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Archive for 2011年3月

自粛の話

2011年3月31日

 また2年前の悪夢か、と思うけど、それは言ってもしかたのない話である。それに、今は2年前よりもむしろ状況が悪く、体調そのものも悪いし、災害によって仕事が少ないという状況でもある。
 今日、いつもの集まりに行ったら、仲間の1人が、この災害の影響で仕事がまったくないという状況らしい。
 結局、自粛自粛といっても、それは自己満足に過ぎないんだろうなと思う。もっとハッキリ言えば、依存。遊ぶ気が起こらなくて、自発的にやらないのならまだしも、相手に悪いからやらないとかは、あからさまにおかしい。おかしいというのもおかしいのだけど、被災者の気持ちを勝手にわかったような気になるのは、やっぱりおかしい。ふうたろうたちは被災者に代わることは出来ないし、同じ境遇に立つことは出来ないのである。そして、別の意味で、違う次元で、被災者なのである。
 「出来ることは何か」と問うのであれば、「普通の生活に戻る努力をする」ことも重要な「出来ること」だと思う。もちろん、ムダな電力を使えというわけでも、被災者のことを忘れろということでもないのは、言うまでもない。
 そしてふうたろうは、買い物も地元のハッピーロード商店街の和菓子屋『岡田屋』で買うのであった。もっとも、初めて利用する店なんだけどねー。


天気:晴れ(東京都板橋区)
覚え書き:納豆3号・ぐーばーぐ(というハンバーグ屋)

ふうたろう活動日記

原発の話

2011年3月30日

 今日は、原発の事故はどういう状況なのか、という学習会に出掛けました。原発を無くすためには、という学習会ではありません。
 原発とは何かというところから。
 福島第一原発は、沸騰水型原子炉というものらしい。これに対して加圧水型原子炉というものもあるらしいが、どれがそうだったのか、忘れた。沸騰水型の弱点は、燃料棒の核分裂を止める制御棒を挿入するところが、反応の進む圧力容器の真下であることで、燃料棒が破損した場合にその継ぎ目の部分が弱くなる(といっていたかな)。
 これは原子炉すべてに言えることだが、制御棒を入れて核分裂を止めても、冷却を続けなければならない。目的の核分裂とは別に崩壊が起こって、熱を発生し続けるらしい。今回の事故はその熱を取り除けずに起こった。
 それから、火力発電と原子力発電の発電効率は、それぞれ45%と30%ほどらしい。原発の場合は、核燃料を思い切り加熱できないからだそうである。
 冷却システムについて。
 津波で13個あったディーゼルエンジンがすべて壊れ、冷却システムが死んだ。津波は5m(?)ほどの想定しかしていなかった。
 放射能について。
 放出されていて今一番問題となっている放射性元素は、ヨウ素131とセシウム137である。
 ヨウ素131は半減期が8日なので、80日すると1000分の1ほど(1024分の1)になり、更に80日すれば100万分の1になる。だから、5ヶ月もすればほとんど無いに等しくなる。
 セシウム137は半減期が30年なので、長期的にはこれが問題となる。しかし、飛散が広範囲におよばなければ、1cmほど土壌を取り除くだけでかなり除去できるという。また、菜の花を植えて除去することも出来るとか。
 とりあえず、海への放出がずっと続いている。いくらヨウ素が半年弱で100万分の1になるからといって、出続けていれば減ることはない。これをどうにかして止めなければならないけど、…止まらないんだよな、これが。
 あと雑多に。
 セシウム137の生物学的半減期は70~100日。放射能の半減期は30年だが、身体から遅くとも100日で半分出ていくので、大地や食品の汚染量を少なくすれば、徐々に減ってはいく。
 ヨウ素131は80日で1000分の1なので、今原乳などが汚染されていても、80日後には食用に回すことが出来る。ただし、ヨウ素だけに汚染されている場合に限るが。
 …と、大雑把にはこんな所だろうか。事故処理に当たった作業員などの話もあったが、長くなるので割愛。


天気:晴れのちくもり、夜雨(東京都板橋区・千代田区・豊島区)

ふうたろう活動日記

日常へ

2011年3月29日

 毎日、原発がどうのこうので、落ち着く暇がありませんね。でも、出来るだけ日常生活に戻ろうとする努力をしないと、元に戻れない気がします。
 この手作り納豆、乾いた部分を取り除いて食べます。味自体はかなり濃いように感じます。むしろ、アミノ酸が多すぎて苦いというかキツい味になっているような感さえあります。やはり、熟成時間48時間は長いかもしれませんね。


天気:晴れ(東京都板橋区)
覚え書き:原発の論文(岩波『世界』より)

日常生活

熟成を終えた納豆の行方は?

