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Archive for 2006年10月

募金瓶

2006年10月31日

 今日の仕事は、募金箱ならぬ募金瓶づくり、その他展示物作成でした。3日後から始まる某祭りで、集めます。
 このラベル、簡単そうに見えますが、画像処理ソフトを買う余裕がないので、けっこう苦労しました。でも、フリーウェアのソフトを駆使したので、募金を集める瓶にしては相応しいかも。
 印刷は職場のインクリボン式(古い!)カラープリンタでやりました。募金箱っぽく見えるでしょうか?

 今日の出がけ、紫色の花が。見たことあるけど、何という花だったろう。雑草じゃなさそうなので、「野草図鑑」には載ってないみたい。
 そういえば、この頃、顕微鏡持って散歩してないなぁ。我に余裕を与えてください。

天気:晴れ(東京都板橋区・茨城県取手市)

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10kgの米が来た!

2006年10月30日

 まず第一報。今日、ちょうど米を切らしたところに、すずき産地から無農薬アイガモ農法の五分づき米が10kg届きました。無農薬なので玄米でも安心して食べられます。糠(玄米の皮の部分)には農薬がたまりやすい傾向があるようです(分析すると解ります)。
 …でも、大変。振り込み用紙も請求書も入ってなくて、大慌てで先方に電話。振込先と金額を教えていただき、事なきを得ました。
 どうも僕のミスで、先払いをするのをしていなかったため、事件になってしまったのです。

 今日は朝、ちょっとおなかの調子が悪く、遅刻でした。夕方は気分が悪く、早退。疲れてんのかなぁ。勝は体力!なのになぁ。
 遅れながらも出勤。花はもちろん、葉っぱも枯れて茎だけになったワルナスビ(ナス科)に実がなっていました。固くて、黄色くて、とても食べられそうにないけど、生き物だねぇ。
 右の花はそのワルナスビの花の写真で、今年の6月3日に撮影したものです。
関連:2006年6月3日付『顕微鏡とカメラを背負って』
 出勤中の日暮里駅。日暮里駅は斜面の下にある駅で、コンクリートの無機質な壁を、ツタが覆っています。これがもう紅葉し始めていました。そうか、秋なんだねぇ。
 今年、まだそういえば紅葉を見てない。取手市内の紅葉もあと1ヶ月くらいしたら進むだろうけど、散歩する時間、取れるかなぁ。…いや、取るぞ、絶対に!

天気:晴れ時々くもり(東京都板橋区・荒川区・茨城県取手市)

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化学物質と公害と戦争

2006年10月29日

 今日はいよいよ、水俣病と日本軍の毒ガス兵器に関する講演会がある日です。ちょっと気張って行ってしまいました。でも、そんなに軽い話じゃないよ。だって、みんなそれですごく苦しんでるし、責任を逃れようと躍起になっている勢力もいるんですから。
 東京駅まで新聞を読んでいきましたが、柏駅で足止め。線路に障害物があるとか。障害物って何だろう。
 東京駅の駅ビルには大量の血痕が。いったい何なんだ、これは。犯罪か、喧嘩か。

 水俣病。1995年に10000人以上の患者が認定されて、解決したかと思っていたら、認定を求める人が新たに出てきました。そりゃそうだよね。神経症状の出る水俣病。気味悪がったりされて、差別を受けて、誰が好き好んでカミングアウトして、勝てるかどうかも解らない裁判なんか闘うんだって。
 そして、許せないのは、とにかく水俣病の認定基準を厳しくして、苦しんでいる患者たちに背を向けること。調査はしない(突然打ち切る)。水銀の毒性を報道しようとした新聞記者に国家(環境庁)が介入する。1953年頃から出始めていた水銀中毒者。42年もかからないと補償もできない?なんて国だ。
 …水銀中毒が出た頃のアサリ(貝)の水銀濃度は、40ppm以上(今の基準は0.3ppm(メチル水銀)だそうです)。水俣病を出した、チッソのアセトアルデヒド生産量とアサリの水銀濃度、時間差がありますが、相関がありそうです。
 本当に、もっと早く救済できなかったのか。
 話は世界に移ります。時間の都合で、あまり詳しくは聞けませんでしたが、紹介します。
 旧日本軍の毒ガス兵器が中国各地で中国人に被害を与えている話です。父親が毒ガスを浴びて、18日後亡くなりました。教師になる夢を持っていたその娘さんである女性はそれすら諦めなくてはならなくなった。母親も過労で苦しんでいます。そんな母親を気遣う彼女…。
 日本政府は裁判にかけられ、一度地裁で負けた。けど、控訴した。…原爆症とか、従軍慰安婦、強制連行とかに構図が似ている。バカな話ではありませんか。記者会見で号泣する女性。あれがウソだというなら、何が本当だというのだろう。
 これらの話にやっぱり共通するのは、痛め付けた側は、無かったことにしたがるということ。痛め付けた側は、証拠を出し渋り、あるいは隠滅するくせに、証拠を出せという。そして、患者や被害者が死ぬのを平然と待つ。原爆症然り、慰安婦然り、水俣病その他然り。
 旧日本軍の毒ガス遺棄事件を取材した海南(かな)さん。「売国奴」と罵られたこともあるそうです。出た、出ましたよ、「売国奴」。…その言葉、そっくり返してやりたい。愛国心があるなら、仲間である新右翼の人たちを見習ってみたらどうだ。恥ずべきことを恥じられないことの方が、よほど自尊心のないことにさえ気がついていない。

 水俣病も毒ガス遺棄事件も、まだ殆ど僕の中に知識はない。でも、もっと学習したい。好きな化学が汚れたことに使われるのは嫌だから。そして、罪のない人が、それに不当に苦しめられるのはもっと嫌だから。
 最後に、海南さん、できることをやろうといいました。何ができるか、迷ってはいるけども、学習を続けていれば、忘れることはない。そして、多くの人にこの事実を知ってもらえるような活動を、やらないといけない。…一人じゃできんのだけど。
 で、「会場を出て5~10分は覚えているでしょうけど…」なんてどうか、そんな寂しいことをおっしゃらないでください。忘れるものですか。これをきっかけに、もっと学習するのです。水銀も毒ガスも、忘れるものか。不当に苦しんだ人たち、不当な扱いを受けた化学物質たちを。
 本を読もう。学習会に出よう。海南さんの作ってくださったDVDのドキュメンタリーで学習会をしてみよう。
 しかし、バカな話、DVDを手に入れ損なった。悔しい…。

天気:くもりのち晴れ(茨城県取手市・東京都中央区・千葉県柏市)

