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頭上だけ(Θ_Θ)どよーん(富良野西岳【沢~富良野スキー場周回コース】:北海道上川支庁)

2014年 7月 21日

 初めて宿泊した旭川のスパ。その名をオスパーというらしい。旭川駅から真右に歩いて10分強のところにあります。ここは一度入ると外出できません。その代わり、風呂付きで2080円(午前4時までに出れば1080円で済む)。ただし、注文の多い風呂屋で、けっこうめんどくさい決まり事が多い。できれば泊まらなくてすむなら泊まりたくありません。
 夜中は、鍼の効果を期待しましたが、あの変な吐き気は現状維持でした。ただ、ムカムカ症候群は発生しませんでした。困りましたな…
 おかげで、けっこう寝不足ですわ。


 さて、6時44分発の富良野行きの普通列車に乗って終点まで行きます。


 今日の天気は申し分なし。これなら昨日の高揚した気分を維持しながら単独登山に勤しめるぞ!


 大雪~十勝連峰が見渡せます。素晴らしく良い天気です。


 富良野駅に着いたらコインロッカーにパソコンなどの荷物を投入します。意気揚々と、今日登る山、富良野西岳の方をクルッと振り向きましょう!
 ん?(・ε・;)


 ヌオッ(゚皿゚;)
 あれは…あの雲は…(吐血


 ふうたろうが登ろうとしている山に、モロにかかっています。よもや、こんなことがあろうとは…(歯ぎしり
 とりあえず、8時10分発の富良野バス御料線に乗ります。


 降りるバス停は5線バス停。近づいてみると案外雲に隙間があるように見えます。


 しかし、雲の下めがけて歩いていくのですから、気分悪いですわな。


 ちぎれ雲なので、ふうたろうが登頂する頃には消滅していてくれることを祈ります。


 このラベンダーがふうたろうを苦しめたんだよね…
 富良野の観光客は中国・韓国・東南アジアなどの外国人観光客が圧倒的に多かった。きっと、宿も外国人観光客でいっぱいだったのでしょうな。


 これはエゾマツの実ですか?


 とりあえず、奥に進みます。5線バス停から西へそのまま進みます。


 そしたら、何か砂防ダムの工事をしていて、ルートが激変していましたと。工事現場のおっちゃんに案内されながら、奥に向かいました。


 しかし、見れば見るほどすごい解像度だこと…
 今日付の写真は、いつもの1600pxに戻してあります。


 治水対策というのは、自然を壊すものですな…ここまで徹底して樹林を伐採して、それでも作らないといけないものですかな、砂防。


 これはキンミズヒキ(バラ科)かな…。伐採地に生えてくるのでしょうか。


 これはやっぱりガガイモ(ガガイモ科)でしょうな…。


 工事用路の奥まで来ました。さ、これからどっちへ向かう?


 ウボァー(゚Д゚)
 まあ、この1ヶ月ほどの間に味わいまくってきた山々とは比べものにならないくらいいい道ですけども。


 ほとんど使い物になっていない林道に一旦出ます。どこかの道につながっているやろうて。


 登山道の案内図です。どうやら、表の世界(何)に出てきたようです。
 ところで、ふうたろうの持っている25000分の1の地図にはルートがありませんけど、十一沢とかいうところから登るルートもあるようですね。ちょっとバリエーションっぽいかな?


 奥に進むと程なくして登山口。


 砂防にたまった砂利や石ころの上に、ずいぶん生長した木が立っています。
 砂防ではない治水対策、いい加減思いつかないかな?


