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行き交う人々とふうたろう(奥穂高岳~ジャンダルム~西穂高岳縦走コース:長野県)

2011年 8月 28日

 ぎゃあああ!(((`゚Д゚´;)))
 …まさかのどんでん返しの雨!?夜中、1時前くらいに目が覚めて、テントのチャックを開けて外を見ると、霧雨が細かく密に降っているではありませんか!何かの罠だと思いたい。…が、ガスも猛烈に濃く、外に置きっぱなしにしていたスリッパもビチョ濡れ…。
 \(^0^)/オワタ
 ということで、ふうたろう、一応いつでも出発出来るように、3時半頃にはメシを食っておき、ある程度片づけを済ませて、ふて寝しておきます。


 ん(・ε・)?
 (つд⊂)ゴシゴシ


 (゚д゚)
 …晴れてる…。しかも、快晴の雲海…!?


 ヌオーーーーッ(`゚Д゚´;)
 とりあえず、この濡れたおしたテントをタオル(さっきスリッパの上に載っかっていたやつ)で拭いて、慌てて撤収です。


 つい30分前まで雨が降っていたのに。あの、小屋から追い出された朝日小屋で見た、壮絶な天気の変化に次ぐ変化ですな。


 そして、奥穂高岳の山頂で見る予定だった日の出が、ここで迎えられました。ふうたろうがふて寝している間にガスが晴れて(当然雨も止んで)いたということでしょうけど、狐につままれたような気分ですな。


 さて、すっかり明るくなってしまいましたが、あの尖った奥穂高岳に登りましょう。そして、今日は西穂高岳まで縦走しますよ。予定どおりね(ニヤリ


 雲海の向こうから日が昇りました。2011年8月28日の始まり。


 奥穂高岳の岩がモルゲンロート。雨上がりの明るさは、特に尊いものですね。


 小屋の周りには、まだ人はまばら。でも、奥穂高岳には、もう登っていっている人がけっこういます。


 さて、ふうたろうも、5時27分に、トイレなど済ませて、奥穂高岳に出発。小屋を挟んで反対側には涸沢岳が見えています。


 西にはまだ日が当たっていない笠ヶ岳があります。小屋の発電施設でしょうか、風車もヴンヴン回っています。


 後ろから人が来るので、慌て気味に奥穂の登山道を撮っています。けっこう荒い山ですよ?


 岩がごつごつして、たぶんハシゴとか無かったらとても登れたもんではないレベルのすごい山ですね。ふうたろう、この山を、実は16年前、初めての高山で登ったのです。


 小屋が下がっていきます。


 後ろから、崖を這い上がってくる人たちがいます。


 ま、先に行ってもらえる人には行ってもらいながら、そのすれ違いざまに話をしながら、登ります。


 昨日のように足に妙な疲労感を感じることはなく、景色を愛でながら山頂まっしぐらです。


 あの双耳峰が北穂高岳…ですよね?


