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人生唯一の安寧を(奥三界岳【夕森公園コース】:岐阜県)

2014年 4月 5日

 2週間前から予約してやっと確保した高速バスで、新宿から恵那(岐阜県)にやってきました。日本300名山も残り6個。今日はそのひとつである奥三界岳を撃破しようと思います。
 で、まずは恵那インターから恵那駅まで20分ほどかけて歩いてきたはいいけど、待合室が6時15分にならないと開かないとかほざいています(苛


 先週、桐生駅でやったみたいにスマホでコンビニを探しましたが、見つかりませんでした。おにぎりなどの準備をしておけばいいのですが、高速バスに持ち込んで傷んでしまうのが怖いのでできないという言い訳をば。しかし、トランクに入れておけば、今朝くらいの寒さならなんてことなかったですね。


 ウロウロしていたらファミリーマートがありました。ふうたろうも堕落していますね…。朝飯の確保は今後の課題です。


 カップ麺を食べます。これなら、おにぎりを握って持って来た方が良かったのかなとも思います。そうでなければ、前の晩におにぎりを買っておくか。


 4月5日の朝。今日・明日だけは天気が全国的に悪いらしく、気分も悪いですね(じと目


 恵那駅に戻ってきました。ところで、明知鉄道とはどこに行くのでしょうか。ふうたろうが山で使うことは今後あるでしょうか。
 で、始発電車が6時26分で、Suica(東海地方ではToicaか?)エリア外に行こうとしているのに、自動券売機すら開いていないという件。この恵那駅は何かハメようとしているのか?


 坂下で電車を降りるときに410円を払い、28分後の夕森公園行きのバスを待ちます。とりあえず便所に行っておきましょうか。
 ヌオッ(゚皿゚;)
 …ティッシュを入れた袋忘れた(滅滅滅
 幸い、天蓋などにいくつかポケットティッシュを入れていたようで、事なきを得ました。この山行でも、何とかそれで持たせなければ。
 あと、どうでもいいけど、くみ取り式トイレにカメラバッグがヅドンしかけました。本当に、落ちたら完全に終わってましたね。


 登山口までが大変ないつもの山行がふうたろうに戻ってきました。ああなんとすばらしいことだろう(ヴォー読み
 なお、夕森公園行きのバスは、意外と手前で止まります。あとは歩けということですねわかります(じと目ヴォー読み
 運転手さんがいい人だったことだけが救いです。


 さて、今のところ天気はすばらしい。これが午後になると大きく崩れるらしいので、早いところ行きたいですね。


 ところで、この奥三界岳は2013年1月26日にも目指していました。あの時はこの野外ステージまで来るのがやっとのレベルの吹雪で、這々の体で逃げ帰ったんですよね(遠い目


 やたー!記録更新(じと目


 ここから未知の世界なんですっ(`・ω・´)キリッ


 マイカーもここで終わり。バス停からせいぜい1km程度入れたくらいだと思います。


 どこの川にもあります、砂防。埋まっていて、効力を発揮していないと思いますが。むしろ、河床を上げている分水害発生率も上がるのではとか思ったりもするのですが、どうでしょうね(真顔


 今週は、平日天気が悪かったのです。水たまりができています。昨日も東京は雷雨でしたし、練馬区や栃木県宇都宮市などでは雹も降りました。
 まあ、それでも休日にはしっかり雨になるように、うまい具合に低気圧が発生してちゃんと日本列島をなめ回していくようですが。


 まだ春は訪れていないような気がするのですが(じと目)ショウジョウバカマが咲いています。
 ♪ど~こ~か~で は~るぅが うまれ~てるぅ~(忘読み


 林道を歩き続けるといくつもの指導標の中に「奥三界山」の文字が現れます。地図の表記は「奥三界"岳"」です。ふうたろう絵日記では「奥三界岳」を使っていこうと思います。


