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これでも目的はあぶくま洞訪問だそうです

2022年 11月 27日

 昨日はアクアマリンふくしまを含めて4ヶ所の「おみやげ」を回ってきました。今日は「あぶくま洞」と「袋田の滝」を回るつもりでいました。
 いわき市のネカフェで起きたら8時5分。磐越東線で少し行けば神俣(かんまた)または菅谷(すがや)なので、9時か10時くらいの電車に乗れれば大丈夫でしょう。


 ‥なんて事があるわけないですねふうたろうの旅ですもの(じと目歯ぎしりヴォー読み
 8時30分いわき発の次が13時27分ですぜ?次発5時間後とか鬼畜すぐる‥
 そして、小野新町(おのにいまち)駅まで来てあとひと駅で神俣だと思っていたら、ここで謎の20分停車だと?ここで降りて神俣まで自転車で行くことも考えましたが、あまり時短にもならないし、やむを得ず諦めました。


 神俣駅で降りてからもあぶくま洞に行くまでは上り坂できついです。
 ところで、このドラクエウォークの土産チェックポイントはどんな基準で決められているんですかね。あぶくま洞って、そんなに有名なところですかね?福島県の「おみやげ」は、昨日のアクアマリンふくしま以外に会津若松の鶴ヶ城と‥大内宿?ああ、会津若松の少し南の方ですか。会津に2つ、浜通りに2つって、すごく偏っていませんかね?福島市の信夫山とか、歴史はよくわかりませんが、白河の関とか、もっとあるでしょうに‥
 そういえば、栃木県なんて、日光市内に2ヶ所(東照宮と竜頭の滝)でした。もうちょっとバランスよく置くか、各都道府県に4つにこだわらないということは考えられなかったのか‥


 とりあえず、あぶくま洞に行きましょう。
 ところで、このあぶくま洞ですが、2011年11月3日に大滝根山に登りに来たときにどうやら目の前を通っていたようです。300名山のことはかつては全部覚えていたものですが、今は覚えていることのほうが少ないかもしれません。


 看板があります。何々‥?「誓いの鐘」
 この「恋人の聖地」系の観光施設、ほんとにどこにでも湧いていますなあ‥。能登半島のせっぷんトンネル(滅)は記憶に強く残っています。大分県の月出山岳(かんとうだけ)にもそれっぽいやつがありました(ふうたろうがIngressでポータル申請してしまいました)。
 誓いなんて、鐘を鳴らした今だけです(きっぱり


 もうとっくにチェックポイントには触れているのでここに用はないのですが、せっかくネームバリューがあると思われるところに来たわけですし、入ってみましょうか。あぶくま洞って、鍾乳洞ですよね、確か。


 ブッ¨:∴(゚ε゚;)
 1200円たけぇ!
 維持に費用がかかるんですかね。それとも、事故が起こったときの保険代とか‥いろいろ考えてしまいました。


 SD1Merrillは他の一眼レフに比べて特に暗いところが苦手です。でも、画質があまり荒れないので現像である程度リカバーすることができます。
 鍾乳洞を見ていると、ここは観光開発されきっていますが、天然の鍾乳洞はどんなふうに見えるのか、想像してみました。当然「通路」なんてないでしょうし、まず歩くことさえ不自由でしょう。洞窟ですから明かりも一切なし。縦横無尽に穴があって、立体交差していて、水没したところもあるでしょう。
 ‥ふうたろうが今見ているものにどんな価値があるのかちょっと考えさせられました。天然の鍾乳洞が北海道の渚滑岳の縦走だとしたら、さしずめこのあぶくま洞は筑波山や高尾山で高い食堂のソバでも食っているところか。


 正直途中から飽きてきたので、足早に出てきました。やっぱり観光地はだめですわ。ふうたろうが唯一好きな観光地は上高地で、それ以外は‥たぶん無理です。ちなみに、こないだ11月6日に上高地に行ってきました。


 観光地って、こういうのが散りばめられていますよね?さっきのナントカの鐘もそうだけど。なんというか、遊びとかが全部お膳立てされているような感じで。ふうたろうの性にどうしても合いません。じゃあ、なんで1200円も払って入場したのか?行ってみないと何があるかわからないじゃない?何ごとも経験じゃない?必要経費じゃない?入場しなかったら、「性に合いません」とすら評価できないのです。


 じゃ、帰ろうか。16時49分神俣駅発の郡山行き磐越東線に乗って、郡山経由で帰りましょう。いわきから常磐線経由だと、乗り継ぎの都合で日付が変わってしまいます。


 少し時間があるので、神俣駅の近くを散歩しましょう。観光地も経験値は稼げますが、この散歩がまた感性を伸ばすのです。町や人の営みを見ていくのは、天然モノの食材を探し当てるようなときめきがあります。


 さっきの工場は何を作っているところかと思ったら、こんなのが積み上がっていました。
 「PEAT MOSS」
 どうも、農業資材に使われるものだそうです。Peatとは泥炭のことで、気温が低く植物が完全に分解されずにできた土国土交通省北海道開発局 札幌開発建設部)だそうです。化学的には何が何になった状態なのでしょうね。


 考えたら、今日はいわき駅にある駅のコンビニで菓子パン一つ買って食べただけでした。それでもそこまで腹が減らない‥
 ところで、旅先の小都市や小町村で商店や工場、農地や交通機関などを見ていると、なぜこの産業を、何よりこの場所を、この人(たち)は選んだのだろう、と考えることがあります。ふうたろうが寝泊まりしているネカフェや大型店が事業を全国展開していく理由は資本主義的でわかりやすいのですが。
 そういう人それぞれの動機は抜きにしても、社会は、そういう小さな産業がなければ、成立しないような気がします。いわき市の中心には大型店はありますが、日常的に食料を買うために長時間かけて買い物にはいけません。ふうたろうみたいに公共交通機関と自転車で生きている人間が、5時間も電車が来ないところで大型店まで日用品を買いに行くのはあまりにも不便です。
 産業とは本来、生きていくための人の営みであり、利益を増やすための装置ではないと思います。カール・マルクスやフリードリヒ・エンゲルスらはこのあたりのことをしっかり突き詰めたのでしょうけど、その詳しいところは理解しないまま生きてきましたね‥


 神俣から郡山は磐越東線、郡山から大宮まで東北本線の普通列車で帰りました。しかし、郡山から大宮まで乗り換えること3回。一本の線路でつながっているのに、3回も乗り換えるとは‥?こうなる理由は未だにわかりません。寝台列車のように東京から北海道や九州に一本の電車で行く技術(?)はかつてはあったのに、なぜそういう長距離の普通列車が実現しないのでしょうか?
 旅をして、その旅のことを言語化すると、自ら感じていることがわかって、いいものです。


天気:晴れ(福島県いわき市・田村市、ほか)

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