 \(≧▽≦)/うひょー
 ジャンダルムですがなー!!ふうたろう、今日はあそこに行くんですよ。


 下界は、全方向雲海です。あの雪の笠新道を死にそうにつかれながら登って辿り着いた笠ヶ岳は、3200m近いこの場から見たら、ずっと下の方にありますね。


 北穂高岳と涸沢岳。次はあちらですよね。今回は西穂高岳までの縦走です。


 ピークに見えていた奥穂高岳の肩、山頂までもう少し。


 まやかしのピークではありましたが、これだけ天気も景色も良ければ、文句のつけようがありませんわ。


 岩山にさんさんと太陽が輝く。


 誰が積み上げたのか、崖っぷちのケルン。


 ついさっきまで降っていた雨と、濃く覆っていた霧で玉のように濡れた草。


 そして、程なくして奥穂高岳山頂到着。思ったほど人はいませんでした。


 奥穂の山頂からは、非の打ち所がないほどの、360度大展望。乗鞍岳とか御嶽山とか、ばっちり見えまくりです。


 槍ヶ岳に留まらず、北方面も鹿島槍ヶ岳、うっすらですが、妙高の山々も見えます。


 涸沢カールの一部、常念岳。


 奥穂山頂直下東側に、少し広いところがあって、更にその先に尖ったピークがあります。けっこうかっこいいです。


 さっき集まっていた3人の人たちも、今立っている山頂にやってきて、写真撮っています。
 ふうたろう、そろそろ、あの眼下に見えているジャンダルムに出発しましょうか。


 あれは前穂高岳。こちらも上高地に向かう下山ルートです。一度、11年ほど前に通ったことがありますが、北穂高岳のコースとともに、もう一度挑戦したいものです。このあたりは、ふうたろうにとって旅愁を感じるエリアなのです。


 さて、ふうたろう、ジャンダルムまでの馬の背と呼ばれる岩稜帯を突き進んでいるのですが、どうも道が不明瞭…(´・ω・`)
 …変な崖に迷い込んで、とてもヤヴァかったですよ。


 奥穂のピークがちょこんと見えます。


 迷った道は戻り返して、正規の道を。しかし、正規の道と言っても、本当の稜線の上を平均台を渡るように歩く(這う)だけですがね。


 この岩の塊の上を歩くと。


 後ろから、若者たち4人組が追いついてきました。この登下降の雰囲気を見れば、何となく今居る場所の様子が解るカナ?


 目前に迫ったジャンダルムとロバの耳。…ロバの耳ってたぶん今立っているところではないよね?


 そして、ジャンダルムに至る前に、この急な崖みたいな所を下ります。それでも、恐らく、さっきの馬の背よりは楽なはず。


 ここを下りてきました。


 展望は抜群すぎますね。


 前を、学生たち(後で聞いたところでは、アウトドアの専門学校生と先生?らしい)が進んでいます。至って慎重に登っています。


 あの出っ張った岩が今にも落ちてきそうです。


 鎖が取り付けられていますが、頼らずに登ることもできます。


 岩を乗り越えてきました。そこから、槍ヶ岳が見えます。


 この岩の間を登ります。


 ジャンダルムが目前に迫っています。


 笠ヶ岳。


 こういう、縦に進む場所は、今後も何度か出てきます。しかも、鎖とかは付いていないところもあるので、三点確保して登ります。…が、ふうたろう、荷物が重いなあ…


 取っ掛かりの少ない岩の斜面。でも、小さな突起や割れ目があるので、意外と楽に下れたり。


 次はあのジャンダルムですね。


 ジャンダルム脇の岩の崖から。


 こういうところを歩きます。左は崖。


 近くで見れば、意外とモッコリのジャンダルム。


 さっきのモッコリの下に荷物を置いて、ジャンダルムに登りました。そしたら、向こう側から手足だけで崖を登ってきた夫婦がいたり。見よ、勇者の帰れるを(何


 ジャンダルム登頂!ここにはいい岩があるので、三脚を出す必要がありません。


 ジャンダルムの山頂に落ちていた、錆びた魔法使いの…なんて言うんだろうね、こういうの。


 これから進んでいくルートです。実は、ジャンダルムまでとても時間がかかって、遅れ気味です。西穂高岳まで、5時間50分で行けるでしょうか。


 奥穂とその北西の崖。


 学生たちが先に下りています。タイミング的に被りましたか。


 ジャンダルムの上で食べようと思っていたチョココーンフレークですが、荷物の中に置いてきてしまったので、その下にある少し広い岩場で食べます。


 ジャンダルムに乾杯。
 ここで、さっきの若者たちがアウトドアの専門学校生であることを知ります。ふうたろうも、彼らが行っている学校を、実はネットで見たことがあって、行きたいと思ったことがあります。しかし、彼らも言うように、学費は高額です。一人が言いました。「日本のアウトドアを良質なものにするために、援助(経済的な意味で)をしてほしい」と。そうです。もっと中からも外からも、声を大にして言うべきです。