 登山道に入るためには、一旦沢まで下ります。


 沢に下りたところで吊り橋があるでしょう。


 定員1人、らしいですが、ふうたろうのザックがあっても一人分ということでよろしいでしょうか。まあ、ふうたろうの本体がそんなに重くないから大丈夫かな(じと目


 沢を奥に行くと滝が見られるようですが、案外滝を遠巻きに見てもきれいだったと思えた経験はあまりないので、素通りします。奥三界岳一直線(紆余曲折)で。


 ところで、この奥三界岳の唯一の登山道である夕森公園コースですが、もっともキツいのは吊り橋をすぎてから直ぐの急坂です。笊ヶ岳(山梨県)の雨畑からの登り坂を短くしたようなものです。凶悪です。


 標高でおよそ350mほどジグザグに登ったら再び林道に出ます。ここからは再び訪れる山道の入口まで平坦な林道歩き、のはず。たぶん。おそらく。きっと。


 途中、左に作業用路が分岐していたりしますが、そういうものに惑わされてはいけません。まあ、誰も惑わされないと思うけど(何
 とりあえずまっすぐ。


 この林道は、谷側の展望がすばらしい。林道にありがちですけどね。


 橋が見えてきました。欄干に名札が付いていましたが、悠久の時を経てすり切れ消えているようです。


 橋から支流を見下ろすと、けっこういい感じの沢の風景です。


 それにしても、天気がまだまだ持っています。まあ、まだ10時半ですからね。崩れるのは午後~夜だとか、予報では言ってましたっけ。


 ヌオッ(゚皿゚;)
 …って、車両だけか…。びっくりさせやがって(じと目


 下の橋の一段上に木の橋っぽいのがあります。あれを通って奥三界岳に向かうのでしょうか。


 …。
 直ぐそこの「奥三界岳」の指導標は、このガレ場の彼方を指し示しています。


 さっきの木の橋です。安寧なのはここだけという件。


 ああさらさらと滝がきれいだなあ(疲れた棒読み
 なお、滝は木の橋の上から見られます。名前の付いている滝じゃなくても、きれいな滝はいくらでもあるのです。


 ……。
 ハイパー岩ゴロゴロゾーンが延々と続いています。礼文島の西岸を歩いている時を思い出します。思ったよりスピードが出なくてさ…。


 根雪が出てきました。どうせならあの岩ゴロゴロゾーンを埋め尽くしてくれればいいのに、とか思ったり。


 樹林の間から恵那山が見えました。あの山に登ったのは2010年2月20~21日。もう4年も経つのですね。


 それにしてもなんとひどい道でしょうか。ここはヘルメットを持ってくればよかったと思います。


 笹の覆った山肌が見えます。雪がコッテリ積もったら、あの上をスノーハイクできますね。


 延々と、という割には30分でしたが、長いハイパー岩ゴロゴロゾーンを抜けて山道の入口です。小屋みたいなものがありますが、完全に倒壊しています。利用は、だめ、ゼッタイ。


 バウムクーヘンを2欠片イナヅマ食いして行きます。先週の袈裟丸山でイナヅマ食いした結果どうなったか忘れたのかと。堕落の極み。一番なってはイケない人間の見本です(滅滅滅


 とりあえず進みますと、少しの急坂をすぎたところで笹原へ。南に恵那山が見えます。


 東には、夕森山の尾根の向こうに、雲を被った中央アルプスが見えてきました。


 ん?(・ε・*)
 誰か落としたのかな?
 においを嗅ぐと人の家のにおいがするので、落とされてからそんなに時間の経ったものではないと判断。ふうたろうじゃあるまいしこのルート以外の道を下ることはありえないので、これを持って登っていれば必ず落とし主に出会えます。
 もっとも、このザックカバーのサイズからあんな道やこんな道を歩くことなんて考えることもないでしょうけど。


 雲は増えてきているようですが、このまま崩れ去るような雰囲気は感じられません。


 恵那山もさっきよりよく見えているような気がします。


 ところ構わず沢が水を流しています。カラのペットボトルとかがあれば汲んでいくと闇テンのススメが楽になるでしょうけど、生憎カラのペットボトルはありません。東京水で満たされています(飲み水としてはむしろ安全です)。


