っている浅間山をバックに、血の気が引くような断崖絶壁。
それにしても、岩を登るのはいいけど、金具を放置することに躊躇はないのかなと、時々思います。抜いていくことはそれでも難しいだろうから(抜いても開いた穴は残るし)、しかたのないことなのだろうけど。
ふうたろうは、そこまでしなければ登れない山は、基本的に登らないようにします。技術や装備が等身大じゃないですからね。
人が利用する場所は、こうしてちゃんと定めとくのが、結局みんなハッピーなのかなという気もします。それでも、他人様の冒険に対する価値観を否定することはできないんですけどね‥困ったものです。かくいうふうたろうも、人がやらないことをやっている部分が多々あるわけで、すなわちそれは誰かから見れば「躊躇はないのか」と問われることかもしれませんし。
上の方に標が見えます。しかし、そこに行くまでの鎖が少し雪に埋もれています。
それから今一度ここを降りて子持山の登山道に戻らなければならないこと。
‥の、ふたつを考えると、ちょっと脚が震えるんですよね。
下りはアイゼンとピッケルを装備しますが、ピッケルはほとんど役に立っていないような気がします。そもそも、ふうたろうはピッケルをとっさに使うことができないと思うので、杖や登攀補助にしか役立っていないような‥(アヴラ汗
大黒岩から子持山に向かうとき、展望台の分岐まで戻る必要はありませんが、ちょっとスリリングな道を進むことになります。
もうすぐ13時。時間がかかっているので、ちょいと急ぎますか。
後ろを振り向くと、さっき登った大黒岩。あれを登ってから見るのとそうでないまま見るのとでは大違い。
子持山登頂までに小ピークが2つあります。まず一つ目の1160mくらいのピークまで。
次は西寄りに向きを変えて1190mくらいのピークに向かうのですが‥
ヌオッ(゚皿゚;)
何じゃこの雪!ちょっと雪庇になってますがな!!
この辺りの積雪量を、奥多摩クラスだと思っていたふうたろう。スパッツないのはきついです(涙
雪は、足首より上になると、きつくなります。しかも、スパッツなしとかどんな苦行なんだと。
さっきのピークから10分ほどで1190mピーク。柳木ヶ峰という名前がこっそり付いているようです。
歩いてきた子持山の稜線が見えます。こう見ると、けっこう細い尾根で、子持山をなめてかかるとヤヴァいことが判ります。
所々にある(雪に埋もれた)岩に立つと、展望が素晴らしい。今度は見えた、榛名山。でも、エアロゾルが湧いてきて、鬱空になっていますね‥(Θ_Θ)
あの岩のところ、確かロープとかあるような場所だったかと。積雪期は難易度がぐんと上がります。
この雪の向こうに何か展望台になりそうな岩があるように見えます。ふうたろうをこんにちは(黒ハート)と呼んでいるように見えます。
しかし、そういうものは当然罠です。膝くらいまで雪に埋まりながら到達したけど、結局岩の上には立てませんでした。
鬱空に沈んだ浅間山などを見たら先に進みます。
で、これ、何?
昔、瑞牆山(山梨県)登った時に初めて見て、姉歯建築士とか言っていたような記憶がありますが、これは耐震偽装なんてもんじゃないだろうと。
切り開いて展望作りました感アリアリの風景よりずっといい。これも、雪という万能調味料のお陰か。
1160mピークのところで抜かした3人組が程なくして来ましたが、ふうたろうはもう出発という頃になってきました。
谷川連峰と、たぶん草津方面も見えていますね。いや、素晴らしい。今年一番の雪山です。
で、ふうたろうが進もうとしている道は‥
ん?(・ε・;)
ヌオッ(゚皿゚;)
これかぁ!?