2011年3月28日

 筋肉痛の朝を迎えました。
 金曜の朝に仕込んだ納豆が、昨日の朝、山でもそもそしている間に、48時間の熟成を終えていたはずです。どうなっているでしょうか。
 どうやら、糸をよく引いているようです。まあ、市販の納豆に比べるとまだまだでしょうけど。しかし…?どうも、表面がやたらと乾いている??食べると、まるで節分の豆みたいにボロボロです。…こないだのと五十歩百歩ですかな…(滅


天気:晴れ(東京都板橋区)
覚え書き:放射能

日常生活

大事なもの(飯島烏帽子岳飯島コース:長野県(安平路山リタイア))

2011年3月27日

 日付は、起床後に変わりました。0時過ぎの駒ヶ根市方面です。気温はガンガン下がっていて、-15℃以下になっているようです。


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ふうたろう旅日記

深い、不快、腐海…(飯島烏帽子岳鳩打峠コース:長野県(安平路山リタイア))

2011年3月26日

 起床4時半。外は、一面雪に覆われています。


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ふうたろう旅日記

久々の週末…

2011年3月25日

 今日は午前で仕事を上がり(何もしてないけど)、午後から病院。通院中の道で、モクレンが満開になっているのを見かけました。地震と原発で騒いでいる間に、季節は春に向かっているようですが、人の方はまだ核の冬に怯えているようです。


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日常生活

どうにもならないのは人間の方かもしれない

2011年3月24日

 今朝、炊飯の準備を忘れていたので、残っていた餅に残っていたきな粉をまぶして食べたら、胃もたれした。さすがに餅5個と砂糖たっぷりのきな粉は攻撃力が高すぎたかもしれない。しかも、ここ数ヶ月、充分な睡眠が取れない。眠りが浅い。
 出勤しようとしたら、やたらと近くのスーパーが騒々しい。何と、また、買い占め軍団が並んでいる。しかも、今度は隣のドラッグストアまで列ができている。さすがにウンザリしてくる。最初はまあ、怖いのも仕方ないか、と、情状酌量の余地もあったけど、いいかげん連続すると鬱陶しくもなる。怖いのはてめえらだけじゃないぞと。
 でも、彼らに怒りをぶつけても仕方ないのは、もちろん判っている。すべては放射能汚染を判っていて原発を推進してきた勢力の責任だから。利用者側には、電力を選ぶ権利はないので、責任はないか、あるとしてもそれは知ろうとする努力ができなかった、という程度である。


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愚痴

原発から吹き出す呪いの元素

2011年3月23日

 原発事故から10日以上が経ったけど、遂に、放射能が猛威を振るい始めた。野菜などが放射能に汚染された数日前に遅れて、遂に、浄水場にまで放射能汚染が広がった。もはや原発の呪いだ。
 今日、集まりがあったので、スーパーに飲み物を買いに行ったら、悉く売り切れてやんの。また買い占めだ。政府も、民間任せにするんじゃなくて、もう、買い占めをできなくするように、配給制みたいなのにした方がいいんじゃないかと思う。普通に生活しようとしている人にまでしわ寄せが来ている。
 とはいえ、放射能を怖がる国民に責任はほとんどない。「ほとんど」と書いたのは、これでもまだ原発が必要だと言い続けない限り、という但し書きを付けたいからだけど。悪いのは、原発は安全だと言い張ってきた電力会社や政府機関なのだから。原発に依存するようにし向けてきたのも彼らなのだから。
 今日も相変わらず原子炉が放射能をまき散らしている。福島やその近県はもう人が住めなくなるのではないのか?この日本の国土を返せと叫びたいが、今叫んでもどうにもならない。まずはあの火を吹きそうな呪われた原子炉を抑え付けなければならないのだから…。