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寄生虫やら毒素やら

2006年10月28日

 今日は思いっきり寝ました。でも、遅起きです。11時…?
 昼間のイベントは後述するとして、今日も料理をしました。ちょっと今日は品目が多く、4つ作りました。かぼちゃの煮付け、味噌汁、セリとマイタケのにんにく炒め、さんま茶漬け。
 品目が多くなると、このパターンを食べ続けなければなりません。いったい何日後までこれ食べているんだろう…。
 さんま茶漬けの作り方は、2006年3月5日「しおれたにんじん」で扱った、アジ茶漬けと同じ方法です。ただし、今回、ごまは無し。また、さんまの骨はアジと違って細いので、中骨を取る必要はそれほどありません。
 生さんまを下ろしている最中に腸からやっぱり寄生虫が。太さ1mm、長さ1cmほどの朱色の虫です。塩焼きを食べてても見かけます。生さんまなら生きているかと思いきや、死んでいました。
 あと、かぼちゃ。このかぼちゃ、北海道産ですが、4分の1で98円。ちょっと安い気がします。いつしか、一個1000円のかぼちゃがあったのに。まさか、ヘプタクロル…で風評被害???
 でも、僕はこれを料理しました。
 できれば無農薬がありがたい。消費者としては。でも、現代では農薬は避けられない。それに、農家だけの責任でもないし。それでなくても日本の農家は大変だし。…ヘプタクロルを、どんな方法であれ売った側にも責任があると僕は思います。
大変だぁ!!
 炒め物で、実は、モロヘイヤを加える予定でした。取手駅前のスーパーで見切り品で売っているのを買ったのですが
 ほら、サヤが付いています。最初、ヒルか何かと思ってぎょっとしましたが、どうやら、種の入ったサヤのようです。割ってみたら、中には熟した種も入っていました。…。
 種には、ストロファンチジンという毒素が入っています。この毒素、ステロイド骨格を持った(コレステロールのような形)、強心作用のある低分子化合物です(ジギタリス(強心剤)とかと同じ仲間だとか…)。めまいや吐き気などを少量で引き起こすそうです。だから食べてはいけません!!
 参考に、リンク張っときます。
島根県農業試験場 ときめき
農林水産省「消費者相談Q&A」
 …よく考えたら、とんでもない物を買わされたもんです。知識があったから助かったものの、知らない人が食べちゃったらどうする?ひとまず、ほっと一息。

 あと、今日の昼間、演説会でした。茨城県の選挙があるので聞きに行きました。宣伝になるから、顔だけ。これで名前検索しても出てきません。違反にもならないでしょう。
 当然、僕が応援するのは、憲法や教育基本法を変えるような人ではありませんから、それに相応しい人。知る人ぞ知る…。
 同じ建物で、別の催しもあって、かなり混んでいました。でも、この演説会も、負けず混んでいました。人混みきらい。

 明日はまたお勉強会。かなり楽しみにしています。また明日報告します。
 エリアの外に出るぞ、どんどん。出られる体力がある限り。

天気:晴れのちくもり(茨城県取手市)

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人間らしい働き方…か

2006年10月27日

 今朝、5時半頃、悪夢で目が覚めました。口に出すもはばかるほど、ひどい夢。恐ろしくなりました。もう一眠りして、やっとこさ落ち着きましたが、深層心理を見てしまったようで、動揺を隠せませんでした。

 今日は金曜日か。職場に行って、農薬の抽出。だいぶ身体はキツいと主張し始めています。同僚も同じことを言います。バテるぞ、このまんまじゃ。
 …っていうか、既に一人、バテている人もいます。非持続的な活動、良くないね。

 夕方、仕事が終わってから、池袋からいつもとは反対方向の渋谷に向かいました。渋谷駅周辺の、悪夢のような雑踏に耐えて行った先は、雇用に関する国会要請後の、決起集会。
 集会の題名は、『まともに生活できる仕事を、人間らしく働きたい』。「まともに生活できる」とは、賃金のことです。月5万とか10万とかしか貰えないで、どうやって独立して生活するか。それも、仕事が楽だからとは限らない。むしろ、一日12時間とか15時間とか働いて、残業代が出ない。病気なれば、「マスクしてでも来い」。…そんな実態らしい。会場で発表する人のいう通り、冗談じゃない。これが「人間らしく働」いていると言えるでしょうか。
 会場には、参議院議員、市田氏が来ておられました。市田さんは、先日、「偽装請負」で、国会で質問をしました。丁度いいではないですか。
 偽装請負。これは違法だと市田さん。訴えれば、100%勝てる、そう言います。でも、この犯罪放置国家。違法を違法と訴えただけで誰からともなく、嫌がらせを受けることもあるんですね。だから、仲間の力、組合の力が大事なんです。
 でもって、やっぱりこの市田さん、不破哲三さんの時と同じく、物事をよく調べておられます。大企業側が、「日本の賃金が高い」などの言い訳をしても、諸外国との比較を行った日本やアメリカの資料をしっかり持ち出して、ウソであることを暴きます。ちなみに、日本の労働者の賃金、アメリカの資料によると、30カ国比較で、15位だと、確か言っていたかな。何だ。普通じゃねぇか。
 最も、国際競争力とか賃金が高いとか、言い訳にはならない。人こそ財産。人こそ最重要。その人が豊かに生きるために経済はある。企業はその経済活動を支えるためにある。企業が儲けるためだけに経済活動をするのは、本末転倒。ともあれ、僕の友達にも、ひどい働かされ方している人はいた。そのひどさを当たり前とする神経が僕には解らない。ひどさを味わっていない人間が平然とそういうことを言える神経が解らない。
 終わってから、考えました。ここに参加している人たちはみんな、実際に街頭に出て右のような署名を集めたり、自治体に交渉したりしてきました。かつては猛威を振るった「自己責任」時代から、今は「ワーキングプア」(働ける貧困者)という言葉も出てくるようになった。こういう人たちの活動があって、動いた情勢だと感ぜざるを得ません。この活動家たちの行動なくして、マスコミも自治体も動かなかったでしょう。

 集会が終われば解散。ちょっと知り合いと話したりもしましたが、そこそこに、帰宅。疲れました。休まなきゃ…。28日、東京の集会に誘われたけど、心を鬼にして、休もう。勝は体力!