 25000分の1地形図を見ていると解りますが、沢をそのまま登るところに出くわします。そこからは恵那山の展望がすばらしい。


 何となくプチアルペンムードです。


 展望の良い道。ここは下りの方が楽しいやもしれませんね。


 そういっている間に雪道になりました。そして、下ってきた単独のおっちゃんに出会います。さっきのザックカバーの落とし主。犬の鼻で嗅ぎ分けてきたと話すと、なかなか鋭いと褒めてくださいました(ぇ


 奥三界岳の山頂までまだあります。この時点で12時40分。バス停出発から4時間が経っています。


 トウモロコシ畑のような笹原を過ぎると今度は針葉樹林帯。ここは地形図や、恐らく昭文社の地図のとおりの道なので、地形図は示しません。


 ただ、雪で踏みあとなどは判らないため、地形図を頼りに進むのが望ましいです。
 なお、今回の山行から、Googleマップの地形図ではなく、バージョンアップした国土地理院の地形図のコース全図で掲載していく予定です。Googleマップでは作成していない独鈷山や袈裟丸山の地図も、それで作ろうと思います。


 さっきのおっちゃんだけでなく、ひと組の夫婦とここですれ違いました。軽くご挨拶交わし、ふうたろうはまたひとりになった。


 さあ、自由の王国は直ぐそこだっ(`・ω・´)キリッ


 奥三界岳山頂直下の急坂を登り切ったら何やらカンバンがあったと思いきや、「高山植物を大切にしましょう」とか。
 「そんなん判っとるわ」
 …と言いたいところですが、解らない人がいるからあるカンバンなのですよね。まあ、解らない人はこのカンバンがあっても解らないのですがね。


 低木針葉樹をかき分けて、どうやらあれが山頂のようです。


 ここで記念撮影しました。直ぐそこに興も機能も冷める櫓がありますね。


 まあ、櫓がなければここの展望は絶望というか何というか。木曽御嶽山はこの樹林のまっすぐ奥の方にあります。


 さて、山頂到着は13時29分。終わりにしても良かったのですが、興も機能も(今日も昨日も)冷める思いを明日になってしたくないので、もうちょっといいところに移動しましょうかね。


 さて、ここからはバリエーションルートというか、アブノーマルなルートとなります。地形図とコンパスを手放さずに進みます。


 本来なら来た道を戻るために南東に進んでそのまま下山しますが、ここは東北東に進み、東に続く尾根を行くことにします(数日後の地図参照)。


 ここ、中央アルプスが見える絶好のロケーションですな。ここを我が家にしよう(何


 というわけで、テント張りましょう。


 定番のチャーハンを作ります。グリーンカレーペーストやトムヤムペーストは、食料袋の中を油などで汚染しまくるので、カレー粉が一番ですね。安心と安定の乾物万歳(黒笑


 しかし、いつもの生協の無添加ランチョンミートを持ってくるのを忘れたため、中板橋駅(東京都板橋区)前のコンビニでランチョンミートを買うことになりました。今回、忘れ物が多くなっております。ふうたろうの頭は安心と安全からはほど遠い状態になっております(滅滅滅


 風味にはそれほど問題はありませんが、カゼインやリン酸の影響なのか解りませんが、歯触りが不適当です。ランチョンミートに弾力は要りません。まあ、それでもないよりはずっといいのです。安心と安定のレトルトや缶詰万歳。


 ふうたろうのおうち(黒ハート


 4列シートの夜行バスでしたので、若干寝不足でした。14時過ぎにはテントに入ってチャーハン食って生姜湯飲んでゆっくりしていたら眠くなりました。人生でもっとも休める場所が、この山のテントの中です。何かしなければという強迫観念からも逃れられる場所です。ふうたろうは110リットルのザックを担いで、遠い場所まで、いつも何をしにいっているのかと思えば、休みに行っているのですね。
 では、明日の縦走までおやすみです。


天気:晴れ時々くもり、夜遅く雪(岐阜県恵那市・恵那郡坂下町・長野県木曽郡南木曽町・大桑村)

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