天気:くもり時々雨(東京都板橋区)

緊急事態

干し大根

2011年3月22日

 これは長岡市内の朝市で買った干し大根である。色が茶色くなっていて、若干汚らしく見える上、量が少なく見えるが、この袋の大きさでずっしりと重く、水で戻すと大きな塊になるそうだ。
 この大根は一般的な切り干し大根とは違い、輪切りにした大根を干している。切り干し大根と同じ要領で水戻しをすると、かなり大量になってしまうので、使うときは5個ほどにしておくといいと、店に来ていたお客のおばちゃんに言われた。
 おばちゃんの話によると、水戻しの時間は1日半ほどかけているそうだ。夜になってから浸け始めたので、調理を始められるのは明後日の朝ということになるだろうか。いいにおいがしているので、楽しみである。


天気:くもり時々雨(東京都板橋区)

日常生活

米と納豆を追いかけて

2011年3月21日

 今日は朝から雨。冷たい雨です。あっという間に最終日になってしまいました。
 しかし、Mariさんの提案で、長岡ではなく、六日町からバスに乗ればいいと言ってもらえたので、小千谷のバスセンターで乗り場変更の手続きをしました。
 今日はお土産探しのドライブです。Mariさんも納豆探しのドライブです。ふうたろうは、自動車の運転が出来るMariさんがとても頼もしいです。
 この越後川口の道の駅では、玄米餅を手に入れました。雑煮などに入れて食べてもうまいので、今度、白毛餅とセットで、Mariさんに御馳走するとしましょう。


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雑談

ふたりで歩く新潟県

2011年3月20日

 長岡滞在3日目。今日は昨日約束したとおり、温泉に行こうと。
 しかし、どうやら出発が遅かった上、長岡駅の自動券売機がタコっていて、必要な乗車券を吐き出さないという罠。乗りたかった電車に乗れないのでした。ふうたろうたち2人、ダブルでアクセスを蹴られました。
 結局、次の電車は10時38分、1時間半ほど後になりまして、駅前を散歩することに。でも、その駅前でやっていた朝市では、地元から集う人たちと話ができました。Mariさんもそういう交流が大好きな人なので、ふうたろうもとても嬉しい気分です。
 この朝市で、干した大根など、また色々買ってしまいました。まったく、顔の見える買い物ってのは罠ですね。


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散歩道

山を抱く地はいつもと変わらず

2011年3月19日

 外に出よう。
 Mariさんのホームタウン、長岡市近辺を巡ることになりそうな今日。手始めに、彼女の行きつけの場所に足を運ぶことになりました。その中にある売店の婆ちゃんを、彼女は好きだと言っています。


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散歩道

心の疎開

2011年3月18日

 上里サービスエリア。今日は有休を取って笈ヶ岳など4山を撃破しようと企んでいました。しかし、この地震の影響と後半の天気予報の悪さのため、断念ということになりました。
 これから向かうのは新潟県長岡市。カメラを忘れたまま路線バス(池袋まで)に乗り込んでしまったので、取りに帰る手間で、金と時間を凄まじくムダにしてしまいました。


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人情話

不安の連鎖、不安な人の鎖

2011年3月17日

 みんな、何に並んでるの?
 …もういいよ、買い占めなんてやめてくれよ。
 店の入り口には、トイレットペーパー48袋、カセットボンベが何十本か入荷しているとの張り紙。
 みんな不安なのは判るけど、お互い分け合うことで生まれるものだってあるかもしれない。ふうたろうは、隣の人がティッシュがないって言ったら、喜んでひとケース渡すよ?困ったときはお互い様だから。
 まあ、そんな悠長な事態でもありませんね、原発とか。あの細かい余震くらいならいいかげんなれてきたけども。
 ところで、原発。これについては、けっこう反対論の火がついてきた。徐々に廃止していく展望が見えてきたかも知れない。むしろ、廃止にとどまらないものが見えるかも知れない。