天気:くもり(東京都板橋区・渋谷区・茨城県取手市)

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体力低下…

2006年10月26日

 この頃、めったらやったら疲れます。身体がだるうございます。あまり意識していませんが、仕事がハードなのかもしれません。よく考えてみれば、この頃、フルで農薬抽出。スピード狂の僕は猛烈に集中してやります。あまりハードだという意識はなくても、身体は疲れているのかなぁ…。
 それと今日、この前(19日)受けた血液検査の結果が出ました。ビリルビンが高め。血糖値と中性脂肪がやや低めです。しかし、他の肝・腎機能に問題はなさそう。そしてそのシートの上に転がる(実際は転がしている)バイアル(サンプル用小瓶)。ちょっと、土曜日はゆっくり休みたいと思い始めています。土曜日はある演説会があって、行くと約束していたのですが…。

天気:晴れのちくもり(東京都板橋区・茨城県取手市)


 今日も『私の戦後六〇年』を読んでいました。ベトナム戦争のところが終わり、田中角栄の『日本列島改造論』について。よくぞここまでまとめている…と感心している場合ではありません。アメリカの謀略のひどさ!「トンキン湾事件」に始まり、ソ連や中国などと結託してベトナムの孤立化を謀ったこと、そして空爆…。結局ベトナム内外の反戦運動、ベトナム国民の反撃でアメリカは惨敗したけど、ベトナム国民が不当に武装させられ、枯れ葉剤に傷ついた歴史的事実は変わらない。アメリカ政府は責任を取るべきだ。
 あと、「日本列島改造論」。著者の記述によると、結局はこの「改造論」、改造論前の、需要があって初めて立てる改造計画と違い、予めでかくぶちあげた目標(根拠は、ない)を前提にして作られた計画だったそうです。だから、動機そのものが不純というか、無責任。そして結果、ぶちあげられた目標は、30年たった2000年でも達成できていないそうです。
 残ったのは、莫大な借金と破壊された自然…。新幹線や高速道路は便利だというかもしれないが、お金も車もなく、ローカル電車で細々と旅行する僕からすれば、その新幹線のために切られるローカル線、その高速道路を使って風光明媚な観光地に列をなして入り込む自動車の多さは、最悪以外の何物でもありません。
 日本列島改造論にまつわる、いろいろな公共(?)事業。この前女峰山の水場で感じたあの矛盾の答えなんじゃないかとも思います。
 アメリカの安保条約、戦前の侵略戦争、ベトナム戦争、日本の公共事業…。学びたいことが増えました。…でも、まだこの本、途中なんだな。

 しかし、とりあえず、疲れた。休まなければなりません。これでは心の健康も保てなさそう。勝は体力!

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ミステイク

2006年10月25日

 今さらながら、なのですが、ミスをしました。仕事上といえば仕事上。でも、やってしまったミスは、元に戻すことは出来ません。ミスの内容については、守秘義務。大事なのは、ここで怖じ気づかないこと。死ぬわけじゃなし。

 最近、電車で本を読めるようになりました。というのは、ちょっと前まで、疲れて何もする気になれず、電車でもボーッと外を眺めているだけ。『靴紐を結んで』を先週の金曜に読み終わって、『私の戦後六〇年』(不破哲三著 新潮社)を読んでいます。日本の侵略戦争、アメリカとの安保条約、ベトナム戦争など、戦中から戦後にかけての歴史や政治の動きが解ります。安保条約に関して言えば、「政治とはこれほどまでに汚いものなのか」と呆れてしまいます。共産党が「アメリカ言いなりの日本」という理由が解る気がします。アメリカ軍が日本で出来ないことを探す方が難しい。…何が出来ないんだろう?日本の米軍基地からベトナム戦争にも出かけたし(自民党は支持したし)。でも、これは日本が戦争に関わったことにはなってないんですよね…。「憲法9条のおかげで戦争で人を殺してこなかった」という言葉に、微妙な違和感を覚えます。個人的に。
 …9条を完全に遂行させるためにはどうする?
 アメリカ軍や自衛隊があるおかげで、日本の平和が守られているのか。それとも、アメリカ軍や自衛隊があるおかげで、今の緊張が生まれているのか。そればかりは実験が出来ないから解らない。ただ、アメリカ軍や政府の行動だけを見れば、世界の平和を作っているとは言えない。「大量破壊兵器が見つからなかった」イラクも、災難じゃ済まないよ…。

 だめだ。今日はあまり気乗りしない。終わりにする。

天気:晴れ(東京都板橋区・茨城県取手市)

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嵐の一日

2006年10月24日

 大変!今日はすごい雨です。朝家を出て、駅前。雨粒が地面を叩き付けるように落ちてきます。ほら。写真。

 でも、昼間は少し止み間がありました。それでも、また帰宅時になって、すごい雨!加えて、風!常磐線が遅れていました。成田線は止まっていました。10月に降った雨はみんな嵐。6日もつくばに行った時、大変だった…。
 帰りのバスも、風雨から避けるために、みんなが乗り込むので、過積載…満員状態でした。坂上がる時、運転手さん大変そうだったなぁ。でも、一番大変なのはバスの車体そのものか。


 最近、とても具合がいい。環境が良くなったというわけではなくて、変に落ち込みにくくなったという意味で。本読んでても、何やってても何かおもしろい。そして、悲しいことやおかしいと思ったことも、言葉に出せるようになった気がする。

 夜、帰ってからNHKのニュースを見ていました。一つめのニュースは、別れ話で(付き合いの話で…だったかな?)男性が女性を殺害したという話。二つめは…どこかの中学校でのいじめかな。三つ目は、20歳前後の4人が「遊ぶ金ほしさ」に強盗したという話。
 追い打ちをかけるように、その後引き続きニュースで、子どもたちのいじめが全国で多発していること、23歳の新任教師が、自分のことを「無能」といって自殺してしまわれたこと。
 ひどすぎる。殺したり、襲ったり、恨んだり…。方法も方向も違うよ!
 女性を殺してしまった男性、なぜ殺したのか解らない。子どもたち、何でいじめるのか解らない。人の苦痛を省みないで奪ったお金で、なぜ遊べるのか解らない。そして、最後、教師の方が自殺した、いや、「社会に殺された」理由が解らない。
 それでも、みんな理由は遠いようで近い気がします。それが何かは、ここにはおこがましくて書けない。
 それにしても、いくらそんなことやっても加害者も救われないだろうな、未来永劫。自殺…悔しいッ!!
 女峰山から下る時、たまたま出会ったハイカーがかけていたラジオで聞いたんです。「受刑者が70000人(だったかな?)を超えて、戦後の混乱期を除いたら、過去最高」だって。赤薙山(あかなぎさん)だった。忘れもしない。「刑務所が足りない」って。自殺者が30000人を超えていることは、かねてからいわれていることです。攻撃が人に向くか自分に向くかの違い?しかもそれは氷山の一角で、もっとたくさんの人が、辛い思いをしているんだろうな。それを内にも外にも出せなくて。
 「愛国心教育」の前に、自分を愛せるような社会にしたい。周りの人を愛せる社会にしたい。これは、「愛国心」を振りまきながら、こんな日本にしてくれた一部の人に対してもいいたい。福祉を削り、農家を潰し、教師や子どもをいじめ、とにかく弱者に対して優しくない人たちには特に言いたい!
 今日も職場からの帰りに、乱暴な言葉を吐いて自転車をこぐ若者を見た。いやな思いの前に、悲しくなった。自分を見ているようだった。そうして、弱者をいじめる弱者が「再生産」される。それこそ、無間地獄です。
 これを止めるために出来ることは…???

