久々の静けさ(後袈裟丸山【郡界尾根・奥袈裟丸山縦走コース】:群馬県)
ここは‥
ここは、群馬県桐生市の外れにある、メガモール街の中のネットカフェ。この辺りでは唯一無二のネットカフェかもしれません。相老駅から徒歩なんと25分!さすが、お約束通り遠いですね。
しかし、このネットカフェの環境は極めてひどく、夜中じゅう、大声で騒ぐガキンチョがウヨウヨいました。店もそれを制止する様子もなく、ここははっきり言って、ダメですな。それでも、今後もこの山域に用がある限り、使わざるを得ないでしょうけども‥
ところで、さっきからいつものようにハラが痛い。朝飯も買わねばならないので、そこにあるコンビニで用をたそう‥
しかし、コンビニエンス・ストアとは、言葉通り、たしかに便利ですな。その代償をどこで払っているか、は、別だけどね‥
ネットカフェから相老駅と同じくらいの距離のところに、運動公園駅があります。同じわたらせ渓谷鐵道の駅で、相老駅よりもひとつ間藤(終点駅)側です。
ただし、運動公園駅への案内標識などは周辺には見当たらないので、地図で確実に押さえとかないと、ここでしにます。
運動公園駅は、もろ住宅街の中にある無人駅です。トイレや水道などは一切ありません。トイレを期待すると、同じくしにます。
というわけで、なんとか公共交通限界地のわたらせ渓谷鐵道・小中駅到達。東武鉄道系列を使う山行は、やたらと乗り換えが多いイメージがありますが、この渡良瀬川流域や日光、鬼怒川温泉より奥の方は、日帰りするのもけっこう遠いです。特にいつも帰りがツラい。
小中駅から北上、後袈裟丸山の登山口への長い道のりが始まります。今年の3月29日に前袈裟丸山に登っていますが、そこから後袈裟丸山までの尾根は通行禁止になっていて、公式には通ることができません。無理して通ることもないしね‥
先ほど、小中駅が公共交通限界地であると書きましたが、小中駅から1時間強歩いたところにある追付橋というバス停まで、便があります。ただし、小中駅発の始発は19時であり、宿もない集落に(略
ここは終点一つ手前の柏ヶ谷バス停。住民も、どのくらい使っているのか、気になるところです。ぶっちゃけ、宮崎県川南町のあのデマンドタクシーっぽいのが、いいような気がします。予約取るの大変だけどね‥。
ここが追付橋バス停のあるところ。最終人家です。自販機が一台あるので、飲み物でキュッとできる最後のところでもあります。
追付橋から沢を覗きこんでみたら紅葉が綺麗‥ではなかった(真顔
黙々と歩き続けていると、大滝の駐車場に着きました。ここで大滝が見られるのかと思って入ったのですが、ビュー・ポイントはどこかに登らなきゃならんようで、めんどくさくなってやめました。観光地には興味ありません。でも、有名なところ、らしいですね。
それよりも、腹痛の第二波が来たんですけど(アヴラ汗
第二波が過ぎ去ってトイレを出たら、観光客が何人か。ふうたろうの分の乗り物がないのを見て、驚くおっちゃんあり。
当然です(`・ω・´)
小中駅から歩いてきたんですっ(`・ω・´)キリッ
道を歩いていると、おっちゃんおばちゃんたちが、道路の待避所のところにレジャーシートを広げて宴会を始めようとしていました。カップ麺が積み上がっていてかなりタノシそうでしたが、どうやら、キノコ狩りに来たもののボウズだったようです。
そのおばちゃんたちに「これから袈裟丸山に行くんだ」ということを言うと、このパンを頂きました。できすぎたRPGみたいで面白いですね。
そして、ちょっと先に進んだところに、砂防の内側に水がたまっている場所があったので、おっチンして早速パンをひとつ。腹下しで通過しなければ、立派なエネルギー。
紅葉‥正直ここまで外すと、ショックどころか、蹴りを入れたくなりますね。
きっと、もう少し上に行けば、きれいな紅葉に出会えるのだろうと期待して、登山口を目指します。
そして11時15分、小中駅を7時32分に出て3時間43分にして、ようやく登山口。当然、下山した気分ですが何か(真顔
なんか、あの止まっている車の向こうに見える峰の紅葉、いい感じですな。期待していいですか?