 おっと、西穂、ガスに巻かれてきましたね。ジャンダルムの上からは、西穂独標まで見えていたのですが…。


 谷を大きな塊のガスが巻き上がります。


 ジャンダルムを過ぎても、この岩の状況はずっと続きます。むしろ、これから、というところ。


 東斜面はガスに覆われてしまいました。


 ゴツいガレ場。


 こういう岩山が多数あります。横を巻いたり上を通ったりと、色々。


 笠ヶ岳は見えなくなりました。


 こういう地形をルンゼというのですかね。かの学生の一人が落石したようですが、大丈夫だったみたいです。始終楽しそうにしている彼らに、元気をもらって歩いているふうたろう。


 すごいところ、下ってきたなあ…


 写真見るだけじゃ、どこを歩いていけばいいのか、サッパリ解らないね。


 岩場の登下降で、カメのノロい状態です。景色が変わり映えしない…


 うぬぅ…これを登るのか…


 ふうたろう、この天狗のコルの手前の岩場で足を滑らしました。危うく下まで転がるところでしたが、しっかり三点確保していたので、両腕で岩にしがみついて、耐えました。実は、道を誤って3メートルほど外れたのですね。


 さっきふうたろうを抜いていった、一人の兄ちゃん(あとで名前を聞いた。Yさんと呼ぶ)が正面の崖から声をかけてくれて、ふうたろうの道間違いを教えてくれたのです。何とか、天狗の頭に登りかかることができています。


 さっき下ってきた岩の稜線。すごいね…


 ダイナミック。


 みんな岩にしがみつきながら登っていきます。


 あれが天狗の頭。けっこう、人いますね。


 天狗の頭到達。ジャンダルムから、比較的早く進んできましたか。ここで10時くらいですから。


 ガスは昨日と同じように、出たり消えたり。下が見えない方が怖くない?イヤ、見えた方がふうたろうは怖くない。


 こういう斜めの岩とか、超イヤらしい…


 ここが、"逆層スラブ"と呼ばれるところです(地図にはそう書いてあります)。角度で言えば45度くらいありますか。そこに一本鎖が垂れ下がっていて、岩の方にはそんなに取っ掛かりもなくて、鎖に頼った方が安全なくらいです。でも、岩の面に対して垂直にしっかり足の力をかけていれば、鎖にかける力はそれほど強くなくて大丈夫。鎖に力をかけすぎて、身体が振られないようにしたいですね。


 さて、次々と進みますが、このブロックみたいな岩の地層、スゴすぎ。


 えっと、これ、何だっけ。こういうピークというか岩稜、この稜線にはゴロゴロしているので、どれがどのピークかなんて忘れましたわ(黒笑


 これは間ノ岳という、南アルプスみたいな名前が付いたピークの直下です。小さな平らな砂地があります。岩が落っこちてきそうでハナからテン場と決めてかかるのはヤヴァイけど、緊急時にテントくらいなら張れるんとちゃいますか。
 ここでしばし、休憩です。左に写っているYさんが、これからしばらく世話になる人です。


 この間ノ岳の次には、赤石岳という、また南アルプスみたいなピークが待っています。その赤石岳と間ノ岳の鞍部に降り立つために、この落石しやすい不安定な急坂を下ります。前に人がいて不安だったら、いなくなるまで待った方がいい。


 ヌオッ(゚皿゚;)
 …さっきの若い衆4人のあとを追従したら、ルートを外してもうたがな!ふうたろう迂闊(滅
 非常に足場は悪いし、手をかけるところも少ない。


 そうそう、これが間ノ岳。今、これを下りてきたんですよね。…ヤマキチもここまで来たか、という…


 ガスは出たり消えたりを繰り返しています。まあ、実を言うと、このガスがなかったら猛烈に暑いのです。昼頃は、真上から直射日光をくらうので、3ミリ丸坊主のふうたろう、頭皮まで焼けますから。しかも暑さに弱いふうたろう、遮るものも水もないこの稜線では死を覚悟ですから。


 そして、赤石岳を越え、西穂高岳…の手前のピークに到達です。あの若い4人とYさん、25000分の1の地図で確認していなかったのか、この、西穂まであと30mほどと言うレベルのところにあるニセピークを見て、とりあえず肩を落としているという罠。
 ふうたろうはたけのこの里でも食ってマッタリズム。


 おお、上高地が見えています。あれはバスターミナルか、とか、ホテル群か、とか言っていましたか。


 人里の境界である西穂高岳。山頂、めちゃくちゃ人多くね?


