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Archive for 2006年6月

迷い

2006年6月30日

 人が何かをやるとき、一人で行動することもあれば、仲間と力を合わせて行動することもあります。かつて僕は、一人で本を読んだり、一人で食品添加物についての冊子を作ったり、一人で分科会をやったりしました。他にもたくさんあると思います。
 しかし、一人の力は、所詮1の力しかありません。最大値1。加減乗除や対数、ルートはおろか、式すら立ちません。1だけではどうあがいても、1。そこで、人は集団を作り、行動します。人との協力、分業などを果たすことで、力の最大値は初めて1を超えます。

 チームワークは、ある特定の一人の力が大きいだけでは成り立ちません。お互いの特性を理解したり、力を補い合ったりする必要があります。これができないところでは、ムラのある組織が出来上がります。とても居心地が悪い。
 例えば、行動力のある一人ががんばっても、他のみんなとの温度差があれば、誰もついて来なかったり、強制的になって士気が下がったりします。そして一番問題なことには、本人に押しつける意思がなくとも、上司や先輩の発言や行動には大なり小なり強制力があるのです。それを上に立つ側が理解することが必要です。教育というものが難しいのはそこにある気がします。
 僕の場合、ずば抜けて能力のある上司や先輩の下にいると、窮屈になる場合があります。自分もそうならなければならないという圧力感を覚えるのです。また、文字通り、先輩方が「がんばっている」と、自分も同レベルにがんばらなくてはならないという思いに駆られるのです。
 さて、自分がこれからその「先輩側」に立つ時、どうする?そして、能力や行動力、やる気などの差を乗り越えた組織を作ることが出来るか?

天気:くもりのち晴れ(茨城県取手市・東京都板橋区)

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熱い都市

2006年6月29日

 今朝も眠い。起きるのが大変で、朝ごはんを食いっぱぐれました。

 今日の仕事は忙しさそこそこ。でも、炎天下の肉体労働でした。それは、ミニカラムというものを処分する作業です。このミニカラムは、農薬を抽出する上で欠かせない道具です。フィルターと、特殊な樹脂(プラスチック)と注射器のような形をしたケースで構成されています。
 この処理というのが、ケースの中にある樹脂とフィルターを除く作業。針金で一本一本抜くのです。手が痛い。くそ暑い(練馬区のアメダスによると13時頃のこの辺の気温は32℃くらいになっていたようです)。

 病院へ行くのに早退。17時過ぎでした。成増小学校の前を通ると、「~警報を解除します」という放送が聞こえました。確か、「光化学スモッグ」と言っていたような気がします。都市の大気はそれほどに悪い。
 病院へ向かう電車の中。常磐線各駅停車がやたらと混雑していました。気の毒なことに、背中に乳飲み子、側に3~4歳くらいの男の子のお母さん。背広の大人に押し潰されそうな男の子がむずかります。どうしようもないお母さん。見かねた僕は背中を軽くたたきながら、男の子に言いました。「きゅうくつやな。辛いやろけど、もうちょっとやで。」この言葉が通じているかどうかはわかりません。でも、それ以来、むずからなくなりました。背中にいる赤ん坊の方は、頭が90度曲がっていました。隣にいた若い女性(もちろん全く見知らぬ人たち)の二人組が援護します。
 本当に、子どもたちにとって辛い環境です。大気汚染も満員電車も。だいたい、大人だって辛いんですから。

私の子どもたちへ

 いきている あなたたちが いきて 走り回る土を
 あなたに 残しておいてやれるだろうか 父さんは

笠木透 作詞・作曲

 なんて歌を思い起こさせます。

天気:晴れ(茨城県取手市・東京都板橋区・千葉県松戸市)

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最後はカメムシ

2006年6月28日

 今日は午前中で終わります。午前中の部は、分科会。品目横断的経営安定対策の制度にどう対抗していくかを、組合員の人たちが交流します。…が、農業そのものの内実を知らない僕は、直径1メートルほどの島の上に立たされたように、ただただ聞いているだけでした。
 そんな中、我が職場、分析センターに関することをおっしゃった方がいました。これを聞いて、僕はピクッとしました。中身はこんな感じだったと思います。
「我が組合では、イムノアッセイ法(抗体を使った分析法)で農薬の分析をやっていて、分析センターでは対応できない農薬も分析するようにしています。値段もそれより安くできます。」
 …分析できない農薬があるのは事実です。そして、値段がイムノアッセイ法よりは高いのも事実です。しかし、なんか腑に落ちない。自分たちの組合員で作った分析センターであるなら、対応できていない農薬を分析できるよう工夫をするという考えはないのか。だから、ずっとカンパは求めているのです。機械が入れば、かなりの農薬を分析できるようになります。その見地からの発言ではありませんでした。だいたい、この分析センターと競争してどうする?
 やや頭に来た僕は、釘を2本刺しました。
「分析センターで分析できない農薬があるから使わない、というのではなくて、みんなで使える分析センターを作りましょう。そのためにカンパを集めています。(分析に必要な)ガスクロマトグラフ質量分析計は1500万円ほどかかりますが、組合員が100円でも500円でも一人ずつカンパすれば、実現できます。」
 もちろん、これはニュアンスです。オブラートに包んだり、注釈を入れたりしながら話しました。姿勢を正し、カンパを求める、二段構えで。

 実は、こんなこと書きながら、殆どはオプショナルでした。運転手Tさんの趣味で、帰りに須賀川市と石川郡玉川村の境にあるゴジラのたまごとか、道の駅土湯とか、野口英世の生家とか。朝は早起きして裏磐梯の毘沙門沼にも連れて行ってもらいました。以下、写真を一挙に紹介。毘沙門沼と赤い橋、乙字ヶ滝については、大きいサイズの写真がダウンロードファイルの6月28日付に入っています。




 上段はくもり気味の毘沙門沼ですが、下段はその毘沙門沼のほとりでオモシロい恰好をしている人々の写真です。仲間です。たそがれにう○こ座り。ビミョー…。



 野口英世生家は、なぜか上に鉄の屋根が。変じゃないか?