登山口からやや急な坂と階段のコンボを登ります。小中駅からのダメージの蓄積があります。それでなくても腹痛及びそれにともなって発生した痔という、ダブル・ステータス異常になっていてキツいというのに‥
これは本気でまあまあです。でも、6年前に平ヶ岳や会津駒ヶ岳で見た紅葉にまさるものは、まだ出会っていません。この6年の間に数百登っているにもかかわらず、です。
ふうたろうの歩いているコースは郡界尾根コース。後袈裟丸山までまだ3.7kmあるそうです。上り坂の110リットルザックでは、久遠の道です。
でも、ふつうの人にとっては、まだ始まったばかりの地点であり、実際ふうたろうにとっても袈裟丸山全山制覇には程遠い地点。
遠望できるところに立ってみれば、やはり鬱空スペシャルであった(じと目
1415.1mピークです。笹原のだだっ広い山頂を期待しましたが、それは砕け散りました。
少し進むと、改めて前袈裟丸山が見えます。3月29日は、これまた雪と長距離歩行とムカムカ症候群にかなり苦しめられましたなあ‥(遠い目
そんな罠ばかりの思い出にふけったかどうかは覚えていないけど、このウスギタナい紅葉(じと目)をちら見して進んでいくのです。
なんで下はアオアオスペシャルで、その次がハゲハゲスペシャルになるの?
春霞のようにとにかく鬱空になりまくっていますので、見ていても(Θ_Θ)どよーんします。
白骨死体のようなダケカンバの幹が目立つ、夏っぽい秋っぽい初冬の袈裟丸山中腹(真顔
まあ、考えたら、晴れて日が照っているだけでもお礼を言わねばならんのですかね。週末は台風や気圧の谷の特異日ですからね(ふてくされ顔
これが山頂までずっと続いてるとかなら、かなり感動するんだけどな‥
後袈裟丸山山頂まで1.7kmだってさ。背中の荷物がキツいですよ(青ざめ
ちょっと口数の多い単独のおっちゃんが後ろから来ました。少し話しましたが、ふうたろうのボッカでは追いつけやしないので、すぐに抜かされることになります。
急坂です。そして、この看板にある後袈裟丸山がゴールではないというのもまた、精神修行の一つです。
後袈裟丸山まであと一息、というところまで来ましたが、ここで、今年の6月に行った苗場山の時に災いをもたらした、右膝外側の痛みが少しずつ出てきました。経験上、収束が早いことがわかっているので、今日はあまりムリしないようにして、膝を明日の朝まで出来るだけ長く休めることで対処できると思いますが‥
と思ったら、到着です。前袈裟丸山から八反張を通ってくるコースは、前述のとおり通行不可なので、回りこむしか方法はないですね。それに、袈裟丸山のメインピークは、やはり前袈裟丸山のようです。最高点そのものは奥袈裟丸山のまだ奥‥
さっきのおっちゃんの鈴の音だけがどこからともなく聞こえます。たぶん、前袈裟丸山方面に行ったんだろうな‥。
では、ふうたろうは、以前登った前袈裟丸山に背を向けて、奥袈裟丸山を目指します。
しかし、此処から先はバリエーションルート。今までの道とは比較にならずキツくなります。特にこのシャクナゲのブッシュはふうたろう最強の天敵です。
3月29日、雪の上を歩いて前袈裟丸山に登った尾根です。2月に降った大雪は、この辺りにも降り積もったでしょう。ほんとにガチの雪山でしたね‥
後袈裟丸山から奥袈裟丸山方面への道は、アップダウンが激しいのです。後袈裟丸山を下ったら、次にあるのは中袈裟丸山です。地図には標高の表記すらありません。後袈裟丸山も、まあ、同様の扱いなのですがね‥
さて、中袈裟丸山に到着しました。16時1分。まあ、進めなくはないのですが、この前にテントを張れる場所があるかどうか、足の痛みを回復する時間を取らなければならないこと、などを考えると、ここで手を打つのが最善ですね。
というわけで、猫の額のほうがまだ広いくらいの山頂にムリヤリテントを張ります。
これが明日進む方向ですが、いや、良い予感は全くしないねぇ‥(ため息
夜空の撮影を試みます。しかし、Sigma SD1 Merrillでは、やはり夜の撮影は不可能のようです。暗いところは、このカメラの弱点ですな。明暗の差が大きいだけのところはそれなりに強いですが。
というわけで、今夜は2ヶ月ぶりくらいになりますか、一人でゆっくり寝るのは。静寂の中で寝て、明日、がんばるとしましょう。
あ、そうそう、持ってきていた新聞に、ちょうど山でのストレッチの大事さについて書いてあったので、少し実行。ウォーミングアップとクールダウン、休憩時のストレッチが、筋肉疲労を抑えるのだとか。基本的なことっぽいですが、ふうたろうはやったことありません。でも、トシですし、膝痛にも効果があるかもしれませんし、ちゃんとやるようにしますかな‥
天気:快晴(群馬県桐生市・勢多郡東村・利根郡利根村・栃木県上都賀郡足尾町)