 山頂に到達すると、恐ろしい人だかりです。冬ならインフルエンザでも流行しそうなくらい(違
 そしてふうたろう、ここに来て、生まれて初めて、山ガールなるものを見ました。単なる山好きの女性もその中に混じっていたかも知れませんが。スニーカーくらいはこの際いいけど、片手に手提げ袋とかはさすがにやめてくれ…(滅


 さて、その山ガールたちの大渋滞が始まる前に、ふうたろうとYさん、下山を始めようと思います。
 ん?(・ε・*)
 …早速誰かが道を誤っているので、「左だよー!」と叫んでおきました。


 この斜めの岩のトラバース、西穂からの下りですが、イヤらしいですねえ…。


 あっ(゚∀゚*)
 「あれ、西穂独標ですか!?」
 …と、声を明るくして言うふうたろうに、前を歩いていたご夫婦の奥さんは言いました。
 「あれはピラミッドピークです。」
 …


 やったー、ぴらみっどぴーくだー(棒読み)
 …独標はまだか…(切実


 どうも、この下、次が西穂独標のようです。ピラミッドピークに座っていたおっちゃんが教えてくれました。ありがと、おっちゃん。


 そして、ガスが晴れると遙か下に西穂独標が。


 そして、あそこもどう見ても大混雑している予感(死滅


 ああ空が青くてきれいだなあ(棒読み)
 ああ人だかりがスゴいなあ(切実


 独標から西穂方面を見上げると、こういう風に見えます。西穂三兄弟(笑


 西穂独標到達。ここから更に観光客が増えます。山の中では当たり前のように存在する登山者同士の一体感とかは、相当希釈されていきます。


 あの尾根をずっと進むと、丸山に向かいます。今までの岩稜帯は、もうほとんど無いでしょう。


 ガスの底よりも下に来ました。展望が良くなります。これから独標まで行くという老夫婦と、ちょっとお話しして、お互いの無事を願いながら、一期一会。


 砂礫地というか、舗装路。ここあたりからマンネリ化するというか。


 ハイマツの実が大量に食い散らかされています。食べたのは誰だあ?


 目の前をスニーカー族が歩いています。何となく、先頭の人について行っているだけという感じを受けましたが、話しかけてみて、やっぱり山屋ではないと確信しました。西穂までの夏山は、渋谷と思った方がいい。


 岩稜帯は、はっきりとハイマツ帯に変わりました。何だか、植物を見るのがかなり久しぶりな気がします。岩陰にイワギキョウやトウヤクリンドウなどは咲いていましたが、基本的には斜めの岩でしたよね、ずっと。


 いよいよ、丸山が見えてきました。あそこまで行くと、西穂山荘ももうすぐですね。


 歩きやすい道です。散歩にはもってこいです。


 丸山。何パーティかが写真などを撮って楽しんでいるようです。展望は、ガスがかかっていて今ひとつでしたけどね。


 しっかりとした登山道です。これはハイキングレベル。


 これが最後のピークになりますね。


 ハイマツ帯を抜けます。


 いよいよ、西穂山荘が見えてきました。独標前後から抜きつ抜かれつしていたカップルと、少し話をしていました。
 …これだけたくさんの人がいるんだもの、話が通じる人もいるさ。そうでない人も、もちろんいるのさ。それでいい。


 西穂山荘到着です。Yさん、ここでふうたろうを30分ほど待ってくれていました。上高地まで一緒に行ってくれるんですね。
 あの天狗のコルあたりから、Yさんには追いついては突き放されを繰り返し、間ノ岳あたりから西穂くらいまでは同行してもらって、ふうたろうはかなり勇気をもらっていました。ああ、単独ではない安心感とは、これのことなのかも知れないな、そう思う今日この頃です。