 上段左右の赤い橋はなんという名前でしょう。すぐ南に、「乙字大橋」というものがありますが、この橋の名前は地図にありません。この橋は、福島県須賀川市と石川郡玉川村を挟む阿武隈川に架かっています。
 下段は、乙字ヶ滝というところです。雨が多いのか、雪解けなのか、凄い濁流です。しぶきが上がっています。

 最後、旅も終わりにさしかかった頃の常磐線ひたち野うしく駅~牛久駅間。荷物を持とうと座席に手をついた瞬間、カメムシ(緑)を潰してしまい、ヒドい目に遭いました。最後はカメムシ。クサいまま終わりました。

天気:晴れのち一時雨、雷を伴って強く降る(福島県耶麻郡猪苗代町・福島市・須賀川市・石川郡玉川村・二本松市・石川郡石川町・石川郡古殿町・茨城県北茨城市・日立市・取手市(青字が雨の降った地域))

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会津へ

2006年6月27日

 今日から二日間、会津で研究集会です。朝6時43分の取手発の電車で北茨城市まで。そこから福島県耶麻郡猪苗代町へ、仲間の運転する車で。
 磯原駅到着後、すずき産地へ直行。野良仕事中。ちょっと歪んだハート型のジャガイモを落っことしながら。

 ところで、もう既に来ているはずのTさん、電話をしても繋がらず。しびれを切らした運転手Tさん(別人)遅刻魔Tさんの自宅に電話。既に出発予定を40分過ぎた10時。やっと「今出るところ」と遅刻魔Tさん呆れたやさしい運転手Tさんと僕は、すずき産地の経営するアイガモ田んぼでお仕事と写真撮影。アイガモ追いのために屑米を撒くシーンです。


 10時半頃出発して、ちょうど昼に猪苗代町へ入りました。そこで、少しオシャレなカフェ。選択を誤り、レモンティー。

 研究集会での学習は、戦後の農政の移り変わりや、今問題となっている「品目横断的経営安定対策」や農業分野でのWTOについてでした。戦後の農政については、憲法や教育基本法、平和問題と絡めて農業を語っていただきました。改憲勢力は「食料自給率の低い日本が外国から輸入を止められたら大変なことになるから、9条を変える必要がある」と宣うそうです。要するに、すり替え、利用ですね。食料自給率の向上という非常に「愛国的」な態度を投げ捨てた、自称「愛国者」たちの矛盾です。戦争体験もなさっているようで、貴重な資料もいただきました。70ページほどにも及ぶ、手書きの冊子です。

 夜は懇親会でした。福島県産の材料で、ホテルの料理人たちの作ってくれた料理を食べながら、太鼓を鑑賞したり、各地域の自己紹介、最後には「ピースナイン」の振り付けつき。遅刻魔Tさんが振り付けの指揮を執りました。



 上から、漬け物のにぎり寿司。キクイモやら桃やら、何か不思議なものがいっぱい。
 中段が、参加者が集まる会場。みんな談笑中です。
 下段は「ピースナイン」を一緒に踊る人やら手拍子する人たち。元気いっぱいですね。
 なお、「ピースナイン」のとき、運転手Tさんはスリッパを壊しました。

 懇親会が終わった後も、酔っぱらった人々が絡み合って、たちが悪いおもしろいことになっていました。そこは自己規制省略。明日に向けて24時半頃には寝ました。

天気:くもり時々晴れ(茨城県取手市・北茨城市・福島県耶麻郡猪苗代町)

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全力

2006年6月26日

 早いものです。もう6月は最後の週になってしまいました。祝祭日があろうとなかろうと、光陰矢のごとし。無情に過ぎゆく時に憂う日々ですなぁ。…とアホなことはどうでも良いのです。

 僕はいつも、「何かをしなけりゃ」と焦ってはいますが、同時に、全力で物事に当たりたいという気性のようです。あまりテキトウにはできない。テキトウにするくらいなら、やりたくない。そんな感じです。ただ、この日記、時々、かなりどうでもいいことを書いている日があります。それでも、毎日書くという「全力」の姿勢は崩していません。と言い訳。
 何が言いたいか。人に当たるときも、全力でいきたいということです。もちろん、それは目標であって、実際にできるかどうかは別です。でも、やっぱり、全力で当たったとき、通ずるものがあれば、意外と良いものを返してくれるなというのが、ここ数年で感じることです。喜びや楽しみだけでなく、悲しみや怒りも、正しく表現できれば相手は応えてくれる。時間はかかっても。
 しかしながら、「全力」は、いつもなりきれるわけではありません。人相手なら、その人が近くにあるいは電話線やネット回線の向こうにいなければなりません。その相手がいないときの僕は、非常に「不健康」です。昨日の午前中みたいなのはそうです。体力的にも持たないことがあります。電車で本を読みたいと思っても、帰りの満員電車による体力と精神力の消耗はハンパじゃありません。
 だから、チャンスを大事にしたいです。体力のあるとき、話をしてくれる人(誰でも良い)が側にいるとき、全力で当たりたいな。それは自己顕示じゃなくて、流されるのでもなくて、ね。さて、どうしたものか…。

天気:雨のちくもり(茨城県取手市・東京都板橋区)

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新自由主義?