おっちゃん:「大丈夫?道ある?」
ふうたろう:「はい、大丈夫です。木を切った痕がありますから(震え声」
そういえば、子持山は今回登るずっと前から知っているんですよね。何故かと言うと、ヒューマン・ファーマーズというバンドの歌っている歌の中に、「だんだん故郷」(作詞・作曲:武田秀明)というのがあって、「緑の風に吹かれて」という同バンドのアルバムの中に収録されたものを、大学院生の頃ネズミを解剖しながらよく聞いていたからです。
僕のふるさと 空は満天の星
夏にはセミが 元気に鳴いて
東の子持山は おはようと呼んでいる
という2番の歌詞。
ふうたろうには、その「おはよう」のところに是非、(黒ハートを付けてほしい(きっぱり
このエゲツナい道(なのか?)は、「故郷」とかいう次元ではない。
大丈夫です(震え声と言いながら来た道。スパッツのないふうたろうが見た最初の地獄は、当然靴の中に雪がスポスポ入ること。
で、そういう状況なので深雪を避けたい思いと惰性で尾根を進むと、簡単にあさっての方向に進んでしまいます。
よりによって進む方向は北西の雪タップリゾーンで、かなりウボァー(゚Д゚)します。
左の方に伸びている尾根を進むのですが、ここの積雪量もウボァー(゚Д゚)です。
とっくに標高1000mを切っているのに、積雪量が減らないという件。
靴の中が完全にウボァー(゚Д゚)しているので諦めの境地にいますがやっぱり‥
っていうか、一昨(略に破線ルートとしてあるはずの場所なんですが(確信あり)、どう見てもこれはアヤシいですよね。
いちおう、目立たぬ程度にリボンやらテープやらがあるみたいですが、ほとんど役に立っていないような気がします。ここ、地図なしで進んだら不安で死ぬでしょうね。
林道とか、ちゃんと地図通りの場所にあるし。写真右中央から左上にかけてある白いラインが林道なのですが、今歩いている場所はただのヤヴのようなのですよ。
とりあえず、林道に降りてきました。ええ、一本目の林道ですが。
ん?(・ε・;)
ふうたろうの足跡と一緒に「子持山へ北尾根コース」の掛札があります。木の組織に飲み込まれて久しいようですが(じと目
地図にある破線とは惜しいですが少し違うので、その場所に移動します。
左側から歩いてきて、このヘアピンカーブで右に進めば難なく行けそうですが、もうちょっと欲張ってショートカットしたい。
地図にはちゃんとこの尾根に破線が引っ張ってあってだな‥(震え声
鉄塔‥
現在地は、GPSよりも正確に捉えられています。地図をちゃんと読めれば、高額なGPSなんて買わなくても大丈夫。
ただし、日本全国の25000分の1の地図をすべて買えば、GPS一台分より高いというのは罠というか‥(小声
ん?(・ε・;)
‥雪を踏み抜いて林道に落ちた上、雪に隠れた溝にハマりました(滅滅滅
小窓から日光白根山(っぽい)のが見える‥
そういえば、日光白根山、丸沼方面から行ったことないなあ。行きたいなあ‥皇海山から行くのは時間的にも交通機関的にもきついけど、中禅寺湖の奥付近からなら、手軽に行けそうだし、行ってみようかなあ‥雪のある間に。
‥この子持山(黒歯痕)のサプライジングより、準備していける分楽だろうよ‥
ん?(・ε・*)
スノーシューの跡がある。誰か向かおうとしたのかな。でも、少なくとも今初めて発見したので、心折れて諦めたな、これは。
このタイヤの切り返しで荒れた雪の様子からしても、まあ、諦めたんだろうなと。
それがスタンダードですけどね(歯ぎしり
ん?(・ε・*)
右の道は除雪されているではありませんか。渡りに船ってやつですか。行こう、このまま沼田まで(ぇ
木に巻きつけているこのプラ紐はなんだろうね。熊伏山(長野県)登った時はプラ紐じゃなかったけど、やっぱり何かを巻いていた。あの時は木が成長した時に切れる仕組みになっているのかと思っていたけど、どうなんだろう。