 もうちょっと待って。ふうたろうは、小屋で500円のソフトクリームというか、ソーダアイスコーン乗せ(何 を食べますから。そして、トイレに行っときましょう。


 …立派な山小屋だなあ。…と、小屋をのぞき込みながらつぶやくと、右斜め前1mほどの所に、にこやかにスタッフの女性が立っていました。
 …ふうたろうは、学者よりも、政治家よりも、金持ちよりも、小屋のスタッフには憧れます。この下界から離れたところに長く身を置くことはふうたろうもできるだろうと思うけど、将来長きに亘って生計を立てることができるのかどうか。ただでさえふうたろうは中途半端に病弱なので、こういうところでの生活はできるのだろうか。
 しかし、そういう不安を持たないのかかなぐり捨てるのか、彼女たちは現に働いている。水晶小屋でも、南アルプスの横窪沢小屋でも、北沢峠の長衛荘でも、常に同じ事を思った。彼女らは謙遜しているのか、あるいは本気なのか、「大したことないですよ」という。しかし、何もかも中途半端なふうたろうにとっては、大したことです。一方で、小屋番の主っぽい女性は「おカネのことを気にしてたらやっていられないですよ。」と言う。…さっきのアウトドア専門学校のことといい、それが実態なのかも知れない。


 出発しようとした頃、ふうたろうの100リットルザックを見ていたおばちゃんたちが、遂に背負わせてくれと言ってきました。
 …ああ、そういえば、大台ヶ原に行ったとき、4分の3周ほどしたところにあった、牛石が原の神武天皇像の前で、車で来ていた4人の山好きグループの中の、若者女性2人も、荷物背負っていましたね。懐かしいなあ。
 この荷物は、もう水もかなり無くなっているし、食べ物も食べたので、相当軽くなっています。それで、ベテランっぽいおっちゃんの見立てでは、15~18kgくらいだそうです。それでも、奥穂~西穂の縦走にしては重い?


 西穂山荘のトイレは、問い合わせてみたら無料でした。紙を設置していないからと言いました。…関係なくね?
 ま、それはいい。Yさんとふうたろう、上高地バスターミナルに向かって下ります。まずは途中にある水場目指します。確かに、取りたての水をグビグビしたいですよね。


 これが水場の看板。気が付かないはずはない。それほど水量は多いとは言いませんが、グビグビしました。2人揃って、プハーッと。


 このあと、ふうたろうたちは、話に夢中になり、猛烈な勢いで下っていきました。この門までで1時間半ほど。コースタイムは2時間半ですから、猛烈アタックでしたね。いや、その分疲れましたけど(苦笑


 田代橋から前穂高岳が見えます。梓川の水も清らかです。


 上高地バスターミナルまで歩きましょう。観光客はまばらで、気楽に歩けますね。


 実は、Yさん、地図も昭文社のものくらいしか持たず、けっこう大雑把な登山をしているそうです。25000分の1の地図みたいなものは持たないのだ、と(持った方がいいとは本人は思っているようです)。それでいてあの岩稜をあのスピードで進んでいたとは、体力はすさまじいと見ました。でも、今後もっと色んな山に登っていくのだったら、地図を読みながら歩けるようになると、安全で、かつ楽しいものになるに違いありません。


 そして、そういう他愛のない話をして、ふうたろうたちは上高地バスターミナルに到着です。Yさんはここを一昨日出発し、槍ヶ岳から北穂を通り、西穂まで縦走して、今日ここに一周してきたことになるそうです。きっと、Yさんにとって、大きな自信になったことでしょう。