2006年6月25日

 この日の午前中は機嫌が最悪でした。2軒の店に行きましたが、ここでの買い物が特に最悪。店員には誠に申し訳ない…。

 さて、午後からはイベントでした。新自由主義の実態を暴き、克服するということを目的に(主催者談)、学習会。主催者のMさん曰く、新自由主義そのものの理論的な意味と克服のしかたを聞きたかったそうで、この学習会の進め方は微妙だったようです。平たくいえば、この学習会は労働環境の悪化(過剰な残業およびサービス残業、成果主義など)、失業者の増大(企業が人を雇わない)、非正規雇用の増加などの実例から、新自由主義の中身を理解し、克服する術を考えようというものでした。「理論→実践」か「実例→理論(→実践)」の食い違いでしょう。この学習会はむしろ後者でした。僕と、もう一人の学生にとってはこの学習会は想像以上におもしろいものでした。
 ところで、この学習会で印象的だったこと。それは、結局、儲けた企業のお金がどこへ行くかということです。これは、最後に参加者から出た質問でした。講師の答えは、
「内部留保です」
 でも、ため込んでどうするのかと思いきや、実は、今の今まで僕が知らなかったのですが、
「会社の資本が大きいほど、その会社の株価(社会的評価)が高くなる」
 人件費や設備投資にお金を使いすぎると、資本が減るため、その会社の株価は下がるというのです。なるほど。だから、講師の方はこうおっしゃいました。
「過剰な利益には大きな法人税をかければよいのです」
 でも、企業が利益を求めるのは当然のことだともいいます。そりゃそうだ。僕もそう思います。だけど、儲けのために人を犠牲にするのは本末転倒です。儲けるのは、会社を存続させ、労働者とその家族を養い、社会に貢献するためです。今は逆に、儲けのためにリストラを進め、労働者の身体をこわし、偽装でもなんでもやっています。
「これは短期的には儲けられても、長期的には潰れるやり方だ」
 そういう講師の意見はその通りだと思います。現に、牛乳で食中毒事件を起こしたY乳業、無認可の香料(アセトアルデヒド)を使い続けてきたK香料化学は、大損害を被りました。当たり前といえばそうですが、まさに、「無理が通れば道理が引っ込む」ということですね。

 楽しい学習会のあとは、さらに梅雨の乱を呼ぶ反省会&二次会。学習会を企画した人と参加者とが狭い一室で反省会。主催者の彼がビミョーな感じだったのは最初に述べたとおりです。あと、参加者が少なかったので、宣伝の方法を改善する必要にも迫られました。そこで、主催者Mさんと僕でお誘い殺し文句のシミュレーション。これが意外とおもしろかった。またやってみよう。

 ある参加者が持ってきていたカメラがとても性能のよいものでした。僕のタコカメラでは話にならないくらい。そのタコカメラで、ヒメジオン(キク科)を撮りました。

天気:くもり(茨城県取手市・つくば市・土浦市)

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迷子の幼鳥

2006年6月24日

 今日はとりあえず病院。昨日行けなかったので。大腸の検査のためには、診察と予約、事前の検査などが必要です。それで、30分ほど待ったあと、5分弱の診察と、採血をしました。

 なぜか今日の採血は、痛い。

 取手に帰ってきてから、久々の晴天の下、散歩しました。自転車ではなかなか上がる気になれない、台宿地域。うろうろしてると、取手宿本陣。確か、染野家とあったような気がします。

 中には自由に入れます。年配の男性が取手宿のビデオを見ていましたが、僕の方は天井の高さ、土間の広さ、座敷の奥行き、廊下の長さ、庭のきれいさなんかを見ていました。窓枠も変わった形をしていて、その向こうに雨水がたまる構造のものがありました。これはなんだろう。取手は関東平野で火災の危険があるから、防火用水?
 はなれで、管理しているおばちゃんたちが楽しそうに昼食をとっていました。

 台宿の旅を続けます。3年目にして初めて通った場所ばかりでした。周囲にはマンションが建っているものの、土道がまだ残っているなんて…。

 取手二高の側を通り、保育園に出ました。周りを木に囲まれ、入口側は竹垣になっていますが、ちょっと右(写真でいえば手前側)に行けば、高台から向こうを見渡せます。あの1月28日に見た夕焼けもここから見られるのかな。いいですね。

 台宿は斜面の上にある地域で、斜面は殆ど木が覆っています。ここにはいろいろな動植物が。トンボが3羽。写真のトンボにアタックする2羽がいたのですが、カメラを向けたらどこかへ行ってしまいました。逃げないこの子はちょっと威嚇しているみたいです。

 夕方、ベランダでガサガサと音がします。同時に、鳥のチュンチュンピロピロいう声が。あまりにも長く続くので、シャッターチャンス。そーっと遠くから。しかし、逃げる様子もなく、そーっと近づきました。見たところ、頭の羽根がまだ幼そうです。巣立ったばかりの迷子の鳥なのかもしれません。しばらくすると、いなくなりました。

 ところで、この鳥、なんという鳥だ?

天気:晴れ時々くもり(茨城県取手市・千葉県我孫子市)

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本さがし

2006年6月23日

 今日は朝から病院(消化器科)。昼からは図書(毒性研究分野)さがし。
 取手市内の行きつけの病院(診療所)は半年以上前に大腸の検査をしなくなり、やむなく、転院になりました。去年の12月、「東葛病院」という大病院で検査しましたが、やたらと待たされましたし、診断書を作るのに必要な生検もやってもらえませんでした。さらに、遠いと来たもんだ。明日、改めて、別の病院に行くことになりました。
 それで、昼からは慌てて図書さがしです。東京にある施設でその図書(雑誌)を探しました。…が、蔵書は不十分。先方も購読をやめたものは多いといっていたのですが、予想以上に少ない。とても残念でした。
 ただ一つ、判ったことがあります。それは、雑誌の年間購読料が、最高で給料の5ヶ月分ほどもするほど高いということです。例えば、”Food and Chemical Toxicology”では、42万円。”Toxicology”では91万円でした。取手市の図書館にそんなものがあるわけでも無し、一般庶民が手を出すのはほぼ不可能です。なお、大学図書館などに行けば一応読んだりコピーしたりはできますが、楽ではありません。
 一つだけ、良さそうな本を見つけました。IARC(International Agency for Research on Cancer:国際がん研究機関?)の化学物質などの発がん性についてまとめた本です。ただ、洋書なので、手に入れる方法がいまいちはっきりしません。値段もドル価格で書かれていますが、手元に届いたときに支払う金額が不明です。ハードル高いですね。金額も17ドルとか40ドルとか、情報によってまちまち。テキトウ極まりありません。
 明日、本屋に行って聞いてみよう。
 写真は…どこでしょう。今日とりあえず通ったところです。

天気:くもり(茨城県取手市・東京都新宿区)

