雪山で準備運動(森吉山)
昨日の姫神山はほんの準備運動のために校庭に向かうようなものです。中日の今日、改めて準備運動を始めましょう。
昨日も書いたとおり、この連休は北日本で奇跡的に連続で晴れる予報なので、ここで北日本の雪山に行かなければ、末代まで悔いが残るでしょう。
やってきたのはここ、阿仁合(あにあい)駅。阿仁合駅といえば‥
そうです。森吉山に行きます。もちろん、インフルエンザの病み上がり直後吹雪の中登ったことはありますが、吹雪ですから、景色なんてなかったですので。
うさぎと常に吹きすさぶ風の跡くらいしかないこの雪原を、ザック担いで歩き回るのがけっこう乙なのですが、もうそんな登山をしたのは昔の話です。
樹氷にはなっていませんが、針葉樹に積もった雪は北国の冬を感じさせます。好きですよ、この風景。でも、たぶん、贅沢な話ですが、鉛色した曇り空のほうが合うのです。
‥ちゃんとしたカメラ持ってこないと、全然だめですね。ShigmaのSD1Merrill使ったら、この霧氷も緻密に再現できます。
ゴンドラを降りました。やっと肉眼で森吉山の氷の世界を楽しめます。
でも、ふうたろにはこの山の風景は、春に見えます。春は言い過ぎでも、晩冬の風景です。
落葉広葉樹には霧氷がついていて、あたかも生命活動をやめているかのようです。
こんなですから、人もどっと押し寄せています。踏み跡はバッチリです。
この、足跡一つ付いていない氷の樹海を歩き回るのがこれまた最高なのです。
不可逆的に雪に足跡を残すにつけ、無地の雪原の儚さを想います。
でも、動物先生の足跡は、無地の雪原に質的変化を与えているように思えます。
まあ、そんなクソうんちくはどうでもいいので、樹氷を楽しみましょう。久しぶりですよ、こんな山行。
ふうたろうが初めて樹氷を見たとき、確か、ゴジラか恐竜か、と言っていましたっけ。その時は「アイスモンスター」なんて言葉も知らなかったのに。
あれが森吉山の山頂です。ゴンドラで上がってしまうと、案外近いのです。
ふうたろうからすると、こんな観光地に来ないほうがありえないと思っています。
氷がびっしりと貼り付いた世界です。たしかに誰もがすぐに来られるわけではありません。でも、時間とお金があれば、ふうたろうはいつでも行く気マンマンです。
緑のCFを蹂躙したらいよいよ森吉山の山頂に向かいます。もちろん、山頂もその道途中もぜんぶ緑なので、残さず盗っていきます。
本当なら、こういう山では、ちゃんとテントを張って、朝から晩までその変化を楽しんでこそ、なのですが‥Ingressを始めてからは山をゆっくり楽しむ時間を取らなくなってしまいましたね。
永遠の機動力ゼロのふうたろうには、山を楽しみながらIngressも楽しむことは、並大抵のことではありません。何度も言いますが、300名山全踏破したくらいではかなわぬものなのです。
氷がびっしり貼り付き、1階まで雪に埋まった避難小屋。これでも、今年は雪少ないんじゃないですかね?下界では何日か前に雨が降ったそうですし。
ふうたろうのバースターを撃つ手は、山でこそ力が入ります。やっぱり、山でIngressをやりやすくなった今は、ふうたろうが始めた2014年11月頃に比べると、本当に良い世界になったと思います。
少し、ガスってきています。ド快晴、というわけにはいかないですね。
前を歩く3人の方はご家族連れでした。話をしていると何回か来ているようでして。
今日の目的地、森吉山です。さっきガスっていたけど、晴れました。今回は本当に運がいい。このあとの揺り戻しが怖いレベルです。
SD1Merrill持ってきていないことを後悔しています。でも、あんな重いもの持って自転車で走り回るのは厳しいです。いや、それよりも、帰ってから日記用に現像するのが恐ろしく大変です。一度ふうたろう絵日記を凍結したのは、そういう理由もありましたから。
2012年3月、ふうたろうはこの山頂からさらに東に進み、ヒバクラ岳から南下、黒様森経由で打当(うっとう)集落に降り、阿仁マタギ駅から帰りました。
山頂は黒山の人だかり。そりゃ、来ないはずがないです。今日なんて、エージェント(AG、Ingressのプレイヤー)がもっとわんさか来ていてもおかしくないレベル。
山頂取ったら、やっぱり百覇亞(ひゃっはー)しないと、ですね。
そういえば、地元(?)のAGからメッセージが飛んできました。驚いた、のでしょうか?