 職場に、北海道から届いた大量の大豆がありました。これで味噌を造るんだそうです。去年や一昨年も、実は作ってるんです。美味いんですね、この「手前味噌」が。そして、その味噌汁に浮かぶたくさんの野菜たち。職場の昼食は最も充実。

 でも、少なくない人々はそんな生活とはほど遠い状態を続けざるをえなくなっています。毎日コンビニ食。いや、食べものすら食べられない人もいる。そんでもって、生活保護を求めたのに拒否された事件が九州であったっけ。この格差は、何?
 これをなくすために出来ることは…???

 僕一人ではこれに対して、何一つ達成できない。でも、それは諦めという意味じゃない。「エリアの外」―自分の殻の外―に出てみれば、あるいは…。

天気:雨時々くもり、強く降る。夜は風雨激しい(東京都板橋区、茨城県取手市)

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手のケガ

2006年10月23日

 昨日の夜から本降りの雨。今朝はアシタバを炒めて食べていきました。やっぱり、場末のスーパーの野菜は鮮度が悪い。うまい野菜食べたいなぁ!!
 今日はもちろん仕事ですが、昨日までの筋肉痛が激しい!先月八ヶ岳に行った時(一日目および二日目)よりも厳しい。女峰山の上り、本当にキツかった…。
 その上、手まで怪我しています。昨日、稜線の岩場で滑りました。ゴリッと。おかげで、今日の仕事は殆ど手が出ませんでした。洗い物ができない!

 ついでに、この日光の山行でもずっと付けていたバンドを、今日も付けていました。日本国憲法60周年を記念するバンド。

天気:雨(東京都板橋区・茨城県取手市)


 ところで、憲法9条は守るべきだと思いますか?長いけど引用。

一項

 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇または武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

二項

 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

 これは二つセットで意味あるのだと、今パッと見て思います。「正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求」する。しかも、「前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力はこれを保持しない」のです。
 今、二項を変えようとしているらしい。自衛隊があるから、憲法と合わないとか何とか言い訳を付けて。
 二項をなくす(変える)ということは、「国際平和を希求」するためには、武力を使うこともあり得るということになるのか?武力で平和?与太話にしか聞こえない…ね。

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旅は出会いと別れの連続(日光女峰山:栃木県)

2006年10月22日

 夜は小屋で10時間も寝倒しました。その間に、外はガスでいっぱい!登る気持ちが萎えます。さすがに、周り真っ白じゃなぁ…。
 ところが、出発前の5時半、突然ガスが晴れました。まさか太陽の申し子?…なんてね。
 今日のコースは、また長い。唐沢避難小屋から、女峰山山頂、赤薙山(あかなぎやま)、高原ハウス、戊辰(ぼしん)の道、つつじヶ丘を経て、霧降(きりふり)の滝に達するルートです。

 女峰山(にょほうさん)山頂まで40分。小屋で一緒になった10人のうち二人と一緒に登りました。もちろん、名前も判りません。でも、なんでかなぁ、山ではみんな仲間っていうか。

 ガレ場です!ガレ場~!!これがいいんです。

 日が昇ります。御来光!3人で見ました。いいですねぇ…。

 女峰山山頂です。やったぁ!目標達成です!しかも、空は快晴。天気でいえば、8月12日の燧ヶ岳(ひうちがたけ)から6連勝です。ここには載せられませんが、3人で記念撮影しました。

 ここで、他のふたりとはお別れです。ふたりは、大真名子山(おおまなこやま)方面に行ってしまわれるそうです。気をつけてね~!!

 右欠けているけど、右から、小真名子山、大真名子山、男体山です。朝日が赤みがかっています。女峰山頂上から撮影。


 空は快晴です。でも、実は、下界は曇っているようです。だってほら、こんなに雲海が広がっているんですから。

 女峰山山頂から高原ハウスまでは稜線です。その途中に水場があります。でも、H2Oって…。
 水、凄く美味い。でもこれが本来の水なんだね。落ち葉や動物の糞などで汚れることもあるだろうけど、ゴミが沈んでいることはないし、トリクロロエチレンやらダイオキシンやらで汚れることなんて絶対ない。ここの水が美味いっていうけど、それだけでいいのかな。都市の水はまずくて当たり前?何か僕でもできることがあるような気がする。

 またギャグのような注意書き。でも、みんなちゃんと守ってね!

 前女峰(まえにょほう)の地層が見えます。昨日、ルートから、ガスの向こうに微かに見えました。でも、2400mの高山に、地層があるというのですから、大陸移動ってすごいなぁ!


 雲海が上がってきました。っていうか、僕が下りてきたのです。もう間もなく、ガスの中。この焼岩というところが、ほぼ青空を見られる最後のところです。

 …これ危ない!いくら入ってはいけないからって、有刺鉄線はやばいでしょ。やりすぎです。子どもがけがしたらどうする?

 丸山という最後のピークです。もうガスの中。ここまではリフトで来ることができ、家族連れを始め、多くのハイカーがやってきます。山では誰彼関係なく、みんな、仲間です。

 リフト乗り場に迷い込みました。山の地図ではここから下る道があるのですが、実際は下りられません。結果、ものすごく長い距離の、予定外のコースを歩くことになりました。

 リフト乗り場を巻いて下ると、駐車場があります。そこを避け、暴走族走るハイウェイに沿う土道(↑)を歩きます。とにかく、暴走族、ひどい。

 「戊辰の道」というそうです。予定外の長距離コースでしたが、災い転じて福となす。静かで落ち葉もふかふか。人通りも少なく、落ち着いて歩けます。晴れていたらきれいだろうなぁ…。

 沢もきれいです。

 登山道を、舗装道路がぶった切ります(手前が舗装道路)。出たところを右(写真なら左)に数十メートル進むと、再び登山道に入るところがあります。

 戊辰の道が終わります。ここから、滝見学コース。僕は、丁字(ちょうじ)滝に向かいます。玉簾(たますだれ)の滝は、パス。

 丁字滝すぐ上の砂防ダム。以外と悪くないですよね?