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放火事件

2006年6月22日

 今朝(昨日か?)、奈良県で放火事件があり、母と子二人が亡くなったそうです。それがどうやらその母の息子である、長男だというニュースが流れています。また少年犯罪です。そして、同じ言葉。「すこぶる真面目、優しい」と。もと「少年」の僕からいわせれば、「真面目」や「優しい」などは、罪を犯さない理由にはなりません。巧く述べられませんが、どんな性格を持っていても、何かに抑圧されれば不満はたまります。
 ある一定の枠からはずれた者は相手にもされない社会。その枠が狭まるほど、不満をためる人は増えるでしょうね。いわゆる「普通の人」にならないと、受け入れてもらえない。僕はそれを拒みました。だから、小学生の時、教師から、クラスメートから、迫害を受けました。「習っていない漢字を書くな」や、小学2年くらいの頃に近所の女の子の友だちが家に泊まりに来て一緒に遊んだだけで、「~(女の子の名前)と一緒に風呂入った」など、環境は劣悪でした。大人になれば僕の環境はかなり良くなりましたが、周りを見ていると、本当に努力していて、本当はやさしい人が、職場でいわれのない迫害を受けることがあります。
 僕には、こういう異常な社会そのものがこういう事件を起こしているとしか思えません。もっとも、その思いに科学はありませんが。
 とりあえず、教育基本法を変えるのはやめよう。そして、教育基本法を守らない政治家には罰則を与えましょう。…なんて法案が、法を守らない政治家が9割を占める国会で通るはずもないか。せめて、成績で差別したり、思想や愛国心を押しつけたりする教育はやめてもらいたいですね。あと、経済格差で教育が受けられないというのもなくしてほしいですね。憲法違反ですからね。

天気:くもり時々雨(茨城県取手市・東京都板橋区)

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生命力

2006年6月21日

 今日は昨日の天気予報がはずれ、朝から雨がぱらついていました。梅雨前線に伴う雨雲の発達が予想よりも早かったそうです。

 今日の仕事は非常に楽でした。農薬抽出件数2件。昼飯前に終わってしまい、相当手持ちぶさたに。「農薬学」で農薬のことを少し勉強していました。
 勉強に飽きたのでちょっと外に出て、裏の畑や、水たまりを眺めていました。
 一昨日植えておいたはずのキュウリの芽が、根元まで完全に食われていました。たぶん、与党蛾ヨトウガの幼虫でしょう。よく見ると、土の中に、株の残骸が。去年もこのヨトウガにはひどい目に遭わされました。でも蛾の方も生きるのに一生懸命です。(政権)与党を恨んでも、ヨトウガを憎むわけにはいかんなぁ…。
 ついでに、畑にいると、ヤブ蚊にかまれます。奴らはいつも血を吸っているわけではないそうですが、それでもあの大群にやられると…。
 職場入口横に、去年苦瓜用に作ったプランター。先日からの大雨で水がたまっています。雑草が緑色したまま水没。カタバミが水ぐされしています。その水に浮かぶ、小さな生き物たち。定番のボウフラやユスリカの幼虫(アカムシ)はいませんでしたが、何か、ウジ虫のミニチュアみたいなのがプカプカ。息を吹きかけて水面を回転させて、いじめてみましたが、強かな虫たちは余裕綽々?写真撮るの忘れた…。
 夜、家に帰ってきて、飯を食べようと、昨日の夜作ったゴーヤチャンプルー。電子レンジの中に入れっぱなしにしていたのですが、24時間のインキュベーション(培養)で、バチルス属と思われる細菌が大繁殖!写真に撮りましたが、見るに堪えないので削除。恐らく、箸に付いていた納豆菌なんかが繁殖したんじゃないでしょうか。中身は豆腐とゴーヤですからね。腐ってしまって食いっぱぐれたことよりも、その生命力に天晴れ。

 今日は写真を撮れば良かったなぁ。パソコンの前に座るまで、ネタをイメージしてなかったから、しょうがないか。また次の機会にでも。

天気:くもり時々雨(東京都板橋区・茨城県取手市)

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今日もがんばる労働者

2006年6月20日

 今日は昨日の続きになるのかな。今日はそれほど感性が鋭くもなく、むしろ体は重く、辛かった。けれども、この前具合が悪くなったときに助けてくれたFさんのメールや、もろもろの事情を理由に鳴ったIさんの電話が、悪かった心のオーラを改善してくれた気がします。2人とも、違うところで働く、やっぱり「労働者」です。

 Fさんは教師で、Iさんは団体専従者。専門も対象も違うが思いは同じ。
 Fさんは昨日、子どもたちへ優しくなれたような気がしたそうです。僕は義務教育の9年間、かなり教育に苦しめられました。小学6年の算数のテストで「円錐(えんすい)」を漢字で書くだけで、教師からみんなの前で「キザだ」といわれました。いじめに関しては、加害者・被害者両方を味わいました。
 ところで、Fさん曰く、

「『嫌なことは、『嫌だ』って言うんだよ。』…そう言ってあげないと、先生の言ったことって子どもにとっては強制になる(なりやすい?:筆者註)んだよ。」

 彼女が常にそう行動できるとは限らない。それは彼女自身も言っていたことです。でも、そういう子ども想いの教師に僕が子どもの頃に出会えていたら、僕は今と違う生き方ができていたかもしれません。
 小泉政府によって、公務員は今、国民の敵扱いです。しかし、声を大にして言いたい。敵は公務員じゃなく、小泉政治だ。がんばっている公務員は、彼女のように、いっぱいいるんだぞ!と。
 Iさんの言ってくれたことはここではオフレコ。でも、僕の一身上の都合のために色々動いてくれていることが判りました。団体職員の彼は、幅広く、「色んな人を元気にする仕事」(Iさん)をしています。今、こうして僕が前より元気に活動できているのは、彼のような団体職員たちの努力に依るものです。
 専門も対象も、住む場所も働く場所も環境も全くちがうふたり。でも、僕を励ましている事実だけは変わりません。そして、僕以外の人をも喜ばせているでしょう。美辞麗句を並べていて、具合が悪い?それは、言葉のアヤで、常にそうでなければならない、必ずそうである、ということではありません。でも、ふたりが、違う目的で、違う環境や専門性をもって、同じ「人」に向き合っていることは事実です。

 労働って何?実は、これ、上記のふたり、この前や今夜話したとき、同じ意見だと思いました。「人のために何かをすることではない。」僕が感ずるに、「人のために何かして、自分が喜びを感じること」なのかなと。僕は今、「自分が喜びを感じている」だろうか。「人のためになっている」ことは何となく判る。頭で判る。でも、頭で判っただけで自分が喜べるのか?それよりも、長い通勤と、都会の喧噪と、季節感のない屋内生活に辛さを感じてないか?もっと人との交流を求めていないか?
 人のためだけでなく、自分のためにも労働者になれている(なろうと努力している)ふたりに、尊敬の念とエールを送りたいと思います。もちろん、僕もそういう「労働者」になりたいさ!