天気:快晴(東京都板橋区)
覚え書き:S出社、タマネギ×2

緊急事態

空を駆けめぐる暗雲

2011年3月16日

 知らぬ間に、18時が一段と明るくなった。寒さがまだまだ厳しいけど、夏に向かって進んでいるようだ。
 一方で、地上を見てみると、地震と津波、そして放射能に怯える人々。計画停電や品不足などで疲れが漂う都市の空気。いつまでこれが続くんだろう、いや、いつまでこういう状態を続けるんだろう。今は何よりも怖いのが原発である。これがないだけで全然違うだろうに。原発恨めし。
 ふうたろうは、この原発がどんな便利さをもたらしているとしても、この危険性とトレードはできないと確信している。原発を抜け出し、持続可能なエネルギーに切り替えていく上で、手放せるものはなんだろうか。絶対あるはずだ。まずはこの停電生活から抜け出すためにも、それから始めるべきだ。


天気:くもり時々晴れ(東京都板橋区)

緊急事態

耐える一方でこれもアリかと思ったり

2011年3月15日

 いよいよ、東日本全体が被災地と化してきました。停電に留まらず、品物もいっそう不足して来つつあり、スーパーの閉店もいつもより3時間も早まりました。


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緊急事態

続く混乱

2011年3月14日

 今日から計画停電(輪番停電)が始まるという報せがあった。時間を切って、一定時間地区毎に順番に停電して、電力消費超過を防ぐのが目的だそうだ。しかし、結局今日は夕方の地方都市以外行われることはなかった。
 地震から数日経って、都市の混乱は収まるどころか、徐々にひどくなっているようだ。心なしかゴミの量も多いように感じるし、何より、スーパーの品薄状態がひどい。買い占め行為がそこら中で起こっているのだ。浅ましいが、みんな、続く余震や東日本全土に広がる被害、何より原発の放射能の恐怖、都市の混乱、いつまで続くか判らないこの生活に、疲れ始めているのだろうと思う。毎日を生きるのに必死な人が、周りを考えることなんてできない。残念だが、こればかりは事態の収束を待つしかないだろう。
 ふうたろうは、買い占め行為に意味をあまり感じないので、とりあえず今は静観している。でも、米が尽きたらまずいし、トイレットペーパーも後2ロールもない。それほど遠くない日に、米その他が底を尽きるだろう。
 ふうたろうを辛うじて保っているのは、mixiで繋がっている友人たちとの交流などである。それと、夜の銭湯も昨日から通い始めていて、これも重要な息抜きのひとつである。
 巷では公共交通の運休が相次ぎ、都市の混乱に拍車がかかっている。東北新幹線ははやぶさ号が動き始めて1週間もしないうちに壊滅した。色々と、辛い日々は続きそうだ。


天気:晴れのちくもり(東京都板橋区)
覚え書き:Mariさんに電話

緊急事態

残された気仙沼の手紙(かぜ)

2011年3月13日

 ふうたろうが手に持っているのは、陸前五葉山…あの津波の被害の爆心地…、帰りに寄った気仙沼駅で買った、お菓子です。ほら、表のラベルに、「気仙沼の手紙(かぜ)」って書いてあるでしょう。
 でも、気仙沼駅は、Googleマップで見ると、若干高台にあるようです…。


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散歩道

神頼みの原発事故

2011年3月12日

 昨日の夜から、Sが泊まりに来た。西武池袋線が動かなくなったので。ただ、彼が来る前後くらいに、動き始めたのだが。
 夜中は余震も続き、緊急地震速報に何度か叩き起こされたのもあったのだが、体調が非常に悪く、深く眠れなかったというのが大きい。
 しかし、朝になって、メシを食わないわけにもいかないし、日頃からろくなものを食っていないSに何か食わせる必要があったので、とりあえず、麻婆豆腐を作ったのだ。もちろん、米も炊いて。ふうたろうは残った煮物を食ったりもしたが、なんだかこのサトイモとイカの煮物、とろみが増幅していて、ひょっとして、体調が悪いのはこいつのせいではないのかと、相当食べてしまった後で思ったのだが、後の祭りという。


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緊急事態