 砂防(登山口)から5分で、山頂まで3時間15分の指導標。今からなら昼過ぎるかな?まともにいけば、12時35分頃になります。


 ふうたろうはあえて上りを沢に選んだ。だって暑いんだもん(黒ハート


 指導標が立っていて、道迷いを防いでくれています。


 これは支流です。徒渉と呼べるほどのものではありません。


 う~ん美しい沢だ(うっとり
 …じゃなくて、ここ、最初の徒渉点なんですが(じと目


 これ、何だろ。この葉っぱとこの花のセットで、「科」すら思いつかない。


 最初の徒渉点を過ぎると道が荒くなってきます。


 徒渉2回目。


 徒渉3回目…とつづいてゆきます。


 チシマアザミか何かでしょうか。チョウの名前までは調べていられません。


 道が手荒な歓迎をしてくれています。ああウレシいなあ(ヴォー読み


 水場があります。恐らく、通っていれば解るかとは思いますが、場所を特定しづらい…
 なお、水場だと駆け寄っていくと、コケとかでツルッと逝くので注意しましょう。


 何?金鉱跡?
 どちらかというと、防空壕に見える。


 沢靴履いて、この沢を直接登っていく、というのもありですね。その方が単純明快かも。


 そして、沢道の終点です。9時21分の「3時間15分」の指導標から、1時間36分経った10時47分と相成りました。
 この沢道は荒いだろ。こんなもん1時間で行けるか。


 沢道終点から富良野西岳の稜線に向かってガツーンと直登します。日高南部の神威岳みたいに。


 展望らしい展望はまだありません。でも、樹間から北ノ峰への縦走路となる尾根が見えています。ほぼ目線の位置まで上がってきましたね。
 なお、その高さは、現在地把握にけっこう役立ちます。けっこう誤差はありますが、目安にはなるのです。


 初の眺望です。まあ、下からこの山を見た時にはガスっていたので(Θ_Θ)どよーん気味ですけどね…


 日本海に近づくほど天気が良さそうですな。オホーツク海に高気圧があるので東寄りの風が吹いてそれが十勝連峰などに邪魔されないままこの富良野西岳とかに向かって流れてくるんですよね(ヴォー読み


 急登が終わって稜線歩きになりました。まさに(Θ_Θ)どよーんの下です。


 ミヤマアキノキリンソウ(キク科)でしょうか。
 これからクソ暑くなるのに、「秋」とはなあ…


 クルマユリ(ユリ科)。登山道脇にポツポツ咲いていて、ええ感じですな。


 夫婦で下ってくる人あり。また、あの沢道を下っていくと言ってました。ふうたろうは二度と通りません(じと目
 そういえば、さっきの急登では夫婦ひと組を抜かしました。


 ミヤマアキノキリンソウの左奥の方にはヨツバヒヨドリ(キク科)が秋の準備。
 まあ、あと半年もしたら真冬だもんなあ(←こら


 概ね東寄りに付いた登山道からは、富良野盆地と十勝連峰の眺望が素晴らしいです。紅葉の時期に来たらまた凄まじいでしょうね…


 (Θ_Θ)どよーんしていてもこの絶景ですよ(真顔


 山と人里はつながっている。そんな気がしませんか?


 さっき降りてきた夫婦は、山頂はガスっていたと言ってました。でも、今は何となく立っている標が見えますよね?


 目前まで接近した頃にはもうはっきりと。


 それにしても、この富良野西岳の断崖絶壁!
 やっぱり夕張岳にも前岳とかガマ岩とか似たようなのがある。


 ガスに巻かれて水玉を抱えた何やら黒っぽい実のなった木。


 クロマメノキ(ツツジ科)かなあ?