天気:くもり時々晴れ(茨城県取手市・東京都板橋区)

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がんばる労働者

2006年6月19日

 19日の日記は、夜に疲れてしまってその日の内に書くことができませんでした。
 この日は昨日の結婚式から明けて、心機一転の労働日です。感性は鋭敏になり、見るものが新鮮になります。

 「がんばる労働者」というのは、自分を指した言葉ではありません。がんばっている姿を感じたシーンが2カ所、あったのです。
 一つめ、それは、いつも立ち寄っているそば屋さんです。東京山手線内、N駅の。店に入るやいなや、ごまをすりこぎで擂(す)っている店のおばちゃん。

僕:「珍しいですね、今時。ごまをすりこぎで擂るなんて。」
おばちゃん:「すりごまを買ったら、細かすぎるのよ。擂りすぎ。だから、こうして擂ってるの。みんな好きで使うのよね。」
僕:「へぇ!!スゲェ!このそば屋さん、他の店と違って、ホントにいいっすよね。化学調味料使ってないっていうし、ワカメとかネギとかいっぱいのせてくれるし…。」
おばちゃん:「本来はね、ワカメもネギも、チョンチョンとしかのってないのよ。でもね、みんなが来ると、入れてあげたくなるのよ。」
 …この後はオフレコです。店は決して広いわけでなく、店員であるおばちゃんたちが狭い店内の通路を抜けるときに客に当たることもあるそうです。箸や水などの消耗品類を補給するのに適した構造でもありません。僕には、純粋にここの労働者の努力によって成功しているんだと思う以外ありません。
僕:「失礼ですが、パート…ですか?」
おばちゃん:「そうそう、みんなそうよ。パートだと、厚生年金とか会社が払わなくていいでしょ。」
 そうか。こんなに忙しい中、こんなに客想いのおばちゃんたちも、いつでもクビを切れる労働者にされているのか。
 おばちゃんはその後、年金のお話をしてくださいました。
おばちゃん:「国民年金保険料、去年より2倍以上になったのよ。去年は収入がなかったとはいえ、2倍になるってことはないからねぇ。」
 …目の前に、なんの罪もないのに、今の政治に苦しめられている人がいる!そば食っている箸が止まって、話にくぎ付けでした。
 二つめ、それは、職場で取材に来た人たちでした。大きなカメラ持って、丸一日僕らの農薬抽出(8時間作業)に向き合って、主任の話を聞いて、休み時間は編集作業をするのです。テーマはやっぱり「食の安全」。なかなか大変な現状であっても、日本の農業を守ることにも繋がることです。しばらくすると心もうち解けてきますから、雑談もできるようになります。あの取材班の人たちは楽しんで帰れただろうか。

 一部の悪が多くの善を苦しめる一方で、まっとうにがんばっている人たちも凄くたくさんいる。…そう確信を持つにはまだまだ時間がかかりそうですが、今日みたいな経験一つ一つが、「人間捨てたもんじゃない」と少しずつ思わせてくれるのかもしれません。だから、もっと色んな人と話がしたい。がんばる労働者たちと。

天気:くもり時々晴れ

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結婚式

2006年6月18日

 今日は大学時代の友人の結婚式。ジュン・ブライドです。めでたい日です。
 …ですが、体調の方は、かなり悪く、下の中。行きの電車、披露宴終了後、特に披露宴終了後は、二次会を諦めようかと思ったほど。悪い癖がついています。

 会場到着は9時44分。13時の開式まで、プレゼント(写真とメッセージのアルバム)作りとパフォーマンスの練習をやっていました。ただし、後者のパフォーマンスには僕は関わりませんでした。「幸せなら手をたたこう」をアレンジしたもので、足鳴らそう、ウィンクしよう、ハグしよう、キスしようなど、だんだん濃くなってゆきます。それと、たんぽぽ…だったかな。「ガラスの部屋の…」で始まる歌です。これには振り付けがあります。歌と振り付け。

 披露宴はとても賑やかに行われました。新郎新婦の挨拶は少し厳かに。その後のパフォーマンスや挨拶はひたすら和やかに。2004年の1月にいとこの結婚式がありましたが、それよりは遥かに砕けたものでした。もちろん、この披露宴には、いとこの時同様、両方のご親戚がたくさんいらっしゃっています。

 親戚が3分の2をしめていたものの、この披露宴は大学仲間の独壇場でした。全てのパフォーマンスを掌握。本当に盛り上がりました。新郎新婦の同僚の方々も、そのパフォーマンスに乗っかりどんちゃん騒ぎです。親戚の方々はただひたすら楽しんでいます。子どもたちも大はしゃぎ。そりゃ楽しいだろうなぁ。

 新郎新婦のご両親に挨拶をする場面。初めて新郎が涙を見せました。思わず「がんばれ」なんて言ってしまった僕でしたが…。一方のご両親。新郎側も新婦側も、スピーチ慣れ。特に、「スポットを見ないと時間が長引くので読みます。」と言っておられたにも関わらず、いつの間にかそのスポットから目がそれ、流暢なスピーチをする新婦のお父さん。いいですねぇ。聞いていてスカッとします。
 それにしても、親子でそれぞれ、本当に尊敬しあって生きてきたことが伝わりました。そうして作られた夫婦の関係、みんなとの関係…。そら言ではない思いが空間を駆け抜けます。僕は光の矢に撃ち抜かれたような気分で肩を強ばらせていました。
 下の写真は食べていたエビ。「爪の先まで肉が詰まっている」と、宣う輩がいました。人が生き物を愛でているのに…。