山頂は阿仁マタギ駅のほうが近いらしい。まあ、いちおう徒歩で向かえる距離ですからね(真顔
以前歩いたところの図です。青丸のところからヒバクラ岳、そして尾根を南下です。そういう山行、本当に素晴らしく楽しいのですが、テント泊する時間を取れないのですよ‥週末の休みは2日しかありませんから。ましてや、110リットルザックと折りたたみチャリ輪行とか、総重量40kg超えてしまいます。
‥手軽に雪山を楽しむくらいしか、今のふうたろうにはできないのです。残念ですね。
その昔、雪山なんて絶対に手を出さないものだと思っていました。しかし、今となっては、雪山に手を出さない手はありません。人生、何があるかわからないものです。
経験のない人には凄まじい世界かもしれません。でも、経験してみると、実はそれほどでもなかったりもします。案外この世はそういうふうにできているのかもしれません。ふうたろうの知らない世界についても。
ここはまたMission作って、妻も連れてこよう。‥緑になってから、ね(黒ハート
日差しを浴びて若干樹氷がゾンビみたいになりつつある中、下山です。
下りは樹氷の森を見下ろす感じで降っていくので、ピストン山行も案外悪くないものです。
ところで、樹氷がどのように生成するのかを考えたことのある人はどのくらいいるでしょうか。
それに、広葉樹ではなく針葉樹でより発達しやすい傾向にあります。
大気中の気体の水(水蒸気)は、やがて雲になります。雲をなす水は、気体ではなく液体です。正確には、分散質と呼ばれる状態です。お風呂やヤカンの湯気も同じで、あれは気体ではなく、液体の細かい状態のものです。
しかし、氷点下の世界の雲なのに液体とはこれいかに。基本的に水は0度で凍るのではないか、と。
ところが、過冷却現象という状態が雲の中では起こっていて、水(物質としての)は固体にならずに、0℃を下回った液体で存在しています。
過冷却が起こった水は、ものにぶつかった拍子に瞬時に凍りつき、貼り付きます。これが樹氷や霧氷の生成の始まりで、この連続が巨大なモンスターを生み出します。
ところで、落葉広葉樹は冬は葉っぱがなくなって表面積が小さいのでぶつかる雲の粒(分散質)も少なく、ちょっと白くなる程度です。一方、落葉しない針葉樹は、表面積も大きいので、たくさんの雲の粒を受け止め、大きなモンスターになります。
小屋に貼り付いたこのエビの尻尾も同じです。エビの尻尾もアイスモンスターも、基本的に風上側に成長していきます。風下側ではありません。
日も傾いてきているので、下山する方向へ。北日本のこの時期の日没は本当に早いので。
今日は天気が良くていいですが、悪天候時は地獄になりかねません。だだっ広い地形で、白い雪に白いガスに巻かれ、自分の居場所がわからなくなることがあります。冬山はまさに天国と地獄の共存状態。いや、冬に限ったことじゃないかもしれないけど。
登山道と散策路が、実は区分けされていたことを今はじめて知りました。
ゲレンデをスキーヤーが走り回るところを、スキーできないふうたろうはゴンドラで下ります。まあ、スキーなんて持ってくることすらかなわないんだけどね。
阿仁合駅に戻ってきたら、駅前のポータルをキャプチャして、CFでも張っていきます。そうでもしないと、誰も焼きに来てくれませんしね。
阿仁合駅からどこ向かう?とりあえず、鷹ノ巣駅に向かって、それから考えますか(←こら
実は、Ingressのマップを見ていると、とんでもない(何)ところが緑になっていました。そう、千載一遇のチャンスという意味でとんでもないところが。これは誰かに盗られる前に行かないと、末代まで(ryですから。
‥というわけで、結局青森県まで北国の春風に吹き飛ばされてきました(真顔
明日のとんでもないところは明日もまだ緑だといいな(戦々恐々
はい、準備運動が終わりました。いよいよ明日は最後の聖戦(運動会本番)です。バースターを研いでネカフェで明日を待ちます。
なお、地元の青AGグループと連絡が取れたので、盗られないようにそれとなく(けっこう必死に)ふうたろうが行きますアピールしておきました。これでもう、大丈夫だろう‥(フラグ?
天気:晴れ(岩手県盛岡市・秋田県北秋田郡阿仁町・森吉町・青森県弘前市など)