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医者の梯子

2006年 11月 2日

 朝から腹がコロコロする。キュウッと痛んだりもする。今週に入ってからくらいです。潰瘍性大腸炎の発作が起こる前触れ。こじらすと厄介なので欠勤しました。このところの多忙のせいだと思います。仕事だけじゃなくて。

 今日の医者の梯子は歯医者と精神科でした。
 歯医者では、歯磨きの仕方をしごかれます。ただでさえ歯並びの悪い僕は、縦横斜めと、歯ブラシを当てるのが難しい。赤い色素(成分不明)で着色した歯垢を歯科衛生士の言う通りに磨き落とします。腕がだるい。
 精神科では、待ち時間がやや長い。ここではソラナックスとロヒプノールの薬をもらうだけで、かかることに疑問を持ちつつ、それでもこの薬がないと大変なので、治療中です。

天気:くもり時々晴れ(茨城県取手市・千葉県松戸市)


 今日、新聞を見ていたら、青森県の教育改革に関するミーティングで、政府から教育委員会に、教育基本法改定案に賛成するようにお願いしていた、という記事がありました。しかも、ファクスで証拠が残っているので間違いなさそう。
 本当に、こういう法改正をする人間集団は、何でもやるんだな。これが、『美しい国』を標榜している集団だから、彼らの「美しい」とは「卑怯な」という意味でしょうか。

 夜、メシを食べながら、『ハイスクール!奇面組』(新沢基栄 原作)を見ていました。もう8年前にビデオに撮ったやつ。生放送は20年くらい前か。
 ちょうど体育祭を題材にしていました。漫画とはいえ、先生も生徒も、自由だ。ストーリー的にはあり得ないんですが、人間のあり方としてはああでありたい、と思わせられます。…上手く説明できない。
 僕が学校で経験してきた運動会。マスゲームのように整然とした入退場。先生も大変なのは解るけど、事あるごとに飛んでくる怒号や9月の蒸し暑い炎天下のグラウンドには本当に苦しんだ。やりたくもなかったし、今にも活きていない、あのダンスの練習はいったい何だったんだろう。妄信的に声を嗄(か)らして叫んだ応援合戦。国旗掲揚にも何の疑問も持たず…。近くで見ることもない優勝カップ。
 ともあれ、あの9回以上の運動会、自主的にやった覚えなんか一つもない。騎馬戦も、綱引きも、ダンスも、玉入れも、組立体操も。明らかに『奇面組』の世界とは違っていた。
 ん?そういえば、母親の職場か子供会かの運動会の時は、例外だったかな。徒競走の入場の時、隊列なんか組まなくても咎める人なんていない。僕ともう一人の男の子と、ふたり勇んで歩く姿に、司会の人も微笑んでくれていた記憶がある。あれは気楽だったなぁ。

 教育基本法の改定で、いったい教育の何を良くしようというのだろう。「~の態度を養う」なんて、その態度自体を教えるのは「支配」です。教えられなくても、愛してくれたら感謝するし、その愛をくれた人のことなんて忘れません。
 …政治も、社会も、不当だね。「~だから感謝しなさい」なんて、今の政府じゃなくても普通に使ってるよ。…冗談じゃない。押しつけられた思想や感情なんか、投げ捨ててもかまわないさ。

 長くなった。終わります。

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