 丁字滝です。小さいけど、安らぐよ。

 滝やせせらぎもあれば、淀みもある川。穏やかな水面は木の枝さえありのままに。

 昨日からの女峰山の中でキツいコースの一つです。しかも、これ二連続。たまらん…。

 また出た!にやけてしまいます。


 唐沢避難小屋から8時間半ほどでようやく到着、霧降(きりふり)の滝。4年前、来たことある。っていうか、人多いなぁ。駐車場には車がたくさんありました。

 霧降の滝からバスで5分ほどの東武日光駅。これで一周。駅前には湧き水があるんですね。

 写真だけで長い一日でした。でも、この人だけは紹介したい。
 霧降の滝で、出会った年配の女性がいました。どうしてあんな話になったんだろう。

一つめ

 誰かが(夫でも友達でも誰でも)自分の気分を害するようなことを言っても、怒らないことが大事だよ。相手がそういう態度を取るということは、自分にも原因があるんだからね。
 そう思うと、相手を憎まなくていいから、幸せだよ。

二つめ

 幸せは掴むもの。諦める理由なんてないよ。(結婚相手などの)出会いも、ちょっとした縁ってこともあるんだから。

 …正確な言葉を覚えられないのが悔しいのですが、こういうニュアンスでした。僕は別にそう話を仕向けたわけでもありません。
 確かに、その女性が、本当に幸せに暮らしているんだということはよく解った。そして、理由も何となく解ったような気がします。女性のおっしゃったこと、実行は自身でいうように、「とても難しい」。それでも、彼女は実行してきたんだね。そして、現に幸せそうに笑って話しかけてくれました。それにしても、一つめはどういうことか解りますか?僕は、広い意味での「寛容」だと思いました。
 そんな話をする僕らのすぐ後ろでは、暴走族がけたたましく走り回っていました。
 帰りの電車に乗ってから、何人かの人に話しかけられました。そんときの僕はどんな表情してたんだろう。

 春日部で乗り換えて柏経由で帰りました。春日部から、小雨が降り始めました。完封勝ちというわけにはいかないか…。取手に帰ってからは本降り。明日は雨が強くなるらしい…。

天気:晴れのちくもり、夜は雨(栃木県日光市・塩谷郡栗山村・今市市・茨城県取手市

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りべんじ!女峰山(日光女峰山:栃木県)

2006年10月21日

※記録:10月22日


 眠い目をこすって、始発の電車で日光に向かいました。4時35分発の常磐線。昆布と明太子のおにぎりを囓りながら、北千住。ここから東武日光駅まで東武伊勢崎線で2時間強。気がついたら日光でした。

 日光駅。紅葉を見に来ようとする人でごった返します。後で聞いた話、東武日光からいろは坂を越えて中禅寺湖へ行くまで、2時間とか。ひどい話だと5時間とか。まじかよ~!!
 いよいよ登山です。

 西参道バス停より、日光東照宮、稚児が墓、白樺金剛、黒岩、竜巻山を経由し、唐沢避難小屋へ向かうコースです。相当長いアプローチなので、覚悟が必要です。


 西参道バス停、予定より17分遅れの8時7分出発。日光東照宮の境内から登ります。舗装道路と石畳の階段。ある意味、ここもキツい。ルートはやはりガスがすごい。しばらく辛抱です。

 境内を過ぎると、今度はヒノキ(?)林。急坂を登り切ると、今度は…


 笹薮です。去年はこれに雨が降っていました。非常にキケン!
 しかし、ちょっと青空が見えると、その風景は逆転します。上の二枚と下の一枚を見ても…。

 去年リタイアしたのはこの辺りでしょうか。今年の紅葉は去年よりもひどい。枯れています。葉っぱが。緑を残したまま!どうなっているんでしょう??

 去年のリタイアした場所は越えました。向こうに、前女峰(地層になっているやつ)が見えます。

 この看板の辺り、2200mを越えているようです。ガスが晴れました。空が急激に青くなります。

 男体山(左)と大真名子山(右)が見えます。地上からは想像できないくらいいい天気ですね!

 このケルンの向こうに見えるのは、大真名子山かな?雲一つない…。

 道が一部崩れています。上を見上げると、松食い虫にやられたように見える真っ白な枯れ木とハイマツと濃い青空とが強烈な主張をします。

 唐沢避難小屋が見えました。そして、到着!!13時44分!
 簡単に追ってきましたが、ここに来るまで西参道バス停から5時間37分。予定時間6時間のコースです。長い!長すぎるぞ!!…せめて、ガスがなかったらもう少し楽だったなぁ。

 小屋から水場は下り7分、上り12分です。以上のルートを通った場合、この短い急坂は避けられません。その代わり、水は非常に美味い。プラス、ギャグとも言える、注意書きがあります。でも、ゴミ捨てる奴は許せません!

 今日のリベンジ、去年登り切れなかったことに対するリベンジではなかったと、後で思いました。去年と同じルートを上っている時、同じガスがかかっている時、一年前のことを思い出しました。
「去年は楽しんで登っていただろうか。」
 雨に対する苛立ち、この山行を逃したら二度と登れないかのような焦りなんかがただひたすら強かった。去年は雨を承知で、焦って行った。今回は確かに天気に恵まれた。でも、それは天気のよい時を選び、リベンジに臨んだ。今回は気楽にリベンジに臨んだ。でも、決して、このコースを甘く見たのではない。気を抜くところ、入れるところを使い分けることができたような気がします。
 だから、リベンジ達成。そして、次の日。そのリベンジを締めます。さて、どうなるか!

天気:くもりのち時々晴れ(茨城県取手市・栃木県日光市)

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全か無か

2006年10月20日

 精神的にはキツくないのに、身体はやっぱり重い。低血圧のせいか。
 でも、米の飯と海苔とアシタバの炒め物を食べたら元気になり、出勤。

 今日もやっぱり米米祭り。米の分析。水分除去は成功しても、油分の除去は避けられません。昼飯までにそこまで終わらせておけば、後が楽です。だって、食べてから分液ロート持って、ウロウロしたくないもん!
 ところで、ロータリエバポレータ(回転式蒸留装置とでも訳す?)のウォーターバスがおかしい。40℃以下で通常蒸留します。そして、設定もそうなっています。

 ちゃんと40℃になってる…。…にもかかわらず!突然50℃を超えたりする!!そうかと思えば、30℃のまま、ヒータが入らないとか。

 という風に、たまにストライキを起こします。農家じゃ、農機具ではこんなの日常茶飯事なのかなぁ。何にせよ、ご愛敬ということにしとくか。でも、部品の交換時かな。

天気:くもり(茨城県取手市・東京都板橋区)