 というわけで、押しつぶしてきそうな雲の下で、登頂。


 北西方向を見ると、天気は良いようだ。


 そういえば、十勝連峰見えなくなった。


 ふうたろう、この山頂で40分くらいノラリクラリしていました。その間に急坂の途中で追い抜いたご夫婦も登頂しました。


 頭上の雲、結局なくなることなく、経過。


 12時半過ぎ、出発します。
 なお、バス停から山頂まで、所要時間は3時間29分でした。休憩入れての時間なので、トータルなら、まあ、及第点。


 ヨツバシオガマ(ゴマノハグサ科)でOKでしょう。分類も突き詰めると凄まじいらしいですが、ふうたろうはもはやそこまで付いていく気もありません。


 この辺りはプチお花畑になっています。


 チシマフウロ(フウロソウ科)でしょう。毛があるとかないとか、よく解りませんけども。


 ニッコウキスゲ(ユリ科)…の仲間の「エゾゼンテイカ」というらしい。


 これは、ウメバチソウ(ユキノシタ科)でしょうね…


 尾根をまっすぐ進まず、鞍部から北西に下ります。高木の樹林帯ですが、急坂なので樹間から景色が見えます。


 緑の額縁とはこれですね。


 シナノキンバイ(キンポウゲ科)ですか。花、デカいなあ。


 これはさっきも出てきたヨツバシオガマですね。


 さすが、花、多いですねえ…


 背丈ほどの笹が両側から迫ってくるようですが、一応刈り払いがされているので安寧です。


 カエデの仲間、かな。木はホントに判らない。


 空はいつの間にかかなりの青天。山頂で晴れてくれればよかったのに。


 十勝連峰が見えます。あれはやはり横から眺めないと、すごさは伝わってきませんね。


 左のピークが富良野西岳だと思いますが、あの上はやっぱり(Θ_Θ)どよーんしてますか。


 背丈の低い笹原です。


 よく晴れています。でも、天気の回復がちょっと遅い…(じと目


 さっきの沢急登コースと違って、こちらは至って長閑ですね。


 いろいろな構図の写真を試しています。撮れば撮るほど日記で自分の首を絞めること、解っているのにね。


 ところどころに高木。間にあったはずの木はどうしたんだろう。


 クマ鈴のデカいやつがかかっています。そして右奥にはスズメバチのむくろが大量に入ったペットボトルが引っかかっています。カナブンが入っていることもありますけどね。


 あれが北ノ峰。あれを過ぎたら、まっすぐ進むかスキー場沿いに下っていくか、考えます。


 ヨツバヒヨドリのつぼみですね。


 北ノ峰のピークに入ると高木並ぶ樹林帯。


 樹林帯を抜けたかと思ったらスキー場の最上部でした。
 この辺りは西武グループ、かな…。


 スキー場には下界の植物。これはコウリンタンポポ(キク科)です。


 さて、このまままっすぐ稜線を進みますか…


 これは正解でした。眺めが素晴らしい。


 このミヤマシシウド(セリ科)の群生が、また味を醸しています。


 展望良し。ここは自分の足で歩いてこないと、良さを十分に味わえませんね。


 ところで、ミヤマシシウドは本州にしかない種類だそうです。でも、これはミヤマシシウドではないのですか?


 14時前。先に進みましょう。15時17分に5線バス停から富良野駅に向かうバスがあります。札幌のネットカフェで日記を書く時間をとるためにも、そのバスには乗りたい。


 ここは雪景色の時に登っても素晴らしいことでしょう。手軽に楽しめる雪山ハイク、かな。


 登山道を整備していなかったらこのヤヴを漕いでいくことになります。


 気がついたら、肩にマダニが乗っていました。あいつらは装甲が固いので潰そうとしても潰れないため…(自主規制)…すまん。


 ダニを気にしながら進みます。


 ダニさえいなければ天国なのですがね。
 そういえば、昨日Aちゃんの頭にもダニが乗っていましたな。


 14時を回りました。あと1時間15分ほどですか。


 これはセリバシオガマ(ゴマノハグサ科)か、いや、エゾシオガマかもしれない。


 さて、ここが最後の分岐。下山するなら今しかない。あと1時間10分でバス発車の時刻です。最悪16時32分のがあるので帰れなくなることはありませんが…


 今日は安全パイを。でも、そういう道ってのはあんまり福がなくてね…
 途中、英語を喋る若い外国人女性がひとりで歩いていました。軽装すぎてびっくりしましたが、その直ぐ下がロープウェー乗り場だし、まあ、大丈夫だろう。
 Be careful!と、すれ違いざまに。もっとよい表現があったら教えてください。


 そして、あっという間にロープウェー乗り場。分岐から5分ほどで着くと思います。


 ルピナスです。この辺にはすっかり下界の植物が入り込んでいる模様。


 さすがマメ科の植物、サヤエンドウみたいな房がいっぱいなっています。食えるのかな?