 式終了後、悪魔の時間。4月16日の歴史探訪の時のように、状態が悪化。誰かと目を合わせるのさえも後ろめたく、見えないところで休んでいましたが、何人かが気がついてくれました。古い友人たち。彼と彼女にその意思があったかどうかは判りません。しかし、僕の気を別にそらし、落ち着かせてくれました。おかげで、二次会を諦めずに済みました。ありがとう…。
 二次会は近くの飲み屋さん。先ほど僕を「救って」くれた彼女と、去年の9月に披露宴(祝う会)を開いた2人、教育学部と理学部だった彼2人、併せて6人のグループが一つの皿をつつきました。9月に披露宴を挙げた2人、奥さんの方は既に7ヶ月のあかんぼがお腹にいらっしゃいます。僕は、神秘と感動に覆われていました。3ヶ月後には元気に外の空気を吸いに来いよ!
 最後に、二次会に来た人々で写真撮影。…人徳ですね。この仲間の力はすばらしいです。こんな結婚式開いてもらえたら、本当に幸せなんでしょうね。

 既にご多幸ながらも、今後のさらなるご多幸を願っております。

 三次会はさすがに諦めて、最寄りの赤坂駅まで新婦のHさんと一緒でした。後は取手駅まで一人。力尽きて、気がついて起きたら綾瀬駅。我孫子駅までその電車で行ってしまいました。帰ったら21時45分頃。いつもの生活に戻ります。

天気:くもり時々雨(東京都港区・茨城県取手市)

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文化祭

2006年6月17日

 今朝、いつもの出勤より早く職場に、犬死にしに行きました。カメラ一個忘れただけで3時間とられることが決定しています。なんとおぞましい。しかも、職場に着いたら、電話かかってきたり、ガスクロが狂っていたりして、1時間ほど働いてしまいました。ま、いいんですが。さらに、帰り際、カメラを持って出るのを忘れようとまでしました。犬死にしてもまだ足らないか。

 朝7時28分に家を出て、帰ってきたのは12時5分頃でした。それから、慌てて、取手松陽高校の文化祭に出かけました。しかし、この高校、取手市の東の端にあります。いつもなら散歩がてら、いつの間にか着いていて疲れ果てているのですが、今回は直行で行って疲れ果てます。しかも、下の写真のような道に迷い込んだりして。

 とはいえ、散歩になりました。やっぱりこの植物の香りする環境がないと、生きられません。自転車で手放しで走って写真が撮れる(真似してはいけません)この環境がないと。とても、あの職場近くに住むなんて考えられません。

 松陽高校は一度行ったことがありました。といっても、散歩でうろうろしていたら行き着いたというレベルですが。
 正門には「松陽祭」と看板が掛けられ、企画力抜群です。お互い、企画を仕上げるパートナーとしての信頼がなければできません。よくやってくれました。

 松陽高校の校舎内に入ると、自分の高校生時代がフラッシュバック。なんか、渡り廊下の雰囲気が…!

 2階の2年生のコーナーへ。2年2組と1組かな。1組じゃなくて3組かもしれない。2組の駄菓子屋、『2丁目の夕日』に入りました。若者が多く、変な威圧感を覚えながら、うろうろ。「買って!」という、女子高校生。反対側の方で遊んでいる男子高校生。なんかまとまりないなぁ…。もちろん、他校の生徒も来ています。僕のいた高校とは少し雰囲気が違います。

 駄菓子屋さんの奥のクラスに、じゃがバター屋さん。お腹が太い(腹一杯)ので、量を半分にしてもらいました。実は、後述の環境問題展示を見ているときに、やっぱり「買って!」というまなざしを受けてしまいました。後で増水した小貝川の土手で食べたのですが、なかなか美味い。

 環境問題の展示がありました。生物部員たちの作品でしょうか。地球温暖化がメインでしたが、花粉症や生物の絶滅問題、水質汚濁というものもありました。中には、スカベンジャーという、ゴミの山で暮らしている、発展途上国の人たちの話を書いている人もいました。鋭い。

 展示場で娘さんが作品を作っているというお母さんと話し込みました。隣の利根町から来られた、新潟県出身の方だそうです。そのお母さん、理数科の娘さんにして厳しいお母さんです。子どもたちの多角的な視点に共感しつつ、取手周辺の環境に根ざした問題を取り上げない、そういうところを課題点としてあげておられました。
 お母さんの意識では、このあたりの田んぼにはザリガニが多いことを気にしています。ご出身の新潟では空中散布がひどかったため、そういうものが見られなかったそうです。もちろん、昨日聞いた、藤代や竜ヶ崎の空中散布の話もありますから、新潟でも局地的なものだとも考えられます。もう一つは、メダカの話です。メダカを育てている人が、ある日、稚魚を数百匹盗まれたそうです。メダカが高く売れるから盗まれたのではないか、つまり、メダカ自体が少なくなっているのではないか、と。科学的です。お母さんは常総地域の環境を、純粋な感性で捉えています。その感性をどうか子どもたちに伝えてあげてください。
 さて、一方の子どもたち。問題意識の強弱があります。スカベンジャーのことを書いていた人はなかなかリアルでした。教えられました。いま小泉政権が「作っている」格差のなれの果てとも言える世界です。2割の裕福層が8割の富を得ている現状を告発。いいですね。すばらしい感性です。他、花粉症が、化学汚染や人への肉体的・社会的(精神的の意味か?)ストレスなどに依るものではないかという人もいました。寄生虫や抗菌グッズの話は出てきていませんでした。特に彼の視点で注目すべきは、「他の問題点が出てくるのでは」という見地です。一つ気になった人もいました。温暖化対策で、プルサーマル計画を挙げている人がいたことです。本当にそれでいいのか?…という疑問の目を持ってほしかったですね。でも、みんな自分で調べて、よく頑張ったよ。良いもの見させてもらいました。これからいっそう科学に対する意識を高めて、活躍してくださいね。

 ふぅ、明日は結婚式です。犬死に(無駄な動きを)しないように、気をつけよう。忙しいからね。

天気:くもり時々晴れ、夜は雨、一時強く降る(茨城県取手市・東京都板橋区)

