よる年波には勝てぬか
夏の大遠征が終わって4週間、ほぼ1ヶ月が経ちました。この9月の敬老の日を含む連休は、関東地方が雨にボコられる模様ですが、北陸地方は比較的大丈夫なようなので、かねてから計画していたことを実行しようと思います。
ここは北アルプス北部の玄関口、扇沢。そのまま針ノ木や蓮華、爺ヶ岳や鹿島槍などに行くこともできるし、トロリーバス(実は今年からただの電気自動車に変わったらしい)で黒部ダムや室堂などから色々なところに向かうことができます。
行き先は室堂です。昨日の夜、妻がわざわざ扇沢まで付き合ってくれました。妻は妻で、新潟県の知り合いに会いに行く、ということだそうですが、ありがたいやら申し訳ないやら。
でも、扇沢の始発に乗ろうと思ったら信濃大町駅前に宿を取らないと厳しいんじゃないですかね。そうなったら、ただでさえ高いアルペンルートの運賃に宿代がかさむ。
そんな、金銭的なところで悩んでいるふうたろうに妻が気を遣ってくれたのだと思います。もっと稼ぎがあれば、こんな気を遣わせなくても済むのですが。
黒部ダムの堰堤です。天気が恐ろしくいいです。3年前の夏に妻と食中毒縦走したときも、行きはこれくらい晴れていたと思います。
連休初日、並ばないわけがありません。みんな、立山や劔などに向かうのでしょうか。
8時、室堂に着きました。もちろんこちらもド快晴です。
雨雲にはカレンダーが仕込まれていて、休日や連休を狙って雨が降るようになっている(雨週末の法則)ので(憎)、おそらく今日あたりのこの晴れは、そのカレンダーがエラーでも起こしているんだと思います(真顔
さて、ふうたろうのこの連休の計画は(いつもどおり)これです。室堂のMissionは、2015年8月1日ころに剱岳から下りてきたときにすでにやっています。
夏の大遠征も自作Missionの旅でしたが、今回の登山もまたそうです。誰もプレイした形跡がなく、動作確認も取れないまま2年ほどほったらかしになっていたので、今こそやるときです。
このコースは人も少なく、槍穂縦走みたいにうじゃうじゃ人はいないので、静かな山行が楽しめます。
立山室堂、開発の手が入らなければ、草原が本気できれいなところに違いありません。
道を作るのはOKだとしても、舗装してしまうのはどうなんでしょうね。美女平から室堂も、あの道路、どうにかならないものか。
これに、あの建物がない景色を想像してみたら、たぶん五色ヶ原より素晴らしいと思う。できればああいうのは最小限にするか、地下化するか、考えてほしいところです。
3年前の夏、今見えている五色ヶ原から先の縦走路にはポータルが一つもありませんでした。おかげで360日連続Hackが残り数日で途切れたんですね。‥今考えても忌々しい(じと目
ふうたろうがここ15年で本当に好きになった山ですから、山自体は。
龍王岳は今回も寄らずに行きます。龍王岳が目的地のときに行きましょうね。
龍王岳から鬼岳方面に向かうと、いったん乢(たわ、鞍部)に当たります。そこから振り返った龍王岳の岩山の容姿。五色ヶ原に向かって、その後黒部湖に下るルートをたどれば、ここを通ることができます。
鬼岳の北東をトラバースします。室堂から近いけど、岩の迫力は満点。
このポータルは、ふうたろうがいちばん電波状況を心配していたところです。鬼岳の2回目の尾根の乗越(のっこし)の部分で、室堂も山の反対側だし、黒部ダム堰堤付近も山陰です。この真下の黒部ダム湖畔の登山道では電波入らなかったと思います。
が、どうやらau系列の電波は通るようです。Docomo系列のモバイルルータは入りませんでした。
そこらじゅうにハイマツの松ぼっくりのバラバラになったものが散らかっています。粒は松の実(種)ですが、これ、けっこう美味いらしい。食べる勇気はまだないけど。
鬼岳を振り返ります。これ見れば、地形図で大体どの位置から撮影したかわかりますかね?