 Yさんは上高地にもう一泊停泊だそうです。なんか、松本近辺の知り合いに連絡が取れないとかで…。代わりに、帰りはテン場(穂高岳山荘の)で一緒だった男女3人組の若者に、松本までご一緒させてもらいました。奈良県から来たそうです。細かいことは言わないけど、みんな、色々ありがとう。
 松本駅到着後、スーパーあずさの安チケットを駅前の無人販売所で買って、モスバーガーで食料を手に入れて、19時21分発ので帰ります。さすがにもう、今日はグッタリです。盛りだくさんでしたもんね?景色も天気も人々との交流も、全部Sクラスだったもの。
 夜中の雨はまさに寝耳に水でびっくりしたけど、天気にも感謝、特にふうたろうと多生の縁を持ったみんなに、ありがとう。
 #1奥穂高岳、3度目クリア。奥穂高岳~ジャンダルム~西穂高岳縦走成功!


天気:晴れ時々くもり、未明まで雨(岐阜県吉城郡上宝村・長野県南安曇郡安曇村、移動中は含まない)

  1. shimooka
    8月 31st, 2011 at 02:09 | #1

    奈良県トリオの麦わら帽です。

    あまり話はしませんでしたが、人知れず、しかも人一倍ふうたろうさんに影響されました。
    しばらく距離を置いていたカメラ趣味をまた本格的に始めることにしました!
    日記魔趣味も復活…するかはわかりませんが、自分もいつか『日常を積み上げる美しさ』を表現できればなぁと思い、とりあえずはfacebookなど始めてみました。

    それではまたいずれ、山で!

  2. ふうたろう
    8月 31st, 2011 at 08:19 | #2

    >shimookaさん

     えっと、あまり話をしなかった、といえば、真ん前にいた女性か、そのお隣の、「よく話をした」彼の先輩の方でしょうか。麦わら帽子…??(・・;)覚えてなくてごめんなさい。

     それよりも、書き込みありがとうございます。

     カメラも山も、日記も、やりがいありますね。なぜなら、それを通じて、こうやって色々な人と交流を持つ機会が得られているのですから。ありがたいことです。
     でも、ふうたろうのカメラの趣味、実は、それ単独では存在しないのです。山や日記も同じです。

     ふうたろうが最初デジカメ(ニコンのクールピクスというコンパクトデジカメ)を持ち歩いたのは2004年5月29日頃で、その時は身の回りにあるものを何となく撮る程度でした。でも、それを積み重ねて行くにつれて、その写真を使いたいと思うようになって、2005年11月1日からこの「ふうたろう絵日記」を始めました。日記を書き始めると、日増しにアクセス数が増えて、そのうちコメントもちらほら付くようになります。mixiを2006年11月23日頃に始めてからは、既に始まっていた単独行のことも相まって、山繋がりの人もアクセスが増えていきます。そうするといい写真を撮りたい、いい記事(笑)を書きたいと思うようになって、カメラも日記もスタイルが変わっていきました。

     山とカメラと日記、続けていてよかったと思うのは、そうやって「変化」してきたことだと思います。shimookaさんのおっしゃる『日常を積み上げる美しさ』に相当することかどうかは判りませんが、あえて「例えば」を挙げるなら、そういうことなのかな、と。

     ふうたろうはfacebookは殆ど手をつけていませんが、mixiはやっています。SNSはひとつあればもう腹一杯です(苦笑

  3. 一柳雄哉
    8月 31st, 2011 at 09:39 | #3

    奈良県トリオの、ふうたろうさんの隣に座ってた男です。
    バス・電車では楽しいトークありがとうございました!刺激もらいました!!
    穂高岳山荘で夕暮れ写真を撮ってるとき、「あ、この人のオーラは人とちがうぞ!?」
    と感じて話しかけたのですが、本当に出会えてよかったとおもいます。

    ぼくは1万尺デビューだったんですが、すごく面白い旅になりました。
    景色はもちろん、人との出会いというか。
    普段人見知りなんですけどね、山のパワーのせいでしょうか。
    単独での山も、感極まるものがあるんでしょうけど。

    今は海の禁断症状が出てて、仕事中イライラ(ムラムラ)してるんで
    今週末は台風明けの太平洋へ行ってまいります。通院みたいなもんですね。
    ふうたろうさんはどっか行くんですかねー、絵日記楽しみしてます!