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ネギウナギ

2006年6月16日

 16日は千葉県農業総合研究センターというところに行きました。廃棄する予定の機材をもらいに。しかし、今日は雨。しかも予定外の朝の来客で出発は遅れました。さらに、首都高速の激しい渋滞に見舞われ、予定の14時は3分ほど遅刻でした。
 池袋から高速に乗ったとき、東京上空は層雲に覆われていたようです。サンシャインビルの上が白くガスがかっています。

 研究センターで最初に迎えてくださった方は、とても元気で奥ゆかしい方です。その方は、センター内の機材を見せてくださいました。GC/MS(ジーシー・マス)やLC/MSMS(エルシー・マスマス)など、両方一緒に買えば4000万円くらいするものらしいです。また、維持費もかかるので、大変。これらの機械があると、150種類ほどの農薬が検査できるそうです。また、抽出の手間もかなり楽になるそうで、羨ましい…。

 そして、少しだけ農業のことを話してくださいました。千葉県はまだ空中散布ということをやるそうです。そう、ちょうど農薬のポジティブリスト制度が施行され、ドリフト(他の田んぼや畑から農薬が飛んできてかかること)の話をしていたことから始まりました。法律の関係で、10m以下では飛行機やヘリが飛べないそうで、飛んでいく可能性は大きいそうです。散布する農薬のミスト(霧)は着けば0.01ppm(この場合、「一律基準」という意味です)という濃度を簡単に超えると話してくださいました。そんな…、それじゃ、日本の狭い国土で、家族経営でがんばっている農家はいったいどうすればいいんですか。ちなみに、取手の近くでも空中散布はしているそうです。藤代や竜ヶ崎。川や住宅からは何メートルか離れないとできないそうなので、僕はまだ見たことがないのですが。
 ん?ふと実験用の机に貼ってあるシールに目が。(右クリックで「画像を表示させる」と大きくなります。全ての画像がそうなっています。)

 事業名:輸入急増農産物対応特別対策事業

 なんか、進歩的な気がしませんか?

 実はこれ、主任と二人で、主任が運転する所長の車で(なんのこっちゃ)、来ています。主任は昨日の夜ご飯を食べてから何も食べられず、とてもひもじい思いをしておりました。僕は出勤前に日暮里のそば。…。
 で、千葉市内の低密度商業地区にある鰻専門店で変わった鰻丼を食べました。「まぶし丼」とかいうそうです。つゆだくのご飯に、小ネギ(葉ネギ)を敷き詰め中央に鰻をのせます。これにわさびを付けて食べるのです。そして、半分くらい食べてクドくなったら、お茶漬けにしても可。美味い。二人で絶賛しました。

 1050円でした。美味さのせいか、携帯を忘れかけて、優しそうな店員さんに呼び止められながら外に出ました。看板を改めて見て、その名も「かどや」さん。県道20号線…だったか。向かい側に「D2」(ホームセンター)がありました。

 我孫子の「コ・ビアン」に続いて、いい店発見です。

 もらってきたものはなにか。それはまだ秘密です。

天気:雨のちくもり(東京都板橋区・千葉県千葉市緑区・茨城県取手市)

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犬死に

2006年6月16日

 今日は色んな事ありました。…が、カメラを職場に忘れました。今日の日記に限っては、写真がないと書けません。明日の朝一番の電車で、1時間35分かけて職場まで取りに行って、10時までに取手に帰ってきます。明日は、ある高校の文化祭に行く予定なので、そうしなければ、その写真すら撮ることができません。
 今日の日記は、明日の夜、改めて書きます。
 特例的に、今日のログは、二つ入ることになります。
 それにしても、カメラ一つ忘れたがために、しかも金曜日に忘れたために、3時間以上を無駄にしなければならないという、このあほくささ。これをイヌジニ(犬死に)といいます。昨日「機織り」で犬死にした職員の人を笑っていた僕は早速犬死にします。

天気:雨のちくもり(東京都板橋区・千葉県千葉市・茨城県取手市)

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機織り

2006年6月15日

 今日は職場で機織りならぬビラ折りをしました。職員総出のビラ(手紙)折りで、不思議な一体感がありました。プリンタの紙詰まりに苦しめられたり、その癖のあるプリンタに打ち勝つべく、レベル(技術)を上げたり、足りないと思っていた封筒を買いに行った職員がイヌジニしたり。雨が降っていたので、よけい大変。

 夜は牛久で会議。久しぶりでした。ここで書くべき内容ではないので、会議の内容には触れません。しかし、その中で気がついたこと。やっぱり僕は、人に「?しなきゃダメ」というのを押しつける癖があることです。自分にも人にも押しつけて傷つけています。「学習しなきゃダメ」とか、「そんな態度じゃダメ」とか。自らの理想に近づけない自分をも「ダメダメ攻撃」します。これは本当に理想の生き方かなあ?違うよなあ?
 先週金曜に頭を刈ったところですし、修行僧になった気分で、マイペースを試みてみます。でも、気がついたの最近ですから、変わるまでに時間かかるんでしょうねぇ。プライドを捨てるまでにも既に今の段階で5年かかってますし…。気長に。そのために、体力か。
 そうだ。色んな人に体調不良で迷惑やら心配やら掛けているんだった。精神衛生の改善、食の改善でだいぶ良くなりそうな気がします。「ダメダメ攻撃」のゆがんだ能力主義を改善して、元気になろう。

 で、会議の後、友人Iさんから、スーパーファミコン版「Sim City」(初代)の攻略法を教えてほしいといわれました。いつか気が向いたら書いてみよう。「中学生の時、人口73万人を超えたことがある」というと、驚いていました。どこかで初代「Sim City」を手に入れないと…。

天気:くもりのち雨(東京都板橋区・茨城県牛久市・取手市)

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プレッシャー

2006年6月14日

 今日は夕方から本部で宴会でした。5月26日にビアカンペシーナの国際交流があったので、「お疲れさま」の会でした。夜が遅くなるので、半分楽しく、半分不安を抱えながら、いつも参加します。本部の人たちはみな元気です。国会の傍聴にいったり、座り込みしたり、他の組織と繋がってみたり、国際的な交流があったり、そういう話を聞けるチャンスでもあります。オーバーな表現をすれば、活動する、労働する、生きる、そんなことの動機付けをくれるものとも言えます。例えば、タイのエビ養殖の話を聞いたときとか。

 色んなところで喜怒哀楽を感じている人の発言は説得力があります。だから、本部で活動している人の話を聞くと、おもしろい。紛れもなく、それは魅力です。
 …でも、都会の生活が辛い僕に、その魅力を共感しあえるのでしょうか。今は中くらいの体調でも、いつまた…?