 『靴紐を結んで』を読み終えました。主人公の吉岡くんは、似てるなぁ…と思いながら読みました。「エリアの外」に出る…か。「エリアの外」…って、どこだろう。もやっとしたものが残りますが、それほど遠くないところにある「あれ」は、そうなのかなぁ…。

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採血と歯医者の日

2006年10月19日

 昨日、というか、今朝寝たのが3時半。1時半まで友人と話をしていて、帰ってから日記を書いて寝たのがその時刻。というわけで、非常に朝眠かったッス。その上、今朝は採血だということで、朝飯を食べてはいけないという注文付きで、昨日の夜もろくに食べていない僕は、電車の中では完全に死んでいました。…どうして検査って患者に負担をかけるんだろうね。本末転倒。
 夕方は4ヶ月ぶりの歯医者。やっぱり歯ぐきが腫れて、歯石もたまっているといわれました。歯並び、どうしょもないくらい悪いもんね。

 緑の液体の染みこんだ脱脂綿。あれ、何やろ。消毒といいながら、何種類かのものを口の中に塗られます。今日、歯石取った後に塗られたやつ、ヒリヒリしたけど…。
 それと右の写真。顎のレントゲンです。エラ張ってます。日本人顔だと、担当医師。上前歯は5年半前に差し歯にしたところです。エックス線通して、顎の周りのDNAは何本死んだやろか。痛くもかゆくもない、レントゲンですが…。

 今日の仕事も米米祭り。身体はだいぶ堪えています。眠い。動きが緩慢で、洗い物くらいしかろくに手が動きません。ちょっと今日はゆっくり。サンプルの米なんか撮影してみました。

 緑米、多いね。でも、食べたらそんなに味悪くないと思うなぁ。
 ちょっとゆっくりがてら、昼飯買いに外へ。何か体力はないけど、精神的にはいい感じで、駅前の商店街まで歩いていきました。刺身と明太子と空芯菜。平日の昼間なのに、けっこう賑わっています、この商店街。

 どこか解るかなぁ…?

 帰ってから、料理をする気になりました。ただアシタバをにんにくで炒めただけですが、久しぶりに帰ってから料理をしようという気になりました。空芯菜で同じように炒めたらめっぽう美味かったのですが、アシタバならどうだろう。

 この何日か読んでいる『靴紐を結んで』(横田昌則著 新日本出版社)は、今の僕にはタイムリーな小説です。また、情景が頭に容易に浮かぶので、自分がその世界に入ったような気になります。だから、電車で読んでいて、取手駅に着く頃には、体力消耗。気になった言葉は『癒されたい症候群』かな。それと、障害者施設に対する理解の低さ、行政・社会の冷たさ、感じますねぇ。障害者にとって暮らしにくい社会。それって、『健常者』といわれる僕らにとっても本当に住みやすい社会なのかな。おいらはやっぱり、住みにくいと思うけど…?十人十色とか、人それぞれとか言っても、あんまりにもこの社会、冷たいじゃないか。政治も、それゆえに人も。ね。その人たちを変えようとか、責めようって気はもうないけど、でも、何かできないかなぁ…。その人たちが冷たくなる理由を考えたらできる…?

 …アシタバの炒め物、作ってみたら美味かったッス。乗り出してしまえば、案外簡単にできてしまうもんだね、料理ってさ。

天気:晴れ(東京都板橋区・千葉県松戸市・茨城県取手市)

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今日も楽しいよ

2006年10月18日

 今日の仕事も激しゅうございました。午前中は、それこそ息つく暇もなく、30分の振とう待ち時間も、秒単位で、「後40秒で待ち時間が終わり!フラスコここまで洗おう!!」なんていう感じで、やばかった。そういう時に限って、溶媒の瓶が空になったり、ガラス器具がヒドい割れ方をしていたりするのです。忙しいから目につくんですね。

 この割れ方凄いと思いませんか?下から縦に亀裂が一本入ったら、真ん中で今度は破断!ここまで来ると、おもしろい。どうやったらこんな割れ方するんだろう…?

 僕はここ数日、具合がなかなか良い。別に、特別何かの薬を使ったわけでもありません。身体症状が出るため、抗不安薬などを使ったりはしますが、数日前までの、自分に対する不当な否定感をあまり感じなくなりました。
 イライラもちょっと減りました。理由は解るような解らないような。
 どちらにしても、一過性のものかもしれないけど、この具合を忘れないようにしたい。
 それと、今日の会議の帰り、友人と話をしていて気がつきました。今まで、旅などの色んなところで出会った心温まる場面には、僕は凄く感動してきました。でも、そうでない話には、一つ一つショックを受けていたし、それゆえに不幸になっていました。
 これって、不当だなと思いました。心温まる話に感動するのはいい。ショックな話に悲しむのも怒りを覚えるのもいい。その感性もいい。でも、ショックな話でその感動すら帳消しにするのは、絶対だめ!!それは、僕に感動を与えてくれた人にも、感動した自分にも失礼です。心からそう思います。
 だから、不幸を論うよりも、喜びを感じよう。不幸にうちひしがれるよりも、乗り越える方法を考えよう。
 …なんか、そんなことを言葉にしているわけではありませんでしたが、そういう思いがあって、ちょっとこの何日か、楽になっているのかなと思います。

 明日は健康診断です。いや、採血だけか。朝飯を食うなといわれ、今晩も会議でろくに食べてない僕は、ちょい辛い。加えて、歯医者か。歯石をゴリゴリやられるのかなぁ…。

天気:くもり時々晴れ(東京都板橋区・茨城県牛久市・取手市)

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ゆっくりでええねん

2006年10月17日

 「ゆっくりでええ(よい)」
 これは今日読み始めた『靴紐を結んで』(横田昌則 著 新日本出版社)に出てきた言葉です。
 「ゆっくり」かぁ。そやなぁ。「ゆっくり」山登り、「ゆっくり」花の写真、「ゆっくり」料理…など。ゆっくりできそうなことたくさんありそう。
 で、今日出がけに、季節はずれのタチイヌノフグリ(ゴマノハグサ科)を見つけました。ちょいとこの頃暖かいから。もう一つ、タデ科の花もありましたが、画像がきれいでないので、載せるのやんぴ(やめる)。

 今週末は日光の女峰山にでも行こうか。週間天気予報でも晴れそうだし、去年、ちょうど同じ日に登って、雨に負けたし…。いざ、りべんじ!