獅子岳山頂から五色ヶ原方面。山ひとつ越えるたびに景色が一変するのは、縦走の醍醐味かもしれません。
作業のように山頂標の撮影。
ところで、今日は流石に連休初日のド快晴というのもあって、このルートでも結構な数の登山者がいます。
その急坂からはザラ峠の向こうの五色ヶ原と、その西側(右)にある鳶岳と鳶山、さらにさらに、越中沢岳や薬師岳なども見渡せるようになります。
ザラ峠を過ぎ、五色ヶ原に登り返しました。3年前の夏、この五色ヶ原のキャンプ場に来た時点でけっこう満身創痍だったような。
ここ、最後の力を振り絞って歩きましたっけ?正直、あんまり覚えてないけど。
小屋の前に置き去りに設置されていたプラスチック製のパレットを拝借して、カレーうどんを食べました。持ってきていた水が少し大腸内視鏡検査用の下剤の香りだけど。‥こころなしか、カレーうどんくらい濃い味でも、わかるくらいのニオイだったりするんですよね。使い古しているとそのうち消えていきます。もっとも、その頃には老朽化してたりもしますが(滅
どこからか引いてきた水をためておくタンク。山の水は本当に貴重ですから。
五色ヶ原山荘をあとにして鳶山・越中沢岳方面へ。
ところで、いつものように余裕ぶっこいているように見えるかもしれませんが、今回はここ数年にわたる度の過ぎた運動不足で、めちゃくちゃ体力が落ちています。こんな五色ヶ原くらいでなんでこんなに疲れてんだ、というレベル。
鳶山の山頂にはおばあちゃんと孫娘の二人がいました。中学生くらい(失礼)のお孫さんと思っていたら、もう二十歳だとか。ふうたろうも思えば二十歳のとき、中学2年くらいに間違えられたことがあるので、まあ、そんなこともあると思います(何
けっこう勉強熱心な農家志望の女性で、一緒の小屋泊まりとかで時間があったら何時間も喋っているだろうパターンです。山旅あるある、ですね。
ちょっと時間を使いすぎましたが、それも山旅あるあるです。次のピークは越中沢岳です。
坂はきつくないけど、疲労が溜まってきました。背中の荷物がやたらと重くて、体重移動なんてできやしない。
越中沢岳のポータルが見えてきました。ちゃんとキャプチャ、できるかな?
苗場山のポータルが落とされたようです。でも、持っていても1年以上イン活で使わなかったし、落とされて諦めもつくってものかな‥しかししかし、ここ、Missionやりに行かないといけないんですね。反転して(ダブルキャプチャ禁止)、また使いますかね‥正直、ポータルの維持は労力がいるのでもうやりたくない。
わかりづらい画面ですが、悲願の越中沢岳のポータルをキャプチャできました。山ポにはロマンがありますよね!1キャプチャの喜びも重みも違います。
越中沢岳でHackしている間に、くじゅうの大船山の登山道も落とされたようです。こちらはマジで維持にうんざりしていたので、神降臨レベルの話。いらなければ涸らせばいい、というかもしれませんが、せっかく山で採ってきたものをみすみす涸らすというのも‥
さて、越中沢岳を過ぎたら次に待っているピークはスゴの頭。ガスりすぎてほとんどわかりませんが、けっこうな急坂でしてね。
スゴの頭からこの図左端の緑ポータルのあるスゴ乗越小屋まで、まだ距離があります。しかし、ふうたろうはもはや虫の息です。しかも、雨降ってきやがったし(歯ぎしり
その虫の息ふうたろうをトレラン姿の青年が追い抜いていくのですが‥うまく言えませんが、なんか発言一つ一つがクドくて、余裕のないふうたろうはむしょうにイライラ。なので、先に行ってもらうよう、願い出ました。
今日のゴール地点、スゴ乗越小屋がポータルでも見えてきました。テン場はこのポータルがレンジインしない程度に手前なので、そこに110リットルフルザックを置いて、小屋に手続きを。小屋番には腰を低くして受付。メシの後片付けとか大変な時刻だろうし‥。
さて、テントを張りましょう‥
(・ε・;)ん?
ヌオッ(゚皿゚;)
テントのポールが二組あるのはなぜですかね?以前このザックで妻とテント泊山行したのは‥たぶん去年8月くらいの笠ヶ岳だと思いますが、その時のポールが入ったまんまだったってことですかね?
無駄ボッカうぜぇ‥(歯ぎしり
夜メシはスパゲッティにナポリタンソース。粉チーズをドヴァッとかけて食べましたが、肝心のタバスコを忘れました。ふうたろううかつ‥
改めて疲れを再確認すると、すでに筋肉痛がひどい。当日中に筋肉痛が出るなんて、あのふうたろう登山の黄金時代にはありませんでした。寄る年波には勝てない、のでしょうか?いや、歳を取ると筋肉痛って遅れるんじゃなかったっけ?なんですかね、今日のこの異常な筋肉痛!?
明日は薬師峠キャンプ場まで行くか、そのまま折立まで下山です。できれば三俣山荘か水晶小屋まで行って、などと考えていましたが、こんなゲロ弱なふうたろうじゃ、無理無理。
天気:晴れのち一時雨(富山県中新川郡立山町・富山市)