 帰ってきたらメールが数件。その一つに、僕の先日書いたとある感想文を褒めてくれるものがありました。普通なら自信がつくのですが、今日はプレッシャー。褒められたことを持続する自信が今ありません。自己肯定感低下。

 農民連での労働も、茨城での色んな活動も、有意義です(全部ではない)。金を稼ぐためだけの労働、生産のための生産、そんなのに与しない活動(労働)です。
 余談ですが、ある時、茨城県の人が言っていました。「日本人はお金を使い慣れていない。お金に使われている。」と。生活費を得るために働く。お金を稼ぐために商品を売る。なんか、逆転してない?ものを作ればそれを消費する権利はあるわけだし、人が必要とするものを作ること自体が喜びじゃないのか?環境ビジネスなんて言われます。環境「ビジネス」?環境を守りたいから環境保護のための事業をしようというスタンスだと思いたい。けれども、いつかテレビで見ました。CO2の排出権取引のために、ゴミから出るメタンガス(CO2の20倍の温室効果)削減に群がるベンチャー。「排出権取引」というもの自体が地球温暖化防止に逆行しているのに、それが「環境」ビジネス?…そんなの「労働」じゃありません。
 生きがいになる労働ってなんだろう。人のためを装って、ウソの幸福に踊らされて、人を騙す悪徳商法に手を染める、なんていうのは極端な例ですが、今では大企業の経営陣でさえも色んな「ウソ」や「手抜き」で儲けを膨らまし、「ウソの幸福」に踊らされています。「勝ち組・負け組」なんてのも、同じです。聞いていて空しい。勝ち組といわれたホリエモンや村上氏は、捕まらなければ本当に幸せだったんでしょうか。「労働」をしていない彼らが、主観的に幸せを感じていたとしても、僕には幸せに見えません。あんな「労働」したくない。
 人の喜怒哀楽を共感し、苦労を乗り越えていく。そういう労働がしたい。冷蔵庫の消費電力量をごまかしたり、産地偽装をしたり、低賃金を目的に開発輸入に走ったり、そんなウソの労働はしたくない。誰にもさせたくない。独りよがり?苦しんでいる人がいるのに、それが「労働」なんて、ちゃんちゃらおかしい。だいたい、そんなことやっている本人は、本当に辛くないのか?…労働は人が豊かに暮らすためにやるものです。
 ならば、何が労働なんでしょう?…それがまだ見えません。今僕は誰かの役に立てているのでしょうか。
 でもきっと、誰かに「役に立ってるよ」といわれても、納得できないんだろうと思います。自分で納得しないと。いつの日になるのかな、それは。

天気:くもり時々晴れ(東京都板橋区・豊島区・茨城県取手市)

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けじめ

2006年6月13日

 いつものように慌ただしい朝。でも、8時11分のバスに乗って、8時21分取手駅発の電車に乗れました。朝食はここずっと日暮里駅の「あじさい茶屋」さん。化学調味料を使っていないらしく、薄味で、食べやすいのが特徴です。ソバはどこ産だろう、きつねの大豆はアメリカの遺伝子組換えか、ワカメは韓国か中国?葱は…?そんなことを思いながら食べます。100歩譲っても正常な食事とは言えませんね。でも、今はこれが現状だと受け入れるしかありません。

 今日は久しぶりに通勤途中に写真を撮りました。地下鉄成増駅から歩いていると、生け垣にあじさいとヘビイチゴ。あじさいの青紫色もヘビイチゴの深紅もなかなかいい。

 今日の仕事はそれほど多忙ではありませんでしたが、夕方、みんなで職場のお知らせ文を考えることになりました。ひな形は所長たちが作ってくださっていたのですが、常駐4人の若者総出で「所存」がどうだとか、「に」(助詞)が続いて感じ悪いとか、あっという間に19時半。文章なんて、考え始めるときりがなくなるので、時間を区切らなくてはなりません。どこでもそうですね。「これでいいでしょうっ!」と、主任の言葉の後も、まだ話が続いていましたからね…。

 ところで、「食の安全を考えている人が、添加物などの多いものを食べるの?」という発言をよく聞きます。僕も言われたこと数知れず。僕は、割り切ることも必要だと思います。添加物が多いものを食べても、糖分不足で苦しむよりはいいと思うからです。ただ、姿勢として、より良いものを求めることは大事です。安ければいい、「害がないから」問題ない、という視点ではありません。僕が人に料理を出すとき(この前のどんじゃらフェスタも)はその姿勢を貫きます。どこかで線を引くことが大事だと考えています。

天気:くもり時々晴れ(茨城県取手市・東京都板橋区)

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ストライキ

2006年6月12日

 また出た!我が職場のガスクロマトグラフィーがストライキ。FTDという検出器が時々暴れます。ある種の化学物質がFTDに触れると、まっすぐに描かれているクロマトグラム(線)が跳ね上がります。普通はこれでその物質の特定をするのですが、なんだか理由もわからずやたらと跳ね上がるときがあります。

 こうなると、分析のやり直し。ガスクロがストライキをやめるまで待つしかありません。

 ところで、そういう話から、労働者のストライキの話になりました。かつて僕は3月27日にストライキについて、迷惑だと言っていたことがありました。今日の今日まで、その感情を何の疑問もなく受け入れていましたが、主任の一言。
「ストライキを起こさせないような経営を会社がしなければならない。日本ではストライキをやると会社の方ではなく労働者の方に矛先を向けるがな。」
 …なるほど。そんな簡単なことに気がつかなかったとは、我ながら情けない。ストライキはよく考えたら、団結権等の権利のはず。今後、気をつけよう。もちろん、何やってもいいってわけじゃないから、良く見極めることも大事だけど。

天気:くもり(茨城県取手市・東京都板橋区)

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