    大オチ(危険度10)だけは気をつけてください・・・!(フリ?)

  4. ふうたろう
    8月 31st, 2011 at 14:03 | #4

     おお、お隣の彼ですか。ヘリポートの上で、タバコ吸いながら寝転がっていた姿が印象的でしたよ(笑

     あのバスと電車、楽しかったです、ふうたろうも。山も素晴らしかったけど、そういう出会いや交流が、更にいいものにしますよね。

     あのヘリポートのはずれで、ガレ場に座って、シャッターチャンスを待っていたときは、かなり寒くてたまりませんでした。しかも、結局チャンスなかったし(滅
     もちろん人にも依りますし、行動しなければ何も起こらないことは下界と変わらないのでしょうけど、山はどういうことか、妙な一体感があります。誰とでも話ができます。共通する話題が、お互いを包む環境全体に広がっているせいかもしれませんね。

     確か、サーフィンやってるんですよね。海も海で色々な発見があるのでしょうけど、泳げないふうたろうは、磯で蟹さん遊びですかね(笑
     週末は、台風が土日に合わせるように動きを調節しているので、イラツいていますが、西日本にでも逃げようかしら。

  5. komado
    9月 2nd, 2011 at 21:09 | #5

    をを奥~西縦走は天気が良ければ一泊でもいけるのですね。
    とはいえ穂高は歩いたこともないのですが(笑)、これは参考になりました。 φ(.. )

  6. ふうたろう
    9月 3rd, 2011 at 00:36 | #6

     一泊といっても、土曜の朝に東京を出たのでは間に合いません。また、上高地から登って上高地に下りてくるのもつまらなかったので、新穂高から登りました。
     上りの白出沢コースは、ガレ場の連続で、しかも急坂、猛烈に疲れます。一方、奥穂~西穂は、岩場の連続です。前者が体力勝負だとすれば、後者は精神力の勝負で、岩というのがあんなに神経を使うものだとは思いませんでした。一般登山コースの中で最難と言われる所以でしょうか。

     あのコース、天気が悪かったら行っては駄目なコースでしょう。特に馬の背なんて、足滑らしたら、何百メートル下まで落っこちるのやら…。しかも、途中、テントを一張りほど張れそうなスペースはなくはなかったけど、過酷だと思います。テントを持つような装備だと、あの岩場を越えるのはかなり難渋するでしょう(今回のふうたろうがそうでした)。

     …それでも、やっぱり、行って良かったんですよね。辛かった場面があったり、辛さしかなかった場面ばかりだったりしても、なぜか、行けたことそのものが嬉しいのですね。

     というわけで、明日・明後日、および次の一週間、ひょっとしたらその先も、雨などで山に行けないかも知れないと思うと、恐怖でなりません。

  7. ☆Pegasus☆
    9月 6th, 2011 at 16:03 | #7

    『景色も天気も人々との交流も、全部Sクラス』
    本当にその通りですね♪
    景色や天気は日記内の写真で分かりますが、人々との交流は、みなさんのコメントで伺えます(^^♪
    まさかの夜中の霧雨から、再度まさかの好天~~~♪
    驚きと、ワクワクするのがよく伝わってきました(*^0^*)

    そういえば、久しく北アルプス行ってないな~
    とても素敵な日記に感動しました(#^‐^#♪

  8. ふうたろう
    9月 6th, 2011 at 16:22 | #8

     天気が良くならないと、始まらないですからね。その上での景色と、人の交流と。しかしながら、西穂~西穂山荘のなめた観光客だけは(滅)でしたね。

     この山は思い出に残るでしょうね。いい山でした。3度目でしたが、最高の山行でした。学生や高校生の頃に登った山なので、旅愁に浸りながら。

     北アルプス、人が多いけど、やっぱりいい山が集まっています。ふうたろう、実は、上高地がけっこう好きなんですよ。ふうたろうにとっての近所の公園みたいな気分です。北アルプスは近所の商店街というか(笑

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