 こないだ、果物の抽出液の色のことを書きました。今日は、赤シソ。
 アセトンに溶けている時の赤シソのエキスは、緑色です。赤シソは見た目、緑っぽくはあまりないけど、実は、葉緑素たっぷりの植物なのです。で、赤色成分のアントシアニンは、アセトンに溶けている時は目に見える形では現れないのですね。

 そして、いつも通り、アセトンを蒸発させます。水分が残ります。そしたら、見事に真っ赤!さっきの緑色は、クロロフィル(葉緑素)の色で、これはアセトンに溶ける成分。だから、アセトンを蒸発させたら、フラスコの壁にべっとり付きます。油に溶けやすい世界(疎水性)から水に溶けやすい(親水性)の世界に逆転して、この色の分子たちもさぞかし忙しかろうて。

 左は塩(農薬分析用に精製された食塩)を溶かす前、右は塩を溶かした後です。塩析(えんせき)というそうですが、塩は溶液に溶けている物質の溶解度を下げます。だから、右の液は濁っている…?そして、溶けきれないクロロフィル(べっとりした黒いやつ)の量も増えたように見えませんか?

天気:晴れ時々くもり(東京都板橋区・茨城県取手市)

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数学の日

2006年10月16日

 朝起きるのはやはり辛い。昨日のバザーでは、実は血圧も測ってもらったのですが、上96mmHg、下50mmHgでした。低い。そのせいかどうかは解りませんが、起きるの、やっぱり辛い。
 いつも通り、日暮里のそば。ネギ多めです。

 今日から米米祭り。食べるのではありません。分析です。油と水の祭りでもあります。でも、基幹作物。大事にしよう。
 ところで、夏から比べると、だいぶ日差しの角度が下がってきたような気がします。今まで、この実験室、こんなに明るかったかなぁ…?

 昼ごはん。職場ではいつも手作りのメシが食べられます。作ってくれる人に大感謝。具だくさん、というか、具だらけの味噌汁がうまい。主任の栽培する辛いシシトウも、僕は大好きです。本人は辛さに顔をゆがめますが…。

 トップページに題名の中身が出てこないのはおかしいけど、今日は、それでも「数学の日」なのです。
 米の分析で、40gの米を粉砕して、20gをサンプルとして採る場合、20gのサンプルのなかに、すべての米粒から生成した粉(粒子)が含まれる確率はいくらか。…ということを考えました。同僚の人と一緒に。

    パラメータは以下の通り。

  • 米粒一つの重さ=20mg
  • 全粉砕量=40g
  • サンプル量=20g
  • 粉の粒径対米の粒径=約40000分の1

 …簡単かと思って取り組んでみました。抽出の待ち時間など、片手間でできるかと思っていました。
 しかし、鬼のように難しい!

こんなもんピペット片手にできるかーーー!!
 と、絶叫!で、色々こねくり回して、結局、3粒の一粒ずつを3分割した時の確率を出すのが限界。(設問は、2000粒の一粒ずつを約40000分割した時の確率)3粒で既に3つの式が必要になったので、2000粒40000分割なんて、おぞましい…。
 米が3粒(60mg)あります。この一粒一粒を3等分します(粒子の数9個)。そこから半分(この場合40gから20gという比を考えると、等分した粒子を5個)採ります。この時、3粒それぞれから採っている確率を求めます。
 …数式書こうと思ったけど、やめます。ひっそりと、僕の心の中で遊んでいよう。でも、結果は、86%でした(合ってるかな?)。へぇ!もっと粉砕したら、確率上がります。僕が米の油に苛まれている間、この計算に苛まれていた人がいますので、だいじょうぶ。
 帰りはその同僚と一緒に池袋まで。頭はずっとコンビネーション(nCmという数式)でした。
 ひさびさに愉快な一日。気楽に計算していたので楽しかった。これだな、これ!

天気:晴れ(東京都板橋区・茨城県取手市)

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地元のバザー

2006年10月15日

 近くでバザーがありました。実は何気に、要員でかり出されました。そして、あまり働くこともなく、のらりくらり過ごしました。
 バザーには、古着、日用品、古本に加え、焼きそば、汁粉、豚汁、餅など。

 一番目を引くのはトンボ玉。そういえば、去年買ったトンボ玉、携帯にまだくっついています。

 バザーが正式に始まって1時間ほどすると、人もちらほら。張られたテントの下は親子連れ。豚汁、美味いか?

 地元にバザーなんて、実家にいた頃、排気ガスの多い大きな橋をチャリで越えていかないと行けなかった。確かに、フリーマーケット(蚤の市:Flea Market)といって、大きかったけど、落ち着けなかったなぁ。自転車の籠にゴミ入れられるしさ。
 確か、入場料100円で、手にはんこを押してもらって、それが消えなければ、一日自由に出入りできるというやつでした。「メシ食うのに一回手洗ったら終わりやん!」ってツッコミたくなる。
 どちらがいいとは言えないけど、あのフリーマーケットは落ち着けませんでした。品物に難ありのバザーでも、落ち着ける方がいいような気もします。

天気:晴れ時々くもり(茨城県取手市)

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来てよかった

2006年10月14日

 今日起きたのは10時。結局朝寝坊でした。しかし、一度、6時38分の地震(震度2)で起こされました。

 今日は出勤(?)しました。職場に茨城県のみなさんが見学に来るというので。茨城と聞いては、行かないわけには…!
 予定より30分遅れて、40人ほどの見学者。何人かお会いしたことのある人がいます。茨城のイベントでも…。

 今日の見学、やはり、来てよかった。僕は見学者たちの後ろでじっとしていましたが、興味深そうに聞いている人はいっぱいいました。そして、僕自身も何人かの人と話が出来ました。農業に使う水のこと、農薬のドリフトのこと、後ろの方にいた人がこっそり話してくれたりしました。最後去り際、県南の農家の人から、分析依頼用の玄米を手渡されました。分析はほんの少し手間がかかるけど、ちょっとだけ、役に立てるような気がしました。

 一昨日から読んでいた本で、「自己否定のテープを止める」努力を少しだけしてみました。自分の感情の声を聞く努力をしてみました。そのせいかどうか解りませんが、今日は昨日までよりずっと気分がよかった。帰ってから、料理もしました。野菜サラダと味噌汁だけど。美味かった。
 あと、電車や道で見る子どもが可愛かった。ちょっとだけ、純粋になれたような気がします。
 明日からも、ぼちぼちやっていこう。

天気:晴れ時々くもり(茨城県取手市・東京都板橋区)

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労働の誇り

2006年10月13日

 今日の職場は恐ろしく多忙でした。来客3組プラス昨日のことで電話一つ、農薬の抽出は今日の分12件と、昨日最後まで出来なかった12件、併せて24件。さすがに目が回りました。(首は、忙しさと痛さで回らない)

 左は今日の仕事。いろんな野菜から農薬を抽出します。カラフル。
 右は今日使った、ミニカラムの残骸です。下にある物差しは30センチ。全部で24本。8回に分けてこの「固相抽出」。丸2時間かかりました。その間、ずっとこのカラムにつきっきりです。さすがにへばりました。
 昼ご飯は16時。山ならば夕食時。うへぇ…!!

