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エバポレータが回る

2007年 3月 30日

 ピーーーーーーーーーーーー!
 このロータリエバポレータ(回転式蒸留器とでも訳そう)から延々と鳴り続ける音です。だいぶ年季の入った蒸留装置で、先っぽ(写真右)の方に付いているフラスコの中の圧力が下がってくると、まるで、焼き芋屋さんが来たかの如く騒ぎます。もちろん、音だけなので、うま味はありません。ってか、うるさい(怒)。
 それでも、農薬抽出には欠かせない道具なので、ポイッチョ!というわけにはいきません。
 右の道具はこれもまた何度も紹介した、「ミニカラム」です。これは、油脂(だけ?)を取り除くもの。通常真っ白ですが、左端のがやけに黄色い。大豆の油やレシチンなどを取り除いてくれています。
 実は、この「ミニカラム」、使わないで油をとる方法があって、圧倒的にそちらの方が安いのです。しかし、その作業、「分液ろうと」という器具を使います。この器具、形が難しいので、扱いが面倒臭い。それに、事故が多い。しかも精製率はミニカラムの方がいいのです。
 …でも、これ一本600円くらいで、一度使えば、ゴミになります。この前の有機溶媒の廃液のように「どなどなど~な~」って感じです。産業廃棄物なので、しかるべき処理をされるのですが、産廃処分場って、山の中に穴掘って、いつ穴が開くか判らないシートを敷いて、有毒(?)物発生覚悟の埋設。自己矛盾だね。捨てるだけじゃなくて、一度処分場の様子を見てみたい。

 今日は、昨日「マトリックス効果」を一緒に「楽しんでいた」彼と二人の態勢でした。人が足りなかったのでちょっと忙しかったのですが、まあ、19時前には職場を出られました。
 で、帰りの常磐線。運悪く、がら空きのグリーン車を連結した常磐線E531系に当たってしまいました。当然ですが、後ろから3両目と6両目付近は凄まじい混雑(グリーン車が4・5両目)。一緒に3両目に載った「被害者」は、僕と同じ思いだったようです。みんな幸福度マイナス100。
 南千住駅。幸福度の低い現場でついにケンカ発生。ちょっと年配の男性と若い男性がケンカを始めました。騒然としましたが、殴りかかろうとする年配の男性の手を止めるしかない。僕の左隣の女性に被害が及びます。あ~あ、ぜーんぶグリーン車のせいだ!!…年配の男性が僕の正面にいた大柄な男性に車外に放り出されて発車。これで終わればいいんだけど、松戸駅で、赤ら顔のおっちゃんによく判らない褒め方をされました。「いい対応だった」そうですが、なんの解決もできなかったのに…。

 ほんとに、JRはひどい組織だね。あのケンカをおっぱじめた二人、僕は特に驚かなかった。あそこにいる人はみんな同じように不幸ですよ。それでも耐え、あるいは目の前にいる人たちの少しの仕草に楽しさを感じようと努力している人たち。そんな人たちに追い打ちをかけるように13両編成(場合によっては8両編成)へのダイヤ改悪。グリーン車はそれでも空回りしています。

 こうして今日もエバポレータが回り、グリーン車が空回りし、ついでに選挙戦も空転し、虚しく環境破壊でボロボロになる地球が自転する。

天気:雨のち晴れ、強風を伴い強く降る(茨城県取手市・東京都板橋区)

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