‥結局、ぶつくさいいながら歩いていたけど、こんなにガチで楽しい気分は久しぶりです。先週の水曜に登った大岳山ももちろん楽しかったのですけど、あれより上を行っています。
僕のふるさと‥こんなところがふるさとだったらいいのにな。
ふうたろうのふるさとは、汚れた都会というか、天然物ゼロの場所でしたね。生けるタンパク質の塊みたいな生き方してきましたよ。
‥南港ポートタウンになんか、絶対住みたくない。
ここに住む人は利根川を挟んで反対側にある上州武尊山などを見ながら暮らすんですよね。「だんだん故郷」の作者、武田秀明さんの故郷が吾妻郡高山村だと冊子に書いてありますが、彼は子持山や浅間山を見て育ったのが歌から判ります。
あんなところにクライミングウォールがあります。農村のど真ん中にクライミングウォールとは、ス・ゴ・イ(はあと
ここを抜ければ近道か、と思って進んだところ、景色が開けました。三峰山がまずガツンと見えます。
絹層雲と煙霧で(Θ_Θ)どよーんしていますが、谷川岳や上州武尊山も見えます。きれいな場所ですね。
そういえば、ある政党のポスターに「地方創生」と書いてあるのですが、なんで今さらになってそんなこと言い始めるのか。何十年も前から、その場しのぎの公共事業を解熱剤を打つような感覚で行いながら、地元の農林水産業や、それに関わる加工業などの振興はどうしてきたのか。
地方創生を謳うなら、例えば農家が農業で「健康で文化的な最低限度の生活」を営める所得の保障をしてほしい。でなければ、農家は住んでいる場所で金を使えない。ひいては住んでいる場所での地元の3次産業は伸びない。
ずいぶん、子持山が遠くなりました。歩いてきましたよね、かなり。
沼田駅でゴールする前に、沼田公園でIngressのMissionをこなしていきます。
こんなところにデルモンテの工場が。
この工場一つで、どのくらいの従業員が雇われているんだろうか、とか考えてみたり。
それはともかく、土曜日も出勤ご苦労さまです。労基法(週40時間上限)が守られていますように。
これをずっと進むと、日光に抜けます。今は金精峠は通れないかな‥
Ingressやってなかったら、沼田市のこんな場所、歩くこと無かったろうな。
沼田公園のMissionは15分もかからず終わるもののようですが、ふうたろうは登山口に着くずっと前から「Start」してしまったため、9時間くらいかかっているようにみえるはずです。
‥といっても、取り立ててふうたろうの目を引くものはあまりありませんが、東京ではもはやIngressをやる気が起こらないので、こういうところに来ないことには、ね‥
ひととおりPortalも回ったので、あとは駅周辺のを少し寄って終わりかな。
いいね。こういう風景、やっぱりIngress風散歩ならではですよ。
この後、駅前の店で買った焼きそばを食べながら、沼田駅のPortalを巡って緑の人と取り合い合戦して遊びました。お互い、よく稼げたよね。楽しかったよね(はあと
というわけで、敷島駅から沼田駅まで、ガッツリ歩きました。歩行距離で言えば20kmほどのようです。もちろん、あのウボァー(゚Д゚)の雪道を含めてですよ(棒読み
それにしても、今日の子持山は楽しかったなー。開放感ありまくりで、こんな言葉は使いたくないけど、ずいぶん"癒され"ました。
日本300名山、残っているのは会津朝日岳。早く終わらせたい。できれば、芦別岳や日高南部の神威岳、越前冠山、この辺りも仕切りなおしたいけど。
あと問題は、機能性胃腸症および潰瘍性大腸炎と、日常の鬱だね‥。昨日仕事の事故でざっくり切った両手はもう傷もふさがってるからコレは何とかなりそうだ。
それから、北海道栗山町の知り合いのところの鍼灸院に通うために、一月ほど休みたいな‥。
子持山と関係無かったね、失礼。
天気:晴れで夜はくもり(群馬県北群馬郡赤城村・子持村・小野上村・吾妻郡高山村・沼田市・東京都板橋区・北区、JR上越線など)