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未経験は経験にまさる武器

2023年 8月 11日

 単独で出かけるのは、5月末ぶりです。しかもあのときは出張ついででした。
 しかし、この間ずっと感じているのは、旅の目的がよくわからないことです。Ingressでどこかの陣地を脅かしに行くとか、その前であれば日本中の山という山を登り倒すとか、そういう肉食的ななにかを持っていました。今はその条件も意欲もすっかり衰えています。それよりも、毎日の仕事やらなんやらと闘っているような気がします。
 なので、ふうたろう絵日記も炭酸の抜けたコーラのようになってしまっています。旅の目的がわからない、というのはふうたろう絵日記の目的もわからない、と同義ですから。
 ここは福島県福島市です。今回は8月10日の夜、職場からダイレクトに旅に出ました。目的地は北海道。ドラクエウォークで北海道の土産を集め、モンスター図鑑の「はじめて倒した場所」に北海道の地名を刻むことです。


 南福島駅近くの快活クラブを出て、福島駅へ。台風が接近しているようですが、天気は晴れ。春の鬱空のような景色を見せつけられることもなく、文句なしの晴れ、です。ふうたろうの本当の「晴れ」は雲量8以下ではありません。空の青が一定以上濃いことをいいます。まあ、RGBのBがいくらか、とか、本来はありそうですがそこまでは‥


 文句なしの晴れ、ではありますが、今年の夏は2018年の夏をおそらく上回る猛烈な暑さです。特にこれから向かう東北や北海道の暑さが尋常ではないようなので、すでに嫌な予感しかしません。


 福島駅を出て仙台、小牛田、そして一ノ関に来ました。東北本線のこの異様なまでの路線の刻み方はなんですかね。電気が直流とかなんとか、よくわかりませんが(調べる気も起こらない)、とにかく岩手県に来るまで池袋から始まって、小山、宇都宮、黒磯、新白河、郡山、福島、仙台、小牛田、そして一ノ関。
 池袋出発で一ノ関まで同じ450km程度と同じ距離を、東海道線で向かうとすると米原あたりになるようです。乗り換えはうまくやれば、小田原、熱海、浜松、そして米原。JR東日本は、そこまで新幹線にしか乗せたくないか。新幹線の乗客以外は客ではないのか。


 一ノ関駅では待ち時間が小一時間あったので、駅そばを食べてもなお時間が余っていました。ふうたろうは、一ノ関にはそこまで思い入れはありません。


 ポケモンのキャンペーンでもやっているようです。


 ポケモンといえばあのIngressを運営しているク◯企業を思い出して胸糞悪くなりますが、ポケモン自体には罪はありません。今はIngressをやっていた時間を別の時間に使えることで、良しとしましょう。


 こういう広告を見ると、本当に必死なんだなあ、と思います。それ自体は悪いことではないと思いますが。それよりも、新幹線を通すたびに線路を切り離し、接続をいちいち悪くするのはやめてもらいたい。それとも、悪意はないということですかね?
 ふと、公益性のある産業とは何か、を考えてしまいます。まあ、極端な話、どんな産業にも公益性はあると、ふうたろうは思いますが。なので、国営化しろ、とまではいいません。それでも、交通機関は電気や水道と同じレベルの、公益性の高いものだと思いますので。


 そういえば、ふうたろうが初めてこの東北本線の普通列車で北上したのは、2004年の夏に、当時の元カノと北海道に行ったときでした。一面に広がる田んぼの向こうに山が見え、近畿や関東よりも踏み込んだ感じのある田園風景に常に感動しっぱなしでした。あのときの感動のことを思うと、未経験は経験にまさる武器であると思います。効率悪く、不安爆発、旅の目的なんて全然わからなくても、あのときは動くだけで感動していました。


 このあと、盛岡駅で電車を降り、そこから八戸港まで高速バス。船で北海道苫小牧港に向かいます。
 初めて北海道に行ったあのときと違って、途中立ち寄るほぼすべての都市が、今や自分の住んでいる場所の近くの都市のような気がしてしまいます。ネカフェなんかに入ったら、東武東上線の志木や朝霞と盛岡との区別なんて付きません(滅
 経験というのは、場合によっては悪い意味で年を取ることなんだなあ、と、年を取って思うのでした。


天気:晴れ(福島県福島市・岩手県一関市・盛岡市・青森県八戸市、その他)

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