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聖地の門前町

2024年 4月 27日

 ここは茨城県水戸市。ゴールデンウィークの初日にこんなところをうろついているのは、懐かしいようで新しい動きです。水戸駅まで電車で来たあと、大洗港まで自転車で行こうとしているところです。そして北海道へ向かいます。
 19年前の青森県十二湖を皮切りに始めた一人旅のあと、18年前のゴールデンウィークに初めて北海道に一人で行きました。あのときは取手市の家から水戸駅までJR、大洗まで鹿島臨海鉄道大洗鹿島線で行き、バスに乗ったか歩いていったか、苫小牧行きのフェリーに乗りました。やっぱりあの頃の初々しさは今思ってもかけがえがありません。未経験の魅力です。


 今日の目的地に向かって、ドラクエウォークをしながら向かっています。自転車の調子が若干悪いですが、なんとか今回の旅を乗り切れるでしょうか?


 田植えの時期。この時期に北海道に行き始めた頃は、自転車を使うということは考えませんでした。初期は山に登ることを目的としているわけでもなく、イングレスやドラクエウォークのような位置情報を使ったゲームなんてメジャーでもなく、ただ地図にピンを打って「ココに行ってみよう」なんてノリと勢いで向かっていった気がします。‥まあ、今もあんまり変わらないかもしれませんが。


 そういえば、このふうたろう絵日記も、デジカメで撮った写真を有効活用するために始めたのでした。初日は自転車置き場にいた子猫をモチーフにしましたか。書き方も定まらず、やっぱり初々しかった気がします。
 あの頃は道端に生えている草花とかに限らず、そのへんにあるものを手当り次第撮っていました。ひょっとしたら、撮影で一番楽しかったのはあの頃かもしれません。


 大洗のマリンタワー(ドラクエウォークのお土産ポイント、すでに取得済み)が家々の隙間から見えてきました。
 人々の生活の営みがそのまま感じられる場所を散歩するのが好きなのは、あの頃と変わりません。でも、あの頃の初々しさは失われています。


 ここ、やっぱりグリホサートとか撒いているんでしょうね。
 実際のところ、グリホサートという化学物質単体での毒性(発がん性)はどうなんでしょうね。除草剤の製品として売られているときは界面活性剤などの添加剤がたくさん加えられているので、そっち由来の毒性もばかにならないはず。実際、製品のほうが毒性が高いというデータもあるようですし。


 イングレスをやっていた頃と違って、ドラクエウォーク単体でのプレイはやはり物足りません。ドラクエウォークは座標ひとつひとつに対する唯一無二性がなく、そこが越えられない壁になっていると思います。
 もっとも、イングレスの運営はドラクエウォークの運営と比べるのもスクエニに失礼なレベルなので、ザンネンなくらいバランスが取れてしまっているのですがね‥


 ドラクエウォークはゲーム内のキャラクタが戦う。イングレスはプレイヤーそのものが戦う。これもまた大きな違いなんですね。ドラクエウォークにクエストを作成する(イングレスでいうMissionみたいなやつ)機能のような、能動的な要素があるとかなり違うのでしょうね。イングレスは本当に偉大なゲームだった(過去形


 今は曇っていて肌寒くなってきましたが、さっきまで日が差していたときはそれなりに暑かったのです。砂浜にも人がまだ残っています。でも、今まだ4月なんですよね。すでに30℃超えたところもあるみたいですけど。


 近くのスーパーで買い出しをしていたら船会社から電話がかかってきて、早く手続きしに来いと言われたのでそそくさと行くことになりました。どうせ30分くらい待たされるのになんでそんなに急がんといかんのだ?


 この船に乗るのも久しぶりです。大洗と苫小牧の各港の風景はふうたろうにとって強制送還の図です。いつだったか、大洗に戻ってきたときの失意で、水戸駅と逆方向に向かいましたよね?たぶん、佐原とか経由していったような‥
 あの頃は、本当に出勤するのが辛かった。どうがんばればいいのか全然わからないあの仕事が、本当に辛かった。40日近くも北海道に逃げても結局変わらなくて、それからさらに5年も苦しんだ。
 2020年より前のふうたろうには、「住めば都」なんて言葉はありえませんでしたが、今は当時よりずっとマシです。


 ‥やっぱりこの空の下でずっと待たされています。これ、雨が降っていても同じように待たされるんですかね。


 船に乗り込んだら、買いだしておいたパン類を食べました。でも、あまり好きじゃないどこかの管理栄養士が講演で言っていました。「パンはお菓子」だと。あれはあたっていると思います。晩飯だと思って食べると、メンタルが削られます。とはいえ、船のバイキングは10年前に比べたら3割以上値上がりしているようで、手が出ませんよ‥
 去年の夏に行ったばかりの北海道ですが、北海道はふうたろうの聖地です。北海道という地名を口にするだけで呪いが一時的にでも消えるような気がします。


天気:晴れのちくもり(茨城県水戸市・東茨城郡大洗町、海上を含み、鉄道移動中は含まない)

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