 さっきの外国人女性が下りてきました。14時20分のが発車するところでしたが、景色を見てから40分発車のに乗るとか。…たぶんそんな風なことを言ってたと思います(苦笑


 さて、このお花いっぱいの道はふうたろうの天国への道となるのか地獄への道となるのか。
 っていうか、どっちにしてもしんでしまうのか(滅


 スキー場の展望は異常です。


 ヨツバヒヨドリ。
 何か、さっきからカメラのファインダの中に虫が一匹入り込んで鬱陶しい。どっから入ったんだろうか。


 マウンテンバイクが走れるように整備されてもいるこのゲレンデ。ま、歩きやすいといえばそうなんだけどね。


 人工降雪機、かな?


 一気に下ってきました。


 あと30分を切りました。


 ロープウェー乗り場(下)が見えてきました。でも、そこからバスが出ているわけではない…


 右奥の建物はプリンスホテル、らしい。


 ロープウェー乗り場の脇を通って出ます。


 そしてここからは車道歩きですが、人の数、車の数、凄まじい。興ざめして凍り付きそうですわ(じと目


 さて、小走りでバス停に急ぎましょう。あと10分です。


 あと5分。


 到着…
 4線バス停です。5線バス停と時刻が同じです。
 ところで、ハッカ油とオリーブオイルで作った化学兵器の蓋が緩んで、自分にかかっていることにここで気がつきました(滅滅滅


 無事、富良野駅まで戻ってきました。ここで帰りの電車を確認してから風呂に行きます。15時48分の根室線滝川行きの普通列車がありますが、16時35分に、臨時特急のラベンダーナントカというのが札幌まで直通で出ているので、それに乗ろうと思います。ふうたろうが持っている切符は、特急自由席について、北海道内では乗り放題なので。
 というわけで、以前、初めて夕張岳に登って下りてきたときに立ち寄った、トイレを詰まらせかけたホテルの日帰り入浴場を借ります。650円で入れますが、温泉ではないようです。ガラガラに空いています。


 しかし、富良野西岳の上だけが(Θ_Θ)どよーんしていて大変タノシいですね(棒読み


 外国人観光客が押し寄せて乗ってくる電車。わざわざこんなところにまで来なくてもいいのになあ、と思うふうたろう。それと、郷に入っては郷に従えという諺を知っているかと言いたい。まあ、周りみんな外国人ばっかりだからどうにもならんとは思うけど。


 というわけで、この後札幌まで難なく戻り、土産物を買って、ネットカフェで日記を書く準備をし(写真の編集はそれでも終わらなかった…)、急行はまなす号に乗ったとさ。
 やはり、山を楽しみたければひとりに限ります。人とのふれあいと、山の景色との両方を一気に楽しむほど、ふうたろうのメモリは大きくはありませんからね。
 思いの外キツい山行でしたが、無事完了できて満足です。罠もなかったし(←これ重要


天気:晴れ時々くもり(北海道旭川市・富良野市・札幌市

  1. kotetu
    7月 29th, 2014 at 17:28 | #1

    こんにちは。
    旭川から富良野へ行ったのですね。
    西岳は,私が所属する会が整備している登山道です。
    スズメバチを捕る焼酎の入れ物も6月に設置したものですよ。
    道内を公共交通機関を利用して登り回るふうたろうさんには,ただただ恐れ入るばかりです。
    私もいろいろ登っているので,どこかでお目にかかれるかも知れませんね。
    その時を楽しみにしております。

  2. ふうたろう
    7月 30th, 2014 at 12:02 | #2

     kotetuさん、こんにちは。

     そうですか、あの登山道を整備してくださっているのですね、ありがとうございました。沢沿いのルートはキツかったですが、頻発する大雨で整備も追いつかないんだろうな、と、どこかで思っていたりもします。登山者数も大雪や十勝に比べたら万分の1くらい少ないでしょうし。

     道内を公共交通で回る登山、タクシーの力を借りないと不可能な地域も多いですが、何とか今後も続けようと思っています。公共交通を使うことは地域を支えることだとも思っていますしね。旅をしているという気分も強くなりますしね。急行はまなすが無くなったら、北海道は遠い場所になります…僕の場合は、どんどん不便な社会になっていると、体で感じます。

     北海道は好きですが、いくら何でも東京から何度も行けるわけではないので、そこが悩みどころですね。

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