 …この頃、毎日職場を出るのが20時~21時。仕事熱心だなぁって?何か違う。家に帰るのが億劫、…ともいえなくない。確かに、この頃忙しいし、やることもあるけど、何か、逃げているような気がする。
 もう一つ、やっている仕事に満足感や自信を持てない自分がいます。農薬の抽出、大事な仕事であることは解る、理屈では。でも、「もっとやるべきだ、もっと自主性の高いことを探すべきだ」という、声なき声が聞こえる。だから、いつまでも満足できないし自信もない。
 おしなべて漂う自己否定感。
 昨日から読んでいる本には、「自己否定のテープ」を止め、「自分についてほめられること」のテープをかけることを勧めています。…ちょっとやってみるか。あと、「ほめてくれたら言い返さないで、そのほめ言葉を書き取りましょう。」とあります。僕のように、すぐにほめられたことを忘れる人間に対して向けられた言葉なのか。…思い出す努力をしよう。回復に時間をかけるようにも書いてある。気長に待つ努力をしよう。
 それと、遠くからでも見ていてくれている人を意識しよう。ひとまず、否定的な人のことは忘れよう(いるとしたら)。
 …きっと、この状況が回復したら、相当人生変わるはず。健康も、知性も、人付き合いも。この日記は感性を大事にする日記。だから、この日記も活かそう。

 帰りのバス。またバスです。運賃箱の前で小銭がなくて困っている客あり。5000円札しか持っていなくて、回数券も買えないようです。ん?そういえば、1000円札が財布に入ってたような気がする。…ありました。両替しました。運転手もその乗客も助かったようで、よかった。そして、その結果、自分の財布の中身を知ることにもなりました。…。

天気:くもり時々晴れ(東京都板橋区・茨城県取手市)

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果物の色

2006年10月12日

 苺、柿、桃、キウイ、バナナ、葡萄…いろんな色の果物があります。僕は柿とバナナを除いて、非常に好きです。柿やバナナも食べますが、香りの少ない柿や水分の少ないバナナはそれほど好物でもありません。
 …と、そんなことを話したかったんじゃなかったか。果物の色の話。苺と柿の農薬を抽出しました(農薬が出るかどうかは判らない)。苺の赤、柿のオレンジ(黄色?)は似たもの同士でしょうか。

 真っ赤な苺をアセトンに溶かすと茶色っぽくなります(左)。一方、柿は色が薄まっただけです(右)。
 再びアセトンを蒸発させました。

 苺は真っ赤になりました。柿の方は色が少し濃くなりました。
 苺の方は、水に溶けやすい、アントシアニンという色素。柿の方は油に溶けやすいカロテノイド(カロチン)色素。赤とオレンジじゃ似たような色なのに、性質が違う。それもおもしろいけど、溶かしている液体(アセトンなり水なり)によって色が変わるアントシアニンもおもしろい。
 ちなみに、チョー赤い苺のカロチン量は18μg/100g、色の薄い柿の方は420μg/100g(『五訂食品成分表』女子栄養大学出版部より)だそうです。

 今日は職場に来客。大学時代、凄く世話になった人でした。何気に、新聞の取材でした。記事に生物のおもしろさを載せたいそうです。明日が締め切りだというのがいかにも活動家時間。特に若い女性たちなのに、そんな労働させててええんかいな。
 それはともかく、遺伝の話ということで、イネ(うるちとモチ)のキセニアの話でもしました。モチ米の田んぼに、うるち米の花粉が入ってくると、モチ米の出来るはずがうるち米になる可能性がある。これをキセニアというようです。キセニアの概念は僕の頭の中では図になっているのですが、言葉で話すと、結構ややこしいということが解りました。体細胞分裂と減数分裂、花粉や胚嚢(はいのう)という種子の元になる部分の生成、そしてメンデルの遺伝の法則などを理解していなければなりません。高校で教えてもらったとき、みんな、解らないとぼやいていた記憶があります。
 花粉の中に出来た精細胞と、雌しべにある胚嚢の中の極核二つが受精して、将来胚乳になります。例えば、精細胞がウルチ型(遺伝子型:A)で、二つの極核がモチ型(遺伝子型:a・a)の場合、受精した極核と精細胞の接合体は、優性のウルチ型(A)を含んでいるため、うるち米(遺伝子型:A・a・a)になります。モチ米の田んぼにうるち米の花粉をやたらとかかると、うるち米とモチ米の混合物が出来て、等級は落ちるでしょう。
 ただ、イネは基本的には自家受粉をするそうなので、自由交配の理論値とはだいぶ食い違うと思います。
 ところで、今日ネットであるページを見ました。このキセニアを、遺伝子組換えイネの実験で、花粉が飛散しているかどうかのチェックに使っているそうです。遺伝子組換えのうるち米を育て、その周りにモチ米を育てます。モチ米はそれ単独なら必ずモチ米しかできないので、もしモチ米にうるち米が混じることがあれば、遺伝子組換えのうるち米花粉が飛散していることになります。モチ米田んぼの米を一万粒調べて、一粒のうるち米が入っていれば、PCRで再検査するそうです。ただ自家受粉が基本のイネで、この一万粒は十分な数なのかどうかは解りません。

 キセニアを楽しんでも、心の病は残ります。帰り、『共依存かもしれない』(大月書店 ケイ・マリー・ポーターフィールド著)を読んでいました。今の僕の幸福度の低さが、この「共依存」に関係していることが疑われました。「しばしば自分は人より劣っている」とか、「自分は何一つまともに出来ない」とか、とにかく自己肯定に関するところは極端に弱い。そして、過去の経験から、恋愛対象に、自分の不幸を埋めてもらおうとしたこともあります。今もそう願っているかもしれません。これではとてもじゃないが、人とまともに付き合えるはずもない。かといって、孤独に生きることもまた違います。まだ読みかけのこの本、どうケアしていくのが適切か、そこが知りたい。
 ところで、さっきのキセニアの話。好きだからやっているのか、逃げでやっているのか。今回は前者だと思いたい。

天気:晴れ時々くもり(茨城県取手市・東京都板橋区)

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